無題(ゆたか)2
一体全体、どうしてこんな状況になっているのか。こなた「・・・まぁ、説明、してくれるかなぁ?ねぇ?」笑顔の割りには視線が痛いですこなたさん。かがみ「・・・ひとん家で、なにしてんのよアンタは!」いやその、弁解の余地くらいは欲しいですかがみさん。つかさ「はわわ、ご、ごめんなさい、えと、その、うーんと・・・」いやとりあえず落ち着いてつかささん。みゆき「み、みなさん、悲しいことですが、現実は受け入れなければなりません・・・よ」みゆきさん・・・それってあんまりフォローになってません。みなみ「・・・・・・・・・・・・」おねがいなんかしゃべって岩崎さーん。泣きたくなってきた俺は、その原因になった、いや現在進行形でなっている原因に目を向ける。状況を確認しようか。ここは、泉こなたさんの家の一室。その、ベッドの上で。・・・なぜ、僕らは抱き合って寝ているのでしょうか。ねぇ、小早川さん?
こ「・・・いい加減、離れたら?見せつけたいのは分かったからさ」俺「いや、その・・・起きないんだよ。さっきから揺すってんだけど」そう言って、再び小早川さんの肩を揺さぶる。少し反応があるが、目覚める気配はない。それどころか、ゆたか「・・・う~ん・・・」ギュウッ俺「うぇっ!」こ・か・つ・み「!!!!!!!」めっさ強く抱きついてきた。いや、抱きつくというか絡みつくというか。俺(やばい、これはやばい)なにがやばいって主に下半身的に。俺は必死で湧き上がる本能を抑制して、小早川さんを引き離そうとする。俺「こ、小早川さん、起きて、起きてくれ~」しかし、小早川さんは離れない。それどころか、少し寒いのか、更に強く抱きついてくる。こ・か・つ・み「!!!////////////!?!?!?!?」それを見て、相当混乱してる4人。・・・ん?4人?
岩「――――――」俺「ひぃっ!!!」それを音に例えるなら、ズゴゴゴゴ、だろうか。岩崎さんの後ろに、オーラが見える。俺「・・・あ、あのー、岩崎さん?」岩「・・・先輩」俺「はひっ!?」声が裏返る。これが本物の恐怖という奴らしい。岩「確かに、ゆたかのことはお願いしますと言いました。・・・言いましたが、『こんな風』にお願いしたつもりはないのですが?」俺「いや、その・・・俺にも今の状況がつかめてないんだけど・・・」岩「言い逃れはやめてください。そんなものを求めているわけではないんです」俺「いや、だからさ・・・少しは説明を・・・」か「・・・いいから、いい加減離れろっ!!///」かがみさんが叫ぶ。確かに、この状況はおかしい。ベッドで抱き合う二人、静かに怒る少女、混乱する4人。周りが見たら、どう思うだろうか。いや、やっぱ見なくていいです。てか見るな。
俺「こ、小早川さん、お願い、起きて・・・」今度はもうちょっと強く揺さぶる。本気で。ちょっと涙目で。小「・・・う~ん、むにゃ・・・ん~」俺「小早川さん」小「・・・ん~?」俺「小早川さんっ」小「・・・ふぁ・・・」目が開いた。俺「よかった・・・おはよう小早川さん。とりあえず離れて・・・」あぁ、ようやくこの地獄(ある意味天国)から抜け出せそうだ。・・・訂正。抜け出せそう『だった』。小「・・・ん、ふ・・・あ、おはよぅございまふ・・・おにぃちゃん」チュッ俺「うぇぇぇぇぇっ!?!?!」こ・か・つ・み・岩「!!!!!℃¥$¢£%#&*§@!!!!!!!!!!」
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