相談編
「……こなたさん、それはさすがに酷くない……?」「酷くなんてないっスよ、伊藤先輩。ガチでなくても、その気はあるってことは、証明されてるっス」「そうそう、ゆーちゃんにベタ惚れだもんね~、まこと君」話しかけられて、ようやくいることに気付いた。「それはそうなんだけど……、田村さん、いたんだね」「ちょっ、先輩の方がよっぽど酷いっスよ!」「ごめん、ちょうど死角にいたから、気付かなかったよ」どうせ私は背景っスよー。そんなことを言って、拗ねてしまった。悪いことをした……。「それで、相談したいことって何?」田村さんへのフォローはないようだ。「えと、実は――」
「それじゃ、俺は邪魔しないように帰るよ。アドバイス、ありがとう」「あいよー、結婚式の招待よろ~」「お幸せにっス、吉報待ってますね」「うん、二人もがんばってね」泉家を後にする。ゆたかの誕生日まで、あと少しだ。色々な事を考えるよりも、まず行動。
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