ミッドチルダにある病が発生した。

それは突発的に起こる精神障害だった。
人格の変貌、自己の喪失は序の口。
強迫観念による自傷行為自殺未遂、果ては周囲への敵意発散、肉体にも影響を及ぼす。
地上本部はこれらを防ぐため、早急に治療方法を探し始めた。
しかし、病原菌があるわけでもなく、魔法による治療も効果は無い。
軽度の者は、時間を掛ければ社会復帰は可能だった。
重度の者は、未だどうにもならなかった。

アゴニスト異常症。

この精神障害の正式名称。
だが、殆んどの人々は別の言い方をする。
だれが言ったのかは定かではないが、ある意味適格だった。

“まるで悪魔にとり憑かれたかのような行動”

故に、“悪魔憑き”と。

L(Lyrical)
D(Decoration)
D(Disorder)
D(Disconnection)

始まります。

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最終更新:2008年11月19日 18:15