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「トラック?そんなもんにあいつらがやられた?!」
彼はオペレータの報告を聞いて吃驚仰天。
すかさず神に彼等のご冥福を祈る……、だれも死んでいないのだが……。
彼の名前はNOVA。ACペドロフスキを駆るレイヴンだ。
見た目からして頭が悪そうな彼は本当に頭が悪い。
現に会話文に漢字が入っていない事からして底がうかがえる。
しかし、ACの操作技術には大いに感服する。
「あんなにおおぜいのMTをあいてにするトラック…みてみたい、たたかいたい!」
彼はスキップでガレージへと向かっていった。



《だばだばだばだばっ……》
ACペドロフスキを吊り下げた輸送機が砂漠を飛ぶ。
もちろんそれにはNOVAが搭乗している。
右手には見た事もない武装。
左手には殴ればオストリッチくらいなら軽く撃破出来そうな盾が装備されている。
「うぃえwwwwwわくっわくするっぜ!」
『作戦領域上空に……』
「いいからおっろっせー!」
機体は要望どおり投下された。

オペレータは溜息を吐こうと息を大きく吸う。

だが吸った息を吐く前に輸送機は爆発した。


砂漠に降り立ったペドロフスキを迎えてくれるのは、彼が望んだトラックではなかった。
待ち受けていたのは数機のMT。だがそれらは世にも奇妙な前衛アートのようだった。
MTの頭部だけが組み合わさっている機体はそこら中のブースタをし転がって移動していた。
腕が大量に生えたMTはのろのろてくてく、こちらに近づく。
そんな世にも奇妙なMTばかりの部隊がゆっくりと、
確実に近づいてくる光景を見たら
普通の人は確実に精神異常を起こしてしまうだろう。
そのくらい凄かったのであるが、

「うぃえwwwwwわくっわくするっぜ!」

彼は馬鹿だったので大丈夫だった。




彼は最後の一機を他のやつらと同じく、盾で殴る。
だが気を緩めない。増援だ。
レーダーに三角形が一個、増えていた。
その四本の腕には既に銃器が握られていた。
「うはwwwww。あれがトラック、すげwwwwwwwww!!」
鳴り響くロックアラート。
トラックは間髪いれずに攻撃を放ってきた。
「スピードワゴンはかれいによけるぜwwwwww!」
その宣言通りペドロフスキは大地を蹴り、攻撃を回避した。

「つぎはこっちのばんだっぜえええ!」
NOVAはコンソールを叩き、
ペドロフスキの右手に装備された兵装を展開する。
折りたたまれた何本もの鉄柱が迫り出ると同時に、それらは紫電を纏う。
「ぶっとべだぜええええええ!」
ハンドレールガンから閃光が発射され、目標に命中。
トラックは砕け散り、天に一度昇った。

粉々にちぎれ飛んだトラックを見るNOVA。
それらは無残に砂の地に転がる。
トラックは完全に沈黙…いや消滅した。
彼はレーダを見、残存兵力はいないかチェックをする。

だが、レーダーに映る三角は消えていなかった。
つまり先ほど撃破したトラックはレーダーの三角ではないという事だ。

メインスクリーンに目を向けると目の前には赤黒い天使。

『『楽しんでいるようだな』。』
通信環境が悪いのかその声はダブって聞こえた。
男の低い声と女の高い声だ。
「だれなんだぜ!」

『『我々はナインボール!』!』

その赤黒い天使ナインボールは空高く跳躍。グレネードを構え、発射。
NOVAは直撃を避ける。
爆風で機体が軋む。
『……ふむ、なかなかやるようだな。』
聞こえてきたのは男の声。
『じゃあ、これはどうかしら』
聞こえてきたのは女の声。
ナインボールはきりもみで着地。
ミサイルポッドが展開された。

「やられっぱなしはいやなんだぜ!」
ハンドレールガンに再び紫電が走る。
NOVAの狙いはミサイルポッド。
右手のハンドレールガンを極低出力で連射する。
プラズマが目標に喰らいつこうと空を翔ける。
ナインボールは回避しようとするが間に合わない。
幾つかが展開されていたミサイルポッドを掠めた。
ナインボールはすぐさまミサイルポッドをパージする。
誘爆するミサイル。
凄まじい閃光。
遅れて聞こえる破裂音。

『やってくれる。』

「やってやるだっぜーーーーー!」

ペドロフスキは盾を構え、
右手に握られたハンドレールガンにエネルギーを供給する。
弾ける紫電は稲妻となり、煌煌と輝く真っ赤な恒星へと変わった。

「おつりはとっておいてくれだっぜーーーー!」

NOVAはトリガーを引く。
カチカチカチ……、弾が出ない。
「……あ」
何故だ、と思っていると冷静に頭部COMは現在の状況を知らせてくる。

〈右腕部、破損〉

何時の間にかペドロフスキの右腕は切り落とされていたようだ。
無常にも地に落ちたレールガンの銃口はこちらを向いていた。

支配を解き放たれた凶悪なプラズマは世界を侵そうと銃身を飛び出し
その障害物であるペドロフスキをどろどろに溶かした。

NOVAは奇跡的に破壊を免れたコアを自力で脱出する。
しかし彼の眼前には女がいた。
彼は助けてくれと懇願するが、女は無言。
その手には大きな注射器。
女は暴れる彼を抑えつけ、それを彼に打ち込む。
中の液体が体内を駆け巡る。
身体がびくびくと痙攣を始めると、
彼のNOVAとしての意識は今其処で途切れた。

そして彼は彼女らのしもべとなり、

その世の中を闊歩することになるがそれはまたの話。

                おかまSS、『完』




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