翠「暑くてたまらねーです。JUMなんとかするです。」
J「まだ6月だから冷房使うほどでもないぞ。扇風機で我慢しろ。」
翠「こんな生ぬるい風じゃ効かねぇですぅ。」
J「日本の夏は暑いんもんだ。気合で持ちこたえろ。」
翠「精神論で乗り切れるなら初めから言わねーです。」
J「うるさいな。ジュースおごってやるからそれで涼とれよ。」
翠「しゃーねーからそれで勘弁してやるです。」

自販機のコーナーはカップ式のものでコーヒーはそこそこいい豆を使っているらしく評判は良い。
氷の増量機能もついているので涼むにはもってこいだ。

J「ほれ、好きなの押せよ。」
翠「翠星石はリアルゴールドのLにするです。」

翠星石は勢いよくボタンを押した。
ヴ―ン、ガラガラガラ、氷が落ちてくる音がする。
コロンと取り出し口から氷が飛び出して・・・。

翠「なっ、カップが出てきてねーですぅ。」
J「あーあ。」

やがて何もないところに黄色と透明の液体が注ぎ込まれ終了のアラームが鳴り響いた。

翠「まあ、あとで返金してもらえばいいです。隣ので買うですよ。」
J「うん?氷切れって出てるぞ。ホットしか買えないな。」
翠「ちょ、あと30分は買えねーじゃねーですか。」
J「はは、運がなかったな。」
翠「運がねーのはおめーの方です。コンビニで買ってくるです!」

て感じでパシらされた。





子「パパー。パパは何でママと結婚したの?」
J 「ん?パパとママか?」
子「うん。」
J「それはな。ママが「JUN、お願いです!翠星石と結婚してくれです。」って言ってパパに縋り付いて来たから」
バチコーン
翠「こら!おめー何言ってるです!」
J 「痛ーな!何すんだ!」
翠「お前が子供に変な事言うからです!良いですか、チビ。翠星石がJUNと結婚したのはJUNが
 「お願いしますー。翠星石。僕と結婚してください。僕は君が居ないと駄目なんだー。」
  って情けない事言うから翠星石は仕方なく結婚してやったんです。」
J 「嘘言うな!お前が言ったんだろ!」
翠「うるせーです。この宿六!」
J 「何だと鬼嫁!」
ギャーギャー

子「ねえ、蒼星石お姉ちゃん。」
蒼「何かな?」
子「パパとママの言ってる事ってどっちが合ってるの?」
蒼「うーん。両方かな。」








 家の裏手から甲高い声。慌てて駆けつけた僕が見たのは、プラスチックの如雨露を手に満面の笑みを浮かべた姉の姿だった。
「ほら! 物置を探してたら出てきたです!」
 ゾウの子供をかたどった、水色の如雨露。翠星石のお気に入りのおもちゃだった。確か底が少しひび割れていて、水を入れると漏れてしまうんだっけ。
「♪すこやかに、のびやかに~」
 如雨露片手に、翠星石はくるくると踊った。こんなに嬉しそうな顔を見たのは、久しぶり。

 けれど、ふと足を止めて。翠星石が呟いた。
「なんで、今まで忘れてたですかね」
 そう言って彼女は俯く。
「忘れるって、悲しいことです。忘れられたほうも、忘れたほうも」
「翠星石」
「今日たまたま見つけなかったら、翠星石はきっと、ずっとあの子のことを――」
 遮った。
「うん。それはそうとさっき漢ポッキー買って来たんだ。食べる?」

 きょとんとした顔をした翠星石は、すぐに恥ずかしそうにそっぽを向いて。
「お、おやつごときじゃこのセンチメンタルムードは誤魔化せねーですよ!」
 そして僕たちは顔を見合わせて笑った。

