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「第六話-C VS.ホワイト・グリント&ストレイド③」(2011/07/18 (月) 01:19:25) の最新版変更点
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潰しても潰しても湧いてくる。
止めを刺せると思ったのに、今度こそ終わりだと思ったのに。
何で、何で、何で何で何で何で何で何で何で何でなんでなんでなんで!
ナナシ「何でてめえら、向かって来るんだよおおおッ!」
焦り、ナナシはエネルギー弾の雨を浴びせる。
顔に今までのような余裕の色はなく、焦り、困窮――恐怖。
マイナスの感情だけが、彼の心を支配していた。
トーマ「あああああぁぁああああたぁああああるうかァ、よおッ!」ゴスゥッ!
金属同士がカチ合う、鈍く嫌な音。
同時に、ストレイドの機体には激しい振動が襲いかかった。
ナナシ「かはッ……! くっ、そおおおおおおッ!」
リリウム「ネクストの、ひ、膝蹴り……。なんて無茶な……」
当たるか、と言っても、実際のところ被弾はしている。
再起動はしたといっても、天井は目に見えて低いのだ。
落ち着いて――冷静に対処すれば、本来はノーマルに毛が生えた程度の脅威のはずである。
しかし、ナナシにはそれができない。
トーマ「リリウム! 一気に詰めるぞ、合わせろ!」
リリウム「ひっ、人をおまけみたいに……! いッ、いいですよ! 合わせてあげますよ!
つまらない意地を張ったと思われるのも癪ですからね!」
ナナシ「あ、あああああ……」
――PAが、APが、削れていく。
被弾してるんだ、当たり前か。
どうしてこのゾンビどもは、足元から何度も這い寄ってくるんだ。
僕は強いはずなのに。
僕は天才のはずなのに。
僕は、負けないはずなのに。
僕は、死なないはずなのに。
――死n
《――ビビッ! ビビッ!――》
トーマ・リリウム「何だッ!?」「何ですかッ!?」
アラートが、洋上の3機のコクピットに響き渡った。
カラード所属のマーカーが表示され、ネクストがオーバードブーストらしき速度でこちらへ向かって来る。
『――ザザッ! ――よかった、まだ生きてましたね。まったく……神経を使う任務は嫌ですよ』
リンクスらしき男の声が聞こえた。
そして、その男は、驚くべき言葉を口にする。
『これよりネクスト、ストレイドの支援に入ります』
///
その機体は、深紅に染められていた。
両腕に装備したライフルのみを武装とし、無駄なものを廃した実用的な機体に見える――が。
機体には過剰なほどにスタビライザーが装備されており、実用美とは趣を異にする様式美も
兼ね備えた、異質と言うにふさわしい様相だった。
ただひとつ言えるのは、それが――美しい機体だったと、それだけである。
触れれば壊れそうで、かつ洗練された、ガラス細工のような儚さを有した機体。
ハリ「初めましてになりますね、リリウム・ウォルコットさん。それと、そちらは新人さんでしたか?」
クラースナヤ。
リンクスはハリ。カラードランクは10、独立傭兵である。
リリウム「……ランク10が、わざわざ何をしにここへ?」
困惑を隠せないまま、リリウムはハリへと質問を投げかける。
その問いに、当然だと言わんばかりに即答するハリ。
ハリ「言ったでしょう、ストレイドの支援――この戦闘域からの脱出が、今回の僕の任務です。
この場合、あなた方が障害となっていることはお分かりですね?」
ナナシ「……僕の、支援?」
この事態に一番驚いているのは、誰でもないナナシである。
もともとラインアーク側につくということは、カラードに喧嘩を売る行為であることは
承知した上で受けた任務だ。
支援など見込めないということは自明の理。
ホワイト・グリントのリンクスとナナシ以外に、ラインアークに加担するリンクスなどいるわけがない。
そもそもナナシ本人ですらラインアークに加担したわけではないのだ。
ラインアークもホワイト・グリントもどうでもよく、ただ戦いたい相手がいただけ。
――なのに、この状況は何だ?
どういう状況だ、これは?
