ゴールデンルール
『スターリードアーRPG』はゲームの参加者が協力して一つの物語を生み出すゲームだ。そして、その物語が生まれる過程、そして物語そのものを楽しむゲームである。
そのためのゴールデンルールとして次のルールを規定する

GMの権限
このゲームをプレイする際、GMに次の権限と能力を与える。
ただし、これらの能力、及び権限を行使するに当たって、GMは出来るだけ正しいルールで遊ぶこと。
加えて誰に対しても公平なルールの適用を心がけてもらいたい。

  • ルールの決定
セッションで演出される空間は参加者の想像力によって仮想された、もう一つの現実空間である。
本書では可能な限り、「もう一つの現実世界」で起こり得る事象とそれを処理するためのルールを列記したが、それでもルールに記述されていない事態は発生する。
GMは、そのように結果を決定するためのるーっる画無い状況において、あるいはルールの適用を迷う場合、どのように結果を裁定するかを決定する最終的な権利を持つ。
それにともない、ルールを変更すること、もしくは適用しないことを決定してもよい。

  • 結果の棄却
GMは自らが確認していない、あるいは許可していない行為判定やダイスロールの結果を棄却し、やり直させることが出来る。

  • 結果の決定
GMは自らが行う(たとえばNPCの)行為判定やダイスロールの結果を、ダイスを振らずに自由に決定できる。


ルール運用を間違ったら
もし、GMがあるいはプレイヤーがルールの適用を間違った場合、速やかに訂正し、以降は正しいルールに従って処理すること。
この時、既に適用の終わった結果については、時間を巻き戻して適用し直したりしてはならない(これはスポーツで一度決定した結果が早々覆らないのと同じだ)。
いったん巻き戻しを始めると、際限が無くなってしまう。
その結果、GMの持つルールの裁定権は有名無実になってしまうだろう。
そうなってしまったら、個々の参加者が、ルールを勝手に解釈し、結果を裁定するようになるかもしれない。
そのようなことになったら、ルールはあってもなくても変わらないことになる。
そして、ルールのないゲームはつまらない。
ゲームを続けることは苦痛にすらなるだろう。
ゲームは遊べなくなり、最終的な不利益を被るのはそのゲームを楽しく遊んでいた者たちである。
よってこれらのゴールデンルールが必要なのだ。


セッションの目的
セッションは、参加者全てが充実した楽しい時間を過ごすことを目的としている。
もちろん、“充実した楽しい時間を過ごす”のなら、別段ゲームをする必要はない。
カラオケだって、ちょっとした雑談だって、美味しい料理を食べるのであっても“充実した楽しい時間を過ごす”ことはできる。
だが、われわれはその場の中心に『スターリードアーRPG』のセッションがあることを望んでいるし、他のどんな物よりも“充実した楽しい時間を過ごす”事が出来ると考えている。
そして、最終的なセッションの目的とは、参加者全員が“また遊ぼう”と思い、そのように行動することなのである。
本書は全てのこの目的を達成するために存在しているのだ。


ゲームの勝敗
ゲームと呼ばれる者の多くには、勝敗が存在する。
というより、ゲームとは基本的に参加者同士が対戦する物である。
スポーツはもちろんのこと、囲碁や将棋と言った思考ゲーム、トランプを始めとしたテーブルゲームもそうだ。
これらは、ゲームの終了とともに、ルールによって参加者は勝者と敗者に分けられる。
だが、『スターリードアーRPG』はそう言った対戦をするゲームではない。
GMとプレイヤーは敵対しない。
だがここで、あえて『スターリードアーRPG』の勝利について定義してみたい。
勝利を実現するために、ゲームの参加者がどのように行動すべきかを考えて貰った方が、セッションが面白くなると我々は考えるためである。
『スターリードアーRPG』の“勝利”とは、全てのセッション参加者が出来るだけ多くの経験点を得るということだ。
全てのプレイヤーとGMが、より多くの経験点を得られるように、行動したセッションは、面白く楽しいものになっているように『スターリードアーRPG』はデザインされている。
もちろん、すべては前述した『セッションの目的』を達成するためなのだ。


出典:「アルシャードガイアRPGルールブック」の記述より

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最終更新:2008年05月10日 15:01