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父と粘土、そしてパンツ」(2008/08/03 (日) 14:17:39) の最新版変更点

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「おじゃましまー…す」 「どんぞどんぞ」 「こなたの部屋って初めてだよね」 「そういえば、そだね。てきとーに座ってよ」 「うーん。なかなか想像通りというか。でも実際見るとすごいな」 「ちょ、人の棲家をみせもんのよーに…」 「いろいろ見ていい?なんか楽しそう」 「いーよ。でもタンスとクローゼットとベッドの下は禁止ね」 「下ってことは、タンスとクローゼットの中はOK?」 「なんかおかしくないかな?かな?」 「冗談だって。…あ、この人形って桜藤祭の」 「うん、凛とセイバーだよ。最近は流行ってればとりあえず フィギュアになるからね。バイト代だけじゃ取捨選択が難しいよ」 「すっげぇ細かい。よくできてるなぁ」 「凛のほうはパンツも見えるんだよ」 「…見ないよ」 「とか言いつつ、実は興味津々の少年であった」 「なんのことだか。…あれ、こっちのはずいぶん小さいね。しかもいっぱいある」 「んー、どれ?…ああ、ねんぷちか」 「ねんぷち?」 「ねんどろいどぷち。いわゆるトレフィグだね」 「トレ…まあいいや。これって、かがみさんが貸してくれた小説のだよね。えっと、ハルヒだ」 「そ。まあ、私はアニメしか見てないけどね。ふたつみっつ持ってきなよ。遊ぼ遊ぼ」 「ん、じゃあこれとこれと…」 「さて、この中でみくるはどれでしょう?」 「そのくらいわかるよ。このフリフリしてるコでしょ」 「せいかーい。ちなみに、こっちもパンツが見えるんだよ」 「だーかーらー…」 ――――――――――――――― 『ぱっ…ぱんつ…!?』 『こなたの彼氏を牽制するついでにお茶を持ってきたが…』 『中は一体なんの話をしているんだ?』 『いますぐドアを蹴破りたい…!』 『しかし、落ち着くんだそうじろう。まだ破廉恥な行為に及んでいると決まったわけではない』 『それともお前は、自分の娘を信じられないのか?』 『うむ、そうだな。ここは娘を信じて…とりあえず聞き耳を立てよう』 「ほれほれ、ぱんつだよ~」 「…見せるなって」 「ふふん。うぶい反応でかわいいのう。まあこのくらいにして進ぜよう」 「…なんか癪だ」 「ねんぷちはねぇ、組替えがきくから中々面白いんだよ。たとえば、こうやって頭を…」 「うわ、首がとれた」 「その辺は割り切らなきゃ。で、今度はスカートも脱がしてだね」 「ねえ、そんなにしちゃっていいの?」 「ま、減るもんじゃないし~」 ――――――――――――――――― 『む、聞こえたり聞こえなかったり…』 『…なにか、スカートを脱ぐ、的な会話がなされていたような…』 『というか、減るもんじゃないだと?』 『なんて悪代官的な台詞だ!』 『しかもこなた、お前が言ってどうするんだ。女の子だろう!?』 『そろそろ踏み込むべきか?踏み込むべきなのか?』 『俺はどうしたらいい。教えてくれ、かなた!』 (…そんなことを訊かないでほしいな…) 「へえ…表情も取り替えられるんだ。けっこう面白いね」 「…ねえ、ちょっといいかな。耳貸して」 「え?なんで?」 「いいから」 「うん…」 「…あのさ。多分なんだけど、ドアの外にお父さんがいると思う」 「…えっと、どういうこと?」 「知らないよ。聞き耳立ててるんじゃないかなぁ」 「俺、信用されてないんだ。ちょっと落ち込むな」 「もー、やめてほしいよ。娘を信用できないのかね」 「でも、父親って多かれ少なかれそんなもんじゃない? 気持ちはすこーしわかるかも。で、どうするの?」 「…いきなりドア開けてやろうかな」 「それも可哀想じゃない?こなたが可愛くてやってるんだろうし」 「親の心子知らず、だよ」 「使い方が」 「盗み聞きするほうが悪いんだよ」 ―――――――――――――――― 『なんだ?