159 :134:2008/05/29(木) 01:19:16 ID:jXbN3e1m
細切れで申し訳ない。投下します。

人間と吸血鬼と機械たちの鎮魂歌・予告編



「死にたくない……死にたくないよ、遠野くん……」
「この子、私達と同じ……」
「姉さん……」
「忍様……」

行き倒れていたさっちんを家族として迎え入れる月村家。海鳴で過ごす平和な日々……

「わたし、弓塚さつき。今すずかちゃんの家でメイドをしながら居候させてもらってるんだ」
「そんなに若いのに偉いんですね」
「メイドさんか。ご主人様、とか言ってるんか?」
「はやて……」


さっちんを危険物指定の化物とした管理局、新たな友人の正体に戸惑うなのはたち。壊れた平穏……

━━━━第97管理外世界日本国海鳴にて危険生物発見。即時確保せよ━━━━
「さつきさんが危険生物!?」
「吸血鬼って、そんな……嘘だよ……」
「残念ながら、本当の事や……。それに、これは最重要最優先命令なんや……」


160 :134:2008/05/29(木) 01:19:54 ID:jXbN3e1m
自分を助けてくれた人を危険に巻き込めないと立ち去るさっちん。次元移動艦アースラへの監禁。

━━━━ごめんなさい。……ありがとう。━━━━
「さつき……」
「なんで……なんでみんな私を置いていってしまうの……。なんで一人で行ってしまうの……」


管理局に捕らわれたさっちんを助けようとアースラへと向かう忍やすずか、メイドたち。

「行くわよ、すずか。絶対このままにしないんだから! 」
「さつきさん、待っててください。必ず……必ず助けてみせます」
「今、お迎えにあがります。さつき様」


親友でありながら敵対してしまう、すずかとなのは・フェイト・はやて。戦闘機人と自動人形、同じ機械の身体を持つ者たちの出会い。

「さつきさんは家族なんだよ! 私の家族を理不尽に奪わないで! 」
「すずかちゃん、彼女は吸血鬼なの。危ないんだよ! 」
「危険とか吸血鬼とか、そんなの関係ない! 私は家族と静かに暮らしたいだけ! 」

「貴方も戦闘機人……」
「ただのメイドです。主人の家族を返していただきます」


161 :134:2008/05/29(木) 01:20:51 ID:jXbN3e1m
大事な友と自らの立場ゆえに思い悩むなのは達……ただ静かに平穏に生きたい吸血鬼……鉄のヒトたちの悲しみ……

「大事な友達、大事な家族……正しい事って一体何なの!?」
「なのは、落ち着いて! 」
「こんなん、許されていいはずない。だけど、どうしたらいいんや……」

「迎えに着たわよ、さつき」
「さつきさん、一緒に帰りましょう」
「忍さん……すずかちゃん……」

「例え冷たい鉄の身であっても、そこに宿る想いは熱く輝かしいはずです」
「でも私達は戦うために造られたに過ぎない。傷つけ壊すだけなんだ。」
「大切な人のために戦ったのではないですか! それを誇らないでどうするのです!」


数々の人たちが泣く影で鈍く蠢く銀十字……僅かに残ったヒトすら失われた蛇と混沌……
誰もが幸せになることは出来ないのか? 誰かが泣かなければ笑う事すらできないのか?
今、鎮魂の時が終わり、生誕の歌が響き渡る……

「わたし、しあわせだよ! 」





あとがき
改行が多すぎるそうで細切れ投下。本当に申し訳ない。
黒幕の台詞まで考える余裕が無かったなぁ。リアルが落ち着いたら、真剣に書いてみたくなった。

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最終更新:2008年05月30日 10:29