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「16:00 モリ&隊長VS特殊部隊その2」(2007/05/16 (水) 00:51:47) の最新版変更点
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ファサード前線基地に一機の烏が一枚の板に乗り、飛んで来る
烏の名はピンチベック
今回この基地がフライトナーズに占拠されたとの報告を聞き、至急駆けつけてきたのだが
この漆黒のボディ、この時間に空から攻めたのであれば確実に見つかってしまう
基地が慌ただしい、見つかったのだろう
「侵入者確認、アライアンスだと思われます!」
基地の方では迎撃準備が施される
「急げ、出せるACは出せ!」 BGM フライトナーズのテーマ 2
基地から六機ほどのACが出てくる
しかしフライトナーズ製、恐れるものではない
一方、モリの方はと言うと
「ちょっと待った、敵ACは何だ!?」
その質問に対して本部が敵勢力の情報を提供する
「敵勢力はマーダータイプが二機、ハンタータイプが四機だ!」
それに続き、本部はとんでもないことをモリに告げる
「一時間前にこちらのパーツがAC三機分奪取された、気をつけろ!」
フライトナーズACのパーツと比べ、こちらのパーツは性能が高い、奪取されたとなると大問題である
「ちょっと待ってください、それも撃破しろと言うことですか!?」
モリは今回の事態に驚きを隠せない
「そういうことだ、モリならやれる」
そんな気休め程度の言葉で……
「今から投下する、新兵器を持ち込んだんだ、しくじるなよ!」
そして烏は発進を告げる
「了解、ピンチベック、テイクオフ!」
途端に外の風景が回転する
ボード自体が回転し、ピンチベックの足に付いているロックを外した
ピンチベックは落下する、そして大地を踏みしめる
その背中には見慣れない謎の装置が付いていた
「来たぞ、アライアンスのACだ!」
「全力で応戦しろ、なんとしてでもここを死守しろ!」
マーダードッグが一機こちらに向かって来る、先制攻撃をかけるつもりか
「ここで終わりだ、アライアンス!」
「負けるわけには!」
ピンチベックは着地した瞬間に前方にグレネードを2発連続で発射する
それに気付かないままACパイロットが叫ぶ
「死にさらせぇぇ!!!!……」
そして2発の砲弾が一機のACに直撃
一機目撃破 六機もいるので撃破し次第報告する
哀れ、そのACパイロットは自分が死んだことにも気付かなかったのだ
いや、その方が幸せなのかもしれない
残された五機のACがこちらに向かってくる
「新兵器の力、見せてやる!」
ピンチベックの背中に付いている謎の装置が光を集める
「これでどうだ!」
突然ピンチベックは急加速を開始し、ハンタードッグに突撃する
そう、これは擬似的にOBを展開する装置だったのだ
でも一時間に10回までしか展開できない、6分ごとに一回使えるだけのエネルギーが溜まる
AC同士のぶつかり合い、勢いが強かったのは疑似OB装置を起動したモリの方だ
ハンタードッグは吹っ飛ぶ、しかしモリはまた装置を展開し、あっという間に追いつく
「なんだこいつは、うわっ……」
二機目撃破
ハンタードッグを切り裂き、次のACの迎撃準備を整える
「挟み撃ちなら……行くぞ!」
二機目のハンタードッグが斬りかかってくる
後ろから二機目のマーダードッグが来る
挟み撃ち……この間合いなら行ける!
モリはハンタードッグに回し蹴りを入れる
ハンタードッグは突然回し蹴りを食らったためたまらず転倒する
そして振り向きざまにマーダードッグのコクピットにダガーを突き刺す
三機目撃破
さらに振り向き、起き上がったばかりのハンタードッグを微塵切りにする
四機目撃破
一方、基地の方はと言うと
「隊長、黒いACが攻め込んできました、部隊は持ちそうにありません!」
部下の悲鳴を聞いた隊長、ボイル・フォートナーが立ち上がる
「そうか……例の三機を急いで組み立てろ、私が足止めをする!」
「こうなったら差し違えてでも!」
腹は括ったとばかりに突撃してくる二機のハンタードッグ
しかし、練度の低い兵士ではレイヴンにAC戦で勝つことなど夢のまた夢
グレネードを避けることも出来ずに一機が爆散する
五機目撃破
もう一機は避けることに成功したのだがあっという間に両断される
六機目撃破
しかし、本部から通信が入る
「モリ、もう一機基地から来るぞ、お前が前に戦ったオイル・オートナーとか言う奴だ!」 第一話参照
「ボイル・フォートナーだ!」
基地からボイルのACが飛び出す
「モリ・ガトルとか言ったな……久しぶりだな」
「違う、カドルだ!」
あわてて返事を返すモリ
「この前はエワンゲとか言う奴に邪魔されたが今度はサシで戦えそうだな、行くぞ!」
エワンゲだと……まあ良い、ここはドミナントである私が実況を務めよう! 実況 エヴァンジェ
実況は本文の後に書かせてもらう
アライアンス代表 モリ・カドルVSフライトナーズ代表 ボイル・フォートナー
READY GO!