なんだ!?急に声が止んだぞ?』 『これはもう、すでにそういうふいんきなんじゃないか?』 『なぜか 変 換 できない!!!』 『ええい、慌てるな。とりあえずノックをするべきだ』 『いやしかし、それでは現場を押さえられないかもしれん』 『…現場ってなんの現場だよ!!』 『こなたには悪いが、やっぱり前触れなしで入らせてもらうぞ!』 『なんとかして間をハズしてやれば、もうそんな雰囲気にはならないはずだ!』 『…うむ。今度はちゃんと変換できた』 『準備はいいか?父親の威厳を立ち昇らせながら入るんだぞ』 『まずは背筋を伸ばしてだな…』 「さて。そんじゃ、不埒なお父さんに制裁を加えてあげようかね」 「…その前にさ、こなた」 「んー?」 「キスしていい?」 「…は?」 「顔寄せてたら我慢できなくなってきた」 「ちょ、すぐそこにお父さんが…」 「少しならバレないって。ノックくらいするだろうし」 「むぅ……じゃあ、ちょこっとだけだよ」 「それって、何秒くらい?」 「…10秒?」 「あんまちょこっとじゃなくね?」 「そこは、ほら。私だってその…イヤなわけじゃないし…」 「…そのかわいさはヤバい」 「余計なこと…言わないでいいよ」 「こなた…」 「んふ…む……っ」 (…あらあら) 『よし。心は決まった』 『すまないがこなた、お前のためだ』 『あくまでさりげなく、それでいて毅然と…』 (ねえ、そう君。もう少しだけ、入らずにいられない…?) (あと5秒くらいで、終わるはずだから…) 『これも男親の務め…』 『こなたに恥をかかすかもしれんが、致し方あるまい!』 『行くぞ!』 (待って、お願い。もう少しだけ…) (なな…はち…) (だめ、開けちゃ――――) 「こなた!お茶を汲んで来たぞ!」 「…お邪魔してます」 「お父さん、ノックくらいしてよ…」 「お、すまん。気が付かなかった。で、ふたりでなにしてたんだ?」 「…フィギュアで遊んでたんだけど」 「そうか。天気もいいんだし、外を歩くのもいいんじゃないか?」 「そんなのはこっちで決めるよ。もう、お父さん締め切りはいいの?」 「おお、そうだったそうだった。それじゃあ、君。ゆっくりしていってくれよ」 「あっ、はい。ありがとうございます」 「うむ。それじゃ」 『…はあ』 『俺、なにしてるんだろうな』 『結局、なにもしてなかったじゃないか』 『こなたが選んだ男なら、素直に認めてやれないのか?』 『ほんっと、器が小さいったら嫌んなるよ…』 『俺がこんなふうに躍起にならなくっても、心配いらないんだよな』 『こなたはあれでちゃんとした子だし。それに…』 『かなただって、見てくれてるはずだもんな』 『…さて。さっさとゲラ送り返して、次の原稿上げちまうか!』 (…ああ、どきどきした) (ぎりぎり間に合って良かったわね、ふたりとも) (そう君があんなもの見たら、きっと卒倒しちゃう) (でも、こなた?いくら彼氏が素敵だからって、あんまりいやらしいことしたら、お母さんも黙ってないわよ?) (けど、それは彼氏に言うべきかしら) (ふふ…) 「あー、ドキドキしたっ」 「ギリギリ間に合ったな」 「…もう、バカ。お父さんがあんなもの見たら、きっと卒倒しちゃうよ?」 「そうかもね。…というわけで、こなた」 「なにさ」 「続き」 「お、臆面もなく言うかなぁ」 「今度は、何秒?」 「…別に、制限ないけど…」 「そりゃいいや」 「…ねえ」 「ん?」 「する前に、言うことない?」 「…あれも、けっこう恥ずかしいんだけど」 「だめ。言うまでさせないかんね」 「…好きだよ。こなた」 「それから?」 「…愛してる」 「ん。ごーかく。わたしも、だいすきだよ…」 「…じゃ」 「…あ…んっ…」 「やふー!こなたー、遊び来たよー!」 「んふっ!?」 「なっ…成実さん…!」 「ぅおーっとととぉ!これはとんだシーンに直面しちまったい!」 「…み、見ました、よね?」 「いやいやっ、成実ゆいなんかここにはいないよ?なんも見てないしなんも知らない。 だから気にせずゆっくり…ね?そいじゃっ!」 「…」 「…」 (…ごめんね、ゆいちゃん)
