MISSION:【機密研究物資回収】
CLIENT【ウェンズデイ機関】
REWARD:【130000C】
『当機関の、重要な研究物資を積んだ輸送機が墜落してしまった。
墜落の原因は不明だが、何にせよ研究物資を何処の馬の骨とも知れん奴らに渡す訳にはいかない。
場所はバロウズヒルのギエンクレーター周辺だ。
尚、物資の中身を明かす事は出来ないが、回収が不可能な場合は痕跡を一切残さず破壊してくれ。
尚、今回の依頼は当機関専属のレイヴンと、もう一人を含めた三人のレイヴンに依頼している。現地で合流次第、協力して任務に当たってくれ』



「ウェンズデイ…機関?なんだコレ」
耳慣れない組織からの依頼に、アジ・ダハーカは眉を顰めた。
報酬は13万コームとかなりの高額だ。しかし、何かが引っかかる。
依頼主である耳慣れない組織に、たかが物資の回収としては異例の報酬額。そして、自分を含めて三人ものレイヴンを派遣する用心深さ。



「一応、調べてみるか」
自宅件ガレージに備え付けられた通信端末から、専属のオペレータに問い合わせる。
無論、内容は依頼主について。
余計な詮索と情報の漏洩は、この業界に於いて余り好まれる行為では無い。
しかし、全く正体不明の相手から依頼を受諾するのは危険過ぎる。
罠、という可能性が有るからだ。
デビューしたての新人ならまだしも、彼女…アジ・ダハーカは、この業界ではそれなりに名の知れたレイヴンだ。
基本的に男が大多数を占めるレイヴン稼業で、女性であると言うだけで多少は有名にもなる。
しかし何よりも、彼女のレイヴンとしての高い腕前と戦闘能力が知名度の向上を加速させていた。



知名度や評価が高ければ、それに比例して報酬も上がる。しかし、やはり依頼の危険度も上がってくる。
活躍すればするほど恨みも買うし、当然、そんなレイヴンの存在を疎ましく思う者も現れる。
それは、時には企業、時には武装組織、時には同業者。



十分程待っていると、オペレーターからメールが届いた。



sub:【ウェンズデイ機関】
『件の機関について報告します。
ウェンズデイ機関、とはキサラギとバレーナ、それに新興企業のナービスを加えた三社が共同出資で設立した研究機関です。
研究の内容に関しては一切のデータが公表されていない為不明ですが、キサラギが絡んでいるという辺りから察するに、
通常のACとは異なる特殊兵器関連でしょう。
それと、今回の作戦領域について。
輸送機が墜落したバロウズヒルはクレスト領。
それも、サイレントラインとクレスト社の所有するローダス兵器工場のすぐ近くです。
更に輸送機の中身である研究物資を狙って、ミラージュ社とジオマトリクス社の部隊が移動を開始したとの情報が入っています。
くれぐれも気を付けて』



「くれぐれも気を付けて~?誰に言ってんだか」
ふん、と鼻で笑うアジ・ダハーカ。
「まぁ、テロリストとかよりはマシな依頼主さんみたいだね。さくっとこなして終わらせとこ」
その言葉とは裏腹に、彼女は警戒心を募らせていた。
どうにも信用し難い気配を感じさせる依頼主に、作戦領域はクレスト領でサイレントラインの近く。
その上、鉢合わせるであろうミラージュとジオマトリクスの部隊。
不安要素は満載であった。



レイヴン御用達の自宅件ガレージ。
その狭いリビングルームの壁に埋め込まれたディスプレイを見つめる少年。



MISSION:【ローダス兵器工場襲撃】
CLIENT:【ウェンズデイ機関】
REWARD:100000C
『とある事情により、バロウズヒルへ複数のレイヴンを派遣する事になった。
ついては、彼等の任務完了まで、ローダス兵器工場に詰めているクレストの兵隊を釘付けにしてもらいたい。
ついでと言っては何だが、余裕が同施設の兵力及び施設の破壊も頼みたい。
撃破・破壊の成果に応じて追加報酬も支払う。
この任務は他のレイヴンにも依頼している為、そのレイヴン達と共同で任務に当たってもらう事になるだろう。
彼等とは、こちらの指定した時間に現地で合流してくれ』



