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作戦領域 バルガス空港
作戦目標 特殊輸送機の着陸支援
開始時刻 20:00

前払いの多額の報酬と共にAC用パーツまで前払い。
まるで「口止め料」の様な報酬を受け取り、
バルガス空港へと向かう。

時刻…20:00 バルガス空港
「レイヴン、今回の作戦は、あくまでも輸送機の着陸支援だ」
「空港設備に関しては、既に職員は退避済みな為、防衛する必要は無い」
輸送機が着陸すると言うのに、空港設備が必要無い。
不自然極まり無い話だ。誘導等を無しで着陸させるというのだろうか?
余程腕の良いパイロットなのだろうか?それとも…
(レイヴンには、関係ないか)
無駄な詮索をする必要は無い。
レイヴンは作戦目標に集中すればそれで良い。
そうとも取れるMT部隊指揮官の言葉に対して頭を使う必要は無い。


時刻…前日の20:28 某組織拠点作戦会議室
「今回の作戦はキサラギ所有の特殊輸送機の撃墜です」
丸眼鏡の壮年レイヴンが中指で眼鏡を持ち上げながら話す。
続いてやや小柄な青年が口を開く
「…いくらだ?」
「…準備金を含む前払いが90000C。撃墜した場合、110000C、輸送物を確保した場合に、」
「追加で更に90000C…だとさ、太っ腹な依頼主に感謝感激雨あられ…ってか?」
ドレッドヘアの大男が口を挟む。
「キサラギ…また、あそこの研究所ね。積荷はまた「アレ」?」
白いカチュ-シャをした若い女性レイヴンの口から出た、
今回の作戦において最も重要な役割を持つ「積荷」。
「…でしょうね。」
「なら、撃墜するのは避けたいね」
「ええ、撃墜は最後の手段になるでしょう。
それも、出来るだけ高火力兵装による『蒸発』が好ましいかと」
蒸発。輸送機の積荷は危険物質の類なのだろうか?

「それで、作戦の詳細はどうなってるんだ?」
「輸送機の撃墜は私が担当します。
あなた達は、空港の守備隊の排除と、陽動をお願いします」
眼鏡のレイヴンが端末を操作し、ミッションパネルを開く。
「隊長とスウィフトのチームはアルファ小隊、先行し、守備隊の排除と陽動を担当します」
端末を操作しつつ、詳細と各々の役割を伝えていく。
「…ここです。ここをA地点とします。
目標がこの地点に到達する前に確保、もしくは破壊しなければなりません」
A地点…目標の最終到達目標。強固なMT部隊による防衛線が張られている為、到達後の確保、破壊は困難。
「アルファ小隊は、空港周辺の敵部隊を排除しつつ、陽動をお願いします」
「排除する必要のある敵機だけで構いません。排除する必要のある…」
端末を操作し、映像とスペックが表示される
「CR-MT83RS」レドームとスナイパーライフルを搭載した二足MT。ECMを搭載している。
「この機体です。情報によると、全部で三機配備されているそうです」
「…その情報源は?」
苦虫を噛み潰したような厳しい表情でスウィフトと呼ばれるレイヴンが問う。
「内通者ですよ。キサラギのいつものあの方です」
どうやら信頼できる内通者がいるらしい。たった一言でメンバー全員が納得している。

「なら問題ねえな。で、俺様は何処の担当だ?アルファ小隊に入ってねえけどよ?」
「貴方は…」
端末をミッションパネルへと戻しつつ説明する。
「ブラボー小隊で狙撃担当の護衛です」
「なるほど、露払いか。まかせとけよ!Vip待遇での狙撃環境を約束するぜ?」
「期待しておきます」
おどける大男をあしらい、輸送機の進行ルートをパネルに表示させる。
「私は、この地点に待機。射程距離に入り次第、狙撃します」
作戦目標からやや外れた眼鏡の言葉に、隊長と呼ばれる女性レイヴンが異を唱える。
「待って、さっき撃墜は最終手段って…確保はどうするの?」
「確保は、厳密には我々の役割ではありません。
キサラギの反対派による奪取が失敗した場合は遠慮無く撃墜しろ…それが、依頼主の意思です」
隊長の疑問に眼鏡が即答する。
「キサラギ内部の反対派が、情報操作で輸送機を
A地点より北の…この地点へ誘導する手はずになっていますが…」
「失敗した場合、積荷ごと消せ、か」
スウィフトの言葉に頷く。
「よし。作戦準備にとりかかるよ!」
「待ってください」
意気揚揚とACガレージへと向かおうとする隊長を呼び止める。

