病室には薔薇水晶の苦しそうな吐息と心拍計の電子音だけが響いている。
薔薇水晶の白い顔は時折苦しげに眉をゆがめるが、それ以外は至って静穏
なものだ。
とても、医者がさじを投げた患者には見えない。
なんで、僕じゃなくて薔薇水晶なんだ。まだ高校生じゃないか。あんまりだ。
薔「ジュン……」
いつもの祈りとも呪詛ともつかない思いが終わる前に、薔薇水晶が静に口を開いた。
ジ「……なんだ?」
薔「わたし、やりたいことがあるの。」
ジ「やりたいことか。……なにがしたいんだ?」
薔「うん。」
ちょっと考え込んだ薔薇水晶は、儚げに笑ってこう答えた。
薔「……私…一度でいいから…!!」
突然苦しみだす薔薇水晶。さっきまであんなに落ち着いていたのに。
ジ「薔薇水晶!?どうした、おい!」
薔「あ…ジュ……ン………」
白い部屋に響き渡る単調な電子音。今ひとつの「心」が止まった。
ジ「薔、薇…水晶…?」
声をかけても彼女が笑みを返すことはない。
ジ「…うそだ…こんな…」
ただ一方的な会話。
ジ「やめてくれ…嫌だ…いかないでくれ…薔薇水晶!」
薔「…なんちゃって」
ジ「………」
薔「………」
(#゜д゜)σ)´д薔)フニ
薔「………」
ジ「………」
(#゜д゜)σ))`д薔)フニフニフニフニフニフニフニフニフニ
薔「きゃ……うー……やめて…」
ジ「おしおきだ」
薔「うー……ジュンの馬鹿…」
ジ「馬鹿はどっちだ…まったく…」
薔「えへへ…けど…嬉しいかも」
ジ「?」
薔「だって…あんなに心配してくれるなんて…思ってなかったから」
ジ「ば、ばか…」
薔「ここで取り出したる録音テープ…」
ジ「な、またかy」
薔「だけど…これはいらない…」
ジ「え?」
薔「だって…こんなもので縛らなくても…ジュンは…傍に居てくれるでしょ?」
ジ「…………ああ」
薔「…えへへ」
僕は彼女に一生敵いそうにはないかな…けど
薔「ジュン…大好き♪」
ジ「………ん」
この笑顔を独占できるなら…敵わなくてもいいか
J「ばらしー、おきろー」
薔「ん、んん~・・・オハヨJUM」
J「おはよ、昼寝なら自分のベッドで寝ればいいのに」
薔「・・・ごめん、うとうとしちゃった」
J「寝るのは構わないけどさ」
薔「・・・JUM」
J「ん?」
薔「おはようのキスして」
J「おまえな・・・ご飯だからさっさと来なさい」
薔「してくれないと・・・ここから動かない・・・ずっと」
J「早く来なさい」
薔「眠る時・・・困るよ?眠るJUMの唇にずっと吸い付いちゃうよ?」
J「お前は幼稚園児か」
薔「・・・・・・・ダメなの?」
J「ダメだ、早く来なさい」
薔「・・・ひどい」
J「・・・何もしないなら今日一緒に寝てやるから」
薔「ん・・・」
薔「…………」
ジ「…………なあ」
薔「…………」
ジ「…………僕さ」
薔「…………」
ジ「…………その」
薔「…………」
ジ「薔薇水晶の事」
薔「…………」
ジ「ずっと前から……」
薔「…………」
ジ「その……」
薔「…………」
ジ「…だめだ、良い言葉が見付からない」
薔「…………」
ジ「…ちょっとかっこわるいけど…」
薔「…………」
ジ「……好きだ」
薔「…………」
ジ「…………」
薔「………zzz」
ジ「(゚Д゚)」
薔「…薔薇リンってよんで」
ジ「それは…」
銀「ちょっと…」
薔「………」
薔薇水晶出産
ジ「…頑張ったな」
薔「うん…♪」
ジ「名前は決めてあるのか?」
薔「ふふ…もちろん」
ジ「なんて名前?」
薔「薔薇リン」
ジ「なんだって」
薔「薔薇リン」
ジ「……子供が30歳ぐらいになった時薔薇リンはキツいと思うが」
薔「…残念」
私の通ってるホールには眼鏡をかけた桜田ジュンという店員がいる。
その人は最初見たときはあんまり明るそうな印象派なかったけど、挨拶はしっかりしてて、
客が呼び出しランプを付けるとすぐに駆けつけて笑顔で接客する人だった。
