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カレイドルビーZERO A,s予告編」(2011/01/23 (日) 05:53:17) の最新版変更点

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 結界に閉ざされた海鳴の海岸。  そこで一人の男と、一人の少女が向かい合う。  男は青い肌をしていた。  少女は黒い髪をしていた。  対峙した時、二人の間の距離はおよそ十メートル。 、通常の地球の格闘技、武術では、この空間を乗り越えて攻撃を加えるのは困難窮まるだろう。  いや。 「――止めて見せろ」 「やってあげるわよ」  二人は同時に動き出す。    最速のスプリンターならばおよそ一秒で駆け抜ける十メートルという距離を、少女はさらにその半分の時間で詰め寄った。  男はその少女の勢いを計っていたように、カウンターの拳を繰り出す。    最初の掌は右。  真上から振り下ろす伏虎。  男の右の正拳を撃ち落す。  続いての掌は左。  真下から突き上げる降龍。  男の左の肘を弾き上げる。  さらに両手を上げ、男の両手に虎爪掌を食らわせてガードを崩す――  そして、胸の中央に猛烈な震脚と共に川掌を叩き込む。  虎爪掌連環劈捶――  その上に同じ箇所へと衝捶、頂心肘。  虎が山を爪で崩そうとするかのような動作で防御を壊し、猛烈極まりない掌打を以って急所を叩き、さらに拳と肘で追い討ちをかける――八極門の絶招――必倒の連携(コンビネーション。  ――猛虎硬爬山――  それを魔術回路(サーキット)から生み出された魔力と魔術で加速された身体能力で繰り出された時、およそ立ち得る者などこの世にはいないと思われた。  だが。  男は倒れなかった。  十五メートルの距離を砂地の上で吹き飛ばされながらも、ふんばり、前のめりに。  立っていた。 「…………………ッ!」  少女は驚愕を顔に浮かべた。  それは、ありえざる事態だったからだ。  バリアジャケットの物理防御力は彼女だって知っている。  だが、彼女が打ち込んだのは充分以上にそれを打ちぬける威力があったのだ。少なくとも、彼女はそう確信していたのだ。 「それだけか」  男は言う。 「まだまだよ」  少女は笑う。  二つの影は、再び距離をおき――  男は盾であった。    少女の魔力と勁の爆発によって叩き込まれた衝撃は、男の防御を打ち砕くのに充分な威力があった。  主より賜った騎士甲冑の上から、果断なく、容赦なく、恐るべき打撃が打ち込まれてくる。  だが、男は盾であった。  盾は砕けない。  盾は決して砕けない。  何故ならば。  砕けた盾は、もはや盾ではないからだ。  砕けた盾は、それは盾の残骸でしかないからだ。  だから、砕けない。  男が盾である限り、砕けることなどありはしない。  破綻した論理であり、物理の枠をも踏み越えている。  しかし。  論理を踏破する理不尽こそ戦士であった。  物理を超越した不条理こそ魔法であった。  それこそが、ベルカの戦士の証であった。  強靭な意志と強固な魔法を備えた彼らを相手に、およそ一対一の戦いにおいて打倒することなど、到底叶うはずがない――――。 「鋼の軛―――!」  発動された魔法の効果により、砂浜から何十もの、何メートルもの魔力の円錐状の楔が発生した。  十数メートルの距離を自ら離した少女が、助走段階に入った時にその発動の隙は生じた。 「―――――――――ッ!」  跳躍の寸前に魔力に縫いとめられた少女は、苦痛と驚愕と、それでもなお口元に不適な笑みを浮かべた。 「ルビー!」 『はい、凛さん!』  だが、知るがいい、ベルカの戦士よ。 「コンパクトフルオープン!」  魔法(ルール)はより馬鹿げた魔法(反則)によって撃ち砕かれる。 「鏡界回廊最大展開!」  ここに、ベルカの魔法さえ届かない魔法(キセキ)がある。    「Der Spiegelform wird fertig zum transport―――!」 「開けシュバインオーグ!  我は我の望む場所へ、我は我の望む法を!」  見よ!  見よ!  見よ!  理不尽をねじ伏せる理不尽!  不条理を踏みにじる不条理!  約束された勝利の具現。  