「第3話プロット」(2006/04/08 (土) 03:17:15) の最新版変更点
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斑恵話。後半はちょっと受け取り方に個人差あるかも
「俺の脳内の恵子はこんな事言わねー」と思う方はぜひあなたの脳内の恵子セリフを考えて下さい
てゆうかこれに関しては賛否両論あるだろうねぇ、とか言って否だけだったりして、いやん
1
斑目、会社にて仕事中。わりとまじめにやっている。カレンダーは土曜日を示している。
時刻はそろそろ5時になろうかというところ。社長らしき人が斑目の肩を軽く叩く。
「じゃあ斑目くん、今日はお疲れ様でした」
「あ、はい」
2
(扉絵)
タイトル「かげろうにっき」
3
土曜日の定時上がり。会社の都合で残業は無しだという事は事前にわかっている。
帰りつつ、今日のこれからの予定を考えている。
「あー」
(つったって特に予定は無いしなー)(帰ってエロゲするのもいいけど)
(腹も減ったから一度部室に行って)(誰かいたらメシでも誘うか)
薄暗い大学
4
部室棟を見ると、現視研部室に明かりがついている。(お、誰かいるじゃん)
部室の扉をノックし、反応も待たずに扉を開ける。「ガチャ」
扉を開けたら、目の前の恵子と向かい合わせになる。
5
恵「あ、えーと、斑目さん」
斑「……えーと、笹原妹」
恵子の顔を見るには大分下を向かなければならない。その顔には笑顔と青筋マークが浮かんだ。
「きみねぇ、人の名前くらいちゃんと言いなさい# アニキの付録じゃないんだから」
「……それより何でケーコさんが一人で部室にいるのかその方が気になるんですが」
6
部室には他に誰もいない。恵子も帰り支度を整え、ちょうど部室から出て行こうとした所のようだ。
「いやそれがさぁ、今日アニキの所に泊まらして貰おうかと思ったんだけど
さっきいきなりメールが来て『今日は何も言わずに帰ってくれ』だってさ!
ったく、オギさんとよろしくやってるんだろうけど、失礼しちゃうわよね!」
(オギさん?)と手書き文字で呆ける斑目。
恵子にもそれなりに思う所があったようで、呼び方にも変化がある。
「………っほっほー、そうかー、笹原がなー いやー、そうかそうか」
内心動揺しながら缶コーヒーを口につける斑目。
「まぁ、アタシの布団使ったら殺すとは言ってあるけど」「ぶっ」吹き出す斑目。
「………そこで何でアンタが動揺するの?」
「いやまぁその」口をぬぐう斑目。
(ふーん………ほぅ)ジト目で何やら思う風の恵子。
7
「……まぁいいや、何もしないで帰るのもくやしいし、
せっかくだからメシでも食って帰ろっかな!」
「おぉ? そ、そうか……」
(恵子、上目遣いで「じっ」)(え?)
「斑目先輩!おごって!」(にぱ!)
「はあ!? な、何で俺が!?」
「だって先輩は後輩にメシとかおごるもんなんでしょー?」
「あ、いや、それは一般的にはそうだけど」恵子に見つめられて動揺する斑目
「それにアニキの事でちょっと話したい事もあるし」
「え、笹原の事で?」
「まぁいいじゃない、居酒屋でいいから、安月給なんでしょ?」
ばんばん背中を叩きながらはっきりと言う恵子。
8
「じゃ、行こ!」
とっとと歩き始める恵子。恵子の背中を見守るしか無い斑目。仕方なく恵子の後を付いて行く。
場面転換、チェーンの居酒屋
9
「かんぱーい!」
「……乾杯」
(おかしい、なぜ俺はこんな所にいる。)
(いや確かに部室にいる誰かとメシでも食いに行こうと思った通りにはなった)
(春日部さんがいればいいなーと思ったのも事実だ)
(しかし、なぜ俺はこんな所にいる。)
「ぷはーっ」
無限ループに陥っている斑目をよそに、向かいに座った恵子は中ジョッキの半分を一気に飲んでいる。
「んもー、きみ本当に暗いね! せっかく女の子とサシで飲んでるんだから
もう少し楽しそうにしなさいよ! これだからオタクは!」
「ははは……」力なく笑う斑目「そう言えば笹原の事だとか」話題を変えてみる。
10
「そーなのよ! あのアニキ、アタシの事差し置いて彼女なんか作っちゃって!」
「しかも相手があの筆頭よ!」「全くオタク同士よくお似合いだわ!」
言葉は悪いが口元は例のスイカ口だ。
「はいはいそれでそれで」
「あんなサルアニキに彼女なんてできるのかなーなんて思ってたけどねー」
「そういう自分はどうなのよ」
「え?」
「見たところ合宿でも誰とも話をしようとは見えなかったが?