「今回の作戦でもう一つ重要な事があります」
一度眼鏡を直し、真剣な表情で言葉を続ける。
「隊長とスウィフトのACは問題ありませんが…」
「…何だ。その事か。俺には関係ないのだろう?」
無言で眼鏡が頷くと、先にACガレージへと向かう。
「あたしは?」
自分のACが問題無いと言われて一足先に出て行くスウィフトを目で追いながら言う。
「貴女にはまだ話がありますよ。隊長」
真剣な表情で眼鏡の言葉を待つ二人。
「…我々はチームです。しかし、クライアントが四人分の報酬をくれる訳ではありません。
…単純に、資金不足なのです。その事で釘を刺しておこうと思いましてね。
ジョー。貴方のACは武装を変更してあります。この前の様な事をされては赤字ですからね」
申し訳無さそうな表情を浮かべる大男の横で、まだ『良く分かんないや』な顔をしている隊長。
「…隊長。貴女の起動接近戦技術は信頼しています。
それでも、やはり被弾は避けられません。修理費もタダではありません。
無茶をしない様、心掛けて下さい。約束ですよ。貴女は私達の隊長なのですから」
最後の言葉だけ抜き取って受け止めたのか、急に照れ臭そうな表情を浮かべ、微笑みだす。
「…本当に理解(わか)ったんですか?」
眉間に皺を寄せ、眼鏡を直しながら問う。
「大丈夫だって!ようは引き際をしっかりやれって事でしょ?あの時みたいな無茶はしないよ」
以前彼女は、特別加算対象を追い詰め、武装の弾薬全てを使い果たした挙句に
無理なEXブースタの使用でブースタそのものを壊してしまった。
結局、加算対象は破壊したものの、ブースタの買い替え、機体修理費、弾薬費で赤字になってしまった。

「俺様のACの武装はどう変わるんだ?」
ジョーと呼ばれる大男が尋ねる。
「実はですね…まだ届いていません。作戦開始直前の実装となります」
「おいおい、全く扱ったことの無い武器をぶっつけ本番で使えってのか?
…あ、それカッコ良い!採用ッ!!」
一人盛り上がるジョーを落ち着かせ、話を続ける。
「武装そのものは変わりますが、種類は変わりません。
つまり、ショットガンです。…ただし、エネルギーのね」
不満たっぷりの表情を浮かべるジョー。
「そいつは嬉しいんだが…エネルギーショットガン?
…迫力無さそうだな。せめて、右のショットガンは実弾を使わせてくれよ。な?頼むよ」
頭を下げ、両の掌を合わせて頼み込むが、眼鏡は首を縦に振らない。
「そこまでされると譲歩してあげたいんですけどね。
現実は厳しいんですよ。特に金銭の事はね。
…それに、左腕用のEショットガンは市場に出回っていません。残念ですね」
酷く落胆した表情で大きく溜息をするジョー。か細い声で
「じゃ、左腕武装は何だ?」
「以前、回収した実シールド『JITEN』です。
あと、両肩装備は無しですが、EXテンションとして、
私の使用している補助電源装置が積んでありますよ」
「ああ、あのデンチね。ってことはサイドシールドお預けかよ!?」
「その通りです。だから『JITEN』を修復までして用意したんですが…」
「そりゃどうも。で、まだ何かあんの?」
「以上で終了です。さ、準備に取り掛かりましょう」