絶対、大丈夫――そんな言葉を現実にするために顕現する、現代の地球に残された、最強にして最後の幻想(ラスト・ファンタズム)――――!  彼女こそが!  彼女らこそが――  ――――魔法少女 「あなたは……?」    神社へと続く階段の途中で世界は変わった。  それに気づいた彼女は、進行する方向に見知らぬ少女がいるのに気づく。  ★ ★ ★ 「ねえ! お話聞いてってば!」 「ディバイン……バスターッ!」 「凛さん、だめ―――ッ!」 「とおす!」 「撃ち砕いてみせる! みんなが信じてくれている! レイジングハートが力を貸してくれている! 誰もが幸せになれるはずだって、人は闇なんかに絶対負けることはないって!」  ―――魔導師、高町なのは 「どうしてもやるんですか?」  夜の下、魔力で封鎖された街の中、コンクリートで築かれた塔の頂上で、少女は問うた。  向かい合った先にいる女性は、無言のまま目を閉じて、頷いた。  ★ ★ ★    「いける? バルディッシュ」 「プラズマ・ザンバー!」 「どうしても行くのなら………私は止めない。私もいく」  「そう………私は、あの人にキスを貰えたら……額に軽く優しくでも口付けを貰えて、私の娘だっていってくれてたら、それでよかったんだ……っ!」 「――――ともだちだ」  ―――嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ 「あの人だ……!」  少年の視界の隅に、その女はいた。  ビルの屋上に立ち、奇怪な魔法でどこともしれない意空間へと手を伸ばしている。そしてその女もまた、彼に気づいた。  ★ ★ ★ 「お久しぶりです」 「……変わりませんね」 「無茶苦茶だ!」 「やれる! そして、僕も手を貸す! 君たちなら絶対できる!」 「全力全開で! 手加減抜きで!」  ―――ユーノ・スクライア  海鳴市を救った少年少女たちの前に立ちふさがる、新たな脅威――――。 「うるせーよ」  階段の上に立ち、小さな槌を肩に置き、赤い小さな少女は、階下の少女へと彼女は告げる。  告げてから、こつりと階段を下りていく。  ◆ ◆ ◆ 「はやて、おかわり!」 「なんだよ、いいじゃないか」 「ぶっ飛ばされたいやつだけ前にでろ!」 「帰って、みんなと……」 『我ら、夜天の主のもとに集いし騎士 』  ―――鉄槌の騎士、ヴィータ 「残念だ。お前とならば、本当に心ゆくまで戦えただろう」  夜の下、魔力で封鎖された街の中、コンクリートで築かれた塔の頂上で、女は応えた。  向かい合った先にいる少女は大剣を構え、女もまた剣を抜いた。  ◆ ◆ ◆ 「まて、はしたないぞ」 「戦いは嫌いではない。むしろ好きだ。相手にもよるが」 「敵と味方に別れているが、あなたと進む道が一瞬でも交差した、そのことを喜びたいと思う」 「その構え、新陰流・無刀取りか――」 『主ある限り、我らの魂尽きることなし』  ―――烈火の将、シグナム 「あら、みつかった。けど、遅い」  女は術の行使中に少年に補足されたことに気づく。  だが、目的は果たした。すでに果たしていた。  ◆ ◆ ◆ 「こんばんわ」 「そうね。こんな日が、毎日、ずっと続いてくれるといいのにね――」 「解ってるわよ……もう私たちは止まれない」 「―――どきなさい!」 『この身に命ある限り、我らは御身のもとにあり』  ―――湖の騎士、シャマル  砂浜に魔力の嵐が吹き荒れる。  輝く短剣を掲げる少女と、少女に向かって拳を伸ばす男がいた。 「Eins,(接続、)zwei,(解放、)RandVerschwinden(大斬撃)――――!」 「おおおおおおおおおおおおおおッ」  ◆ ◆ ◆ 「どうした?」 「………犬ではない。狼だ」 「他に方法がないのなら、それをするしかないのなら、それをするまでだ」 「この身は盾っ。貴様が無限に変身を続けるのなら、その尽くを受けつくして見せよう!」 『我らの主、夜天の王、八神はやての名のもとに』  ―――盾の守護獣、ザフィーラ  ―――全ての鍵となる少女と、不思議な少年 「みんなー、ごはんやよー」  少女がいうと、つい先日できた家族たちと、居候の少年の合わせて六人がテーブルにつく。  そろって手を合わせた。  ◇ ◇ ◇ 「私が、主……?」 「ふふーん、内緒」 「すまんなあ。ここでやめたら、王様じゃないんよ。