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全く持って予想していなかった。

プロローグ

目の前には片手に持った銃をこちらの背中に押しつけている男が居る。
どういうわけかは知らないけれど、この男が放った銃弾をシールドで防御した瞬間、リンカーコアが破壊され、自分は地に落ちたのだ。
「お前は何者だ?」
銃を持った男の問いに、自分は何も偽らずに答えた。
「時空管理局所属、リンディ・ハラオウンといいます」
自分の言葉に男は眉をひそめる。
「時空管理局?なんだそれは?それに、さっきお前が使った魔術はなんだ?
見たこともない形式だったが……まぁいい。で、お前は聖杯戦争に参加しているマスターか?
……いや、それは無いか。
すでにマスターは全員調査済みだし、あれほどの魔術行使が出来る人間が今までなりを潜めていた理由がない」
男の言った言葉に眉をひそめて問い返す。
「聖杯戦争?なんですかそれは?」
男は少しばかりそらしていた目線を再び自分に向けた。
その目にはすでに感心どころか感情という物が感じられなくなっており、みているだけで背筋が凍るようだった。
「お前には関係ないことだ。
それにしても30-06スプリングフィールド弾では傷一つつかないような魔術で防御したにもかかわらず肉体の損傷がないとはな。
まぁそれなら一人で歩くことも可能だろう。すぐにこの町から出ろ。
時空管理局とかいうのがどういうところか知らないが、聖杯戦争に関わろうとするなら死を覚悟しておけ」
そういって男は背を向けて去っていった。



それが数年前の出来事だ。
今、リンディはそのときと同じ世界の地球という惑星に来ている。
ロストロギア『闇の書』の捜索の為だ。
しかし、リンディはその出来事を忘れていた。
そう、この闇の書事件に『聖堂教会』がかかわってくるまでは……

リンディがそのことを思い出す約一週間前
「まさか埋葬機関の第七位とともに任務に向かうことになるとはな。
……しかも、その任務がまさか日本での任務とは」
任務をうけた二人の代行者が廊下をすすむ。
「日本はあなたの生まれ故郷でしたね言峰綺礼?」
両者ともに黒鍵使いの代行者であり、異端である魔術を知っている。
「ああそうだ。すまないがシエル、日本に着いたら少しばかり冬木市で用事を済ませたい。
魔術師としての兄弟弟子の魔術刻印の移植を丁度やろうと思っていたところでね」
彼らの任務は、日本での『謎の魔術行使』についての調査、そして、状況によってはその関係者を速やかに殲滅することだった。
だからこそ魔術に関する知識が豊富なこの二人が選ばれたのだ。
その魔術行使は以前も日本であったらしいが、そのときは準備が整わないままうやむやになってしまったらしい。
「わかりました。では、私は先に任務に向かうことにします」