「ねーねー兄ちゃん、ウェンズデイなんとかってなぁに?食べ物?」
アジ・ダハーカが依頼を受諾した同時刻、やはり同機関からあるレイヴンの元に依頼が来ていた。
ボロボロのソファーに腰を沈めていた肥満気味の青年が、ディスプレイの前に立つ少年の元へ歩いて行く。
「ウェンズデイ?水曜日がどうかし……」
ディスプレイに目をやった瞬間、肥満気味の青年は絶句した。
報酬額100000コーム。
トップランクのレイヴンが受ける任務としては一般的な額だが、彼にとっては未だかつて目にした事も無い金額だった。
それもその筈、この肥満青年はグルマンディーズと言う名のれっきとしたレイヴンでは在るものの、
その成果と実力はお世辞にもトップクラスと言うには程遠い。
むしろ下の上と言った所だ。
何故自分にこんな依頼が来たのかさっぱりわからず、グルマンディーズはアジ・ダハーカとは別の意味で罠を疑った。
「(行ったら何かの実験台にされるとかじゃないだろうな……)」
そこで、彼もアジ・ダハーカ同様にオペレーターに問い合わせ、依頼主の詳細や現地情報を受け取る事となる。
「何だ、真っ当なとこじゃないか!待ってろよ、兄ちゃんががっぽり稼いで来てやるからな!」
少年の頭を撫で繰り回し、上機嫌に出撃準備を始めるグルマンディーズ。



この任務で地獄を見るとは、彼には知る由も無かった。



MISSION:【物資強奪】
CLIENT:【ミラージュ】
REWARD:【120000C】
『敵対企業が設立した研究機関の大型輸送機が、バロウズヒルに墜落した。
積み荷の詳細は不明だが、回収部隊を向かわせているという点から、只のACパーツや武器弾薬の類では無いだろう。
簡潔に言う。発見次第、強奪してくれ。
回収が不可能と判断した場合は、最低でも当該物資の破壊を頼む。
尚、今回の任務には当社専属のレイヴンと共同で任務を遂行してもらう。現地で合流してくれ』



この依頼を受け取ったレイヴンも、先の二人と同じくオペレーターから情報を入手した。
異なるのは、彼女はジオマトリクス社の部隊についての詳細を調べた点。
オペレーターからこれ以上の情報は見込めそうに無かった為、彼女は知り合いのレイヴンにメールを送った。



Sub:【殺すぞモリノ】
『ったく下らねぇ事でメールして来やがって。俺を誰だと思ってる?アリーナの【暴君】様だぞ馬鹿女が。
てめぇの情報屋じゃねえんだ、1MBの容量しかねぇ脳味噌じゃ記憶出来ねぇのか?
今すぐにでも殺してやりてぇが、生憎依頼が入っててな。てめぇの処刑は延期してやる。
ジオマトリクスの部隊は、奴らの設立した【ムラクモ・ミレニアム】って研究チームの兵隊らしいな。
何でも人体実験等の生物分野に手ぇ出してるって話だが、キサラギとかと何が違うかは知らねえな。
まぁそんな奴らが出張って来たって事は、研究物資ってのも俺らにゃ縁のねぇ物だろうよ。
噂じゃ専属の女レイヴンが居るらしいな、きっとそいつも来るだろう。
明るく楽しく爽やかに散って来い自己中女』



そのメールを読み終えた後、彼女は『>僕が死んだら全財産を貴女に差し上げます。まで読んだ』とだけ返信して、出撃準備を始めた。



「作戦領域に到達、AC投下と同時に離脱します」
砂塵が吹き荒ぶバロウズヒルに、輸送機のハッチから一機のACが降下した。
着陸寸前にブースターを噴かし、衝撃を限界まで殺して着陸する。
赤をメインに若干の黒を添えたカラーリング。
如何にも機動力の高そうな線の細めなフレーム、その機動力を更に向上させるOBタイプの軽量コア。
そして、両手に装備された高威力タイプのショットガン。
典型的な近距離戦闘タイプの中量二脚機体だった。



そのコックピット内、モニターに映る円形レーダーに、アジ・ダハーカは視線を移す。
二時の方向と十時の方向に、友軍反応を示す緑の点。



「もしもーし!聞こえてる!?ウェンズデイ機関の依頼で来たんだけど!」
通信状態の悪化を予測し、やや大きめの声で呼び掛ける。
すると、すぐに通信が返って来た。
「あっ、はいはい聞こえてますよ。今そっちに行きますね」
言うが早いか、二時の方向の緑の点が高速で接近して来た。
数秒足らずで、砂嵐の向こうからブーストダッシュで接近して来るACを確認。
通常ならば、かなり接近しなくては相手の輪郭さえ判別出来ない程の視界状況だったが、この場合は違った。
「あんた、その色はちょっとどうかと思うんだけど」
人の趣味に口を出す主義では無かったが、アジ・ダハーカは思わず言ってしまった。
それもその筈、その機体のカラーリングは、目が痛いくらいのピンク。
自分のカラーも迷彩効果を考慮した物では無いとはいえ、これは明らかに目立ち過ぎる。
「え?大丈夫ですよぉ?今まで生きてますし。それより、アジ・ダハーカさんですよね。ラトナトリシアって言います。よろしく」
ピンクの機体から聞こえて来る黄色い声に、アジ・ダハーカはもう何も言うまいと思った。
取りあえず機体の武装や構成を見る限りでは、戦力には成り得そうだ。
両手に装備したスナイパーライフルに、高い機動力で敵から距離を取りやすい軽量二脚。