「ホリ・ガトル、ここが貴様の墓標だ!」
ENマシンガンを撃ちながら突撃してくるボイル
「僕はモリ・カドルだ!」
それをかわし、ライフルを連射するモリ
「消えろ、ガイル・フォークナー!」
「俺はボイル・フォートナーだ!」
そう言ってライフルをすべてかわすボイル
もうこれはただの悪口の言い合いと言っていいだろう
「これでも喰らえ!」、ダガーがボイルのACの左腕を切り裂く
《私ならここで連続で叩き込むのだがな!》
状況は質の悪いACに乗っているボイルの方が不利である
《ボイルのACの損傷が酷いな……》
「くっ……ACの性能差は覆すことはできないか……」
しかし、そんなボイルに通信が入る
「隊長、三機の組み立てが完了しました、いつでも出撃できます!」
「わかった、今すぐ向かう!」
急に切り返し、ボイルは基地に逃げていく
「待て!」
しかし、モリが追う暇もなく一機目のACが姿を現す BGM 2AAOP 2AA NX
「な…なんだあいつは……こっちのパーツが使われているじゃないか!」
生半可な攻撃は通してくれそうにない装甲
下半身はキャタピラ式のタンクパーツ
肩には巨大な筒、俗に言う主砲である
鉄壁の装甲に無敵の大砲
俗に言うガチタンである
「このアイアンドッグがお前をこの先に通さない!」
《時間稼ぎか、楽しませて欲しいものだ……》
モリ・カドルVSアイアンドッグ
READY GO!
いくら固いとはいえタンクはタンク、やはりスピードは鈍重である
モリは攻撃をかわしながらライフルを何発も叩き込むがガチタンが相手、効いている気配が無い
「こいつも含めて後三機も相手にしないといけないなんて……」
本部から通信が入る
「モリ、後ろに回り込め!」
「後ろに回り込めば主砲を喰らわずに済む!」
本部からの適切なサポートを頼りにモリはアイアンドッグの後ろに回り込むように移動する
《本部も適切な判断を下しているな…》
「まずい……武器が撃てない!」
これならアイアンドッグは唯一の武器、主砲が使用できない
しかし、ガチタンの装甲は生半可な攻撃で破れる物ではない
「ガチタンに効果的な攻撃は……そうだ!」
モリは主砲に向かってグレネードを放つ
《ほう……機転を生かしたか》
主砲は見事に大爆発を起こし、アイアンドッグに致命傷を与える
《笑わせる、武器が災いしたな……》
「隊長、持ちそうにありません!」
「これで終わりだ!」
モリはアイアンドッグにダガーを突き刺す
「脱出、後は頼みます!」
《一機目撃破、この調子で頑張って貰わんとな》
大爆発を起こすアイアンドッグ、あと二機!
《さて、実況はトロットに任せて私も行くか……》
《これから私が代わりに実況を勤めさせていただきます》
実況 トロット・S・スパー
しかし、基地から出てきたACは……
「そ…そんなはず!」
基地から一気に二機もACが出てきたのだ
一機はロケットタイプの武装で固められたAC
肩にロケット、手にもロケット、ロケットしか装備していないAC
パイロットがロケット狂なのではないのかとも思ってしまう
もう一機はバルカンタイプの武装で固められたAC
両手に回転式マシンガン、通称ガトマシを手にしたACである
肩にもチェインガンが装備されている
バルカンレイヴンの再来か!?
