「オペ子@糸電話」(2009/05/15 (金) 19:25:11) の最新版変更点
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レイヴン「ふむ・・・最初の任務候補は三つか・・・」
オペ子『はい、どれでも好きなのを選んでください』
レイヴン「それじゃあ、産業区侵入者排除っていうのにするか・・・」
オペ子『あ、それはダメです』
レイヴン「なんでだよ好きなのを選べってお前が言ったんじゃないか」
オペ子『俎板女にフラグを建てるのは私が許しません』
レイヴン「お前は何を言っているんだ」
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「バスカー・・・遅かったか・・・!」
『敵ACを確認、さでゅんろりょっぷれす!』
「・・・」
『・・・』
「・・・噛んだな?」
『よくわかりましたね』
「バレバレだこの駄目オペレータ」
『大きなお世話ですこの新人野郎』
「えっと・・・そろそろ戦っていいか?」
新オペ子『滑舌が最悪』
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オペ子『敵ACを確認しました』
レイヴン「それで? 敵の情報は?」
オペ子『先程ポストに投函しました』
レイヴン「俺のACに住所とかあるとでも?」
新オペ子「悲しいくらい旧世代」
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レイヴン「お前、無線とかの通信機は普通に使えるんだな」
オペ子『それぐらいは簡単です。でも凄いですよね、糸電話も随分進化しましたね』
レイヴン「なんだって? 糸、と言ったか」
オペ子『知らないんですか? 糸とコップで作る玩具ですよ。レイヴンさんも意外と無知なんですねw』
レイヴン「『無線』の通信機が……『糸』電話……?」
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オペ子『最近はワイヤレス糸電話もあるとかないとか』
レイヴン「いや……糸電話では……」
オペ子『でもあんなの都市伝説ですよね。なんでしたっけ、電磁波、とかいうのを飛ばすんですよね』
レイヴン「ああ、そうだが」
オペ子『笑っちゃいますよね、電磁波なんて。波長があってエネルギーがあっておまけに粒子の性格まで持つなんて、そんな都合の良いものが実在するわけないですもんw』
レイヴン「……こいつ……どこまでが本気なんだ………」
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レイヴン「ああ……今日もアイツのせいで疲れた……さっさと寝るか……」
オペ子「失礼します」
レイヴン「あ? 何の用・・・ってウボァーお前なんで下着ッ?!」
オペ子「お気になさらず。 ささ、早くここに横になって……」
レイヴン「待て待て待て待て、何をする気だお前は!」
オペ子「何って……決まっているでしょう、オペレータとして貴方を補佐する、つまり“妻”であるからにはこうして夜伽をするのも務めのひとつ」
レイヴン「妻じゃねぇ! つうか補助の意味を取り違えすぎってレベルじゃねぇ! いやいいから早く服を着ろぉぉぉぉぉ!!!」
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オペ子をとりあえず布団で巻き寿司にして。
レイヴン「ぜぇ、はぁ……少しは、落ち着いたか?」
オペ子「……落ち着いたというより、これでは巻き付かれたです」
レイヴン「黙らっしゃい。 ……この際、お前には以前から言いたかったことを一つ残さず言わせてもらうぞ」
オペ子「なんでしょう、私には全く身に覚えがありませんが」
レイヴン「それはギャグで言っているのか?」
オペ子「大真面目です」
レイヴン「……まぁいい、まず最初はこの間の依頼で敵ACを発見したときのことだ」
オペ子「あのときですか? 少なくとも私はあの依頼において何一つ失態を犯していないと自負していますが」
レイヴン「本当にそう思ってるなら一度キサラギで精密検査してもらえ」
