「おーっす、こなた。はいるぞー」
「んー、いらっしゃーい。んーーーー」
「あれ、お前がカメラなんて珍しいな。しかも一眼レフって」
「いやねぇ、イベントとかで写真撮る機会とかあったりしてね。そしたら……」

『おー、こなたも写真に興味がわいたか』
『でもお父さんみたいなよこしまな写真は撮る気無いし』
『そんなお父さんに向かって失礼なことを……』
『写メでもいいんだけど、もうちょっとしっかりしたの撮ってみたいし、ちっちゃいデジカメ借りるねー』
『それだったらいっそのこと一眼レフ持って行きなさい』
『いやそこまでする気無いからわたし』
『最近は小さくて性能のいいデジカメがあるんだぞー。これなんか宮崎あおいちゃんがもってるし』
『お父さん、そういった点で選ばなくても……』

「って具合に押しつけられて」
「何となく納得というか……」
「確かにいい写真撮れるのはわかるんだけどいまいち使い方がねー。なれるためにいろいろ撮ってみてはいるけど」
「どんなの撮ってる?」
「えーっとねー」

「かがみさんがお弁当食べてるところだ」
「大きな口あけて食べてたからねー。直後にかがみに殴られたけど」
「そりゃ恥ずかしいところ撮られると怒るでしょ……」
「次のは、つかささんが寝てるとこだね」
「なんかふと見ると寝てるんだよねー」
「その次の写真はみゆきさんだ」
「もくもくと本を読んでるのがみゆきさんらしくていいんだよねー」
「みさおさんとあやのさん……ってみさおさん泣いてるようだけど」
「みさきち、なんかうっかり失言したらしいけどね、かがみから聞くと」
「次は……何この成実さんのへべれけ」
「あー、ゆい姉さんうちで飲み過ぎてできあがっちゃって」
「ゆたかちゃん、わたわたしてるし……」
「ちょうどみなみちゃんも来ていたから助かったよ、ゆーちゃんだけじゃ大変で」
「というよりこなたも手伝おうよ……次は球場か」
「黒井先生に連れられて野球見に来たんだけどね」
「怒鳴ってるシーンばっかり」
「大敗したからねー。途中からやけ酒モード突入」
「最近ロッテ調子悪いからなぁ……」

「これはバイト先での写真」
「パティのコス姿ってなかなかだねー……ってあれ?ひよりちゃん?」
「ひよりんにメイド服無理矢理着せてみたんだ。なかなか似合ってるでしょー」
「似合ってるけど、後ろで爆笑してるこうさんが気になる」
「八坂さん、ひよりんの格好が似合いすぎてツボにはまっちゃったらしくて」

「で、次は……げ!俺かよ!」
「ぼけーっとしてたから撮っちゃった」
「ひでーな、全然気づかなかったし」
「へへへー」
「でも、ちょっとまてよ」
「ん?」
「こなたの写真がないじゃん」
「いーよー、私は撮る方だし」
「でも自分の写真ぐらいは、ね」
「でもなー」
「それだったらこうやって肩くんで、ほらっ」
「うわっ?!」

 

カシャッ

「こういうのでもいいと思うけど?」
「ちょっと恥ずかしいよー」
「こんな感じのこなたも好きだよ」
「何となく照れちゃうな……って何やってるの」
「いやこれからパソコンに転送して俺のケータイに送信して壁紙に」
「ちょ、それだけは!ほんとうに恥ずかしいから~!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年06月17日 23:49