「ま、よろしくね。で…もう一人は?」
「何か怖いんですよあの人。いっつも怒ってる感じの声なんです」
ラトナトリシアの言葉と同時に、回線に通信が割り込んで来た。
「せいぜい足を引っ張らないようにしろ。いいか、俺は面倒が嫌いなんだ」



「はぁ!?ちょっとアンタ何様!?」
男の高圧的で尖った印象を与える声に、アジダハーカが反論する。
「まぁまぁ落ち着いて下さいよぅ。あの人腕は確かみたいですし、任務の前に喧嘩は……」
「黙ってないでこっち来なさいよ!」
「俺は面倒が嫌いだと言った筈だ。貴様が来い」
この後、あんたが来い貴様が来いと言うやり取りを数回繰り返した後、遂にアジ・ダハーカが渋々折れた。
ラトナトリシアのAC:ウォーターリリーとアジ・ダハーカのAC:ザッハークが緑の光点へ接近すると、そこには奇妙な機体が佇んでいた。



白を主体とし、各所にほんの少し紫が塗られた軽量二脚機体。それ自体は珍しい物では無い。
しかし、その機体を構成するパーツと武装は、見た事の無い物だった。
一角獣の様な頭部、弾丸の様に前方へ尖ったコア、肩が大きく二の腕から先が妙に細い腕部、逆間接と見紛う様な細い脚部。
見て取れる武装は右手のライフル型の火器と、左手の発射孔の様な物が空いたシールドのみ。
「そんな機体で戦えんの?つーか名前ぐらい」
「スティンガーだ。それに、【そんな機体】じゃない。俺の機体にはヴィクセンと言う名前が有る。忘れるな」
一気に畳みかける様な口調で言ったスティンガーに、アジ・ダハーカはむっとしたものの一応堪える。
「はいはいスティンガーにヴィクセンね。覚えた覚えた。で、目的の物資は何処に」
「こっちだ。さっさとついて来い」
アジ・ダハーカが喋り終わる前に、スティンガーが言いつつ疾走していく。
アジ・ダハーカはブーストを噴かして追従しつつ、明らかに怒りを露わにした口調で文句を言う。



「この依頼受けたの、間違ってたかなぁ…」
そんな二人を追いながら、ラトナトリシアは小さく溜め息を吐いた。



先の三機が合流・出発する数分前。ギエンクレーターへ向けて二機のACが疾走していた。
両方共中量の二脚型機体ではあるが、その機動力は明らかに違う。
先行しているのは、右手にレーザーライフル、左手に鋏の様なデュアルレーザーライフルを装備し、黒蛇のエンブレムを付けた青い機体。
その機体がもう一機を気遣う様に、一定距離を進んでは止まり、後続の機体が追い付く度に進む動作を繰り返している。
「コンテナの中身はわからないが、ミラージュに有益な物である事に間違いは無さそうだ。だからな……速くしてくれないか!」
先行する青色の機体:ヘルレイザーを操縦する男が、後続の機体へ半ば切れ気味に叫ぶ。
「うるっさいな。仕方ないじゃない、重量過多なんだし」
後続の機体から苛立った女の声が返ってくる。



確かに、その機体:ファムファタールは重量オーバーだった。
茶と白のツートンカラーの二脚。右手には800発の弾数を誇るマシンガン、左手には、俗にダガーと呼ばれる射程を犠牲にした高威力のブレード。
そこまではいい。そこまでは中量どころか最軽量・最小積載量のフロートや軽量二脚の足でも十分に積める武装だ。
では何が重量オーバーの原因なのか?
それは、両肩の二本の角の様な垂直発射式ミサイルと、肩部エクステンションに装備した連動発射ミサイル。
この二つが、一般的な中量級を超える火力をこの機体に与え、一般的な中量級の機動力をこの機体から奪っていた。



「重量オーバーしないように組めばいいだろう」
「は?重量オーバーだってパージしちゃえば解消出来るんだけど?っていうか一つの戦略なんだけど知らないの?」
「知ってるよ…でもな、この場合は明らかにコンセプト間違ったんじゃないのか、モリノ」
「どうせ向こうだってまだ来てないよ。それと、モリノじゃなくてモリノさん。呼び捨てにされる筋合い無いから」
「……モリノさん。頼むから武装パージして速くしてくれ」
「だーかーらー、大丈夫だって言ってるじゃんチェザーレ」
「そっちは呼び捨てか。そして俺の頼みは無視か」
「うん」



