あれ、聴牌していないと思ったら振り込んだ!?
といったことは誰にでもあると思います。
そこで、ダマ聴牌の利点などをマイスター鈴蘭人形先生に説明して頂きます。
1. ダマ聴の長所
ダマ聴の長所、及び利点について簡単に説明すると
1-1. 和了率の上昇
1-2. 聴牌後も役の育成が可能
1-3. 放銃率の減少
こんな感じの利点があるの。より詳しくは下で説明するね。
それから、以下の内容には個人の主観による考えも含まれると思うので、予め何卒ご了承よろしくね!
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1-1. 和了率の上昇 |
ダマ聴の最大の利点は、「相手に聴牌を悟られにくいから振ってくれる確率が高い」ということに尽きると思うの。
これは、ダマ聴は聴牌しているかどうかの判断が難しくて警戒されることが少ないからなの。
どんな場合に有効なのか、という事について例を挙げて説明するね。
例えば、攻撃的な麻雀をする人が居て、リーチ家が出た時から警戒する事が多いと仮定したとして、
警戒が薄くなってしまう原因を「リーチ家が居ない事で自分の手役を育てる方に気をとられてしまうから」と推測するね。
この場合、気を取られるからこそ、その隙をついて攻める手段であるダマ聴は非常に有効な戦術になるの。
ただし、一色染め手やチャンタ系、後半巡目でドラ牌落としみたいな分かり易い切り方になっていると、
それなりに警戒されちゃうからこういう時は素直にリーチで待つのもアリかな。
逆に守備的な麻雀をする人は、一般的に聴牌の目安となる10巡目を過ぎた辺りかその前から全体的に警戒してくると思うの。
こういった人には、聴牌した後にダマ聴で待っていても牌の切り方によっては警戒されてしまうの。
それを逆手に取って配牌がどうしようもない時とかには、一色とかそれっぽく見せかけるように牌を落としたり、
10巡目に差し掛かかる辺りでドラ牌や赤ドラ牌、5とかの中牌を落として警戒させるのもアリかな。
ただし、これはある程度点数に余裕があって、かつ、相手にきっちり警戒して貰えなければ、
鳴かれたりして相手の手を育てる事になるかもしれないからあんまりおススメはできないかな。
そもそも配牌から諦めて降りるっていうのもあまり楽しい事ではないだろうしやっぱりおススメできないかも。
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1-2. 聴牌後も役の育成が可能 |
ダマ聴は「リーチをしないから聴牌した後でも高い手に育てられる可能性が増える」という利点があるの。
例えば、
[ 234 678 一二三 ②③ ⑤⑤ ]
の手で聴牌したとするね。因みにこの中にドラ牌はないと仮定するよ。
この場合、ここでリーチを掛ければ「リーチ、平和」の役になるね。
場合によっては「ツモ、一発、裏ドラ」が付属するから最大で「リーチ、一発、ツモ、平和、裏ドラ2」の6飜の跳満まで伸びる可能性もあるのだけれど、
確率としてはとても低いよね。妥当な所で1~2飜増えるくらいかな?
因みにこの手の場合、平和が成立しているからリーチを掛けなくてもあがれるよ。
それで、仮にここでもしリーチをせずにダマ聴で待って1か四を引いてきたとするね。
どちらを引いても手を「平和、三色」の3飜まで伸ばせる可能性があるし、
仮に四を引いてきたらタンヤオも付属するから「平和、三色、タンヤオ」の4飜の可能性も出てくるの。
この段階でリーチを掛けるのもありだけれど、リーチを掛けると三色が消える可能性も出てくるの。
三色が消えた場合の役は「リーチ、平和」止まりになってしまうから、結局最初と変わりないよね。
これはもう場合によりけりだけれど、どうしても直撃させたい!綺麗な手であがりたい!とかならダマ聴で押し通すのも一興だと思うの。
ただし、リーチすることで相手に「自分は聴牌してるよ!」と警戒させる事ができるの。
だから当たり牌がまだ1枚も見えていなかったりする場合、引いてこれる可能性も高いし、
何より攻める時は積極的に攻めた方が勝利への近道だと思うよ。
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1-3. 放銃率の減少 |
最後になるけれど、ダマ聴には「いつでも降りられる」利点があるの。
相手がリーチしたとしても、いつでも降りることができるなら振る可能性は勿論減るよね?