バルカンACから通信が入る
「モリ……このバルカンドッグでさっきのお礼をさせて貰おうか!」
この声……ボイルか!
2対1、絶望的な状況である、しかしモリに救いの手が!
「ロケット狂は私に任せろ、ドミナントの力、その目に焼き付けておくんだな!」
夕日を背にやってくる蒼いAC……オラクルか!
「なんだと……また俺の邪魔をしに来たのか!」
またオラクルに邪魔されるのかと少々焦るボイル、
《隊長……2対2の変則マッチになりそうです》
「ボマードッグ、お前はオラクルの相手をしろ!」
しかしボマードッグからの返事は……
「違う、イクスプロードボムだ!」
エヴァンジェはこの発言に何かを感じ取っていた
「最後にボムと付けるレイヴン……奴は死んだはずだぞ!」
ボイルは呆れたかのようにイクスプロードボムに指示を出す
「もう良い、オラクルを叩き潰してこい!」
《さて、2対2の変則マッチになりました!》
BGM FFOP ACFF
《アライアンス対フライトナーズです!》
READY GO!
《まず、オラクル対イクスプロードボムの対決からお送りいたします》
相手はロケットタイプAC……接近戦に持ち込む!
オラクルはEOを展開しリニアを発射しながらイクスプロードボムに接近する
「そんな機体で勝負するつもりか、舐められたものだ!」
エヴァンジェはこのとき、相手をアモーと断定した
「こいつは……アモーだ、間違いない!」
イクスプロードボムはそれを回避し、小型ロケットを連続発射する
牽制のつもりなのだろうか、それともただ遊んでいるのだろうか
「その程度で……調子に乗るな!」
オラクルはリニアを連射する
リニアは一発一発がピンポイントでロケットにヒットし、相殺していく
《隊長……素晴らしいです!》
隊長はアモーに問う
「貴様……ピン・ファイアーに殺られたのでは無かったのか!?」
「実は生きていたのさ、死んだと思われてな……その後フライトナーズに拾われたんだよ!」
即答である
「なるほど……貴様が生きている理由など興味はないがここで死んで貰おう!」
「おい、興味津々だったろ、なんだよそれは!」
アモーの怒号が響く
《隊長…それは失礼に当たります……》
《次はピンチベック対バルカンドッグの中継です!》
ボイルはマシンガンを発射している、俗に言うガトマシである
しかしその発射スピードは改造でもされているのかと言いたくなるほど早すぎる
避けているが弾丸の嵐は一向に止む気配はない、リロードが不要なのだろうか
《これはまさに某MADを連想させる!》
「いつまで待てば弾切れになるんだよ!」
ボイルから返事が帰ってくる
「残弾数約45000発……お前の負けだ!」
「そ…そんなはず!」
動揺するモリ、勝利を確信するボイル
しかし、モリは攻撃を回避することに集中する
「こうなったら、一旦弾を回避するか!」
ボイルが熱くなるのを待ち、そこから反撃する作戦である
モリになかなか弾が当たらない事に
ボイルの脳はオーバーヒートを起こそうとしていた
「何故だ、何故当たらん!」
《なかなか弾が当たりません!》
奴が熱くなっている……今なら行ける!
この時モリに勝機が訪れたのだ!
