「最後ノ弾丸」(2008/09/21 (日) 21:54:16) の最新版変更点
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全てのものは壊れ逝く運命にある。
それは絶対宇宙の法則であり、覆せるものではない。
だから企業による完全な統治も哀れにも微塵に崩れ去った。
あの赤い雨から半年余りたつ。
敵対するアライアンスとバーテックスの抗争は激化の一途をたどる。
そして昨日の早朝、唐突に臨界点を突破し、既に22時間が過ぎようとしていた。
双方とも多くのものが死んだ。乏しい物資の中で共々絶望的な結果だった。
だが、彼等は双方とも諦める事は無かった。どちらも勝つつもりである。
次の衝突では全ての兵力を投入するであろう。それが最期の決戦になるのだから。
それに伴い、現存の全レイヴンがかき集められた。
全てのレイヴンは、彼等の己の信じる側に属し、決定的な二つの勢力を成す事となった。
階級も、身分も、関係無い、戦うために生まれた者が、互いに潰しあう最期の決戦であった。
これは無残な特攻では、無い。
愛する誰かを救うため、信じる誰かを助けるために。
そして――、己の存在を守るために奴らは、死に場所を求めに往くのだ。
戦機翔飛ダンガンガー 最終話:最期の弾丸
サダメ
~運命ガ神トノ誓約ト言フナラバ、我ハ死ナドヲ怖レズ神ヲ撲滅セントス。~
マイソロジー
『 これは、自らの正義という最強の矛で悪という最硬の盾を貫いた神話である。 』
Aパート:アライアンス
――午前参時より四時にかけて。――
備え付けられたサイレンからけたたましい音が聞こえる。
それを聞いた士官候補生、重患者、戦力適齢を超える老兵はレビヤタンから退艦した。
どのような戦場にも生きなければならない者たちが居る。彼等が死ぬ事は絶対に許されない。
次第に巨大戦艦レビヤタンマザーの胎内は精力ある兵隊によって満たされていた。
エネルギー田より直接汲み上げられた高濃度パワー粒子がエネルギーケーブルを伝い艦艇とレビヤタンシリーズに供給される。
物質燃料タンクからは小型戦闘兵器、MT、ACへの燃料供給が行われている。
しだいに彼女達の貪欲な空腹は満たされるであろう。
暫しの間、時と言う暴君は沈黙を保っていたが、縛り上げていた鎖は千切れ、次第に加速し、全てを飲み込んでいった。
戦闘服に包まれた勇者は愛機のコクピットにその身を押し込む。
機体は射出カプセル、通称”弾丸”に格納。
弾丸は射出砲デケルフマッフのマガジンへと押し込まれていった。
ガンガンと耳鳴りがする。おそろしい。果て無き地獄で大玉砕。
最強の闘志が更なる凶暴な闘鬼へと変貌した烏が、自らの命を闘いの中へ投じようとしていた。
レビヤタンは一機だけではなく、護衛を担当するコピーレビヤタンが三機存在した。
三機のコピーレビヤタンの名は、クレストのアルファベル、ミラージュのタイフーン、キサラギは雪風と言った。
彼女達にはそれぞれに特性があり、アルファベルには地上にての格闘戦を想定した腕脚を、
タイフーンには砲撃戦闘を想定した多数のエネルギー砲を、雪風には大出力ECM発生装置など豊富な各種電子戦用の装備が、取り付けられていた。
彼女達は母を守るために、母の腹に眠る同胞を守るために、戦い闘いたたかい続けるのだ。
――各機へのエネルギーの供給が、全て、終った。――
――元日四時壱拾分……。――
旗艦レビヤタンマザー、戦術部隊隊長エヴァンジェ坐乗。
巡洋戦艦アルファベル、本部護衛部隊所属モリ・カドル坐乗。
〃 タイフーン、戦術部隊所属ゴールディ・ゴードン坐乗。
〃 雪風、キサラギ研究所所属キサラギ操縦士坐乗。
駆逐艦CR-ADA、CR-GYOU、CR-BEROANZH。
〃001-KWSK、001-WKTK、001-KTKR。
〃HUJIYAMA、TAKANASUBI、YUMEOCHI。
企業連合特攻隊スーパーシップ=トルーパーズは、ラートタス施設跡地より出撃を開始した。
――思いは加速し、艦隊速力と共に音速をも超えた。
マッハ0.8へと達した時、マザーは搭載されたデケルフマッフの砲身を展開し、カプセルを続々と撃ち放つ。
初速マッハ2.0に加速された弾丸は艦隊速度のマッハ0.8との合力のマッハ2.8で分厚い大気を砕き進む。
付属ロケットブースタは彼らに更なる加速を与え、先に戦場へ突き進ませた。
戦場へと飛ばされたカプセルが幾つか、敵の滞空防御弾幕を突き破れず、バラバラに砕け散って落ちた。
其処を突き破った弾丸は、ピーナッツのように二つに割れ爆ぜ、中身を砂の大地へと投下した。
爆ぜたピーナッツの殻は敵の無人対空砲へと自ら向かい、自爆してそいつ等をたちまち葬り去った。
投下されたMTとACは殺戮の虚空に熾烈な咆哮を上げ、激烈なる戦場へと根を下ろす。
各機は戦闘モードを起動した。コクピットにネオンサインにも似た様々な計器の輝きが燈る。