前に海に行った時のヤツは?」
「うわなつかしー、よくあんなヤツの事覚えてるね!
あんなヤツあの後から一切連絡取ってないよ!」
うんざりしたように話す恵子。
11
「……てゆーかァ、あれから受験とかあって、誰とも付き合ってないし……」
「ほぉ……」
「あー、アタシもアニキみたいなメロメロの恋愛してみたい!」
「……それは無いものねだりじゃないか?」
「うわームカツク、そんな時に女の子にお世辞の1つでも言えないの?」
「彼女ならともかく、後輩の妹じゃなぁ……」
「フン」
「コーサカ狙ってたのはどーしたんだよ?」意地悪そうに聞く斑目
「ちょーマジムカつくー」「とっくに諦めたよ」「で、そーゆーアンタは?」
「えっ」簡単に動揺する斑目
12
「…………」
「あー、ひょっとして先輩もオギさん狙いだったとか?」
「ないないそれはない」手刀ぶんぶん
「じゃあ実は大野先輩狙いだったとか」
「それもないない」
「じゃ誰なのよー」
(もう一人は)(お前さんから見ても眼中無しか)
「いやいや、オタクの道を極めるのに彼女なんざに
うつつを抜かしている時間は無いのですよ」
「……寂しい青春だねぇ」(うるせー)なんか親密な感じ
13
ザワザワザワザワ、騒がしい店内
(やっぱ欲しいものに金惜しんじゃいけないよなー!)
(そーだよねー、アンタわかってんじゃーん)
二人も酔いが回っている
「……ねぇ、アタシがなんでアニキの事『サル』って呼んでるか知ってる?」
「……は?」「んー、そう言えば別に笹原、猿顔じゃないよなぁ……」
本気で考える斑目。「……なんで?」ビールを飲みながら聞く斑目。
「あのさー」「アニキがひとりでしてるとこ見ちゃったんだよね」
斑目一瞬(ひとりで?)
斑目「あーあーあーあー;」
14
「アニキが高校の頃だったんだけどさ」「そんでそれ以来サル」
「あ、これはアニキに言わないでよ、殺されるからね!」「きゃはは」
斑目(笹原もうかつな奴め……)少し笑う斑目
「しっかしあのコーサカさんもアニキと同類なのかー」「くそー」
「ねーオナニーと女ってどっちがいーのよ!」「そんなに同人誌っていいの!?」
目が据わっている恵子。動揺する斑目さん。
「えっ」「いや……」「その……」「…………」
15
「…………ドーテー?」(ぐさ)
「へー!」「そーなんだー!」思いっきり笑顔の恵子、「あは……」爆笑の用意をするが、
斑目が本気でへこんでいるのを見る、「はー……」「「いや」「その……」「すいません……」
「いいですよ」「本当の事ですから」マジへこみの斑目さん。気まずい恵子。
16
なんか黙りこくってしまう二人。
「……で、なんでアンタは想い人に告んないの?」
「え」「いやまぁか……彼氏がいるんでね……」
「ふーん……」斑目を見る恵子
平静に見える斑目、ビールを飲む
恵子独り言『いやまぁ』『か』『……』
斑目をジロっと見る『すかべねーさん……?』
斑目は平静
17
斑目を睨みつける恵子、平静に見える斑目
斑目から目を逸らす恵子、平静に見える斑目
「…………」「…………」
恵子ブツブツ(人にはコーサカさんの事言っときながら)(自分もかよ……)(マジありえねー)呟く
斑目は平静、でも無言
18
「……そろそろ出よっか」「あ?ああ……そうだな」
「悪いですけど……本当にお金持ってないんで」「ご馳走になります」
目も合わせずに立ちながら言う恵子。「まぁ……そういう事だったからな」
財布の札を勘定する斑目。
(ありがとうございましたー!)店を出る二人。
(駅どっち?)(そっち)
19
とぼとぼ歩く二人。
恵子「……ねぇ」
斑目「……あん?」
恵子「あたしがさコーサカさんの事を考えるとさ」「コーサカさんはアタシだけに微笑んでくれるの」
斑目「……?」
20
恵子「でもそれはねーさんに向けた微笑を、アタシが思い出してるだけなの」
斑目「……」
恵子「そんな事今まで一度も無かったのにねー」
斑目「……」
恵子「……言ってることわかる?」
斑目「……ああ」「……」「なんとなく」
恵子「なんとなくかよ!」苦笑して
21
駅に到着、人はほとんどいない
恵子「じゃ、ごっそさん」手刀びしっ
斑目「ああ」「気をつけて帰れよ」
数歩歩く恵子
立ち止まる
戻ってくる
恵子「なぁ……」「なぐさめてやろーか?」
斑「?」
22
恵子、斑目の頬にキス、斑目ぼんやり
一瞬遅れて(!)
