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「岩崎みなみの溜息4」(2008/04/23 (水) 18:32:13) の最新版変更点
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<p>みなみ「・・・・・・ど、どうぞ、粗茶ですが」<br />
「ありがとう、岩崎さん」<br /><br />
先輩が、いる。私の目の前に。こんな時間に。<br /><br />
母「いらっしゃい。お家遠いんでしょうに、よく来たわねぇ」<br />
「すみません、こんな時間に。すぐ帰りますから」<br />
母「いえいえ、ごゆっくりどうぞ。なんなら泊まって行きます？」<br />
「・・・え、ええっ！//////」<br />
みなみ「・・・っ！！お、おかっ・・・」<br />
母「ふふふっ、冗談っ。帰りはタクシー呼んであげるから、気にせずどうぞ。じゃあね～」<br />
「は、はぁ・・・///」<br />
みなみ「/////////」<br /><br />
母は、ずっと目をキラキラさせたまま、部屋から出て行った。<br />
新しいおもちゃをもらった子供のような目・・・なんとなく、みゆきさんのお母さんを思い出した。<br />
あとでどうなるか、考えるだけでも気が重い。<br /><br />
・・・でも、今はもっと重要なことがある。それに集中しよう。<br /><br />
・・・そう、先輩のこと。<br /><br />
・・・住所は教えてあったけれど、先輩が家に来るのはこれが初めてだ。<br />
実際、何度か迷いかけたらしい。<br /><br />
・・・なんて、行動力。なんて、人。わかってはいた、けれども。<br /><br />
みなみ「・・・・・・ハァ・・・」<br />
「・・・ご、ごめんね岩崎さん。びっくりしたでしょ」<br />
みなみ「・・・当然です。説明して下さい」</p>
<div class="mes">
<p>「説明っていわれてもなぁ・・・」<br />
みなみ「・・・ですから、何故来たんですか？」<br /><br />
当然の質問。何故。どうして。<br /><br />
「何故って言われても・・・どうしても岩崎さんに会いたくなったから、としか」<br />
みなみ「あっ///いえっ・・・そっ、そうではなく、何故こんな時間にわざわざ？話なら電話で・・・」<br /><br />
「そう、それ」<br />
みなみ「・・・えっ？」<br /><br />
「さっき、電話で話したとき。様子がおかしかったから」<br />
みなみ「・・・・・！」<br /><br />
先輩・・・気づいて・・・<br /><br />
みなみ「・・・い・・・いえ・・・そんな・・・私は、別に・・・」<br />
「メールじゃなくて、わざわざ電話ってことは、直接話して聞きたいことがあったってこと」<br />
みなみ「・・・っ・・・」<br /><br />
「でも、やっぱり話しにくくて、やめた」<br />
みなみ「・・・ぅ・・・」<br /><br />
「たぶん、明日になれば、岩崎さんが独りで結論づけて、話してくれなくなっちゃうから」<br />
みなみ「・・・ぁぅ・・・///」<br /><br />
「だから、今日、聞きに来た。岩崎さんが、まだ悩んでる内に」<br />
みなみ「・・・・・・・・・せん・・・ぱい・・・」<br /><br />
やっぱり、なんて人。</p>
<div class="mes">
<p>私のことなんて、全てお見通し。とてもかなわない。<br /><br />
「・・・話してくれる？何を悩んでたのか」<br />
みなみ「・・・はい。」<br /><br />
・・・私は、観念することにした。ここまで来てくれた先輩に負けて。<br /><br />
・・・それに、思い出したから。<br />
あの時、ゆたかと、二人で決めたこと。<br /><br />
思いに、フタをしないこと。<br /><br />
もちろん、誰かを想うからこそ、秘密にしたい思いもあるだろうけど。<br /><br />
それが、人を少し傷つけることもあるかもしれないけれど。<br /><br />
思いは水と同じ。溜まれば、澱んでしまうから。<br /><br />
みなみ「・・・先輩」<br />
「・・・うん」<br /><br />
私は、聞きたい。<br /><br />
先輩の、あの時の、思いを。<br /><br /><br /><br />
みなみ「・・・先輩、私、今日・・・告白されたんです」<br />
「えっ・・・はっ？えぇっ！？」</p>
<p> </p>
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