王様だったら、折れたらあかんのよ」 「命を、頂戴」 「おかわりも、あるんよ」  ―――夜天の主、八神はやて 「ハヤテのご飯は、とてもおいしいよ」  少年は少女に聞かれて、素直にそう応えた。  少女ははにかんだ。  ◇ ◇ ◇ 「ふーん、こういう仕組みなんだ」 「大丈夫、僕がついてるから。この世に何も恐ろしいものなんかないよ」 「―――ああ、貴女たちはそうなんだ。貴女たちがそうなんだ」 「それで、いいの?」 「これは余計なことをした僕のお詫び――違うな。これは、義務だ。先達として貴様らに示す、生涯に二度と見れぬ奇跡と心せよ」  ―――???  交差する力と思惑――― 「何故なんだ提督!? 何故、そこまでして!」  ―――執務官、クロノ・ハラオウン 「幾多の犠牲を払った! 数多の悲劇を踏み越えた! もはや我等は言葉では止められん!」 「というわけさ」 「クロスケ!」  ―――提督、ギル・グレアム & 使い魔リーゼロッテとリーゼアリア    事態は混乱を極め――― 「駄目です! 今の一撃でアルカンシェルが破損を……」 「――仕方ありません、通常の魔導兵器を打ち込みなさい」  ―――リンディ・ハラオウンとアースラクルー  そして、せんりつのよるがおとずれた 「……とおると思ったか」  黒い翼を広げ、顕われる。 「咎人たちに、裁きの光を」  光を掲げ、降臨する。 「蒐集行使―――接続、解放、大斬撃」 『魔法』にすらも届く―――。 「それは、永遠だ」  とこしえのやみ。 「私は、しあわせです」  ―――???  ☆ ☆ ☆    その手は誰も救えない。  奇跡は決して起こらない。    ―――本当に?  ☆ ☆ ☆  そんな悪夢をねじ伏せる理不尽こそ。  そんな現実をふみにじる不条理こそ。  ☆ ☆ ☆ 「はぁい、お待たせみんな!」  杖?を振り、かわいらしいポーズをつけて、彼女はやってくる。 「愛と正義の執行者!」 『キャー☆素敵ですマイマスター!』 「魔法少女、カレイドルビー の」  ☆ ☆ ☆ 「スターライト・ブレイカー!」 「プラズマザンバー!」 「ラグナロク――!」  ☆ ☆ ☆ 「――プリズムメイクが、はじまるわよ♪」  カレイドルビー ZERO A's  2010年公開 「せやけど、それはただの夢や」  ――未定。
 結界に閉ざされた海鳴の海岸。  そこで一人の男と、一人の少女が向かい合う。  男は褐色の肌をしていた。  少女は黒い髪をしていた。  対峙した時、二人の間の距離はおよそ十メートル。  通常の地球の格闘技、武術では、この空間を乗り越えて攻撃を加えるのは困難窮まるだろう。  いや。 「――止めて見せろ」 「やってあげるわよ」  二人は同時に動き出す。    最速のスプリンターならばおよそ一秒で駆け抜ける十メートルという距離を、少女はさらにその半分の時間で詰め寄った。  男はその少女の勢いを計っていたように、カウンターの拳を繰り出す。    最初の掌は右。  真上から振り下ろす伏虎。  男の右の正拳を撃ち落す。  続いての掌は左。  真下から突き上げる降龍。  男の左の肘を弾き上げる。  さらに両手を上げ、男の両手に虎爪掌を食らわせてガードを崩す――  そして、胸の中央に猛烈な震脚と共に川掌を叩き込む。  虎爪掌連環劈捶――  その上に同じ箇所へと衝捶、頂心肘。  虎が山を爪で崩そうとするかのような動作で防御を壊し、猛烈極まりない掌打を以って急所を叩き、さらに拳と肘で追い討ちをかける――八極門の絶招――必倒の連携(コンビネーション。  ――猛虎硬爬山――  それを魔術回路(サーキット)から生み出された魔力と魔術で加速された身体能力で繰り出された時、およそ立ち得る者などこの世にはいないと思われた。  だが。  男は倒れなかった。  十五メートルの距離を砂地の上で吹き飛ばされながらも、ふんばり、前のめりに。  立っていた。 「…………………ッ!」  少女は驚愕を顔に浮かべた。  それは、ありえざる事態だったからだ。  バリアジャケットの物理防御力は彼女だって知っている。  だが、彼女が打ち込んだのは充分以上にそれを打ちぬける威力があったのだ。少なくとも、彼女はそう確信していたのだ。 「それだけか」  男は言う。 「まだまだよ」  少女は笑う。  二つの影は、再び距離をおき――  男は盾であった。    