「だったら……僕が勝ってやる!」
擬似OB装置を起動、ボイルに突っ込むモリ
《おおっと、OBで特攻か!?》
また言っちゃったよ……勝てる気がしないのに……
《オラクル対イクスプロードボムの中継2回目です!》
辺りにロケットの残骸が沢山転がっている
《相当数のロケットが発射された模様です》
最早遊びすぎたのかと思わせる
「これで終わりだ!」
アモーは大型ロケットを発射する
「そんなもので私を倒せると思うな!」
大型ロケットをブレードで両断するエヴァンジェ
さらにロケットを発射するアモー
ナパームロケットが機体に直撃し、オラクルの機体温度が急上昇する
「くっ……だがこれ位で!」
《た…隊長!》
熱暴走により、迂闊にブーストを噴かすことができないため
リニアを発射し、ロケットを撃墜していくオラクル
しかしいくつかのロケットは機体に直撃し、その装甲を抉っていく、そしてロケットの爆音が止む気配はない
《いや、隊長ならやってくれるはずだ!》
しかし、この戦いに終焉が訪れる
「ここが貴様の墓場だ、エヴァンジェ!」
アモーが勝ち誇ったかのようにトリガーを引いた
しかし、イクスプロードボムからロケットが発射されることはなかった……
「なんだと……もう弾切れなのか!?」
「貴様の負けだ、亡霊はここで朽ち果てろ!」
オラクルはイクスプロードボムを一瞬の内に切断する
「ロケットに栄光あれー!!!……」
文字道理の大爆発を起こすイクスプロードボム
エヴァンジェの勝利である
《さすが隊長だ……こんな奴を相手に勝利を収めたのか……》
《ところでピンチベック対バルカンドッグの方はどうなっているのか!》
擬似OB装置を起動し、ボイルに急接近するモリ
「何だと……血迷ったのか!」
対するボイルはガトマシで迎撃を試みるがモリは左右に細かく移動し被弾を最小限に納めている
「当たれ、当たれ、当たれぇぇ!」
ボイルは相当頭に血が上っているのか、無我夢中でガトマシを乱射している
「ここで右にっ!」
しかし、モリは大きく右に回り込む
完全にボイルの視界からピンチベックは消え去ったのだ
「くっ…何処に行った!」
《熱くなっている故にレーダーも見ていない、こいつ終わったな……》
トロットの目にはバルカンドッグの中が見えているのか!?
ボイルの視界に突然黒い影が割り込んでくる
勿論ピンチベックである
「何だと!?」
突然の出来事に動揺を隠せないボイル、彼の最期が近づいて来た
「今ならいける、どうだ!」
モリは無理矢理ガトマシを奪い、ボイルに向かって連射する
《決まったぁぁ!!!》
ボロボロになって行くバルカンドッグ
冷静を取り戻したボイルが呟く
「……そうか、熱くなった俺の負……」
いつの間にかバルカンドッグは蜂の巣同然になっていた
《やってくれました、アライアンスの勝利です!》
任務完了 基地の奪還に成功したのだ
モリは手に持ったガトマシを見て呟く
「このガトマシ……貰っていくか」
ファサード前線基地に一機の烏が一枚の板に乗り、飛んで来る
烏の名はピンチベック
今回この基地がフライトナーズに占拠されたとの報告を聞き
至急駆けつけてきたのだがこの漆黒のボディ、
この時間に空から攻めたのであれば確実に見つかってしまう基地が慌ただしい、見つかったのだろう
「侵入者確認、アライアンスだと思われます!」
基地の方では迎撃準備が施される
「急げ、出せるACは出せ!」 BGM フライトナーズのテーマ 2
基地から6機ほどのACが出てくる
しかしフライトナーズ製、恐れるものではない
一方、モリの方はと言うと
「ちょっと待った、敵ACは何だ!?」
その質問に対して本部が敵勢力の情報を提供する
「敵勢力はマーダータイプが二機、ハンタータイプが四機だ!」
それに続き、本部はとんでもないことをモリに告げる
「一時間前にこちらのパーツがAC三機分奪取された、気をつけろ!」
フライトナーズACのパーツと比べこちらのパーツは性能が高い、奪取されたとなると大問題である
「ちょっと待ってください、それも撃破しろと言うことですか!?」
モリは今回の事態に驚きを隠せない
「そういうことだ、モリならやれる」
そんな気休め程度の言葉で……
「今から投下する、新兵器を持ち込んだんだ、しくじるなよ!」
そして烏は発進を告げる
「了解、ピンチベック、テイクオフ!」
途端に外の風景が回転する
ボード自体が回転し、ピンチベックの足に付いているロックを外した
ピンチベックは落下する、そして大地を踏みしめる
その背中には見慣れない謎の装置が付いていた
「来たぞ、アライアンスのACだ!」
「全力で応戦しろ、なんとしてでもここを死守しろ!」
マーダードッグが一機こちらに向かって来る、先制攻撃をかけるつもりか
「ここで終わりだ、アライアンス!」
「負けるわけには!」
ピンチベックは着地した瞬間に前方にグレネードを2発連続で発射する
それに気付かないままACパイロットが叫ぶ
「死にさらせぇぇ!!!!……」
そして2発の砲弾が一機のACに直撃
1機目撃破 6機もいるので撃破し次第報告する
哀れ、そのACパイロットは自分が死んだことにも気付かなかったのだ
いや、その方が幸せなのかもしれないのだが
残された5機のACがこちらに向かってくる
「新兵器の力、見せてやる!」
ピンチベックの背中に付いている謎の装置が光を集める
「これでどうだ!」
突然ピンチベックは急加速を開始し、ハンタードッグに突撃する
そう、これは擬似的にOBを展開する装置だったのだ
AC同士のぶつかり合い、勢いが強かったのは疑似OB装置を起動したモリの方だ
ハンタードッグは吹っ飛ぶ、しかしモリはまた装置を展開し、あっという間に追いつく
「なんだこいつは、うわっ……」
2機目撃破
ハンタードッグを切り裂き、次のACの迎撃準備を整える
「挟み撃ちなら……行くぞ!」
2機目のハンタードッグが斬りかかってくる
後ろから2機目のマーダードッグが来る
挟み撃ち……この間合いなら行ける!