恵子「じゃ」ビシッ
斑目「おい!」「い 今の!」頬に手当てて
恵子「あ?」「まぁ今のは『ふらぐ』じゃないから」「誤解すんなよ」
23
恵「アンタ嫌いじゃないけど」「付き合いたいタイプじゃないしね」「またオゴってね」
振り向いて改札に消える恵子
呆然と見送る斑目
24
夜の道を歩く斑目
椎応大学を見る斑目
その斑目を俯瞰で見下ろしておしまい
【感想・ご意見】
・恵子が下品すぎるのは嫌だというまったくの個人的好みなのですが、笹原の事をサルと呼ぶ根拠の説明はもう少し婉曲な言い回しか、伏字にしたほうが良いかと。少々ナマナマしすぎます。恵子が初めて夏コミへ参加した時の「マジバカ。何年兄妹やってる」というシーンや部室が使用不能でコーサカの部屋へ行ったときのオマケ漫画「○ってんのかな。」とかの場面で使われたような表現に留めるべきかと。例えば「アニキが高校生のころかばんに雑誌が入っているのを見つけちゃってさ。」「よく部屋にこもるようになったし。たぶんあれはやってたよね。」くらいの台詞回しが好みです。同様の心当たりがある斑目のリアクションもわかりやくなるだろうし。<CAB>。
・とゆーわけで直してみましたがどーでしょう。春日部さんも同じこと言ってるけど直接的な言い方はしてないですしねぇ。
・もうちょい修整。この回の斑目、動揺しすぎなので、ちょっと余裕を持たせた。
斑恵話。後半はちょっと受け取り方に個人差あるかも
「俺の脳内の恵子はこんな事言わねー」と思う方はぜひあなたの脳内の恵子セリフを考えて下さい
てゆうかこれに関しては賛否両論あるだろうねぇ、とか言って否だけだったりして、いやん
1
斑目、会社にて仕事中。わりとまじめにやっている。カレンダーは土曜日を示している。
時刻はそろそろ5時になろうかというところ。社長らしき人が斑目の肩を軽く叩く。
「じゃあ斑目くん、今日はお疲れ様でした」
「あ、はい」
2
(扉絵)
タイトル「未定」
3
土曜日の定時上がり。会社の都合で残業は無しだという事は事前にわかっている。
帰りつつ、今日のこれからの予定を考えている。
「あー」
(つったって特に予定は無いしなー)(帰ってエロゲするのもいいけど)
(腹も減ったから一度部室に行って)(誰かいたらメシでも誘うか)
薄暗い大学
4
部室棟を見ると、現視研部室に明かりがついている。(お、誰かいるじゃん)(ラッキー)
部室の扉をノックし、反応も待たずに扉を開ける。「ガチャ」
扉を開けたら、目の前の恵子と向かい合わせになる。
5
恵「えーと」「マダラメ先輩?」
斑「えーと……」「笹原妹」
恵子の顔を見るには大分下を向かなければならない。その顔には笑顔と青筋マークが浮かんだ。
「きみねぇ、人の名前くらいちゃんと言いなさい」「アニキの付録じゃないんだから」
「……それより何でケーコさんがなんで部室にいるのか」「その方が気になるんですが」
6
部室には他に誰もいない。恵子も帰り支度を整え、ちょうど部室から出て行こうとした所のようだ。
恵子「…………」
恵子「いやそれがさぁ」「今日アニキの所に泊まろうかと思ったら」
「オギさんいるから帰ってくれだってさ!」
(オギさん?)と手書き文字で呆ける斑目。
「………っほっほー」「笹原がなー」「そうかそうか」
内心動揺する斑目。
「まぁ……」
「アタシの布団使ったら」「殺すって言ってあるけど!」
「ぶっ」吹き出す斑目。
7
「………そこで何でアンタが動揺するの?」
「いやまぁその」口をぬぐう斑目。
(ふーん)ジト目で何やら思う風の恵子。
「……まぁいいや」「何もしないで帰るのもくやしいし」
せっかくだからメシでも食って帰ろっかな!」
「おぉ? そ、そうか……」
(恵子、上目遣いで「じっ」)(え?)
