※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

本来なら数時間で終るはずの簡単な業務だった。


B級ガジェットを駆使する次元犯罪者の確保、および連行。それが私の今日の任務。
響きだけは良いけど、なんてことない。ただの後始末な訳で。
ガジェットたちはあらかた本局の新入り魔導師達が勲功を競うようにいそいそと倒してしまい
荒野に残るは数機のガジェットと、その壊れた瓦礫の上に立ち、薄汚れた襤褸を纏いながらも気高そうなお爺様だけである。

「にははっ、らしくないよね~」

金色に光る愛機『レイジングハート』を優しく撫でながら愚痴る。
愛機は小さくなコエで慰めた

入隊したての、いつだって前線に立ち続けた頃は、誰よりも早く飛び、誰よりも高く跳ね、誰よりも多くの人を守ることを心掛けた。
そして、いつのまにか私に付いていた称号が『エースオブエース・無敵の空戦魔導師』。
名誉に思わないわけではない、ただ嬉しくはなかった。
大事な人を守るために、自分の思いを貫く為に、ただそれだけの為に戦い続けたはずのに
いつしか最強の魔導師と呼ばれるようになる自分。
その横には、いつも共に任務をこなしていた親友『フェイト・テスタロッサ』の姿は無い。

執務官になった彼女には空を飛ぶ必要性はあまり無く、そして私より多くの人を救っている。自分の夢をかなえている。
そんな親友に情けなくも嫉妬していた私。

「ねぇ、レイジングハート。この任務が終ったら少しだけ、お休みをもらおうか?」

海鳴市に帰りたい、帰って皆にこの情けない私をしかって欲しい。叱って叱って叱って、そしてまた抱きしめて欲しい。
だから早く終えるんだ、この気だるい任務を。そして戻るんだ、私の好きな人の待つあの管理局(ばしょ)へ。

「行こう、レイジングハート」
「All right, my master」




                    • その時、荒野は大きな光に包まれた





管理局に緊急の電報が入る。それはそこに働く誰もが予想しえぬ事態だった。


「空戦一尉高町なのはは、行方不明。依然捜索されたし」と