どう頑張っても振る時は振っちゃうのだけれど、「可能性が減る」ということは大事なことだよね。
これは説明するまでもないかもしれないけれど、例をあげて説明するならこんな感じかな。
東4局(オーラス) 大体10巡目
1位 : 西家 : 点数 33000 : 聴牌「平和、タンヤオ」(当たり牌残り3枚)
2位 : 東家 : 点数 30000 : 鳴きナシ、リーチなし
3位 : 南家 : 点数 23000 : 鳴きアリ「自風牌、場風牌、順子」
4位 : 北家 : 点数 14000 : 鳴きナシ、リーチなし
東4局オーラスで大体10巡目くらい、自分は西家で点数は33000のTOP。
2位の東家との差が僅差の時に「平和、タンヤオ(当たり牌残り3枚)」を聴牌。
ただし、点数23000で3位南家が自風場風牌に順子を鳴いていて、河から一色染め手っぽいと予測できるとするね。
極端な例だけれどこんな時にリーチをするのはちょっと無謀だと言わざるを得ないと思うの。
リーチするだけで2位との差が縮まってしまうし、何より南家の満貫がほぼ確定してるから、
リー棒を投げた上で南家にあがられたら+9000で逆転されちゃうしね。
この場合はダマってあがるか、降りて他家が振り込むか待てば1位になれる可能性は比較的高いと思うの。
ただし、南家に気を取られすぎて2位の東家に振り込んじゃったりしたら元も子もないからその辺りに注意して、
「降りるなら徹底して降りる、勝負するならきっちり勝負する」これに尽きると思うの。
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2. ダマ聴の短所
今度はダマ聴の短所、及び欠点について簡単に説明すると
2-1. 聴牌難易度の上昇
2-2. 聴牌後も警戒を促せない
2-3. 点数の減少
こんな感じの欠点があるの。より詳しくは下で説明するね。
それから、以下の内容には個人の主観による考えも含まれると思うので、予め何卒ご了承よろしくね!
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2-1. 聴牌難易度の上昇 |
ダマ聴に限らず、リーチする場合もまず第一に門前で聴牌しなければならないのだけれど、
ダマ聴に限っては、ドラ以外の役が付属しなければ上がれない制約が付くの。
だから、聴牌した時点で何も役がなかった場合にダマ聴で上がるには、ツモか海底に望みを託すか聴牌を崩してまた手を作り直さなければならないの。
後者の場合、手の崩し方によってはどうしてもフリテンは避けられない、なんて事になり兼ねない場合があったりするよね。
この事態を避けるために、フリテンにならないよう意識して手作りをしていくと、聴牌まで掛かる巡目が増えてしまうの。
そうなると結果的に他家の聴牌に追いつけなくて、降りる場面が多くなってしまうよね。
こういった点から、ダマ聴は聴牌へ持っていくまでに掛かる制約が多くて、手が作り辛く、難易度が上昇してしまう事が有り得るの。
それにドラだけの手でも、ドラ5やドラ7みたいにリーチを掛けるだけで跳満・倍満を狙える場合も有り得るのが麻雀だから、
攻められる時は積極的に攻める事が勝利に繋がる一歩だと思うよ。
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2-2. 聴牌後も警戒を促せない |
ダマ聴の長所でもある「聴牌を悟られにくい」という点の裏返しとして、他家に「警戒を促せない」欠点があるの。
これは「聴牌しているかどうか分からない」のであれば、大抵は自分の手作りを優先するよね。
だから、例え速い巡目で聴牌したとしてもダマ聴だと聴牌しているか分からないのだから、他家は警戒せずに手作りを進めるし、
結果的に他家が聴牌してリーチをかけた場合、降りなければならない展開も有り得るの。
その点、速い巡目でリーチをすると手を進め辛くなって、結果的に安い手でも場を制することができる展開もあるよね。
こういった点から、「降りさせる」という意味ではダマ聴は警戒を促せない分、短所となり得るの。
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2-3. 点数の減少 |
ダマ聴はリーチをしない分、役が小さくなってしまってしまう傾向があるの。
これは単純に「リーチ、一発、裏ドラ」がなくなってしまうからという点に尽きるかな。
ここまでくるともう運の要素絡みだから説明のしようもないのだけれど、
一発や裏ドラに助けられて勝利をもぎ取る、なんて展開は割りとよくあることだったりするからね。
麻雀が勝負事である以上、運の要素も実力の内だから積極的に運要素に持ち込む事も勝利への一歩だと思うよ。
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ここまで律儀に読んでくださった方、ありがとうございました!
長くなったし間違ってる部分やまとまってない部分も多いと思うけれど、ダマ聴について大まかに説明するとこんな感じかな。
ここは違うぞー!これはこう書いた方がいいよー!といった点が御座いましたら、お手数ですが加筆の程をお願いしたく存じますの。
それから最後に、勝負に勝ちたいのなら立直をすることは何よりも優先するべき基本事項であって、
ダマ聴はあくまで勝つための戦術の1つに過ぎない、という点を忘れずにご利用は計画的にね!
最終更新:2008年05月30日 18:29