トーマ「……てめえ、依頼主はどこだよ。ラインアーク……ってわけじゃねえだろ?」
ハリ「なかなか察しがいい様子で」
スピーカーの後ろから、噛み殺すような笑い声が漏れる。
ハリ「ですがすいませんね、今はまだ秘密にしておけと言われていますので。
そう遠くないうちに僕らの名前を耳にする機会もあると思いますので、ここは勘弁してください」
柔和そうな敬語口調だが、刺々しい雰囲気を纏わせている。
トーマ「どうでもいい、てめえは敵ってことだろ。だったらブッ倒すだけだ。
障害は排除しなきゃ――だろ?」
ハリ「それについては概ね同意できますね」
リリウム「――トーマ! これ以上はさすがに持ちません! 無傷のネクストをもう1機相手にして、
あなたもリリウムも無事では済むわけがないでしょう!」
トーマ「無事に済むなんて、最初ッから思ってねえよ!」
ハリ「その機体……時間制限つきで僕と戦おうとは、面白いですね……」
――沈黙。
ストレイドとスペキュラーは満身創痍、どちらも火花を噴いている。
特にスペキュラーにとって、ここで時間を浪費することは非常に痛い。
が、その沈黙を破ったのはハリだった。
ハリ「――まあ、今回は彼を連れて帰るだけが任務です。交戦になって彼を撃破されでもしたら
たまりませんからね。今回は、僕が引きましょう」
トーマ「逃がすと思うか?」
ハリ「むしろ、助かったのはあなたたちじゃありませんか?」
トーマ「……ッ」
リリウム「……トーマ」
トーマ「分かってる! ……分かってるっつの」
構えていた両腕の銃を下ろすスペキュラー。
意図は、分かりやすく読み取れた。
ハリ「助かります。――では、また会うこともあるでしょう」
2機に背を向け、クラースナヤはストレイドを先導する。
ストレイドは少し迷いながらも、クラースナヤの背中を追った。
その背中を見送るスペキュラーとアンビエント。
リリウム「ホワイト・グリントも領域外のようです。……ラインアーク侵攻は別の部隊がするでしょう。
オッツダルヴァ様は……ロストしています。犠牲は重大でしたね……。
ですがこれにて、ミッションは終了――今回はリリウムたちの……勝ち、です」
トーマ「……」
リリウム「素直に喜んでおきましょう。彼を仕留め切れなかったことについては遺恨が残りますが、
ハリ様の言うとおり、また会うこともあるでしょう。……間違いなく、鉄火場で」
トーマ「……」
リリウム「今度こそ、万全の状態なら、リリウムたちは負けません。きっと勝てます、いえ、勝つのです。
そうですよ、次は――って、トーマ?」
トーマ「……ぶへェ」
潰れた蛙のような声をトーマが出したかと思うと、スペキュラーのシステムが一気にダウンした。
リリウム「ちょ、トーマ!?」
すんでのところでアンビエントが腕を掴み、スペキュラーはぶら下がる形になる。
システムがダウンしたネクストはただの鉄塊、そのまま沈めば海の底だ。
トーマ「わ、悪ぃ……。やっぱアレか、気ィ抜けてAMS適正がダウンしたのか。
制限時間みてえだわ。……もー動けん、これ以上ミラクルはねえよ」
リリウム「こ、このままでは帰れそうになりませんね……。BFFに回収班を要請します。
適当な足場に下ろしますから――いいですね?」
トーマ「すまん、結局世話になりっ放しだ。……あー、なッさけねえなあ、俺」
リリウム「いえ……。――いえ、すごく、すっごく、助かりました。
個人的に、今回はお礼を言わせていただきます」
トーマ「はん、殊勝じゃねえの」
リリウム「そっちこそ」
///
トーマ「しっかし、アレだな」
手ごろなビルの屋上を見つけ、スペキュラーはそこに下ろされる。
パイロットシートの固い背もたれに背を預けながら、トーマは大きく伸びをした。
リリウム「はい?」
トーマ「お前、自分のこと『リリウム』って呼ぶんだな」
リリウム「……はい?」
トーマ「だっから、一人称の話をだな――」
リリウム「――ッ、わああああああっ! ナシですナシです、今のナシです!
リリウムはリリウムのことをリリウムだなんて呼んだりしません!」
トーマ「いや、わけわからんし」
リリウム「ともかく! 聞かなかったことにしてください!」
トーマ「べっつに、いいと思うけどなあ。ヘタに取り繕うより、お前も楽でいいだろうによ」
リリウム「……くっ! 生涯で一番の恥辱を受けました……!」
トーマ「……そこまでかよ」
拗ねたように「けっ」と吐き捨てると、トーマは意地の悪い笑みを浮かべて続けた。
トーマ「お前もノリノリだったくせによー。『あなたの考えてることくらい、だいたい分かるようになりましたよ!』
とか言っちゃってよー。あんときのノリは何だったんだってーの、ふーん。
だいたいさー…………ウソデス、ジョウダンデス、スイマセン」
無言で、アンビエントはレーザーライフルの銃口をスペキュラーのコクピットへ向けた。
リリウム「撤回しなさい。忘れなさい。以後は口を慎みなさい」
トーマ「……ういす」
青くなったトーマは、コクピットの中でホールドアップのポーズを取っていた。
その様子が、アンビエントの中で僚機の様子として見える。
リリウム「……まったく」
溜め息を吐きながら、リリウムは密かに思った。
こんな風に冗談を飛ばすことなど、今までなかった――と。
そして、密かに微笑むのであった。
潰しても潰しても湧いてくる。
止めを刺せると思ったのに、今度こそ終わりだと思ったのに。
何で、何で、何で何で何で何で何で何で何で何でなんでなんでなんで!