時刻…前日21:28 ジャンク屋「GLLANG」*営業時間08:30~21:00*
閉店時間を過ぎたジャンク屋のガレージに、
二人の男がMTを見上げながら立ち話をしている。
「立派になってるじゃないか。コクピットはどうやって?」
白髪頭の老け顔と、冴えない外見のレイヴン。
「元」とはいえ、本物のジャンク屋の店主と並んで話をする姿は、
とても戦場の渡り烏、レイヴンには見えない。
「つてを頼って、同タイプのスクラップを掻き集めて、な。
元はGtタイプなのに、Gnタイプの武装がついとるがの」
修復されたローバストの隣に、巨大なキャノン砲が並んでいる。
「こいつは驚いた。この型のグレネードライフル、
今じゃ手に入らんぞ。よくこんな物見つけたな」
大型のグレネードライフル。本来、ローバストシリーズの『Gn』タイプが装備している筈の武装。
巨大なマガジンに詰め込まれた弾薬の数は、現行のAC用装備にすら勝る。
反面、弾倉の重量で機体の機動性を奪う代物ではあるが。
「実は昔からこの店にあったんじゃ。弾薬はと~っくに生産停止じゃ」
ウシャシャ、と笑う店主。
「完璧では無いにせよ、目の前にローバストの現役機があるってのはいいのぉ。
次はワイルドグース…いや、原型のビショップだな。夢はでっかくMT博物館じゃ」
再度笑う店主の言葉につい反応してしまう。
「おいおい、ビショップなんて何年前の機体だよ?ありゃ。
見つかったらホントに博物館行きだ。ま、博物館なんてあったら、な」
二人して大笑いする。古過ぎて現役のレイヴンが聞いても全く分からないであろう。

そして、この店に来た本来の目的を思い出し、店主に聞かせる。
「そうだ。こないだクソ寒いトコに仕事で行ってな。
そこでサーベラスタイプのスクラップやら、
まだ動いている『狭霧』がいたんだよ、それも四機も」
ノルト・ハイランドの地下施設襲撃支援任務。
五日前に受けた依頼の土産話である。
「サーベラスタイプに狭霧ィ!?そりゃ本当か?有明のパチモンじゃないだろな?」
店主の予想通りの反応に嬉しくなり、更に追撃をかける。
「ああ、本当だ。勿論証拠もある。こいつにな」
そう言って懐から一枚のディスクを取り出す。
「映像証拠!ジャッジャーン!!どう?欲しいだろ?」
店主は目を輝かせ、激しく頷く。
「ん~なにせ、依頼主には黙って撮ったやつだからな。
黙っててくれるなら、OK。男同士の秘密だ。」
とは言うものの、映像自体はトーマス、つまりAG-3が撮影した物だ。
「勿論じゃ。そんな事を聞くようなやつもおらんじゃろ」
「約束だぞ?俺を売るような真似はよしてくれよ?」


時刻…前日21:41 プロジェクターHOME
部屋へ戻ると、デスクの上に何かがある。「メモ書き…?」
『メールBOXを確認しろ 仕事だ』…ヒールの筆跡だ。
どうやら、ジャンク屋で騒いでいる間に連絡が入ったらしく、
何度呼び出しても出て来ないので、不法侵入されたようだ。
「やれやれ…」
端末を起動させ、メールを確認。
『キサラギからの依頼だ。バルガス空港にいわくつきの荷物が運ばれるらしい。
その特殊輸送機の着陸支援をして欲しいとの事。
報酬は全額前払いで、さらにAC用パーツまで支給するそうなので、
勝手だが、こちらで契約させてもらった。他に依頼もないしな。

作戦領域 バルガス空港
作戦目標 特殊輸送機の着陸支援
開始時刻 明日20:00
報酬:64000C、AC用FCSアクセラレータ

22:30に迎えが行くので待機していろ。以上だ。
                 ヒール・ヒーリング』

随分勝手なマネージャーだ。
レイヴンに何の相談もせずに依頼受諾しやがった。
こりゃ違反じゃないのか?何がヒーリングだ。癒しになってねーぞ。ARCは何やってんの。
「…他に仕事が無いならしょうがない…か」
依頼を遂行する為、迎えに来た輸送ヘリにACを積み込む。
航空機の防衛なら、戦闘機との戦闘が十分に有り得る。
念のため、デュアルミサイルと、
前払いで支給されたFCSアクセラレータを搭載しておく。
時刻は01:13を示している。
待機時間までの間の、束の間の休息。




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