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「無題(やまと)2」(2008/05/16 (金) 20:46:15) の最新版変更点
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<p>「バカ!!」ぱしぃ――――――ん・・・<br />
俺の恋人である永森やまとが、俺の頬を叩く。<br />
「もう知らない・・・さよなら」<br />
いつもケンカはしてたが、今回ばかりはもう無理だろう・・・。でも、これでいいんだ・・・。<br /><br />
3日後<br />
「先輩、やまととなにかあったんですか?」<br />
いつになく元気の無い俺に、八坂さんが声を掛ける・・・。<br />
俺は別にと答えたが、すぐに嘘だと見破られる。<br />
「やまとも全然元気ないし・・・教えてくださいよ!」<br />
あまりにも真剣に聞いてくるので、参った俺は、3日前のことを話した。<br /><br />
「やまとと・・・別れた・・・?」<br />
「今回ばかりは確実にね・・・」<br />
「なんで?」<br />
「忘れてたんだ・・・俺は人を好きになっちゃいけない人間だってこと・・・」<br />
「・・・どういうこと?」<br />
「俺が大切にしたいものは、必ず傷ついてしまう。やまとだけは、傷つけたくなかったんだ・・・」<br /><br />
八坂さんは涙を浮かべながら、俺の胸ぐらを掴みながら、叫んだ。<br />
「そんなのお前の勝手じゃないか!」<br />
「大切なものを守れない。これがどれほど情けない想いか、お前に分かるか!?」<br />
「わかんないよ!もう知らない・・・好きにしなよ!」<br /><br />
そう言って、八坂さんは去っていった・・・。これで・・・いいんだよな・・・。</p>
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<p>その日の夜、俺は自分のベッドに横になっていた。<br />
天井を見上げる。・・・滲んでる・・・違う。泣いてるんだ。<br />
「どうしたら・・・あいつらの事、嫌いになれるんだ・・・」<br />
その日は、そのまま寝てしまった・・・。<br /><br />
次の日。教室でお昼を食べていた時だ。<br />
「どしたの、竜司くん?」<br />
こなたさんが声を掛けてきた。なんでもないと言いたかったが、言葉が出ない。<br />
「ほんとにどうしたのよ、あんたらしくもない!」<br />
「なにかお悩みでも?」<br />
「あたし達で良ければ聞くよぉ~」<br />
なんて言うか・・・泣けてきた。俺はこなたさん達に、事のすべてを告げる。<br /><br />
「そう、だったんですか・・・」<br />
「なんか・・ごめんね?」<br />
「でもさ、どういう意味なの?大切なものを傷つけるって?」<br />
「昔なんかあったのぉ?」<br />
「うん・・・・・・こなたさん達、悪威留怒(ワイルド)ってチーム、知ってる?」<br /><br />
かがみさんだけ頷いた。<br />
「ちょっと前まで暴れてた、暴走族よね?」<br />
次の俺の言葉に、四人とも絶句した。<br /><br />
「俺、そこの特攻隊長だったんだ」</p>
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