ナナシ「何でてめえら、向かって来るんだよおおおッ!」
焦り、ナナシはエネルギー弾の雨を浴びせる。
顔に今までのような余裕の色はなく、焦り、困窮――恐怖。
マイナスの感情だけが、彼の心を支配していた。
トーマ「あああああぁぁああああたぁああああるうかァ、よおッ!」ゴスゥッ!
金属同士がカチ合う、鈍く嫌な音。
同時に、ストレイドの機体には激しい振動が襲いかかった。
ナナシ「かはッ……! くっ、そおおおおおおッ!」
リリウム「ネクストの、ひ、膝蹴り……。なんて無茶な……」
当たるか、と言っても、実際のところ被弾はしている。
再起動はしたといっても、天井は目に見えて低いのだ。
落ち着いて――冷静に対処すれば、本来はノーマルに毛が生えた程度の脅威のはずである。
しかし、ナナシにはそれができない。
トーマ「リリウム! 一気に詰めるぞ、合わせろ!」
リリウム「ひっ、人をおまけみたいに……! いッ、いいですよ! 合わせてあげますよ!
つまらない意地を張ったと思われるのも癪ですからね!」
ナナシ「あ、あああああ……」
――PAが、APが、削れていく。
被弾してるんだ、当たり前か。
どうしてこのゾンビどもは、足元から何度も這い寄ってくるんだ。
僕は強いはずなのに。
僕は天才のはずなのに。
僕は、負けないはずなのに。
僕は、死なないはずなのに。
――死n
《――ビビッ! ビビッ!――》
トーマ・リリウム「何だッ!?」「何ですかッ!?」
アラートが、洋上の3機のコクピットに響き渡った。
カラード所属のマーカーが表示され、ネクストがオーバードブーストらしき速度でこちらへ向かって来る。
『――ザザッ! ――よかった、まだ生きてましたね。まったく……神経を使う任務は嫌ですよ』
リンクスらしき男の声が聞こえた。
そして、その男は、驚くべき言葉を口にする。
『これよりネクスト、ストレイドの支援に入ります』
///
その機体は、深紅に染められていた。
両腕に装備したライフルのみを武装とし、無駄なものを廃した実用的な機体に見える――が。
機体には過剰なほどにスタビライザーが装備されており、実用美とは趣を異にする様式美も
兼ね備えた、異質と言うにふさわしい様相だった。
ただひとつ言えるのは、それが――美しい機体だったと、それだけである。
触れれば壊れそうで、かつ洗練された、ガラス細工のような儚さを有した機体。
ハリ「初めましてになりますね、リリウム・ウォルコットさん。それと、そちらは新人さんでしたか?」
クラースナヤ。
リンクスはハリ。カラードランクは10、独立傭兵である。
リリウム「……ランク10が、わざわざ何をしにここへ?」
困惑を隠せないまま、リリウムはハリへと質問を投げかける。
その問いに、当然だと言わんばかりに即答するハリ。
ハリ「言ったでしょう、ストレイドの支援――この戦闘域からの脱出が、今回の僕の任務です。
この場合、あなた方が障害となっていることはお分かりですね?」
ナナシ「……僕の、支援?」
この事態に一番驚いているのは、誰でもないナナシである。
もともとラインアーク側につくということは、カラードに喧嘩を売る行為であることは
承知した上で受けた任務だ。
支援など見込めないということは自明の理。
ホワイト・グリントのリンクスとナナシ以外に、ラインアークに加担するリンクスなどいるわけがない。
そもそもナナシ本人ですらラインアークに加担したわけではないのだ。
ラインアークもホワイト・グリントもどうでもよく、ただ戦いたい相手がいただけ。
――なのに、この状況は何だ?
どういう状況だ、これは?