合流地点から出発して数分程経った頃、アジ・ダハーカ達はギエンクレーターに到着した。
「あーあ、こりゃ酷いね」
見れば巨大な輸送機が、まるで石碑の様にクレーターの中央へ頭から突き刺さっている。
「物資って…あれですか?」
ラトナトリシアの視線の先には、大小二つのコンテナが砂から顔を出していた。
大きい方は緑色に塗装され、縦横二脚ACの全高四倍程の馬鹿げたサイズで、喰い千切られた様に上の一面が丸ごと消失していた。
一方の小さな方は銀色に鈍く光り、サイズはACの頭部パーツ程で、余程頑丈な素材で作られているのか傷一つ付いて居なかった。



アジ・ダハーカが接近し、二つのコンテナを検分する。
大きい方のコンテナの中身は既に無く、何が入って居たかの検討も付かない。
「片方の中身が無いみたいだけど、どうすんの?」
「重要なのは小さい方だ。大きい方の中身は……直に出てくる」
全く動揺する素振りを見せず、スティンガーが淡々と言う。
「あの、スティンガーさん。直に出てくるってどういう事ですか?」
「それも直にわかる。それより、緑の方の中身が無いとなると少し面倒な事になった。輸送機を呼んで、銀色の方を回収させる必要がある」
「銀色の方だけ回収して帰っちゃ駄目なんですよね?」



「…いや、こうなると回収は銀色のコンテナだけだ。緑色の方は中身を発見次第、破壊しなくてはならない」
謎めいた言葉を吐くスティンガーに、アジ・ダハーカが疑問を投げる。
「あのさぁ、緑色の方の中身って何なの?誰か一人に銀色のを回収させて、残りの二人で破壊すればいいじゃない」



「中身も直にわかる。他社の部隊が到着する前に回収・破壊を行うのがベストだ。何せ破壊に手間取る中身なんでな」
そこで一旦区切り、スティンガーが溜め息をついた。
「言っている側から来た、か。緑色のコンテナの中身を破壊・銀色のコンテナの防衛……そして、敵部隊の迎撃だ。わかったな?」
「敵部隊ってちょっと…」
スティンガーの言葉に、アジ・ダハーカがレーダーに目をやると、周囲を無数の点が取り囲んでいた。
点の色は赤・青。どちらも、敵を示す色だった。



スティンガー達の居るクレーター中心から東側に、チェザーレとモリノが待機していた。
「相手は…ACか?」
猛烈な砂塵で良く見通せないが、時折砂粒の隙間から派手な蛍光色のピンクが目に入る。
企業が持つ部隊のMTは、基本的に茶や緑の地味なパーソナリティを殺したカラーリングだ。
フリーのMT乗りの場合は例外だが、この危険地帯に単独のMTで来る馬鹿は居ない。
となれば、最低でも複数のMT、ないしはACが居ると見て間違いは無いだろう。



「先客が居るが、どうする?」
背後から、やはりのたのたと接近して来るモリノに声を掛ける。
「どうするもこうするも逃がすわけにはいかないでしょ。聞かなきゃわかんないわけ?」
「そ、そうだな。そうだよな」
チェザーレの声が怒りで若干震えていたが、モリノは気にする事無く続ける。
「さっきのでわかった通り、そっちが速いから先に突撃して。私は雨降らしとくから」
モリノが仕様武器を切り替え、エクステンションに装備された連動ミサイルのハッチが開く。
「了解」



チェザーレが通信先をオペレーターに切り替える。
「こちらヘルレイザー。敵が居て現時点での回収は不可能だ。敵部隊の排除を最優先とする」



「あれれ…間に合わなかったのかなぁ」
クレーターからやや離れた西の丘、肩に白い六紡星のエンブレムを付けた漆黒のACが一機、スティンガー達を眺める様に立っていた。
中量二脚の機体、装備は右手のマシンガンと、左手にEシールドのみ。
その機体は実弾タイプのEOコアで火力を補強し、余った積載量を全て装甲の強化に費やした、変わったコンセプトの機体だった。



背後に待機していた十数機のジオ社製MT:タービュレンスの内、一機から通信が入る。
「三機、レーダーに反応。先を越されてしまったようだな。どうするアンヴァリド」
MTからの通信に、やる気が微塵も感じられない声で、搭乗者の女性レイヴンから返事が返って来る。
「えーと。まず私が行くんで、後から付いて来てくださーい」
「了解。ところで、一ついいか」
「はいはーい」
「体調が悪いのか?なんだか今にも倒れそうな声なんだが」
「御心配無く。元からだから気にしないで。略して元気」
「りょ、了解」



「じゃ。オールドワンズ行きまーっす」



時折ノイズが混じるレーダーを見つつ、ラトナトリシアが叫ぶ。
「西から反応が十数機接近中!そ、それと東から反応が二機接近中!どうしますか!?」



「慌てるな。ここに来る際に、南東に丘が有った筈だ。貴様はそこに登れ」
「は、はいっ!」
スティンガーの指示に、ウォーターリリーが南東へ駆けて行く。
「あんたはどーすんの?」
「あんたじゃない、スティンガーだ。俺はに北に向かう。貴様は南だ」
「人の行動勝手に決めんな!」
「不満か、じゃあ俺が南だ」
「そう言う事じゃなくて!」
言い合う二人を挟む様に、東西の反応は二人をロック出来る寸前まで詰めて来ていた。
「まさか意味がわかってないわけじゃないだろうな」
「逆に挟み討ち?」
「ふん、わかってるならさっさとしろ」