モリはハンタードッグに回し蹴りを入れる
ハンタードッグは突然回し蹴りを食らったためたまらず転倒する
そして振り向きざまにマーダードッグのコクピットにダガーを突き刺す
3機目撃破
さらに振り向き、起き上がったばかりのハンタードッグを微塵切りにする
4機目撃破
一方、基地の方はと言うと
「隊長、黒いACが攻め込んできました、部隊は持ちそうにありません!」
部下の悲鳴を聞いた隊長、ボイル・フォートナーが立ち上がる
「そうか……例の3機を急いで組み立てろ、私が足止めをする!」
「こうなったら差し違えてでも!」
腹は括ったとばかりに突撃してくる2機のハンタードッグ
しかし、練度の低い兵士ではレイヴンにAC戦で勝つことなど夢のまた夢
グレネードを避けることも出来ずに1機が爆散する
5機目撃破
もう1機は避けることに成功したのだがあっという間に両断される
6機目撃破
しかし、本部から通信が入る
「モリ、もう1機基地から来るぞ、お前が前に戦ったオイル・オートナーとか言う奴だ!」 第一話参照
「ボイル・フォートナーだ!」
基地からボイルのACが飛び出す
「モリ・ガトルとか言ったな……久しぶりだな」
「違う、カドルだ!」
あわてて返事を返すモリ
「この前はエワンゲとか言う奴に邪魔されたが今度はサシで戦えそうだな、行くぞ!」
エワンゲだと……まあ良い、ここはドミナントである私が実況を務めよう! 実況 エヴァンジェ
実況は本文の後に書かせてもらう
アライアンス代表 モリ・カドルVSフライトナーズ代表 ボイル・フォートナー
READY GO!
「ホリ・ガトル、ここが貴様の墓標だ!」
ENマシンガンを撃ちながら突撃してくるボイル
「僕はモリ・カドルだ!」
それをかわし、ライフルを連射するモリ
「消えろ、ガイル・フォークナー!」
「俺はボイル・フォートナーだ!」
そう言ってライフルをすべてかわすボイル
もうこれはただの悪口の言い合いと言っていいだろう
「これでも喰らえ!」、ダガーがボイルのACの左腕を切り裂く
《私ならここで連続で叩き込むのだがな!》
状況は質の悪いACに乗っているボイルの方が不利である
《ボイルのACの損傷が酷いな……》
「くっ……ACの性能差は覆すことはできないか……」
しかし、そんなボイルに通信が入る
「隊長、3機の組み立てが完了しました、いつでも出撃できます!」
「わかった、今すぐ向かう!」
急に切り返し、ボイルは基地に逃げていく
「待て!」
しかし、モリが追う暇もなく1機目のACが姿を現す BGM 2AAOP 2AA NX
「な…なんだあいつは……こっちのパーツが使われているじゃないか!」
生半可な攻撃は通してくれそうにない装甲
下半身はキャタピラ式のタンクパーツ
肩には巨大な筒、俗に言う主砲である
鉄壁の装甲に無敵の大砲
俗に言うガチタンである
「このアイアンドッグがお前をこの先に通さない!」
《時間稼ぎか、楽しませて欲しいものだ……》
モリ・カドルVSアイアンドッグ
READY GO!