「斑目先輩!」「おごって!」(にぱ!)
「はぁ?」
8
「はあ!? な、何で俺が!?」
「だって先輩は後輩におごるもんなんでしょー?」
「いや それは」「一般的にはそうだけど」
「それにアニキの事で話したい事もあるし」
「え、笹原の事で?」
「まぁいいじゃない、居酒屋でいいから、安月給なんでしょ?」
ばんばん背中を叩きながらはっきりと言う恵子。
とっとと歩き始める恵子。恵子の背中を見守るしか無い斑目。仕方なく恵子の後を付いて行く。
場面転換、チェーンの居酒屋
9
「かんぱーい!」
「……乾杯」
(おかしい、なぜ俺はこんな所にいる。)
(いや確かに部室にいる誰かとメシでも食いに行こうと思った通りにはなった)
(春日部さんがいればいいなーと思ったのも事実だ)
(しかし、なぜ俺はこんな所にいる。)
「ぷはーっ」
無限ループに陥っている斑目をよそに、向かいに座った恵子は中ジョッキの半分を一気に飲んでいる。
「んもー、きみ本当に暗いね! せっかく女の子とサシで飲んでるんだから
もう少し楽しそうにしなさいよ! これだからオタクは!」
「ははは……」力なく笑う斑目「そう言えば笹原の事だとか」話題を変えてみる。
10
「そーなのよ! あのアニキ、アタシの事差し置いて彼女なんか作っちゃって!」
「しかも相手があの筆頭よ!」「全くオタク同士よくお似合いだわ!」
言葉は悪いが口元は例のスイカ口だ。
「はいはいそれでそれで」
「あんなサルアニキに彼女なんてできるのかなーなんて思ってたけどねー」
「そういう自分はどうなのよ」
「え?」
「見たところ合宿でも誰とも話をしようとは見えなかったが?
前に海に行った時のヤツは?」
「うわなつかしー、よくあんなヤツの事覚えてるね!
あんなヤツあの後から一切連絡取ってないよ!」
うんざりしたように話す恵子。
11
「……てゆーかァ、あれから受験とかあって、誰とも付き合ってないし……」
「ほぉ……」
「あー、アタシもアニキみたいなメロメロの恋愛してみたい!」
「……それは無いものねだりじゃないか?」
「うわームカツク、そんな時に女の子にお世辞の1つでも言えないの?」
「彼女ならともかく、後輩の妹じゃなぁ……」
「フン」
「コーサカ狙ってたのはどーしたんだよ?」意地悪そうに聞く斑目
「ちょーマジムカつくー」「とっくに諦めたよ」「で、そーゆーアンタは?」
「えっ」簡単に動揺する斑目
12
「…………」
「あー、ひょっとして先輩もオギさん狙いだったとか?」
「ないないそれはない」手刀ぶんぶん
「じゃあ実は大野先輩狙いだったとか」
「それもないない」
「じゃ誰なのよー」
(もう一人は)(お前さんから見ても眼中無しか)
「いやいや、オタクの道を極めるのに彼女なんざに
うつつを抜かしている時間は無いのですよ」
「……寂しい青春だねぇ」(うるせー)なんか親密な感じ
13
ザワザワザワザワ、騒がしい店内
(やっぱ欲しいものに金惜しんじゃいけないよなー!)
(そーだよねー、アンタわかってんじゃーん)
二人も酔いが回っている
「……ねぇ、アタシがなんでアニキの事『サル』って呼んでるか知ってる?」
「……は?」「んー、そう言えば別に笹原、猿顔じゃないよなぁ……」
本気で考える斑目。「……なんで?」ビールを飲みながら聞く斑目。
「あのさー」「アニキがひとりでしてるとこ見ちゃったんだよね」
斑目一瞬(ひとりで?)