「わかったから!モリノさん早く!」



返事として多数のミサイルの雨が、漆黒のAC:オールドワンズへ降り注ぐ。



「うざいよそれ」
オールドワンズがミサイルの着弾寸前まで一旦動きを緩め、直後に弾丸をバラ撒きながらヘルレイザーへ接近。
急激な移動速度と方向の変化に惑わされたミサイルがオールドワンズの頭上を掠め、不運にもその背後に居たMT達へ向かっていく。
「う、うわぁぁぁっ!!」
直撃を喰らい、断末魔の悲鳴を残して三機が爆散。
オールドワンズがEOを発動し、三本の実弾で構成された火線とMT達の放つパルスライフルが着実にヘルレイザーの装甲を削り取っていく。



乱射と突進を繰り返すオールドワンズとMT達から距離を取る為、旋回と後退を同時に行いつつヘルレイザーがレーザーを撃ち返す。
しかし。
「(このAC…硬い!)」
中量級と侮っていたが、武装を犠牲に装甲を高めたオールドワンズには、明らかに効いている気がしない。
単純なスペック上の火力ではこちらが上回っているし、機動力も負けてはいない。加えて援護射撃もある。
だが、ヘルレイザーの武装はE兵器が主体だ。
つまりブーストと火器の両方にエネルギーを喰われ、同程度の機動力を持つ相手に一旦接近されると、上手く距離を取れないのだ。



「(今のとこは有利みたいだけど…、ちょっとまずいかなぁ)」
ヘルレイザーと射撃戦を展開しつつアンヴァリドがレーダーに目をやると、友軍反応が次々に減っていくのがわかる。
恐らくは東から飛んでくる垂直ミサイルのせいだろう。
それに、目の前のヘルレイザーと撃ち合っていてわかるのが、技術の差。
装甲こそこちらが勝っているが、射程距離に勝るヘルレイザーは【引き撃ち】という戦法を繰り返している。
後退しつつ機体を左右に振って、距離を稼ぐ事と回避を両立させる戦法だ。
マシンガンは接近戦でこそ高い効果を発揮できるが、射程距離に劣る故に引き撃ちに弱い。
EOと右手のマシンガンで三点同時射撃を行っているものの、見事に弾が散らばって思うようにダメージを与えられない。
向こうは機体構成の関係上、長時間ブーストが使えないようだが、それはEシールドを使う自分も同じ事。
自分の操縦は決して下手な方では無いが、このままだと良くて相討ちと言った所だ。



「な、なんだ?攻撃が止んだぞ」
ミサイルの雨から逃げまどっていたMT達が、不意に止んだ攻撃に動きを止めた。
「どういう理由かは知らんが好機だ、アンヴァリドの援―――」
アンヴァリドとオールドワンズの方へ向き直った一機に、今度は弾丸の雨が襲い掛かった。
「う、上だ!!」



彼らの丁度真上から、弾丸をバラ撒きながらファムファタールが急降下してくる。
MT達が慌ててパルスライフルやミサイルを放つも、自由落下に任せて高速で降下するファムファタールには当たらない。
そして、空中で両肩とエクステンションを解除し、着地するなり先とは見違える様な速度で、手近に居た一機に斬り掛かる。



これによりMT部隊は混乱の渦に巻き込まれ、最早アンヴァリドの援護どころでは無くなった。
「残念だったな。1対1なら俺の勝ちだよ」
言ってチェザーレはにやりと笑う。それなりの損傷は受けていたものの、もはやオールドワンズのEOは弾切れの様だった。
となれば、マシンガンの回避にさえ専念すれば良い。
敵がEOを使い果たした今、こちらは圧倒的に火力で勝っている。
射撃戦を続けるなら、どちらが勝つかは考えるまでも無い。



ふと、そこまで思ったところで、チェザーレの脳裏をある映像が掠めた。
「(……ピンクの機体とさっきの二機は、何処へ行った?)」




「いい感じに混戦状態だね。そろそろ行った方がいいんじゃない?決着付いたらコンテナ持ってかれるよ」
「言わなくてもわかってる。頃合いだ。ラトナトリシア、貴様は丘から援護射撃を行え」
「了解」



「(そろそろ撤退し時かな。って、あれれ。敵が…増えた?)」
アンヴァリドがレーダーを見ると、南北からそれぞれ二機の反応が高速で接近してくるのが見て取れた。
自分とヘルレイザーが戦っているのはクレーターの北側。つまり、ヘルレイザーの他にもう一機相手にしなくてはならない。
「(って…何気に私の機体ボロボロなんだけど。やばいかな)」
そう思い、アンヴァリドがブーストで自機を後退させようとした瞬間。



