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第二話「消滅、そして新たなる世界へ」

式の言葉が引き金になったのか機械達は周りを囲もうと散開し始めた。
そのスピードは中々の物で、油断していれば命取りになりかねない。
相手の意図を察知したのか式は近くの一機に素早く回り込み、
背後を陣取る。
機械もそれに気付き振り返ろうとするが、「線」を刀で一閃され破壊された。

「なるほど・・・知能はそこそこ、スピードも中々のようだな・・・。」

一度止まったのを好機と見たのか、後ろに回り込んでいた一機が
一斉に触手みたいな物を伸ばして式を捕獲しようとする。
それに気付かない式ではなく、即座に刀を右手に持ち替え
触手を切り落とし接近。
触手が破壊され攻撃手段を失った機械が、式を迎撃できる
筈もなく、「線」を一閃され破壊・・・・

されなかった

「何!?」

機械は式が刀を振る直前に、障壁を張り防御したのだ。
その隙を見逃さず後方に潜んでいた二機が一斉にレーザーを乱射してくる。

「ちっ・・・・!」

咄嗟に障壁を張った機械の後ろに回りこむ。
そいつを盾にしてレーザーを防ぎ防御。
その隙に「線」を一閃して二機目を破壊した。

「まさか障壁を張る能力があったなんて・・・だが・・・そんな物私には無駄だ・・・」

刀を改めて構えなおす。
地面を蹴り、その爆発的なスピードでレーザーの包囲網を抜け、
一瞬で機械との距離を縮めた。
二機は咄嗟に障壁を張るが、式の目には焦りの色が見られない。
それもその筈だ。
式の目である「直死の魔眼」は、この世に存在するあらゆる物の「死」が見えるのだ。
それはバリアの類に入る障壁も例外では無い。
咄嗟に懐からナイフを取り出し障壁の「点」に向かって投げ、そのまま直進。
「点」を突かれた障壁は消滅し、式によって機体の「線」を一閃され破壊。
残りの一機は障壁を張りながらレーザーを乱射するが、
今の式の当たる筈もない。
障壁ごと機体の「線」を一閃され破壊された。

「これで終わりか・・・」

先程からある歪みから増援が来る気配も無いため、式は刀とナイフを収めた。

「さてと・・・それじゃこの歪みを調べてみるか・・・」

しかしそれはできなかった。

「な、何・・・・!?」

さっき破壊された機械の残骸から突然眩い光が漏れ出したのだ。
それは徐々に式を包み込むように広がっていき、次の瞬間には消えてしまった。
そこには機械の残骸も式の姿も見当たらなかった。

この時、この世界から両儀式は消滅した。


ミッドチルダ首都クラナガン

「ちっ・・・一体何だったんだ今の光は・・・」

さっきの眩い光が収まったのを感じ、私はゆっくりと目を開けた。

「・・・ここは何処だ?」

そこはさっきまで居たまっさらな空き地ではなく何処かの路地裏と思われる場所だった。
ちょっとまて・・・私は何でこんな場所にいるんだ?
さっきまであの空き地で変な機械どもと戦闘をしていて、全然破壊した後だった。
それはあいつらを切った感触がまだこの手に残っているのが何よりの証拠だ。
そしてあの歪みを調べようとしたら突然眩い光が出始めて・・・。
いつの間にかここにいた・・・。

「くそ!何がどうなってるんだ!」

状況が判らないことにイライラしたせいか、つい怒鳴り散らしてしまった。
落ち着け・・・今ここでこんな事しても何の解決にもならない。
とにかく今は何処に居るかぐらいは確認しないと・・・。
改めて周りを見渡してみると、前方に路地裏の出口らしき光が見えた。
そこから微かに人の声も聞こえる。

「しょうがない・・・罠かもしれないけど行くしかないか・・・」

ここで何もしないよりかは遥かにマシだし、
私をこんな所に飛ばした奴をぶっ殺さないと気がすまないしな・・・。
私は取り敢えず今の自分の装備を確認した。
刀は腰の鞘に収めてあるし、ナイフもいつもの懐にちゃんとある。
よし・・・これなら一応魔術師が出てきても何とか対応できるだろう・・・。

敵が潜んでいる時の為に、ナイフを逆手に持ちながら出口へと向かった。
相手の気配や殺気が無いか、自分の神経を周りに集中させながら歩き・・・。
出口の目の前に着いた。

「さて・・・鬼がでるか蛇がでるか・・・」

俺は意を決して、ナイフを構え出口へと疾走した。
しかし予想とは裏腹に、私の目の前には敵など一切いなかった。
その代わり・・・・。

「・・・・・・・・」

そこには見たことの無い、やけに発展した都市の町並みが広がっていた。