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頭が痛い。
――――レ…ヴ……ん
…………声だ、誰かが、叫んでいる。頭が痛い。
――――れぃ……ン……
れい……? なん、だ? 誰かを呼んでいるのか?
…………どうでもいい、私には関係のないことだ……それよりも、頭が痛い。
――――答……てください! レ……ヴン!!
『うるさい!頭が痛いんだ、静かにしてくれ……』おもわず怒鳴ってしまった、どうやら喋るだけの体力は残っていたらしい。
――――ッッ!
息を飲む音がした。なにやら驚いているようだ。
――――レイヴン! 無事だったんですね!?
『……静かにしろといったのだが……』
大体さっきから誰なんだ……。
――――すみません、まさかあの特攻兵器の中から生き残れたとは……驚いてしまって……。
『……特攻……兵器?』
知らない言葉だ。名前からして危なそうだ。
頭が痛い。
――――レ…ヴ……ん
…………声だ、誰かが、叫んでいる。頭が痛い。
――――れぃ……ン……
れい……? なん、だ? 誰かを呼んでいるのか?
…………どうでもいい、私には関係のないことだ……それよりも、頭が痛い。
――――答……てください! レ……ヴン!!
『うるさい!頭が痛いんだ、静かにしてくれ……』おもわず怒鳴ってしまった、どうやら喋るだけの体力は残っていたらしい。
――――ッッ!
息を飲む音がした。なにやら驚いているようだ。
――――レイヴン! 無事だったんですね!?
『……静かにしろといったのだが……』
大体さっきから誰なんだ……。
――――すみません、まさかあの特攻兵器の中から生き残れたとは……驚いてしまって……。
『……特攻……兵器?』
知らない言葉だ。名前からして危なそうだ。
――――そうです、あの赤い小型兵器はベイロードシティのみならず、周辺の地域に広範囲にわたって飛来しました。政府はこの兵器のことを、『特攻兵器』と名付けました。その被害は甚大で、市街は破壊しつくされ、応戦した多くのレイヴンが戦死しました。
赤い……兵器?赤……赤い虫?……赤、空を、埋めつくす、赤。
赤い赤い空模様…………
『っっ! くッ!!……うあアァッッ!!』
……頭が痛い。
――――レイヴン!? どうしたんですかっ!?
『うぅあ、あぁ……ァッ!!』…………あぁ、そうだ、私はレイヴンで、アレと戦っていたんだった。
……カラダの震えが止まらない、声帯は振動し続ける。
欝陶しいのでどうにかしたいが、止めかたがわからない。
……まぁいい、それよりも考える必要のあることがいくつもある。そのうち止まるだろう。
――数時間前
私は依頼を受け、旧世代兵器の制御施設とやらにむかった。天井砲台がいくつかある程度で、特に防衛機能を有する訳ではないようだ。
砲台を肩の中型ロケットで、制御コンピュータをブレードで一つ一つ、破壊していく。
…………どうやらここで最後のようだ、後は徹底的に破壊して、帰還するだけだ……。
――その時だった、ヤツが現れたのは。
――排除……排除。
突然姿を現した赤い機体――ACではない、恐らく例の旧世代兵器とやらの一つだろう――は迷うことなく、私にむかってきた。
――私は依頼は成功させねば気が済まない。ならば施設の完全破壊を優先すべきだった。
――だが、私は簡単な依頼に退屈して……相手になろう、そう思ってしまった。
――私は自身の力を過信していたのだろう。
…………確かに強い、空中からグレネードだのパルスだのミサイルだのをばらまいてくる。強化人間でもない私には真似出来ないことだ。
……だがそれは機体の性能に頼り切った戦いだ……所詮は機械、故にプログラムにそった行動しかできない。そこに穴がある。
……例えばそう、一定周期でホバーブースタを使用する、その時っ!
ヤツがホバーを使い滞空すると同時に、フルブーストでマシンガンを乱射しながら突撃する。
当然躱し切れずにヤツの攻撃が機体を掠め、装甲を削り取る……だが、もう遅いっ!
左腕のブレードが閃めき、ヤツを両断するっ……。
赤い機体は倒した、だがまだ終わりではなかった。
ヤツを倒して満足していた私の元にオペレータから通信が入ったのだ。
……旧世代兵器は、起動してしまった。
私は今、ベイロードシティのビルの屋上にいる。
空を埋めつくすかのように、赤い虫のような機体が飛来する。
――もし、赤い機体を無視して施設の破壊に尽力していたならば、こうはならなかっただろうか?
…………ロックオン、ミサイルを発射、避けるつもりもないらしく数機同時に撃破、だが全く数の減る気配も無い。
ロケットを、マシンガンを乱射する、最早ロックオンなどする必要も無い。
……弾切れだ。仕方がないので片っ端から斬りすてる、斬、斬、斬。
機体から煙が、スパークが……だがヤツらは止まらない。
背後のビルが幾つも崩れ落ち、人々の悲鳴が谺する中、ついには私の機体も膝を屈した。
ここまで、だな。
…………私はひたすらに強さを求めた……自らを越えたみせろといった最強のレイヴンをも越えた見せた……。
だがその彼は、ジノーヴィーはこうも言っていなかっただろうか?私達など、所詮は小さな存在だと。
私は認めたく無かった……お前とは違うと、そういった。
だが何が違うというのか、私に何ができたのか……果たして私は何の為に戦っていたのだろうか?
我々はいったい……なんのために…………。
――その考えを中断するかのように……無数の赤が降り注いだ。
……ここで私の記憶は途切れた。
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