ヘルレイザーの背後に突如現れた白いACが、その背中へレーザーライフルを放った。
一撃を喰らって振り向いたヘルレイザーの胸部へ、白いACの右手ライフルに取り付けられたもう一つの砲身から放たれたグレネードが直撃する。
「ぐおっ!!」
爆風でのけぞったヘルレイザーが、両腕を上げた体勢になる。
その懐へ白いACが入り込み、左手のシールドを横殴りに振った。
振られた瞬間に、シールドの先端部分から紅い二本の光が出現し、ヘルレイザーの両手に装備されたレーザーライフルの銃身をまとめて斬り飛ばす。
「ちっ」
ヘルレイザーが役立たずになった武器を放棄しながら、二機のACに挟まれる格好になった位置を脱出すべく、ダッシュで距離を取る。
瞬時にコアに格納されたパルスライフルと右手に、ブレードを左手に装備し、白いACに向き直る。



「邪魔してくれやがって……楽には殺さねえぞ……!!」
今までとは明らかに違う、獣の唸りの様な声を吐き、チェザーレが白いACを睨み付ける。
「貴様如きがこのスティンガーを殺せると?面白い、やってみろ」
言い終わるや否や、ヴィクセンとヘルレイザーが互いにトリガーを引いた。



「ふふ、汚物は消毒だ!!ってね」
笑いながら、モリノが次々とMT達を撃破していく。
多少の反撃は喰らっているが、その程度では形勢に全く影響は無い。
更に彼等にとって不運だったのは、徐々にではあるが砂嵐の勢いが弱まり始めた事。
それにより、ファムファタールの攻撃は時が経つに従いどんどんとスムーズになっていく。
もはや、MT達はただ虐殺されるだけの哀れな生け贄だった。
が、撃破しまくるモリノは、ふと奇妙な事に気が付いた。
「(増援?)」



モニターの隅に映るレーダー。MTの群の後方に、一つだけ異常な速度で接近してくる点が有る。
その点の正体を確認すべくロックサイトを動かすも、高度と方向がMT達と重なっているせいで、MT達がロックオンされてしまう。
「あんた達邪魔だって!さっさと死ねっ!」
苛立たしげにマシンガンをMT達に撃ちまくるが、恐慌状態に陥り、あたふたとせわしなく移動するMT達にはなかなか当たらない。
同時に、南東から数発の射撃を受け、ファムファタールの装甲が削られる。
「(まだ他にもいるの!?)」
そうこうしている間にも、件の点はもう目視寸前の距離まで迫っている。



そして、MT達の群から抜け出る様に、赤い影が突進してきた。
赤い影をロックしてマシンガンを連射、全弾が命中するが、その影は怯む事無く突っ込んで来る。
目視可能な距離まで接近した所で、モリノが使用武器をブレードに切り替える。
「取ったっ!」
二機のACが衝突寸前まで肉薄した瞬間、ファムファタールがブレードを振るう。
しかし、影はそれを見越していたかの様にブーストで高度を上げて回避すると、両手のショットガンを向けた。
「(回避…いや間に合わない!)」
影のショットガンが吠え、すれ違い様にファムファタールへ無数の散弾を叩き込んだ。



「アッー!」
散弾の直撃で派手に飛び散る自機の装甲を見て、モリノが悲鳴を挙げる。
「き、傷っ!私のファムファタールに傷がっ!」
MTを無視して機体を旋回させて振り向くと、ついさっき横を通過していった影が、既にこちらへ突撃してくる所だった。
そして、恐らくはOBを使っての高速接近。
先と同じ様にマシンガンで迎撃するも、その赤い影は被弾を気にする事無く突っ込んで来て、再び強烈な散弾を見舞いながらすれ違っていく。
「(何あの機体!?まさか無人兵器!?)」
再び振り向くと、やはり件の赤い影がOBでこちらに向かってくる。
「三度も喰らうわけ無いじゃんバーカッ!」
赤い影が三度目の発砲をしようとした瞬間、先の二撃でタイミングを掴んだモリノが、ファムファタールを急速に上昇させた。
眼下を通り過ぎて行く影にマシンガンを撃ち込みつつ、振り向きながら着地。



そこには、一機のACが居た。
先は高速移動を繰り返していたせいか、赤色しか確認出来なかったが、黒を交えたカラーリングの様だ。
《敵ランカーACを確認、ザッハークです》
「…え?」
頭部内蔵のコンピュータが発した音声に、モリノの顔が引きつる。
「(ザッハークって…じゃあ、乗ってるのは、アジ・ダハーカ?)」
アジ・ダハーカと言えば、腕の良さもさる事ながら、その異様に攻撃的な戦闘スタイルで有名なレイヴン。
単に【攻撃的な戦闘スタイル】のレイヴンなら掃いて捨てる程居るが、彼女はその中でも更に異質な存在だった。
あの【暴君】の様に圧倒的な攻撃力で蹂躙するタイプとも、新アリーナのナンバー2の様に破壊し尽くすタイプともまた違う。
蹂躙型でも破壊型でもでも無く、強いて言うなれば死んでも殺す特攻型。