重そうなコインもがんばって運んで、たくさん出した
人には「おめでとうございます。たくさん出ましたね」って言ってくれる人です。
私が何度か通ううちに相手も覚えてくれたようで少しずつ話すようになり、
店で私を見つけると「あっ」て感じの顔をして笑顔で会釈してくれるようになった。
コイン補給を頼む時や換金する時も、私の時は必ずその人が来てくれて「今日もたくさん出てますね。良いなぁ」って言ってくれて、
明らかに他の客とは違う態度で接してくれるようになった。
私もだんだんその人が気になるようになって、その人に会いたくてホールに通うようになった。
ある朝、開店直後に店に入るといつものように挨拶してきて、
「今日も来てくれたんですか」って言ってきたので「えっと…貴方に会いたかったから、来ちゃいました」と冗談まじりで返した。
すると彼は一瞬ビックリした顔をしたが、みるみる顔が赤くなっていき「僕も・・薔薇水晶さんが来てくれると嬉しいですよ」と
照れながらも言ってくれた。普段から気になってた私は凄く嬉しくて舞い上がってしまった。
いつか絶対誘おうと思っていたのだが、気が弱い私はそれを言い出せず、
ただそのホールに通う事しか出来ず、そんな状態がしばらく続いた。
ある日、私がいつものように行くと、彼の姿が無い。
(いつもはこの時間は必ず入っているはずなのにな・・・・何か用事かな?)と思っていたが、
次の日も、2日後にも彼はいなかった。私は気になって仕方なかったので、他の店員に聞いてみると、「あ~あの子なら先週やめましたよ」と返ってきた。
私は呆然として、もうその日は打つ気力も無くなりトボトボと家に帰った。なんだかもうその店に通う気力が無くなり、
いつしか行かなくなってしまった。そして一ヶ月後・・ドライブをしてた私は家の近くで偶然彼を見つけた。
その人は歩道を歩いていて、コンビニに入っていった。「あの人だ!!」
私は焦ってUターンしてそのコンビニに止めると、車の中から彼の様子をうかがった。彼は立ち読みをしている。
私は意を決して店に入り、思い切って声を掛けてみた。「こんにちは。」彼は驚いて私の方を見た。
私は(覚えていてくれなかったらどうしよう…。)と声を掛けた後で後悔したが、彼は私の事を覚えていたらしく、すぐに
「あ、薔薇水晶さん、久しぶり」と言ってくれた。
良かった・・覚えていてくれた…。私がホッとしていると、
「この近くに住んでたんですか?知らなかったよ。会えたら良いな~って思ってたんだ」
と彼は言った。
続けて、「今ヒマですか?良かったらちょっと遊びません?」と言った。
私は恥ずかしいのを堪えて、「じゃあ…私の家…きませんか?」と聞いてみた。
彼は一瞬考えたような顔をしたが、照れながらも「ああ…。」と答えた。
私の家に着いた。私は彼の手に自分の手を乗せた。
彼は私を抱き寄せた。私は抵抗せず、彼に体を預けた。
「良い…?」と聞いてきたので私は彼の顔を見て「…うん。」と答えた。
目が覚めると彼は隣におらず、私は夢だったのか?と思って落ち込んだ。
顔を洗おうと台所に行くと、彼は…いた。
「おはよう。ずい分寝てたね」と言い、それを聞いた私は
(あ……夢じゃなかったんだ……)となんだかとても嬉しかった。
私は、「これからも…よろしくね…」と彼にはにかみながら言った。
そんなシチュエーションの同人誌はどうかな?と、朝ごはんを食べてるジュンに聞くと、
ジュンはご飯をテーブルに置き、にこやかに私の肩に手を乗せ「帰れよ」と言った。
ジ「愛してる響きだけで」
薔「……ジュン、スピッツ好きなんだね」
ジ「まぁな」
薔「なら……次はこれ、ピッ」
ジュンの次の歌を勝手に決める薔薇水晶
ジ「これは……」
ジ「君の゙おっぱい゙は世界一、君の゙おっぱい゙は世界一」
( ゜д ゜)ノ