「おじゃましまー…す」 「どんぞどんぞ」 「こなたの部屋って初めてだよね」 「そういえば、そだね。てきとーに座ってよ」 「うーん。なかなか想像通りというか。でも実際見るとすごいな」 「ちょ、人の棲家をみせもんのよーに…」 「いろいろ見ていい?なんか楽しそう」 「いーよ。でもタンスとクローゼットとベッドの下は禁止ね」 「下ってことは、タンスとクローゼットの中はOK?」 「なんかおかしくないかな?かな?」 「冗談だって。…あ、この人形って桜藤祭の」 「うん、凛とセイバーだよ。最近は流行ってればとりあえず フィギュアになるからね。バイト代だけじゃ取捨選択が難しいよ」 「すっげぇ細かい。よくできてるなぁ」 「凛のほうはパンツも見えるんだよ」 「…見ないよ」 「とか言いつつ、実は興味津々の少年であった」 「なんのことだか。…あれ、こっちのはずいぶん小さいね。しかもいっぱいある」 「んー、どれ?…ああ、ねんぷちか」 「ねんぷち?」 「ねんどろいどぷち。いわゆるトレフィグだね」 「トレ…まあいいや。これって、かがみさんが貸してくれた小説のだよね。えっと、ハルヒだ」 「そ。まあ、私はアニメしか見てないけどね。ふたつみっつ持ってきなよ。遊ぼ遊ぼ」 「ん、じゃあこれとこれと…」 「さて、この中でみくるはどれでしょう?」 「そのくらいわかるよ。このフリフリしてるコでしょ」 「せいかーい。ちなみに、こっちもパンツが見えるんだよ」 「だーかーらー…」 ――――――――――――――― 『ぱっ…ぱんつ…!?』 『こなたの彼氏を牽制するついでにお茶を持ってきたが…』 『中は一体なんの話をしているんだ?』 『いますぐドアを蹴破りたい…!』 『しかし、落ち着くんだそうじろう。まだ破廉恥な行為に及んでいると決まったわけではない』 『それともお前は、自分の娘を信じられないのか?』 『うむ、そうだな。ここは娘を信じて…とりあえず聞き耳を立てよう』 「ほれほれ、ぱんつだよ~」 「…見せるなって」 「ふふん。うぶい反応でかわいいのう。まあこのくらいにして進ぜよう」 「…なんか癪だ」 「ねんぷちはねぇ、組替えがきくから中々面白いんだよ。たとえば、こうやって頭を…」 「うわ、首がとれた」 「その辺は割り切らなきゃ。で、今度はスカートも脱がしてだね」 「ねえ、そんなにしちゃっていいの?」 「ま、減るもんじゃないし~」 ――――――――――――――――― 『む、聞こえたり聞こえなかったり…』 『…なにか、スカートを脱ぐ、的な会話がなされていたような…』 『というか、減るもんじゃないだと?』 『なんて悪代官的な台詞だ!』 『しかもこなた、お前が言ってどうするんだ。女の子だろう!?』 『そろそろ踏み込むべきか?踏み込むべきなのか?』 『俺はどうしたらいい。教えてくれ、かなた!』 (…そんなことを訊かないでほしいな…) 「へえ…表情も取り替えられるんだ。けっこう面白いね」 「…ねえ、ちょっといいかな。耳貸して」 「え?なんで?」 「いいから」 「うん…」 「…あのさ。多分なんだけど、ドアの外にお父さんがいると思う」 「…えっと、どういうこと?」 「知らないよ。聞き耳立ててるんじゃないかなぁ」 「俺、信用されてないんだ。ちょっと落ち込むな」 「もー、やめてほしいよ。娘を信用できないのかね」 「でも、父親って多かれ少なかれそんなもんじゃない? 気持ちはすこーしわかるかも。で、どうするの?」 「…いきなりドア開けてやろうかな」 「それも可哀想じゃない?こなたが可愛くてやってるんだろうし」 「親の心子知らず、だよ」 「使い方が」 「盗み聞きするほうが悪いんだよ」 ―――――――――――――――― 『なんだ?なんだ!?急に声が止んだぞ?』 『これはもう、すでにそういうふいんきなんじゃないか?』 『なぜか 変 換 できない!!!』 『ええい、慌てるな。