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む・・・朝か。
最近俺は陵桜に転校する前より確実に早起きになった。
え?何故かだって?
ふふふ・・・彼女ができたから。


彼女ができてから俺は毎日が楽しくなった。それは彼女も同じのようで、この前なんか俺と一緒にいるだけで楽しいって言ってくれたんだぜ?
ま、彼女は俺と付き合うようになる前も毎日楽しそうだったんだけどね(いや、実際はそうじゃなかったのかも知れないけど)

「あんた、本当に最近は早起きね。お母さんより早く起きてる時もあるし」
味噌汁を俺に差し出しながら母さんが呆れたように言う。
「最近早起きに目覚めたんだよ。健康にもいいしね」
当然のように俺は言う。
「健康を気にするような歳でもないでしょうよ。・・・やっぱりあの子のおかげかねぇ」
あの子とは俺の彼女のことだ。
「あんたに彼女ができてから、早起きはするし、家の手伝いはよくするようになるし、学力も上がったし、」
「おいおい」
この辺で突っ込んでおく。
「冗談はともかくお母さん本当にあの子には感謝してるのよ」
「どんな?」
「あんたの彼女になってくれたこと」
ちょっとムスっとしたぞ。
「お互いが好きどうしだったんだから付き・・・」
その時、外から俺を呼ぶ声が聞こえた。
「ほら、彼女がお迎えにきたわよ、もう出なさい。・・・お父さんも早くしないと!」
そうそううちの父親は無口なんだぜ。
んなことより俺も彼女の声が聞こえた時点で家でる気まんまんである

「じゃ、行ってきます!父さん、ネクタイ曲がってるぞ」

彼女は笑顔で腕を組んできた。

付き合いだした頃はいちいち腕を組んでいいか聞いてきたのに最近は問答無用だ。俺は最高に嬉しいが、聞いてくる時の顔も好きだったんだけどな。

「寒いだろ?もっと寄る?」
俺は意地悪に聞いた。
彼女は----

 

 

彼女---田村ひよりは
「え、いいんスか?じゃあ遠慮なくもっと寄らせていただくっス」
今まで腕を組んでただけだったが俺に体重を預けてきた。
どうも俺が想像した反応と違うなぁ・・・
いや、まあ大変うれしいしそもそも俺はそうして欲しかったんだが。
俺の表情を読み取ったのかひよりは
「先輩?あの・・・やっぱり窮屈だったりします?」
と、不安げに聞いてきた
「何言ってるんだよ?全然窮屈じゃないし。むしろ俺はもっと窮屈になっていいと思ってるよ。」
「さすがにこれ以上は先輩に悪いっス!」
お、今の表情はなかなか可愛かった。

「構わないよ、俺たち恋人同士なんだしこれくらいの事したってバチは当たらないよ」
「先輩・・・///」
なんだかひよりの顔が赤いな。俺ひよりが照れるような事言ったっけな?

「ただね」
「ただ、なんスか?」
「いやさ、一緒に登校し始めた頃ってさ、ひより聞いてきてたじゃない。腕組んでもいいかって?」
「そう言えば、そうだったったスね」
「でも最近は直ぐに腕組むだろ?」
またひよりは不安そうな表情をした。最近はひよりのこんな表情も可愛いと思うようになってしまった。
俺は変態かも知れない。
「勝手に腕組んじゃ、いけなかったスか・・・?」
「さっきも言ったけど俺は今より窮屈になってもいいんだよ。ひよりならいつだって大歓迎さ」
今度はひよりはじゃあなんでこんな事言うのかわからないと言った顔をした。もちろん可愛い。
「俺、実は腕を組んでいいか聞いてきた時のひよりの表情が好きだったんだよ」
「え?」
「久しぶりにひよりのあの表情が見たいと思ったんだ」
「先輩、ひどいっス。やっぱりドSっス」
そう言ってひよりは俺から離れた。
そっぽも向いてしまった。
「ひより、怒った?」
「別に怒ってなんかないスよ」
しかしそっぽも向いたままである。
と思いきや急に俺の方に振り向き
あの表情で
「あの・・・先輩、腕組んでもいいっスか?」
と聞いてきた。
これはヤバいっスよひよりん・・・
「ひより!」
俺はひよりを抱きしめていた。
「ちょ、先輩!苦しいっスよ!それに人に見られるっスよぅ!」
だって、だって、だって
「ひよりに萌えたんだもん」
ひよりの顔が一気に赤くなっていく。
「いつも自分が言ってる言葉なのに、自分に向かって言われるとその、凄く凄く照れる・・・っス///」
その表情もまた表情に萌える訳だが。
「決めた」
「な、何をっスか?」
「キスしよう」
「え、えええええぇぇぇぇ!こ、こここここでスっか!?」
しつこいかも知れないがこの慌てた表情も萌える。
「ひより」
俺は優しくだががっしりとひよりの肩を掴む。
これでひよりは落ち着いたのか。
「分かったっス。私はドSな先輩の彼女ですから」
やたらと彼女を強調したのがなんだか愛しい。
「先輩・・・」
「ひより・・・」
あの時、お互いにとって記念すべき初キスの時と変わらずひよりの唇はやわらかかった。

「ひより愛してるよ」
「私だって・・・」

 

 

終わり