少女の魔力と勁の爆発によって叩き込まれた衝撃は、男の防御を打ち砕くのに充分な威力があった。  主より賜った騎士甲冑の上から、果断なく、容赦なく、恐るべき打撃が打ち込まれてくる。  だが、男は盾であった。  盾は砕けない。  盾は決して砕けない。  何故ならば。  砕けた盾は、もはや盾ではないからだ。  砕けた盾は、それは盾の残骸でしかないからだ。  だから、砕けない。  男が盾である限り、砕けることなどありはしない。  破綻した論理であり、物理の枠をも踏み越えている。  しかし。  論理を踏破する理不尽こそ戦士であった。  物理を超越した不条理こそ魔法であった。  それこそが、ベルカの戦士の証であった。  強靭な意志と強固な魔法を備えた彼らを相手に、およそ一対一の戦いにおいて打倒することなど、到底叶うはずがない――――。 「鋼の軛―――!」  発動された魔法の効果により、砂浜から何十もの、何メートルもの魔力の円錐状の楔が発生した。  十数メートルの距離を自ら離した少女が、助走段階に入った時にその発動の隙は生じた。 「―――――――――ッ!」  跳躍の寸前に魔力に縫いとめられた少女は、苦痛と驚愕と、それでもなお口元に不適な笑みを浮かべた。 「ルビー!」 『はい、凛さん!』  だが、知るがいい、ベルカの戦士よ。 「コンパクトフルオープン!」  魔法(ルール)はより馬鹿げた魔法(反則)によって蹂躙される。 「鏡界回廊最大展開!」  ここに、ベルカの魔法さえ届かない魔法(キセキ)がある。    「Der Spiegelform wird fertig zum transport―――!」 「開けシュバインオーグ!  我は我の望む場所へ、我は我の望む法を!」  見よ!  見よ!  見よ!  理不尽をねじ伏せる理不尽!  不条理を踏みにじる不条理!  約束された勝利の具現。  絶対、大丈夫――そんな言葉を現実にするために顕現する、現代の地球に残された、最強にして最後の幻想(ラスト・ファンタズム)――――!  彼女こそが!  彼女らこそが――  ――――魔法少女 カレイドルビーZERO A's 予告編 「あなたは……?」    神社へと続く階段の途中で世界は変わった。  それに気づいた彼女は、進行する方向に見知らぬ少女がいるのに気づく。  ★ ★ ★ 「ねえ! お話聞いてってば!」 「ディバイン……バスターッ!」 「凛さん、だめ―――ッ!」 「とおす!」 「撃ち砕いてみせる! みんなが信じてくれている! レイジングハートが力を貸してくれている! 誰もが幸せになれるはずだって、人は闇なんかに絶対負けることはないって!」  ―――魔導師、高町なのは 「どうしてもやるんですか?」  夜の下、魔力で封鎖された街の中、コンクリートで築かれた塔の頂上で、少女は問うた。  向かい合った先にいる女性は、無言のまま目を閉じて、頷いた。  ★ ★ ★    「いける? バルディッシュ」 「プラズマ・ザンバー!」 「どうしても行くのなら………私は止めない。私もいく」  「そう………私は、あの人にキスを貰えたら……額に軽く優しくでも口付けを貰えて、私の娘だっていってくれてたら、それでよかったんだ……っ!」 「――――ともだちだ」  ―――嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ 「あの人だ……!」  少年の視界の隅に、その女はいた。  ビルの屋上に立ち、奇怪な魔法でどこともしれない意空間へと手を伸ばしている。そしてその女もまた、彼に気づいた。  ★ ★ ★ 「お久しぶりです」 「……変わりませんね」 「無茶苦茶だ!」 「やれる! そして、僕も手を貸す! 君たちなら絶対できる!」 「全力全開で! 手加減抜きで!」  ―――ユーノ・スクライア  海鳴市を救った少年少女たちの前に立ちふさがる、新たな脅威――――。 「うるせーよ」  階段の上に立ち、小さな槌を肩に置き、赤い小さな少女は、階下の少女へと彼女は告げる。  告げてから、こつりと階段を下りていく。  ◆ ◆ ◆ 「はやて、おかわり!」 「なんだよ、いいじゃないか」 「ぶっ飛ばされたいやつだけ前にでろ!」 「帰って、みんなと……」 『我ら、夜天の主のもとに集いし騎士 』  ―――鉄槌の騎士、ヴィータ 「残念だ。