とりあえずノックをするべきだ』 『いやしかし、それでは現場を押さえられないかもしれん』 『…現場ってなんの現場だよ!!』 『こなたには悪いが、やっぱり前触れなしで入らせてもらうぞ!』 『なんとかして間をハズしてやれば、もうそんな雰囲気にはならないはずだ!』 『…うむ。今度はちゃんと変換できた』 『準備はいいか?父親の威厳を立ち昇らせながら入るんだぞ』 『まずは背筋を伸ばしてだな…』 「さて。そんじゃ、不埒なお父さんに制裁を加えてあげようかね」 「…その前にさ、こなた」 「んー?」 「キスしていい?」 「…は?」 「顔寄せてたら我慢できなくなってきた」 「ちょ、すぐそこにお父さんが…」 「少しならバレないって。ノックくらいするだろうし」 「むぅ……じゃあ、ちょこっとだけだよ」 「それって、何秒くらい?」 「…10秒?」 「あんまちょこっとじゃなくね?」 「そこは、ほら。私だってその…イヤなわけじゃないし…」 「…そのかわいさはヤバい」 「余計なこと…言わないでいいよ」 「こなた…」 「んふ…む……っ」 (…あらあら) 『よし。心は決まった』 『すまないがこなた、お前のためだ』 『あくまでさりげなく、それでいて毅然と…』 (ねえ、そう君。もう少しだけ、入らずにいられない…?) (あと5秒くらいで、終わるはずだから…) 『これも男親の務め…』 『こなたに恥をかかすかもしれんが、致し方あるまい!』 『行くぞ!』 (待って、お願い。もう少しだけ…) (なな…はち…) (だめ、開けちゃ――――) 「こなた!お茶を汲んで来たぞ!」 「…お邪魔してます」 「お父さん、ノックくらいしてよ…」 「お、すまん。気が付かなかった。で、ふたりでなにしてたんだ?」 「…フィギュアで遊んでたんだけど」 「そうか。天気もいいんだし、外を歩くのもいいんじゃないか?」 「そんなのはこっちで決めるよ。もう、お父さん締め切りはいいの?」 「おお、そうだったそうだった。それじゃあ、君。ゆっくりしていってくれよ」 「あっ、はい。ありがとうございます」 「うむ。それじゃ」 『…はあ』 『俺、なにしてるんだろうな』 『結局、なにもしてなかったじゃないか』 『こなたが選んだ男なら、素直に認めてやれないのか?』 『ほんっと、器が小さいったら嫌んなるよ…』 『俺がこんなふうに躍起にならなくっても、心配いらないんだよな』 『こなたはあれでちゃんとした子だし。それに…』 『かなただって、見てくれてるはずだもんな』 『…さて。さっさとゲラ送り返して、次の原稿上げちまうか!』 (…ああ、どきどきした) (ぎりぎり間に合って良かったわね、ふたりとも) (そう君があんなもの見たら、きっと卒倒しちゃう) (でも、こなた?いくら彼氏が素敵だからって、あんまりいやらしいことしたら、お母さんも黙ってないわよ?) (けど、それは彼氏に言うべきかしら) (ふふ…) 「あー、ドキドキしたっ」 「ギリギリ間に合ったな」 「…もう、バカ。お父さんがあんなもの見たら、きっと卒倒しちゃうよ?」 「そうかもね。…というわけで、こなた」 「なにさ」 「続き」 「お、臆面もなく言うかなぁ」 「今度は、何秒?」 「…別に、制限ないけど…」 「そりゃいいや」 「…ねえ」 「ん?」 「する前に、言うことない?」 「…あれも、けっこう恥ずかしいんだけど」 「だめ。言うまでさせないかんね」 「…好きだよ。こなた」 「それから?」 「…愛してる」 「ん。ごーかく。わたしも、だいすきだよ…」 「…じゃ」 「…あ…んっ…」 「やふー!こなたー、遊び来たよー!」 「んふっ!?」 「なっ…成実さん…!」 「ぅおーっとととぉ!これはとんだシーンに直面しちまったい!」 「…み、見ました、よね?」 「いやいやっ、成実ゆいなんかここにはいないよ?なんも見てないしなんも知らない。 だから気にせずゆっくり…ね?そいじゃっ!」 「…」 「…」 (…ごめんね、ゆいちゃん)

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