1.平行世界
  ある世界Aに対し、構成要素がAに近似する世界Bを、Aに対する平行世界と呼ぶ。AとBとの構成要素は概ね同じだが、何らかの異なる要素が存在する。それは、存在する生命や
 歴史の歩み、時間の進み具合、世界そのものが発生したタイミングなど、多岐に渡る。基本的に平行世界同士は干渉することはなく、独力での世界の移動は不可能に等しい。


2.創造者
  平行世界を統治する創造者にとって、平行世界同士の行来は容易い行為である。時には創造者同士の担当世界交換などがあるため、創造者にとっては平行世界を移動するのは友人の
 家に顔を出す程度の感覚でしかない。これは種族としての特徴であり、法則操作によって左右されるものではない。なお、一つの平行世界には一人の創造者しかいない。複数人いる
 場合は、他の平行世界の担当の創造者、または任地が無い創造者が移動してきた場合に限られる。最も、例外もある。5項参照。
  創造者は自身の「能力」と「真理」を用いて平行世界を統治する。統治する資格を得るには、法則操作が出来なければならない。従って平行世界を統治している創造者は法則操作が
 出来るということに等しい。


3.平行世界を行き来する
  世界Aから世界Bへと移動することを、俗に「世界線を超える」という。平行世界には明確な区切りは存在しないが、区画整備の境界線を越えることに例えられている。
  この世界線を超える行為を行うには、
    1.創造者である
    2.法則操作能力を備える
    3.境界突破能力を備える
    4.偶然
  の四種のパターンが確認されている。なぜ技術の開発が無い理由は、「一度偶然成功したが体系化出来ない」「境界を超える際の負荷で機材が破損し元の世界に戻れなくなる」、
 などと「平行世界を超えることが拒まれている」かのような失敗が起きるためである。能力としての世界線越えはともかく、技術として体系化されるのは恐れられている模様。なお、
 「一体誰がそれを恐れているか」は謎。創造者の創造者ではないか、との説もある。


4.ユカリネットワーク
  平行世界を行き来する方法の中で、最も安定しているのは「ユカリネットワーク」である。八雲紫の能力は「全ての平行世界の往来を実現する」ために存在し、平行世界同士を繋ぐ
 連絡役である。同時に生物として存在することで、ネットワークであると同時に生体データベースとしても機能している。これによって単なる連絡役から「情報収集機能」と、更に
 目的とする平行世界に確実に辿りつける「演算ユニット」となっている。
  ネットワークの観測機材は紫である必要は無い。同質の能力の持ち主が、代理や後継者となることが出来る。但し、ネットワークを継承した時点で「寿命」が無くなり、外的要因
 でなければ死亡しない生命になる。
  次項で述べるが、実況者は特定の平行世界にしかいないので、「他の実況者の元へ行く」というのは「世界線を超える」と発言するのと同義であり、紫によって知らず知らずのうち
 に世界線越えを果たしているということでもある。


5.特異点
  平行世界は、AとBの構成要素が近似していると述べた。更にここに世界Cを加えて考察すべき事象がある。
  それは、「特異点」の存在である。
  A、B、Cは平行世界の関係にあるとする。この三つを比較した際に、「ある平行世界にのみ存在する」何らかのものが見つかった場合、これを「特異点」と呼ぶ。また逆に、
 「ある平行世界にのみ『存在しない』」ものも特異点である。即ち、多くの平行世界の中において、ある特定の平行世界のみで見られるものが特異点である。

  実況者も一つの特異点である。実況者となれるのは「ある特定の平行世界」の者のみで、他の平行世界の同一人物は、仮に幻想入りしたとしても「実況者」には消してならない。
 これは、実況者となった存在が、何らかの形で創造者と強い結びつきを持つためである。友好関係や主従関係を結ぶもの、敵対関係になるなどパターンはそれぞれだが、何らかの
 一対一の関係、即ち「縁」が構築される。このため、特異点と化すのである。

  また、同じ存在でも、「位相がずれた者」は発生する可能性がある。即ち、平行世界同士で環境が僅かに異なるため、人間関係や性格、人生が他とずれた者が生じるのである。
 これを「位相がずれた者」または「はぐれ者」と呼ぶ。

  なお、創造者と実況者は一対一の関係と挙げたが、稀に「一対複数」「複数対複数」の関係もありうる。これは、「世界そのもの」が特異点となっているケースであり、特異点の
 中でもトップクラスの希少事例である。このような場合、因果が通常よりもより複雑に絡み合い、異変や異常事態、大事件などが起こる可能性が通常よりも高まる。


6.平行世界の新規作成
  世界は龍滅院神姫が作った。だが、ある意味『元々あった』とも言える。何故なら、神姫は無から生まれたのでなく、「神姫が生まれた世界」があるからこそ存在するのである。
 無限大に続く創造の連鎖故、原点は突き止められない。寧ろ、元々全てが影響し合うように構築されていたのではないのか、ということだ。
  それはともかく、無限に広がり続ける平行世界の中で、『新規に世界を作成』というのもおかしな表現だが、世界を新たに作るとする。その場合、法則操作と莫大な魔力が必要と
 なる。多大な代償と共に、自分が思い通りに出来る真っ新な世界が手に入る。とは言え、創造者でもなければそうやすやすと出来ることではないのだが。


制作;takeyuki1227

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2015年07月12日 16:02