リスフィルムとは
恒星球にリスフィルムを用いると, 穴あけ式では到底及ばない, 細微な星までを表現できる.
リスフィルムの概略
リスフィルムは, モノクロ写真フィルムの一種であり, かつては精密図面の複製に多用された.
「リス / lith」 とはラテン語で「石版画」のことであり,
名前の通り, リスフィルムの表現する色には灰色(中間調)が殆ど存在せず, 黒と白の 2 階調が明瞭に分離される.
この性質のため, 点と線の正確な転写を要する分野では高い工業需要があった.
しかし, デジタルプリントの普及とともに需要が低下し, 現在では入手が難しくなっている.
「リス / lith」 とはラテン語で「石版画」のことであり,
名前の通り, リスフィルムの表現する色には灰色(中間調)が殆ど存在せず, 黒と白の 2 階調が明瞭に分離される.
この性質のため, 点と線の正確な転写を要する分野では高い工業需要があった.
しかし, デジタルプリントの普及とともに需要が低下し, 現在では入手が難しくなっている.
恒星球への応用
リスフィルムの上に原版を重ねて光を当てると, 原版の透明部分 (つまり星がないところ) が置かれた場所のフィルムは感光して, 現像すると光を通さないほどに黒くなる. 反対に, 原版の黒色部分 (星のあるところ) が置かれている場所には光が当たらず, そこは現像すると透明になる. この差がはっきりしているため, 「まったく光を通さない素材に, 透明の星がポツポツと散らばっている」, まさにピンホール式プラネタリウムができるわけだ.
入手方法
以下は, 2008 年 10 月時点の情報であることに注意.
リスフィルム本体
リスフィルムはヨドバシカメラ等大型量販店に取り寄せてもらうことで入手できる.
我々が最適と判断した「タイプ HS」の販売形態は次の通り.
我々が最適と判断した「タイプ HS」の販売形態は次の通り.
- 厚みは 100μm (=0.1mm) のみ.
- 最小サイズは A4 で,
- A4 (210×297) ¥17.210 / 100枚
- B4 (252×330) ¥21.060 / 100枚
- 以降, もっと大きいサイズも有り.
- 最小サイズは A4 で,
- 量販店で「フジフィルム>リスフィルム>タイプHS」を指定すれば取寄せ可能.
現像液
準備物
リスフィルム現像にあたって必要なものをまとめた.
- リスフィルム
- 原版
- OHP シートにレーザープリンタで出力したものを用いるとよい.
- インクジェットプリンタだと, インクが流れて汚くなる.
- 薬品
- 現像液
- ハイリソドールを用いる.
- 現在 16 リットル用のみが売っており, A 液 2 リットル, B 液 2 リットルが段ボールケースに封入されていた.
- 現像時は, A 液とB 液をそれぞれ水で 4 倍に希釈したものを 1:1 混合して用いる (このあたりは全て箱の中に説明の載った紙が入っている).
- 処理能力は, 2 リットルで A3 を 5 枚.
- 作ってから 4 時間以内に使用しなければならないことに注意.
- 停止液
- 富士酢酸を用いる
- 定着液
- スーパーフジフィックスを用いる.
- 処理能力は, 1 リットルの薬品に対して A3 を 10~15 枚程度.
- 他, 各種薬品
- 必須ではないが, あると便利.
- 仕上げ剤 (ドライウェル)
- 水洗促進剤 (富士QW等)
- 現像液
- 暗室
- 引き伸ばし器
- セーフライト
- バット
- 温度計
- その他小道具
現像の手順
3Ps ノート vol.2 (只今捜索中)を参照
参考文献
- リスフィルム式投影原板の作り方 (大平技研さんのサイト)
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