管理局で調査に行きたくないランキング ―――時空管理局アンケート
1位:バチカン(暗黒卿、埋葬機関その他諸々)
1位:ワシントン(レッツパァァリイィィィ)
2位:ロンドン(時計塔、某騎士団)
2位:モスクワ(あまり私を怒らせない方がいい)

「ねぇ、さっき教室にやってきた金髪の人、すごく綺麗だったね」

相方は感嘆するように言う、色々と突っ込みをいれたい…スバル、あなたは彼女から発せられた魔力値全然気にしていないの?
というか3階の教室の窓から飛び込んでくる事に全く気が付かないの?確かに私たちはそれが当たり前だったけど

…そして私は事前に相方に強く言った。

「いい、私達の任務はあくまで調査と監視、目立つ行為は極力控えてね!」
「ティアナ、うん、わかっている、これはティアナにとっても大事な試験だもんね!」

としっかりと言った。相方の真摯な表情に満足した、だが…私は相方がどんな存在かすっかり忘れていた。

「ええと、カツ丼とカレー大盛に特大ラーメン、ホイコーローに唐揚げ5人前、牛乳3パック、デザートにプー〇ンプリン5個!」

相方は笑顔で食堂のおばちゃんに言う…当然仰天する周りの人たち、そしてそれを意に返さず相方はテーブルに注文した品々を置いていく、
そして食堂内における注目の視線は相方に向けられる。

(しまった、忘れていた)

私は自分の迂闊さを呪った。そうだった…スバルは某騎士王並(何故知っているのとかは気にしない)の大食漢だった事を…食堂にいる生徒は食べるのえお止め、スバルをじっと見たままであった。そしてスバルは一気にそれらを平らげる。

「おばちゃん、大盛ビビンバ丼追加で!」

喰い足りないのか相方はさらに注文する、当然食堂はどよめく…

(ああ、どうしよう)
「ん?ティア~サンドウィッチ全然食べてないね~いらなきゃ私に頂戴」

私の苦悩を知らず相方は私が食べようとしていたサンドウィッチを手に取るとぱくついた。そしてそららを平らげると食堂から一斉に拍手が沸き

「スバルさん、すご~い」
「よくあんなに食べれるな」
「すごすぎ」

賛辞の声が響き渡る、それにただ照れている相方、その響くたびに私は段々と沈んでいく…

(嗚呼、もう忠告忘れている)

正直泣きたい気持ちだった、ふと魔力を感じた、同じクラスメイトの確か…秋葉とかいった人と、志貴がいた…そういえば二人とも姓が遠野だったという事は
兄妹かな?アルクェイドとは違う異質な魔力を…そして私の視線の先にはスバルと同じ青いショートカットの眼鏡の女子生徒がいた。

「この馬鹿スバル!」

誰もいないトイレで私は相方を怒鳴りつける。

「ティア~なんで怒鳴るの?」

相方は何故怒鳴られるのかわかっていないようだった、それが私の火に油を注ぐ。

「あんたね、目立つ行為はやめろって言ったでしょ!なのに食堂であんなに食べたら皆に注目されるでしょ!」
「え、でもいつもより少なく食べているよ、それに食費とかは管理局が負担してくれるし」

相変わらず相方は笑顔で言う…正直頭を抱えたくなってきた。

(いっそ、ナタで頭カチ割ってやろうか)

というL5的な物騒な考えまで思い浮かぶ。

「スバル、頼むからもう少し目立たないようにしてね…お願いだから」
「うん、わかったよティア」

私は必死に釘を指す、だけどそれも甘い考えだった、それは放課後に明らかになる

授業はつまらなかった、数学、理科は訓練校時代に習ったのとほとんど同じだし、
歴史も正直意味不明だった…まぁこうして授業は終わる。

「ティア~、私はこれからさつき達と一緒に町に行くから~」
(駄目だこいつ)

先ほどの忠告を忘れたのか、はたまた彼女の性格からなのか…もう友達を作っていた。
そこがスバルの良い所なんだけど…

(まぁ、打ち解けるというのも調査や監視にこれから役に立つかな?)

