海に沈みし大陸ムー。
その失われし神殿の最下層にての宴。
[ いあ……いあいあいあ!! ]
此処では数え切れない闇の住人達が無限の広さを誇る神殿に限りなく押し詰められ
中心たる何重にも取り巻かれた環状列石を取り巻いてこの世でもっと邪悪で下卑な行為が行われていた。
[ いあ……いあいあいあいあいあいあっ!!! ]
彼等は叫ぶ…感銘たる神々の復活を間近に叫んでいるのだ!!!!
[いあ……?!]
しかしその生けるものが聞いたら聞いただけで死に至るような呪詛がピタリと止み、
代わりにダイナマイトでも出せないような轟音が爆裂した!!
神殿は爆砕し、海水にて蹂躙された。
闇の住人等の一部…海生生物に似たものは泳いで逃げていったが他のものは溺れて死んだ。
逃げていった奴等も外の海で直に破裂して死んだ。
―――邪神の召喚はこれで免れたのだ……。
外伝第壱話:ブッ殺せッッ!!正義の鉄槌により悪を根絶するのだッッ!!!
――――――レイヴンの種類について―――――――
レイヴンと呼ばれる者達がいる。
彼等は途轍もなく強大な力を使い
途方も無く成功率の低い依頼を完璧に遂行させるもの達だ。
そしてレイヴンと呼ばれるものたちにも専門がある。
大きく分けて三つ。
リクレイヴン。ウミレイヴン。そしてソラレイヴンだ。
その名の通りの働きを彼等はする。
そして必ず成功させる。今まで失敗したものはいない。
もしも依頼に失敗すればそのときは死ぬだけなのだから。
―――――――説明終了――――――――
『此方サブマリンワン、これより作戦領域に入る。射出準備に入るべし』
聞こえなれたオペレータの声が響く。
彼、ウミレイヴンオルトラは言われたとおりコクピットシートを倒し、
前後裏返るように体の遠心力で動かした。
思惑通りシートは裏返り彼はうつ伏せの姿勢でシートに吊り下げられる形となった。
「こちらオルトラ、射出準備は万端だ。何時でも射出されても構わん」
髭面の顎を撫でる様に触り、オペレータに連絡した。
そして暫しの沈黙……突如のG。
オペレータの事務的な射出完了の声がコクピットを木霊し押し潰され海の藻屑と消えた。
―――邪神復活阻止――――
先刻、ジャック・Oの手先が海中の夢幻都市レムリアで拘束された。
彼はそこの神殿で邪神の復活をしようとしていたらしい。
幸い我々ミラージアが張り込んでいたからよいものを……っ!!
行われていたら”ただごと”では済まなかった。
その彼等を尋問し喋らせた事によると、
同じく海中にて沈んでいるムー大陸の神殿でも同じ事が行われ様としている様だ。
否、もう始まっているだろう。……世界滅亡の宴がな。
我々が君に依頼するのはその儀式を止めさせ神殿を爆破する事。
そして邪神を崇拝するもの等を一気に抹殺してもらいたい。
若しも失敗すれば、死ぬのは君一人ではないことをよく覚えておいて欲しい。
くれぐれも宜しく頼む。
以上だ。
――――詳細閉じる―――――
ごぼごぼと泡を纏い特殊潜行ACキングダイバーは殊更に深い深度を更に降下していく。
目標はムー大陸地下秘密教団の神殿。
それを破壊することと邪教の信徒を抹殺する事。
数えるだけなら片手で足りてお釣りが繰るほど単純なものだ。
だが数えるだけでは何も起こらない。
レムリアとムーは旧神がこの地球を治める前に地上に存在していた大陸だ。
然しそれらは時によって沈めれた。
だが滅んだ訳ではなく寧ろ栄えてしまった。
異星からの侵略者の手にも掛からずに唯一途に敬う邪神の復活を願う。
一億百億幾千億――――この宇宙が誕生するよりも更に太古からの醜い願望が今、ジャック・Oによって果され様としているのだ。
だから止めなくてはならない。
キングダイバーは潜行する。
依頼を達成するため。
愛 す る 人 を 守 る た め 。
レムリアは丁度三百年前にミライクル(現ミラージア)が邪教の信徒を撲滅させ統治した。
しかしムーはアストランス(現アレスト)が進行を開始したが敗れ警戒を強化され今に至る。
ドグマガーディアンズ