タンクはタンク、やはりスピードは鈍重である
モリは攻撃をかわしながらライフルを何発も叩き込むがガチタンが相手、効いている気配が無い
「こいつも含めて後3機も相手にしないといけないなんて……」
本部から通信が入る
「モリ、後ろに回り込め!」
「後ろに回り込めば主砲を喰らわずに済む!」
本部からの適切なサポートを頼りにモリはアイアンドッグの後ろに回り込むように移動する
《本部も適切な判断を下しているな…》
「まずい……武器が撃てない!」
これならアイアンドッグは唯一の武器、主砲が使用できない
しかし、ガチタンの装甲は生半可な攻撃で破れる物ではない
「ガチタンに効果的な攻撃は……そうだ!」
モリは主砲に向かってグレネードを放つ
《ほう……機転を生かしたか》
主砲は見事に大爆発を起こし、アイアンドッグに致命傷を与える
《笑わせる、武器が災いしたな……》
「隊長、持ちそうにありません!」
「これで終わりだ!」
モリはアイアンドッグにダガーを突き刺す
「脱出、後は頼みます!」
《1機目撃破、この調子で頑張って貰わんとな》
大爆発を起こすアイアンドッグ、あと2機!
《さて、実況はトロットに任せて私も行くか……》
《これから私が代わりに実況を勤めさせていただきます》
実況 トロット・S・スパー
しかし、基地から出てきたACは……
「そ…そんなはず!」
基地から一気に2機もACが出てきたのだ
一機はロケットタイプの武装で固められたAC
肩にロケット、手にもロケット、ロケットしか装備していないAC
パイロットがロケット狂なのではないのかとも思ってしまう
もう一機はバルカンタイプの武装で固められたAC
両手に回転式マシンガン、通称ガトマシを手にしたACである
肩にもチェインガンが装備されている
バルカンレイブンの再来か!?
バルカンACから通信が入る
「モリ……このバルカンドッグでさっきのお礼をさせて貰おうか!」
この声……ボイルか!
2対1、絶望的な状況である、しかしモリに救いの手を差しのべる者がいた!
「ロケット狂は私に任せろ、ドミナントの力、その目に焼き付けておくんだな!」
夕日を背にやってくる蒼いAC……オラクルか!
「なんだと……また俺の邪魔をしに来たのか!」
またオラクルに邪魔されるのかと少々焦るボイル、
《隊長……2対2の変則マッチになりそうです》
「ボマードッグ、お前はオラクルの相手をしろ!」
しかしボマードッグからの返事は……
「違う、イクスプロードボムだ!」
勘が冴えているエヴァンジェはこの発言に何かを感じ取っていた
「最後にボムと付けるレイヴン……奴は死んだはずだぞ!」
ボイルは呆れたかのようにイクスプロードボムに指示を出す
「もう良い、オラクルを叩き潰してこい!」
《さて、2対2の変則マッチになりました!》
BGM FFOP ACFF
《アライアンス対フライトナーズです!》
READY GO!
《まず、オラクル対イクスプロードボムの対決からお送りいたします》
相手はロケットタイプAC……接近戦に持ち込む!
オラクルはEOを展開しリニアガンを発射しながらイクスプロードボムに接近する
「そんな機体で勝負するつもりか、舐められたものだ!」
エヴァンジェはこのとき、相手をアモーと断定した
「こいつは……アモーだ、間違いない!」
イクスプロードボムはそれを回避し、小型ロケットを連続発射する
牽制のつもりなのだろうか、それともただ遊んでいるのだろうか
「その程度で……調子に乗るな!」
オラクルはリニアガンを連射する
弾丸は一発一発がピンポイントでロケットにヒットし、相殺していく
《隊長……素晴らしいです!》
隊長はアモーに問う
「貴様……ピン・ファイアーに殺られたのでは無かったのか!?」
「実は生きていたのさ、一応死亡確認された様だがその後フライトナーズに拾われたんだよ!」
即答である
「なるほど……貴様が生きている理由など興味はないがここで死んで貰おう!」
「おい、興味津々だったろ、なんだよそれは!」
アモーの怒号が響く
《隊長…それは失礼に当たります……》
《次はピンチベック対バルカンドッグの中継です!》
ボイルはマシンガンを発射している、俗に言うガトマシである
しかしその発射スピードは改造でもされているのかと言いたくなるほど早すぎる
避けているが弾丸の嵐は一向に止む気配はない、リロードが不要なのだろうか
《これはまさに某MADを連想させる!》
「いつまで待てば弾切れになるんだよ!」
ボイルから返事が帰ってくる
「残弾数約45000発……お前の負けだ!」
「そ…そんなはず!」
動揺するモリ、勝利を確信するボイル
しかし、モリは攻撃を回避することに集中する
「こうなったら、一旦弾を回避するか!」
ボイルが熱くなるのを待ち、そこから反撃する作戦である
モリになかなか弾が当たらない事に
ボイルの脳はオーバーヒートを起こそうとしていた
「何故だ、何故当たらん!」
《なかなか弾が当たりません!》
奴が熱くなっている……今なら行ける!