斑目「あーあーあーあー;」
14
「アニキが高校の頃だったんだけどさ」「そんでそれ以来サル」
「あ、これはアニキに言わないでよ、殺されるからね!」「きゃはは」
斑目(笹原もうかつな奴め……)少し笑う斑目
「しっかしあのコーサカさんもアニキと同類なのかー」「くそー」
「ねーオナニーと女ってどっちがいーのよ!」「そんなに同人誌っていいの!?」
目が据わっている恵子。動揺する斑目さん。
「えっ」「いや……」「その……」「…………」
15
「…………ドーテー?」(ぐさ)
「へー!」「そーなんだー!」思いっきり笑顔の恵子、「あは……」爆笑の用意をするが、
斑目が本気でへこんでいるのを見る、「はー……」「「いや」「その……」「すいません……」
「いいですよ」「本当の事ですから」マジへこみの斑目さん。気まずい恵子。
16
なんか黙りこくってしまう二人。
「……で、なんでアンタは想い人に告んないの?」
「え」「いやまぁか……彼氏がいるんでね……」
「ふーん……」斑目を見る恵子
平静に見える斑目、ビールを飲む
恵子独り言『いやまぁ』『か』『……』
斑目をジロっと見る『すかべねーさん……?』
斑目は平静
17
斑目を睨みつける恵子、平静に見える斑目
斑目から目を逸らす恵子、平静に見える斑目
「…………」「…………」
恵子ブツブツ(人にはコーサカさんの事言っときながら)(自分もかよ……)(マジありえねー)呟く
斑目は平静、でも無言
18
「……そろそろ出よっか」「あ?ああ……そうだな」
「悪いですけど……本当にお金持ってないんで」「ご馳走になります」
目も合わせずに立ちながら言う恵子。「まぁ……そういう事だったからな」
財布の札を勘定する斑目。
(ありがとうございましたー!)店を出る二人。
(駅どっち?)(そっち)
19
とぼとぼ歩く二人。
恵子「……ねぇ」
斑目「……あん?」
恵子「あたしがさコーサカさんの事を考えるとさ」「コーサカさんはアタシだけに微笑んでくれるの」
斑目「……?」
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恵子「でもそれはねーさんに向けた微笑を、アタシが思い出してるだけなの」
斑目「……」
恵子「そんな事今まで一度も無かったのにねー」
斑目「……」
恵子「……言ってることわかる?」
斑目「……ああ」「……」「なんとなく」
恵子「なんとなくかよ!」苦笑して
21
駅に到着、人はほとんどいない
恵子「じゃ、ごっそさん」手刀びしっ
斑目「ああ」「気をつけて帰れよ」
数歩歩く恵子
立ち止まる
戻ってくる
恵子「なぁ……」「なぐさめてやろーか?」
斑「?」
22
恵子、斑目の頬にキス、斑目ぼんやり
一瞬遅れて(!)
恵子「じゃ」ビシッ
斑目「おい!」「い 今の!」頬に手当てて
恵子「あ?」「まぁ今のは『ふらぐ』じゃないから」「誤解すんなよ」
23
恵「アンタ嫌いじゃないけど」「付き合いたいタイプじゃないしね」「またオゴってね」
振り向いて改札に消える恵子
呆然と見送る斑目
24
夜の道を歩く斑目
椎応大学を見る斑目
その斑目を俯瞰で見下ろしておしまい
【感想・ご意見】
・恵子が下品すぎるのは嫌だというまったくの個人的好みなのですが、笹原の事をサルと呼ぶ根拠の説明はもう少し婉曲な言い回しか、伏字にしたほうが良いかと。少々ナマナマしすぎます。恵子が初めて夏コミへ参加した時の「マジバカ。何年兄妹やってる」というシーンや部室が使用不能でコーサカの部屋へ行ったときのオマケ漫画「○ってんのかな。」とかの場面で使われたような表現に留めるべきかと。例えば「アニキが高校生のころかばんに雑誌が入っているのを見つけちゃってさ。」「よく部屋にこもるようになったし。たぶんあれはやってたよね。」くらいの台詞回しが好みです。同様の心当たりがある斑目のリアクションもわかりやくなるだろうし。<CAB>。
・とゆーわけで直してみましたがどーでしょう。春日部さんも同じこと言ってるけど直接的な言い方はしてないですしねぇ。
・もうちょい修整。この回の斑目、動揺しすぎなので、ちょっと余裕を持たせた。
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