お前とならば、本当に心ゆくまで戦えただろう」  夜の下、魔力で封鎖された街の中、コンクリートで築かれた塔の頂上で、女は応えた。  向かい合った先にいる少女は大剣を構え、女もまた剣を抜いた。  ◆ ◆ ◆ 「まて、はしたないぞ」 「戦いは嫌いではない。むしろ好きだ。相手にもよるが」 「敵と味方に別れているが、あなたと進む道が一瞬でも交差した、そのことを喜びたいと思う」 「その構え、新陰流・無刀取りか――」 『主ある限り、我らの魂尽きることなし』  ―――烈火の将、シグナム 「あら、みつかった。けど、遅い」  女は術の行使中に少年に補足されたことに気づく。  だが、目的は果たした。すでに果たしていた。  ◆ ◆ ◆ 「こんばんわ」 「そうね。こんな日が、毎日、ずっと続いてくれるといいのにね――」 「解ってるわよ……もう私たちは止まれない」 「―――どきなさい!」 『この身に命ある限り、我らは御身のもとにあり』  ―――湖の騎士、シャマル 「おおおおおおおおおおおおおおッ」  砂浜に魔力の嵐が吹き荒れる。  輝く短剣を掲げる少女と、少女に向かって拳を伸ばす男がいた。  ◆ ◆ ◆ 「どうした?」 「………犬ではない。狼だ」 「他に方法がないのなら、それをするしかないのなら、それをするまでだ」 「この身は盾っ。貴様が無限に変身を続けるのなら、その尽くを受けつくし打ち破って見せよう!」 『我らの主、夜天の王、八神はやての名のもとに』  ―――盾の守護獣、ザフィーラ  ―――全ての鍵となる少女と、不思議な少年 「みんなー、ごはんやよー」  少女がいうと、つい先日できた家族たちと、居候の少年の合わせて六人がテーブルにつく。  そろって手を合わせた。  ◇ ◇ ◇ 「私が、主……?」 「ふふーん、内緒」 「すまんなあ。ここでやめたら、王様じゃないんよ。王様だったら、折れたらあかんのよ」 「命を、頂戴」 「おかわりも、あるんよ」  ―――夜天の主、八神はやて 「ハヤテのご飯は、とてもおいしいよ」  少年は少女に聞かれて、素直にそう応えた。  少女ははにかんだ。  ◇ ◇ ◇ 「ふーん、こういう仕組みなんだ」 「大丈夫、僕がついてるから。この世に何も恐ろしいものなんかないよ」 「―――ああ、貴女たちはそうなんだ。貴女たちがそうなんだ」 「それで、いいの?」 「これは余計なことをした僕のお詫び――違うな。これは、義務だ。先達として貴様らに示す、生涯に二度と見れぬ奇跡と心せよ」  ―――???  交差する力と思惑――― 「何故なんだ提督!? 何故、そこまでして!」  ―――執務官、クロノ・ハラオウン 「幾多の犠牲を払った! 数多の悲劇を踏み越えた! もはや我等は言葉では止められん!」 「というわけさ」 「クロスケ!」  ―――提督、ギル・グレアム & 使い魔リーゼロッテとリーゼアリア    事態は混乱を極め――― 「駄目です! 今の一撃でアルカンシェルが破損を……」 「――仕方ありません、通常の魔導兵器を打ち込みなさい」  ―――リンディ・ハラオウンとアースラクルー  そして、せんりつのよるがおとずれた 「……とおると思ったか」  黒い翼を広げ、顕われる。 「咎人たちに、裁きの光を」  光を掲げ、降臨する。 「蒐集行使―――Eins,(接続、)zwei,(解放、)RandVerschwinden(大斬撃)――――!」 『魔法』にすらも届く―――。 「それは、永遠だ」  とこしえのやみ。 「私は、しあわせです」  ―――???  ☆ ☆ ☆    その手は誰も救えない。  奇跡は決して起こらない。    ―――本当に?  ☆ ☆ ☆  そんな悪夢をねじ伏せる理不尽こそ。  そんな現実をふみにじる不条理こそ。  ☆ ☆ ☆ 「はぁい、お待たせみんな!」  杖?を振り、かわいらしいポーズをつけて、彼女はやってくる。 「愛と正義の執行者!」 『キャー☆素敵ですマイマスター!』 「魔法少女、カレイドルビー の」  ☆ ☆ ☆ 「私たちは――」 「絶対に――」 「「「負けない!」」」  光の(トリプル)――――  ――――螺旋(ブレイカー)!!!  ☆ ☆ ☆ 「――プリズムメイクが、はじまるわよ♪」  カレイドルビー ZERO A's  2011年公開 「せやけど、それはただの夢や」  ――未定。

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