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243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] :2006/02/19(日) 01:27:21.39 ID:gQBIWAuCO
走る。走る走る。走る走る走る。
ただ一心に走り続ける。目的地は無い。
有るかも知れないが、知らないから大差は無いだろう。
銃を持った人達が追い掛けてくる。何か叫んでいる。
しかし、聞き取っている余裕など無い。
だから何も叫んでいないのと大差無いだろう。
そう。俺は逃げている。だから余裕が無い。
誰から、どのくらい、どのように、なぜ
逃げているかは良くわからない…いや、良く分かっているか…
銃を持った人たちから、長い時間、走って、追われるから。だな。
研究所の様な場所を走り続けた。
(こんなものは見たく無い)
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] :2006/02/19(日) 01:28:04.59 ID:gQBIWAuCO
俺の逃げ道を二人の男が遮った。後ろの奴らの仲間だろう。
ここで止められてしまえば後ろの奴らに捕まる。それは困る。
捕まっても俺にメリットは一切無さそうだからだ。
だから俺はこの男達の壁を突破せねばならない。
だから覚悟を決めた(止めてくれ続きは見たく無い)
そして俺は生まれて初めての殺人をした。
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] :2006/02/19(日) 01:29:12.07 ID:gQBIWAuCO
目の前の男達が銃を向ける。
危ないじゃないか。人が銃弾を受けたらとてつもなく痛い。
目の前の男達が引金に指を掛ける。
あぁ、このヒト達は俺を殺してでも止める気なんだな。
目の前の男達が引金を引く。
俺の頬を銃弾がかすめる。
不思議と恐怖は無かった。
目の前の男達が驚愕する。
俺が銃を撃たれても走ることを止めず、ましてや加速したから。
目の前の男の一人が動かなくなる。(止めろ)
俺が男の銃を奪い頭を撃ち抜いたから。
もう一人も動かなくなった。(止めてくれ)
やっぱり俺が殺したからだろう。
殺した?俺が?この人達を?まさか?
でも待てよ、現在ここに<居る>のは俺だけだ。
見たところ血溜りに映った俺のかおにも血がついている。
と言うことは…状況から察するに俺が人を殺したのか。
俺が殺した?ヒトを俺がコロシタ?ヒトヲオレガ…
247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] :2006/02/19(日) 01:30:24.95 ID:gQBIWAuCO
「「うわああああぁあぁぁぁ」」
それは夢のなかの俺の叫びであり、今の俺の叫びだ。
AM3:37
目覚めた。最悪の形で。ついてない。
「夢でも嫌なもんだな…」
一応結末を確認してみる。
「あの後<殺人>の恐怖に動けなくなった所を捕まったんだっけ…
その後MTパイロットとしてKISARAGIにこきつかわれて…
実験サンプルだったんだな、今思えば…」
思い出すだけで鬱な気持になる。
普段は封印しているので回想などしないが、
してみるとそういう事だったのだろう。俺は。今となってはどうでもいい事だが。
248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] :2006/02/19(日) 01:31:20.76 ID:gQBIWAuCO
どうやら数時間寝ていたらしい。
(まぁ…24時間ぶっ続け労働なんて無理な話だ)
自分に言い訳してみた。虚しかったので依頼を確認してみる。
数時間寝ていた割には一件のみだった。
「<産業区防衛>ね…寝ている間に随分戦況は加速した様で…」
そんな事を呟きながらイェッガに乗り込む。
ガレージの扉が開く。
同時に<人殺し>を乗せた<狩人>は、闇夜にその身を躍らせた。
ブースターの残光のみを残して。
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