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オペ子「なんという……その発言の撤回を求めます」
レイヴン「却下。 そんなことより、あのときお前、敵ACの情報をポストに投函したとか言ったよな?」
オペ子「はい、確かに投函しました。 ……なぜか不渡りで帰ってきましたが」
レイヴン「当たり前だオタンコナス、ACに住所があってたまるか。 俺が言いたいのは、何であの時よりにもよって『ポストに投函する』なんて発想が浮かんだのかっつーことだ」
オペ子「何故も何も……手紙以外にどうやって敵ACの詳細な情報を貴方に伝える方法があったというんです?」
レイヴン「……腐るほどあるだろ、データファイルの転送とか」
オペ子「でえたふぁいる? それはおいしいんですか?」
レイヴン「いややっぱいい。 というか、手紙じゃなくても通信で必要な情報だけ伝えるって手もあったろうが!」
オペ子「……それもそうでした。 今度からは糸電話で敵ACの情報をお伝えすることにします」
レイヴン「ちょっと待て、それだそれ」
オペ子「どれですか」
レイヴン「その“糸電話”ってなんだ、糸電話って」
オペ子「通信機のことですが……それが何か?」
レイヴン「何かもへったくれもあるか! 通信機はそもそも糸電話じゃねぇ、無線だ!」
オペ子「咽んだ? 何か哀しいことでもあったのですか」
レイヴン「あああったよお前のそのおめでたさに悲しみ咽んだよ畜生!」
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オペ子「何をそんなに怒鳴っているんです? とりあえずお茶でも淹れましょうか」
レイヴン「いらん! いいか、俺やお前が使ってる通信機は糸電話なんかじゃなく音声データを波長を持つエネルギーに変えて飛ばす電波を使う無線機だ! 糸なんかどこにも張ってねぇ!」
オペ子「そんな馬鹿な! 糸を張っていなければ声が届きませんよ!?」
レイヴン「だからそんなもん張らんでも届くようにできてるんだよ“無線”だから! 線はいらないの線は!」
オペ子「な、なんてこと……そんな恐ろしい技術がいつの間に実用化されたと……」
レイヴン「数百年前だな」
オペ子「嘘ッ!」
レイヴン「俺からすればお前の思考回路が嘘みてぇなもんだよ……。 そして最後! なんでいきなり下着姿で乱入してきた! 乱入するとはとんでもねぇ奴だ!」
オペ子「最初に申し上げたでしょう、オペレーターとして当然の務めを果たそうと」
レイヴン「妻じゃねぇ! 俺はお前と姻戚関係を持った覚えはねぇ! 俺はレイヴンでお前はオペレーターつまりふたりはビジネスライクな関係ということどぅーゆーあんだすたんっ!?」
オペ子「日本語でお願いします」
レイヴン「ああそうだね通じないと思ったよつまり俺とお前は仕事上の関係だけでそんな妻とか面倒な関係性はねぇってことだよ!」
オペ子「誰も貴方の妻になった覚えはありません」
レイヴン「そのとおりだ畜生!」
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オペ子「つまり貴方は何が言いたいのですか、いい加減わかりやすくまとめてください」
レイヴン「誰のせいだと思ってやがる……! つ・ま・り! お前はもうちょい今の常識ってもんを学びなおして来いってことだ!」
オペ子「失礼な、それではまるで私が非常識といっているようなものではないですか」
レイヴン「突然他人の部屋に下着姿で乱入してくる女を非常識といわずになんといえばいいんだよ」
オペ子「……やはり、『お風呂沸いてますよ』でしょうか」
レイヴン「誰も言わんわ! ほらもうわかったらさっさと出てけ! 自分の部屋までその布団巻いていっていいから!」
オペ子「人を簀巻きにして放り出すとはとんでもない人ですね」
レイヴン「自業自得だ!」
レイヴン、オペ子を部屋から蹴り出す。オペ子、そのドアを見つめながらため息をついて一言。
オペ子「鈍い人……私がここまで馬鹿なふりをしても私の気持ちに気づいてくれませんか」
オペ子「まぁ、そこがいいというのもあるんですけどね。 ……いいでしょう、次こそは絶対に私の心に気づいてもらいますよ、レイヴン」
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