私は無理やりそう思い込ませ、スバルと別れを告げる。

(スバルのようにちょっと町に出てみるか)

私はこれからの事を考えてなのかスバルと同じく町に繰り出す事にした、そう頭をかかえてばっかりでは仕方ない、
スバルみたいに少しは前向き姿勢でいくか…私はそう思った。けど、町に繰り出した私が見た光景。

それは…

「うおぉぉぉぉぉ!!!メシアンの超特盛りカレーの早食い最速記録をあのシエルさんより
 早く完食してついに記録更新した~~!!!」
店の人や周りにいた人達の叫び声が響く、そしてその記録更新の主は…

「スバルさん、すごい!シエル先輩の記録を抜くなんて」
「ええ~結構軽かったよ」

同級生の弓塚さつきと言う女子生徒とやその友達に囲まれて相方はご満悦だった…

(orz…だめだこりゃ)

余計に目立っています、めっさ目立っています、どう見ても目立っています…スバル…
何か私に恨みありますか?以前スバルが食べようとしたケーキを食べようとしたことを
まだ根に持っているの?そんな私の思いを知らずスバルは言う。

「じゃあ、次はアーネンベルベに行こうよ」
「スバルさん大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ」

弓塚さん達の心配をよそにスバルは揚々としていた。

(胃薬買いに行こうか)

私にその言葉が思い浮かぶ、スバルじゃなくて、自分用の…

そして…
「遠野君、HA☆NA☆SE!」
「口調が違います先輩!頼むから落ち着いてください!」
「落ち着いてられる状況ではありません!新入生に私の記録を抜かれるとは!
 こうなれば先輩の意地として私は…」
「誰か先輩を止めて~~~~!!!」

〇月×日(△曜日) ランスターレポート
本日執務官試験の為、第97管理外世界のなのはさんの故郷である日本と言う国の××県の三咲町の県立高校の1生徒としてスバル共々入学する。
尚この高校に感知された魔力値は4つ、一つは遠野志貴という男子生徒の保有している眼鏡(ロストテクノロジー級と推測される)、
そしてその妹である遠野秋葉、そして突然教室に乱入してきたアルクェイドと言う女性、そして食堂でカレーを食べていたシエルと言う名の女性
…これらの監視ならびに調査を翌日より開始する。

追伸:スバル自重しろ!

レポートを提出した私は、管理局が貸してくれたマンションの一室にいる。
そして視界に映るのは放課後あれほど食べたのに、夕食に大量の出前を取っていたスバルだった。
いくら管理局が負担してくれるからって遠慮なさすぎ…

「スバル、本格的な調査は明日からだから…頼むからあまり目立たないでね」

懇願に近い声で私は頼む、スバルは「うん」と頷いてくれる…多分守ってくれなさそうだけど

「ティア~、ちょっと散歩いこうよ」
「はいはい」

私達はなんとなく散歩に出る。

そんなこんなでとある地下王国
「うふふのふ~、ジェイル・スカリエッティさんは捕まってしまいましたけど、
 技術はごっそりと奪いもとい譲渡してもらったお陰で私は大助かりですよ~
 さぁて、メカ翡翠ちゃんMK-Ⅱ出撃ですよ~何かやばそうな人がいたらチェックしちゃってください」
「――――命令を復唱、敵影ヲ確認シダイ殲滅スル」

「なななななななななな何よ、こいつ!」

スバルと私が散歩に出ていって公園を歩いていたら突然襲い掛かってきた、正体不明のメイド…?

「敵影確認、殲滅スル」

大慌てでBJを着込み、迎撃体制を取りいつも通りのセリフを言う。

「貴女は管理局局員を襲う、公務執行妨害、並びに…」

言い終えるまでもなく、そのメイド(?)の目からビームが放たれる、大慌てで避ける私とスバル…

(こいつ人間じゃない…)

ティアナとスバルの初日はある意味ネタからはじまる

その頃
「なのはちゃん、本当に大丈夫なの?私が三咲町の知り合いに話つけるし、最悪の場合…」
「みぃ~心配いらないのです~、ティアナもスバルも強い子強い子なので忍さんが心配するほどじゃありませんよ~」
「…いや、相手が悪すぎるから、ぶっちゃけある意味バチカンより厄介な場所だよ」
「大丈夫、大丈夫」
「…ねぇ、ひょっとして彼女達に恨みある?」
「みぃ~、別にティアナに『殺されちゃうよ~なのはさんはティアナに殺されちゃうよ~』
 なんていわれた覚えはないですし、言ってみれば大人の階段を駆け上がる一歩なのです~」
「・・・」
「私はこれから初音島に調査に向かうから、では忍さん、何かあったらまた」
「なのはちゃん、それ別のキャラ……すぐにおきそうな気がするんだけど」



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最終更新:2008年05月26日 10:07