だから今でも警戒システム邪神達の親衛隊が守っている。
これを突破しないと進行は困難を極める。
何せあちらは数で攻めて来る。
此方が1なら相手は1000000000000000000000000000000000000000でも足りないくらいだ。
しかし、彼等の通常警備は手薄で警戒警報が発令されるとその大陸自体が虚ぼろ主空間への入り口となり幾億もの兵隊が駆けつけてくるのだ。
だからその警戒網を叩いて警報を虚ぼろ主空間へ伝えられなくすればいいのだ。(簡単に言っているが今まで出来たためしは皆無なのだ……。)
・
・・
・・・
マーキュリーエンジン
キングダイバーは潜行を止めて水星機関を停止しバッテリーへと電力供給源を移行させた。
これはただでさえ燃費の悪い水星機関が燃料を馬鹿食いするのを止めるためと敵に察知されないようにするためだ。
見つかっては後が無いのだ。慎重に往かなくては……。
オルトラは機関停止を確認するとなるべく音を立てないように両脇に在るコンソールを叩く。
そして小声で従順な友へと投げかける。
「……戦闘開始っ!」
烈来な宣言を感じ取り、頭部COM[グランベリー]は素直に其の友の命に倣う。
其の心は真実。海神は今にも海を割らんとしている。
《作戦目標、目標の破壊及び敵信徒の抹殺。周辺海域データ取得。》
《中央マルチスクリーンにレーダー及び作戦領域表示。》
《FCSを起動-全兵装の電力共に魔力の供給開始……最終安全装置を完全解除しました。》
《 メ イ ン シ ス テ ム 、 戦 争 モ ー ド 起 動 し ま す 。 》
世界を巻き込むかくれんぼは只今始まったのだった。
その失われし神殿の最下層にての宴。
[ いあ……いあいあいあ!! ]
此処では数え切れない闇の住人達が無限の広さを誇る神殿に限りなく押し詰められ
中心たる何重にも取り巻かれた環状列石を取り巻いてこの世でもっと邪悪で下卑な行為が行われていた。
[ いあ……いあいあいあいあいあいあっ!!! ]
彼等は叫ぶ…感銘たる神々の復活を間近に叫んでいるのだ!!!!
[いあ……?!]
しかしその生けるものが聞いたら聞いただけで死に至るような呪詛がピタリと止み、
代わりにダイナマイトでも出せないような轟音が爆裂した!!
神殿は爆砕し、海水にて蹂躙された。
闇の住人等の一部…海生生物に似たものは泳いで逃げていったが他のものは溺れて死んだ。
逃げていった奴等も外の海で直に破裂して死んだ。
―――邪神の召喚はこれで免れたのだ……。
外伝第壱話:ブッ殺せッッ!!正義の鉄槌により悪を根絶するのだッッ!!!
――――――レイヴンの種類について―――――――
レイヴンと呼ばれる者達がいる。
彼等は途轍もなく強大な力を使い
途方も無く成功率の低い依頼を完璧に遂行させるもの達だ。
そしてレイヴンと呼ばれるものたちにも専門がある。
大きく分けて三つ。
リクレイヴン。ウミレイヴン。そしてソラレイヴンだ。
その名の通りの働きを彼等はする。
そして必ず成功させる。今まで失敗したものはいない。
もしも依頼に失敗すればそのときは死ぬだけなのだから。
―――――――説明終了――――――――
『此方サブマリンワン、これより作戦領域に入る。射出準備に入るべし』
聞こえなれたオペレータの声が響く。
彼、ウミレイヴンオルトラは言われたとおりコクピットシートを倒し、
前後裏返るように体の遠心力で動かした。
思惑通りシートは裏返り彼はうつ伏せの姿勢でシートに吊り下げられる形となった。
「こちらオルトラ、射出準備は万端だ。何時でも射出されても構わん」
髭面の顎を撫でる様に触り、オペレータに連絡した。
そして暫しの沈黙……突如のG。
オペレータの事務的な射出完了の声がコクピットを木霊し押し潰され海の藻屑と消えた。
―――邪神復活阻止――――
先刻、ジャック・Oの手先が海中の夢幻都市レムリアで拘束された。
彼はそこの神殿で邪神の復活をしようとしていたらしい。
幸い我々ミラージアが張り込んでいたからよいものを……っ!!