鋼鐵の神経に蒼き閃光が走り、搭乗者の神経系と猛烈な口づけを交わした。
《 レーダー反応。赤い三角が100、200、300……測定不能。》
全てのフィールドは赤く染め上げられている。数の差では圧倒的に、不利だ……。
しかし魔神の光学アイからスクリーンに投影される物は、己の精神が青く燃上がる闘志だけであるから、それは映らない。
そして各機の鉄の聴覚には、何も聞こえてはいない。聞こえるのはその身の心の鼓動だけであるであるから何も、聞こえない。
――よって不利ではない。
『 我等には、自分の世界に忠誠を誓った我等には、
友と、家族と、愛する人と、己に誓った、
戦 い 抜 く だ け の 理 由 が あ る の だ か ら ッ!!!!!!!! 』
彼等は絶対砕ける事が無い“信念”という“弾丸”を手に入れた
彼等は絶対壊れる事の無い“勇気”という銃に“弾丸”込めた。
――だから苛烈なる、殺戮という魔物の咆哮の鳴り響く戦場へ自信に満ちて赴いて往けるのだ。
作戦領域に到着した艦隊は、次第駆逐艦と共に展開。ミサイルを続々撃ち放った。
放たれたミサイルは敵の密集部に着弾し、敵機体を巻き上げる。
轟と炎を上げ砂と共に溶かし尽くした。
灼熱地獄のカマの上、とろけた鉄が粘り、地上部隊へ怨霊さながら付着する。
駆逐艦が対空防御に掛かって次々撃ち落される。
墜落する彼女等は、最期の一報を報い、突貫し、対空砲坐を諸共微塵に爆滅させた。
敵の3機の量産パルヴァライザーと、パルヴァライザーマザーは艦隊の元へ高速で接近してくる。
その間、出会ったアライアンスの地上部隊はついでと言うように見る影も無く裂滅していた。
比較的軽装のパルヴァライザーはアルファベルと激突した。
『死にたくなかったら其処を退け』
『ククク……負けるとも知らずにノコノコと』
『小僧、命を粗末にすることになるぞ』
『この機体で……この機体で、負けるわけにはいか無いんだッ!!!』
――軽装のパルヴァライザーと共にアルファベルは着陸。強靭な四肢を伸ばし敵を迎え撃つ。
見るからに重装のパルヴァライザーはタイフーンと対峙した。
『何か言う事は無いか?』
『死にたくない』
『それは聞き入れられないな?』
『大丈夫さ、俺は死なないからな』
――重装のパルヴァライザーは照準を既に兵装を展開したタイフーンへと合わせる。
体中にバルカンが張り巡らされたパルヴァライザーは雪風と宙を舞った。
『……オ前…………』
『前回の結果には失望させられた』
『……イラナイ……ッ!!』
『今回に期待する』
――全身バルカンのパルヴァライザーは雪風に無数の銃口を向け、全砲門を開いた。
純白のパルヴァライザーマザーは、レビヤタンマザーと、戦炎を爆烈させた。
『エヴァンジェェェェエエエエエエエエエエエエーーーーーーーッ!!!!!!!』
『ジャァアアアアアアアアアアアック・オォオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!』
純白のパルヴァライザーマザーはレビヤタンマザーへ怒轟のミサイルの嵐を見舞う。
レビヤタンマザーは全ての迎撃装置を駆使し、嵐を撃滅せしめんとする。
嵐がハガネの弾丸によって駆逐され尽くされた。
暗闇は破滅の輝きによって消滅し、辺りは昼間よりも明るく輝いた。
全ては、朝焼けが上る前の事。
この後の記録は残ってはいない。
語り手が全て死んでしまったこの世界に。
糸冬
Ω「てなことを考えてみたわけよwwww」
Ω「どうよ?」
大老「腰がもげたーーーーーーーーー」
ファウスト「世界の終わりじゃオワリジャー!特攻兵器☆しゅーらいっ!」
ファントム「ホバーが浮かない!!!」
トロット「脚が増える、ふえるよおおおおおおおおおおおおお」
雷雲「ピザが腐る。ひざも腐っていく。ははは、おれも、あいつとおなじ……k」
モリ「管制塔が……ちゃんと援護してくれるなんて(涙」
ムーム「とっつきとっつきとっつき、ショットヨーーーーーン」
エヴァンジェ「見るも無残な管制塔wwwwwwwww」
ガルム「俺の、ムーム。あいしているよよよっよおよよよよ」
ン「拝啓じゃっくさま。ぼくは彼方を////」
ジャック「生まれてきてすいません」
ゴードン「ぶよぶよお肉を 大 切 断 !!!」
リム「レイヴンなど不要なヒャッホイーー!!」
緑角「シルキーウメーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ジナ「ワタシノミルキーシボッテシボッテーー」
バスカー「味見もしておこう」
ボラ「この浮気もの、浮気者キィイイイイイイイイイイイ!!」
プリン「母音母音母音母音で保温」
ジャウザー「アナルの底は見えました!」
レイヴン「アッー!」
どうみても厨です。
本当にありがとうござましたー。
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