「こちらファムファタール!敵ACと遭遇!チェザーレこっち来て!」
ヘルレイザーに通信を送るが、返事が返って来ない。
「………」
「チェザーレ!早く!」



「…黙れ」
「はぁ?いいから来なさい、どうせそっちの相手なんて雑魚…」
「俺は今最高の相手と殺り合ってるんだ。邪魔するなら殺すぞ」
意味不明な返事と共に、回線が切断された。どうやら通信を拒否したらしい。



今度は正面に立つザッハークからの通信。
「あんた、さっき私に何て言った?バーカって聞こえた気がするんだけど?」



ヴィクセンのレーザーライフルから放たれた光が、間一髪で回避したヘルレイザーの腕部装甲を掠めて焦がす。
「ははっ、こんなデカい獲物は初めてだ」
避け様ヘルレイザーがパルスライフルを撃つ、ヴィクセンはそれをシールドで防ぎつつ接近。
「あんたみたいのを俺は待ってた!」
ほぼ同時に二機がブレードの刀身を出現させる。
直撃かと思われた瞬間にヴィクセンが浮遊、ヘルレイザーのブレードが膝の装甲を僅かに削る。
「俺は貴様に興味など無い」
ヘルレイザーが振り抜いた直後に、ヴィクセンのシールドから現れた二連装ブレードが、ヘルレイザーの胸部を浅く切り裂く。
どちらとも無く後退しつつ逆方向へ旋回し、発砲。
「じゃああんたは何の為に戦ってる!?金か!?」
やはり両者がそれをギリギリの所で回避し、再び射撃戦に移行。



十数発程互いに発砲と回避を繰り返した所で、ヴィクセンが銃身をやや下げた。
「金だと?俺が求めるのは…」
アタッチメントのグレネードが火を噴き、ヘルレイザーの足元へ着弾する。
「(くそ、砂かっ)」
爆風で大量の砂が舞い上げられ、チェザーレの視界が砂粒で構成された天然のノイズに埋め尽くされる。
「(見失った!?)」
レーダーには、左側の真横に赤い光点。
当てずっぽうで振ったヘルレイザーのブレードが、ヴィクセンの胸部を抉る。
「【力】だけだっ!!!」
同時に、ヴィクセンのブレードがヘルレイザーの右腕を斬り飛ばした。



切断されたヘルレイザーの左腕が、どさりと砂地に沈んだ。
「消えろ」
ヘルレイザーの首を狙い、ヴィクセンがブレードを振るう。
が、その刀身は何故か急に横に逸れ空を切った。



これに驚いたのは、首を飛ばされる寸前だったチェザーレ。
見逃してくれる様な相手とは思えない、そもそもこちらも見逃して貰おうとは思っていない。
かと言って、相手の腕前から考えるに、硬直した標的を斬り損なうとは思えない。



と、急激な揺れがヘルレイザーを襲った。
「な、何だ!?」
計器類やモニターを見る限り、攻撃されて機体が揺れたわけでは無い様だ。
モニターを見ると、正面のヴィクセンはブースターを最小限に噴かし、揺れを避ける為か、僅かに宙に浮いている。
「(俺が助かった理由はこれか?しかし、地震にしては規模が大きすぎる…ってまたか!)」
数秒の間を置いて、再び揺れが機体を襲う。
「貴様如きに時間を掛けすぎた、か。面倒な事になった」
「面倒な事だと?この地震がどうかしたのか」
スティンガーからの通信に、チェザーレは困惑気味に返す。
「見ろ」
ヴィクセンがレーザーライフルの銃身の先で、クレーターの方角を指す。
機体を旋回させて、スティンガーの指した方向を見る。
いつの間にか砂嵐が止み、すっかり良く見渡せる様になった視界には―――――
「………ば、バケモノ…?」



ヘルレイザーの視線の先、クレーターの中央には、巨大かつ奇怪な乳白色の物体が出現していた。
蜘蛛の様な形状をしては居るが、その大きさはACを遥かに超える、巨大兵器クラスの物だった。
「これは忠告だ。見逃してやるから撤退しろ」
「俺を殺さないのか?」
「貴様を殺してもどうにもならん。あれを他社勢力に目撃・撤退された時点で、半分任務は失敗している」
俺達を殺して口封じをすれば良いだろう、と言いかけた所で、いつの間にかオールドワンズの姿と生き残りのMT達が忽然と消えている事に気付く。
「なるほど、な」
「そう言う事だ」