この時モリに好機が訪れたのだ!
「だったら……僕が勝ってやる!」
擬似OB装置を起動、ボイルに突っ込むモリ
《おおっと、OBで特攻か!?》
また言っちゃったよ…勝てる気がしないのに……
《オラクル対イクスプロードボムの中継2回目です!》
辺りにロケットの残骸が沢山転がっている
《相当数のロケットが発射された模様です》
最早遊びすぎたのかと思わせる
「これで終わりだ!」
アモーは大型ロケットを発射する
「そんなもので私を倒せると思うな!」
大型ロケットをブレードで両断するエヴァンジェ
さらにロケットを発射するアモー
ナパームロケットが機体に直撃し、オラクルの機体温度が急上昇する
「くっ……だがこれ位で!」
《た…隊長!》
熱暴走により、迂闊にブーストを噴かすことができないため
リニアガンを発射し、ロケットを撃墜していくオラクル
しかしいくつかのロケットは機体に直撃し、その装甲を抉っていく、そしてロケットの爆音が止む気配はない
《いや、隊長ならやってくれるはずだ!》
しかし、この戦いに終焉が訪れる
「ここが貴様の墓場だ、エヴァンジェ!」
アモーが勝ち誇ったかのようにトリガーを引いた
しかし、イクスプロードボムからロケットが発射されることはなかった……
「なんだと……もう弾切れなのか!?」
「貴様の負けだ、亡霊はここで朽ち果てろ!」
オラクルはイクスプロードボムを一瞬の内に切断する
「ロケットに栄光あれー!!!……」
文字道理の大爆発を起こすイクスプロードボム
エヴァンジェの勝利である
《さすが隊長だ…こんな奴を相手に勝利を収めたのか……》
《ところでピンチベック対バルカンドッグの方はどうなっているのでしょうか!》
擬似OB装置を起動し、ボイルに急接近するモリ
「何だと……血迷ったのか!」
対するボイルはガトマシで迎撃を試みるがモリは左右に細かく移動し被弾を最小限に納めている
「消えろ、消えろ、消えろぉぉぉ!」
ボイルは某解放戦線のリンクスのごとく、無我夢中でガトマシを乱射している
「ここで右にっ!」
しかし、モリは大きく右に回り込む
完全にボイルの視界からピンチベックは消え去ったのだ
「くっ…何処に行った!」
《熱くなっている故にレーダーも見ていない、こいつ終わったな……》
トロットの目にはバルカンドッグの中が見えているのか!?
ボイルの視界に突然黒い影が割り込んでくる
勿論ピンチベックである
「何だと!?」
突然の出来事に動揺を隠せないボイル、彼の最期が近づいて来た
「今ならいける、どうだ!」
モリは無理矢理ガトマシを奪い、ボイルに向かって連射する
《決まったぁぁ!!!》
ボロボロになって行くバルカンドッグ
冷静を取り戻したボイルが呟く
「……そうか、熱くなった俺の負……」
いつの間にかバルカンドッグは蜂の巣同然になっていた
《やってくれました、アライアンスの勝利です!》
任務完了 基地の奪還に成功したのだ
モリは手に持ったガトマシを見て呟く
「このガトマシ……貰っていくか」
ぼろぼろになった二機のACが補修を受けている
その前に立っている二人の烏
「ほう、そのマシンガンを使ってみると言うのか」
「ええ、一応損傷もあまり酷く無い様ですし、大事に使ってみます」
バーテックスの襲撃予告まで後少し、彼等の戦いは続く
表示オプション
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