志望校はどうやって選ぶ?
都立中高一貫校は千差万別!
母「『都立中高一貫校の魅力は?』では、都立中高一貫校に共通する魅力について大いに語ってもらいましたが、都立中高一貫校って、学校ごとにもかなり差がありますよね?」
P「その通りです。子供に合った志望校を選ばないといけません。とはいえ、通学可能な地域には限界がありますから、まずはどの学校が通学可能か調べるのが良いかもしれませんね。でも、実際には結構遠くから通っている方もいますね。東京に住んでいることが出願条件なので、さすがに、静岡から新幹線通学なんて子はいませんが(笑)本当に子供が気に入った学校であれば、多少遠くても苦にならないのでしょう」
母「6年間通うかもしれない学校なので、真剣に決めないといけませんね。学校の立地以外に決める要素は何でしょう?」
P「最も大切なのは教育内容しょう。各校かなり特徴があります。簡単に下記にまとめてみました。参考にしてください」
一.教育内容で選ぶ都立中高一貫校
小石川・・・理数教育重視、アカデミックな教育
武蔵・・・科目の枠を越えて学ぶ地球学
両国・・・国語教育重視、国公立大学を目指す
九段・・・少人数の能力別授業で徹底した面倒見
立川国際・・・英語教育最重視
桜修館・・・論理的思考を養う授業
白鴎・・・日本の伝統文化を学ぶ授業
母「各校によって全然違いますね。これは慎重にわが子に合った志望校を選ばないと…」
P「例えば、理数系に興味があり、実験などが大好きな子であれば、アカデミックな校風の小石川が合っているでしょう。説明会や体験授業などに参加して、教育内容を見極めてください」
母「小石川はアカデミックな校風ということでしたが、校風もとても重要ですよね。」
P「もちろんです。都立中高一貫校には、一部の私学のような厳格な校風の学校はありませんが(笑)、自由な校風、規律を重んじる校風などの違いがあります。簡単に下記にまとめてみました」
二.校風で選ぶ都立中高一貫校
小石川・・・アカデミックで自由な校風
武蔵・・・自由闊達な校風
両国・・・自律自修(自らを厳しく律し、自ら進んで学ぶ)のもと、規律を重んじる校風
白鴎・・・規律を重んじる校風
九段・・・質実剛健の校風
P「桜修館と立川国際は、分類が難しいので省略させてもらいましたが、他の学校は比較的校風がはっきりしていますね。白鴎と両国は、上位校は自由な校風の多い都立高校の中では珍しく、規律を重んじる校風です。主観ですが、白鴎はまじめそうな生徒が多いように思えます。九段の質実剛健は、至大荘という行事に代表されますね。小石川はアカデミックでリベラル。武蔵は行事がとても盛んで、自由闊達な校風です」
都立中高一貫校ごとに入試難易度は違う!
母「都立中高一貫校の教育内容や校風の違いはよく分かりました。もう一つ重要なことを聞きたいのですが、都立中高一貫校によって入試難易度の差はありますか?」
P「あります。偏差値75の超難関校から偏差値35未満の全入に近い学校がある私立中学ほどではありませんが、都立中高一貫校は学校ごとに入試難易度に違いはあります。最も難しいのが小石川で、都立中高一貫校のトップ校です」
母「小石川が難しいというのはよく聞きます。難関私立中学を蹴って入学される方もいるそうですね」
P「小石川は、全国の公立中高一貫校の中でもトップクラスの難易度でしょう。小石川に武蔵と両国をあわせて、都立中高一貫校の御三家という場合もあるようです。これらの学校を志望校にする場合、入試は私立受験組みを交えた激戦となることは必至です。」