行われていたら”ただごと”では済まなかった。
その彼等を尋問し喋らせた事によると、
同じく海中にて沈んでいるムー大陸の神殿でも同じ事が行われ様としている様だ。
否、もう始まっているだろう。……世界滅亡の宴がな。
我々が君に依頼するのはその儀式を止めさせ神殿を爆破する事。
そして邪神を崇拝するもの等を一気に抹殺してもらいたい。
若しも失敗すれば、死ぬのは君一人ではないことをよく覚えておいて欲しい。
くれぐれも宜しく頼む。
以上だ。
――――詳細閉じる―――――
ごぼごぼと泡を纏い特殊潜行ACキングダイバーは殊更に深い深度を更に降下していく。
目標はムー大陸地下秘密教団の神殿。
それを破壊することと邪教の信徒を抹殺する事。
数えるだけなら片手で足りてお釣りが繰るほど単純なものだ。
だが数えるだけでは何も起こらない。
レムリアとムーは旧神がこの地球を治める前に地上に存在していた大陸だ。
然しそれらは時によって沈めれた。
だが滅んだ訳ではなく寧ろ栄えてしまった。
異星からの侵略者の手にも掛からずに唯一途に敬う邪神の復活を願う。
一億百億幾千億――――この宇宙が誕生するよりも更に太古からの醜い願望が今、ジャック・Oによって果され様としているのだ。
だから止めなくてはならない。
キングダイバーは潜行する。
依頼を達成するため。
愛 す る 人 を 守 る た め 。
レムリアは丁度三百年前にミライクル(現ミラージア)が邪教の信徒を撲滅させ統治した。
しかしムーはアストランス(現アレスト)が進行を開始したが敗れ警戒を強化され今に至る。
ドグマガーディアンズ
だから今でも警戒システム邪神達の親衛隊が守っている。
これを突破しないと進行は困難を極める。
何せあちらは数で攻めて来る。
此方が1なら相手は1000000000000000000000000000000000000000でも足りないくらいだ。
しかし、彼等の通常警備は手薄で警戒警報が発令されるとその大陸自体が虚ぼろ主空間への入り口となり幾億もの兵隊が駆けつけてくるのだ。
だからその警戒網を叩いて警報を虚ぼろ主空間へ伝えられなくすればいいのだ。(簡単に言っているが今まで出来たためしは皆無なのだ……。)
・
・・
・・・
マーキュリーエンジン
キングダイバーは潜行を止めて水星機関を停止しバッテリーへと電力供給源を移行させた。
これはただでさえ燃費の悪い水星機関が燃料を馬鹿食いするのを止めるためと敵に察知されないようにするためだ。
見つかっては後が無いのだ。慎重に往かなくては……。
オルトラは機関停止を確認するとなるべく音を立てないように両脇に在るコンソールを叩く。
そして小声で従順な友へと投げかける。
「……戦闘開始っ!」
烈来な宣言を感じ取り、頭部COM[グランベリー]は素直に其の友の命に倣う。
其の心は真実。海神は今にも海を割らんとしている。
《作戦目標、目標の破壊及び敵信徒の抹殺。周辺海域データ取得。》
《中央マルチスクリーンにレーダー及び作戦領域表示。》
《FCSを起動-全兵装の電力共に魔力の供給開始……最終安全装置を完全解除しました。》
《 メ イ ン シ ス テ ム 、 戦 争 モ ー ド 起 動 し ま す 。 》
世界を巻き込むかくれんぼは只今始まったのだった。