そこに、散弾で各所の塗装と装甲が無惨に剥がれ落ちたファムファタールと、やはり所々にマシンガンの弾痕が残るザッハークが接近してきた。
「スティンガー!あのバケモノが中身!?」
「だから直にわかると言っただろう。見ての通り回収など望むべくも無い代物だ、破壊するぞ」



二人のやり取りを見つつ、チェザーレがモリノへの回線を開く。
「ちょっとチェザーレ!あんなの回収出来るわけないじゃない!」
暫く逡巡した後、チェザーレが言う。
「スティンガー。取引だ」
「貴様と取引をするつもりは無い」



「そう言うな。あんたらの目的は物資の回収、駄目なら破壊ってトコだろ?」
「貴様には関係の無い事だ」
「関係ありだ。こっちの目的も同じだからな。それにな、【見逃してやるから帰れ】と言われて、はいそうですかじゃ帰れないんだよ」



「ちょ、ちょっとチェザーレ?何を言って…」



「スティンガー、あんたはさっき、任務は半分失敗したと言ったな。ここで帰ったら俺達は半分どころか完全に失敗だ」
「……………」



「そっちの本命はあの銀色だろう?生憎こっちはこの様だ、あんたらを倒してコンテナの奪取を遂行するのは無理と判断した。
そこで、俺達はあのバケモノを破壊して、任務を半分達成させて貰う」



「…………」



「チェザーレ、敵と組む気?」
「モリノ、任務失敗だとお互い経歴に傷が付くぞ。傷が付くのは機体だけで十分だろ?」
「まぁ……ねぇ」




「ふん……好きにしろ。ただし、俺の足は引っ張るなよ。ラトナトリシア、聞こえるか」
「はい」
ラトナトリシアの応答と同時に、スティンガーが送信先を自陣営二人のみに切り替える。
「奴らはアレを破壊するそうだ。俺達も便乗してあの【物資】を破壊する。貴様はその隙に、銀色のコンテナを回収しろ」
「了解」



「……あぁぁぁぁイライラするっ!!」
突然、ザッハークがショットガンを天へ向けて発砲し、轟音が響き渡る。
「ごちゃごちゃまだるっこしいんだよあんたらは!『協力するぞ』『おうわかった』で良いだろバカ!!」



「貴様の様な直情径行にはわからん事だ」
「うるさいっ!ほらほら、さっさとあのバケモノぶっ殺しに行くよ!」
ザッハークがOBで突撃し、残りの三機が追従していく。



その様子を見ながら、ラトナトリシアは再び微妙な感情を込めて溜め息をついた。



一方、クレーターから遥か離れた地点で、オールドワンズと生き残りのMT達が帰還用の輸送機を待っていた。
「アンヴァリド、撤退して良かったのか?」
MTのパイロットからの通信に、相変わらず気だるい調子でアンヴァリドが答える。
「良いんじゃないの?あんなの持って帰れ無いし。こっちが破壊しなくても、あの内の誰かが破壊してくれるよー」



「しかし、あのコンテナは回収可能だった筈だ」



「無理無理。もし戦闘を続けてたら、あの白いACに乗ってた人、私の予想だと、あの人の陣営が勝ってコンテナを持ち出す事になるんだけど……」



「それがどうかしたのか?」



「あの人、普通じゃないもん。腕も機体も。下手するとエース君とかジノ君と同じか、それより強いかも。あんなのに追われたら皆殺しにされちゃうよ」



あくまでも気の抜けた調子で言うアンヴァリドの言葉に、MT乗り達は戦慄を覚える。
喋り方こそ威厳や攻撃的な印象こそ感じさせ無いが、彼女の腕前と状況の把握能力が高い事は、同僚の彼らが身を持って知っている。



彼等があのバケモノの餌食になる事無く、こうして帰路につく事が出来たのも、即座に撤退を指示した彼女のおかげだった。



「ま、あの世に金は持ってけないっていうしね。『物資は生物兵器、暴走していた為回収不可能と判断。我々が破壊した』とでも報告しとこ?」



sub:【無題】
『コンテナを回収して帰還した後、貴様について機関の奴らが知りたがっていた為、報告しておいた。
性格に問題有り、腕前は素人よりはマシな程度、とな。
するとどういうわけか、機関の上層部が貴様を是非スカウトしたいと言っている。
貴様の様な特攻するしか能の無い女と組むのは二度とごめんな話だ。
恐らくメールが来るだろうが、断っておけ』




sub:【謝状】
『先日の件は御苦労だった。
回収不可能な物資の破壊と、無事だった物資の回収。見事としか言いようが無い。
同行した当機関のレイヴンから君について伺った所、彼にしては珍しく高い評価だった。
そちらの都合さえ良ければ、我々は君を専属のレイヴンとして迎え入れる用意がある。
無論、待遇に関しては十二分な物である事を約束しよう。
良く考えて欲しい』





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