トーマ「……てめえ、依頼主はどこだよ。ラインアーク……ってわけじゃねえだろ?」
ハリ「なかなか察しがいい様子で」
スピーカーの後ろから、噛み殺すような笑い声が漏れる。
ハリ「ですがすいませんね、今はまだ秘密にしておけと言われていますので。
そう遠くないうちに僕らの名前を耳にする機会もあると思いますので、ここは勘弁してください」
柔和そうな敬語口調だが、刺々しい雰囲気を纏わせている。
トーマ「どうでもいい、てめえは敵ってことだろ。だったらブッ倒すだけだ。
障害は排除しなきゃ――だろ?」
ハリ「それについては概ね同意できますね」
リリウム「――トーマ! これ以上はさすがに持ちません! 無傷のネクストをもう1機相手にして、
あなたもリリウムも無事では済むわけがないでしょう!」
トーマ「無事に済むなんて、最初ッから思ってねえよ!」
ハリ「その機体……時間制限つきで僕と戦おうとは、面白いですね……」
――沈黙。
ストレイドとスペキュラーは満身創痍、どちらも火花を噴いている。
特にスペキュラーにとって、ここで時間を浪費することは非常に痛い。
が、その沈黙を破ったのはハリだった。
ハリ「――まあ、今回は彼を連れて帰るだけが任務です。交戦になって彼を撃破されでもしたら
たまりませんからね。今回は、僕が引きましょう」
トーマ「逃がすと思うか?」
ハリ「むしろ、助かったのはあなたたちじゃありませんか?」
トーマ「……ッ」
リリウム「……トーマ」
トーマ「分かってる! ……分かってるっつの」
構えていた両腕の銃を下ろすスペキュラー。
意図は、分かりやすく読み取れた。
ハリ「助かります。――では、また会うこともあるでしょう」
2機に背を向け、クラースナヤはストレイドを先導する。
ストレイドは少し迷いながらも、クラースナヤの背中を追った。
その背中を見送るスペキュラーとアンビエント。
リリウム「ホワイト・グリントも領域外のようです。……ラインアーク侵攻は別の部隊がするでしょう。
オッツダルヴァ様は……ロストしています。犠牲は重大でしたね……。
ですがこれにて、ミッションは終了――今回はリリウムたちの……勝ち、です」
トーマ「……」
リリウム「素直に喜んでおきましょう。彼を仕留め切れなかったことについては遺恨が残りますが、
ハリ様の言うとおり、また会うこともあるでしょう。……間違いなく、鉄火場で」
トーマ「……」
リリウム「今度こそ、万全の状態なら、リリウムたちは負けません。きっと勝てます、いえ、勝つのです。
そうですよ、次は――って、トーマ?」
トーマ「……ぶへェ」
潰れた蛙のような声をトーマが出したかと思うと、スペキュラーのシステムが一気にダウンした。
リリウム「ちょ、トーマ!?」
すんでのところでアンビエントが腕を掴み、スペキュラーはぶら下がる形になる。
システムがダウンしたネクストはただの鉄塊、そのまま沈めば海の底だ。
トーマ「わ、悪ぃ……。やっぱアレか、気ィ抜けてAMS適正がダウンしたのか。
制限時間みてえだわ。……もー動けん、これ以上ミラクルはねえよ」
リリウム「こ、このままでは帰れそうになりませんね……。BFFに回収班を要請します。
適当な足場に下ろしますから――いいですね?」
トーマ「すまん、結局世話になりっ放しだ。……あー、なッさけねえなあ、俺」
リリウム「いえ……。――いえ、すごく、すっごく、助かりました。
個人的に、今回はお礼を言わせていただきます」
トーマ「はん、殊勝じゃねえの」
リリウム「そっちこそ」
///
トーマ「しっかし、アレだな」
手ごろなビルの屋上を見つけ、スペキュラーはそこに下ろされる。
パイロットシートの固い背もたれに背を預けながら、トーマは大きく伸びをした。
リリウム「はい?」
トーマ「お前、自分のこと『リリウム』って呼ぶんだな」
リリウム「……はい?」
トーマ「だっから、一人称の話をだな――」
リリウム「――ッ、わああああああっ! ナシですナシです、今のナシです!
リリウムはリリウムのことをリリウムだなんて呼んだりしません!」
トーマ「いや、わけわからんし」
リリウム「ともかく! 聞かなかったことにしてください!」
トーマ「べっつに、いいと思うけどなあ。ヘタに取り繕うより、お前も楽でいいだろうによ」
リリウム「……くっ! 生涯で一番の恥辱を受けました……!」
トーマ「……そこまでかよ」
拗ねたように「けっ」と吐き捨てると、トーマは意地の悪い笑みを浮かべて続けた。
トーマ「お前もノリノリだったくせによー。
『あなたの考えてることくらい、だいたい分かるようになりましたよ!』
とか言っちゃってよー。あんときのノリは何だったんだってーの、ふーん。
だいたいさー…………ウソデス、ジョウダンデス、スイマセン」
無言で、アンビエントはレーザーライフルの銃口をスペキュラーのコクピットへ向けた。
リリウム「撤回しなさい。忘れなさい。以後は口を慎みなさい」
トーマ「……ういす」
青くなったトーマは、コクピットの中でホールドアップのポーズを取っていた。
その様子が、アンビエントの中で僚機の様子として見える。
リリウム「……まったく」
溜め息を吐きながら、リリウムは密かに思った。
こんな風に冗談を飛ばすことなど、今までなかった――と。
そして、密かに微笑むのであった。
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