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「パティ行っちゃたねー」
俺の隣でこなたさんが言った。
「もう、なんて顔してるのよ!」
「そうですよ、そんな顔先輩らしくないですよ」
いつもと同じ顔のつもりなんだが、みんなから見ればらしくない表情をしてるらしい。

それなら弱いところをみんなに見せてもいい気がしてきた。
「パティが飛行機に乗っちゃうまではこんな顔するつもりはなかったんだけどね」
「ゆうた君」
つかささんが優しく俺に話かける。
「別に泣いてもいいんだよ?」
「そうね、いまのうちに泣いちゃいなさいよ」
「うん、泣かせてもらうよ。ゴメン」
涙が出てくる。号泣ではないが、こんなに涙を流したのは久しぶりだ。
なんだか情けないな。恋人と会えなくなったからって男が泣くなんて、しかも女の子たちの前で泣くなんて。

結局俺はみんなの前で2分間程泣いていた。みんなはその間何も言わずに待っていてくれた。
「うん、みんなありがとう。もう大丈夫だよ」
俺は袖で涙を拭いながらみんなを見回す。

「ゆうたさん、本当によろしいんですか?」
「いいよいいよ。今日はみんなに迷惑かけちゃったからね」
「じゃあ、私はこれとこれとこれと・・・」「ちょっとこなた、少しは遠慮しなさいよ!」
うーん、1人何円までとか上限つけるべきだったかな?銀行開いてるのって何時までだったかな?

「パティとゆうた先輩が付き合ってるのを知った時は驚いたっスよ」
「確かにちょっと驚きました。」
「・・・劇の練習の時は・・・とても仲が良さそうだとは思いました・・・」
そんなに驚くことかなぁ・・・なんか照れくさいじゃないか
「パティったら桜藤祭が終わったあとノロケ話ばかり聞かせてくるんだからまいりましたよ。ゆうた先輩のせいですよ」
こうさんがニヤニヤしながら言う。
「そうっス。始まったらマシンガンの如く止まらないんスよ。ネタにはなったけど」
「ははは、それは謝るよ」
「じゃあ、恋人同士でみんなに迷惑かけてたんだねぇ」
ぐ・・・しまった。
「へ、どういうことお姉ちゃん?」
「ゆうた君もパティみたいに私たちにノロケ話ばっか聞かせてくるんだよ」
「へぇ・・・」
「たとえ・・・」
「さあ、みんなじゃんじゃん食べてよ!」
「ふふふ、ゆうた君何をあ・・・」

「みんな、スイーツはどうかなぁ?」


「また今度ね、ゆうた君」
「ゆうた先輩、今日はごちそうさまでした」「うん、みんなまたね」


一年後俺は夏休みを利用してアメリカにきていた。

「ゆうたー!」
なつかしい声が聞こえる。
文通はしてたけど何故か国際電話はしなかったお互いに。

再開した時も泣いてしまったのは内緒だ。

 

 

終わり