 今日は日曜日。懐かしいことを思い出した日。
 とても良く晴れた、縁側でお茶を飲むにはもってこいの日。









駅で階段見上げたら緑のドレスを着た女の子がいてさ、スカートの中見ちゃったんだよ。
そんでその女の子にいきなり振り向かれて
「せ、責任とってお嫁に貰ってくださいですぅ・・・」
って言われちゃったんだ。
俺は慌てちゃってさ
「・・え?は、はぁ・・・」
みたいに返してそのまま通り過ぎようとしたら
俺のシャツをチョコンと指で掴んでずっとついてくるのね。
そんでとうとう家までついて来ちゃってさ
「はじめてですけど覚悟は出来てるですぅ・・・」
とか言うわけよ。
俺もう理性が吹っ飛んじゃって・・・

部屋に入った途端、いきなり保守

(全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)








蒼星石がジュンと手をつないで歩いている。
二人の顔は幸せそうで、姉の私もその姿を祝福せずにはいられないほどだった。
そこに満ちているのは愛。長いときを掛け結ばれた、二人の幼馴染み。
互いに好きだと言い出せなかった今でも不器用なカップル。
こうやって指を絡めていることも昔では考えられなかった行為だと思う。
ああ神様。願わくばこの二人が末永く幸せであるように―――









「とでも言うと思ったですかコンチクショウ!」

みどり・さが ~北欧の伝説とかとはまったく関係ないような気もするがそんなことはどうでもいい~

ふと神様が私に失望したような気がしたが、そんなことはどうでもいい。
「妹の癖に、よくも出しゃばりおってですー。
 人が告白しようと思った矢先に『僕たち付き合うことになったんだ』なんて…
 このやり場のない気持ちをどうしたらいいですか!?
 ああ、ああ、翠星石だってジュンともっと仲良くしたいですよ、手とかつなぎたいですよ、キスとか、それ以上のこととか、
 夜明けのモーニングコーヒーとかもやってみたいですよッ!」
妹の恋人を略奪することに燃える姉、翠星石。
このとき、彼女はまだ気付いていなかった。
敵である妹が実の姉との姉妹丼に(も)憧れていることに…

続くかもしれないが保障は無い。










翠「JUM。これこれ。これ見るですぅ。」
J「シュークリーム?」
翠「ただのシュークリームじゃねーです。
  8つのうちの1つがカスタードじゃなくてマスタードクリームなんですぅ!」
J「・・・どうすんだ。これ」
翠「今日のおやつにだすです。誰がたべちゃうですかねぇ・・・ヒーーッヒッヒ・・・。」
J「お前なぁ・・・。」

翠「シュークリーム買ってきたですぅ~みんなで食べるですぅ~」
雛「わーい!ありがとなのー!」
翠「(この右端のやつが当たりですぅ・・・)」
J「(見た目は全く同じだな・・・)」
銀「それじゃぁ、こぼさないようにお皿に分けてくるわねぇ。」
翠「あっ・・・!」
J「・・・・・・。」

銀「おまたせよぉ~。」
J「(・・・おい、まったく見分けがつかないぞ)」
翠「(な、なぁ~に。8分の1ですぅ。当たる可能性は低いですぅ・・・)」
J「ムグムグ・・・」
翠「いただきまーす・・・ですぅ・・・」
J「(僕のは大丈夫だった。・・・って、お前当たりか・・・・・・。)」
翠「(やばいですぅ!口の中が第3次世界大戦やぁ!ですぅ!)」
J「(牛乳飲んだらどうだ。少しは良くなるらしいぞ)」
翠「(う~~、うぅ~~~。エラい目にあったですぅ・・・。)」
J「(こういうの自業自得っていうんだろ?)」
翠「(・・・黙れですっ!)









翠「ジュン~。」
J「どうした翠星石?」
翠「デートに連れてけですぅ。」
J「そういや今日日曜だったな。翠星石はどっか行きたい所あるのか?」
翠「ジュンと一緒ならどこでも良いですぅ。」
J「ホントにそれで良いのか?」
翠「それで良いですぅ。とっとと決めやがれですぅ!」
J「う~ん・・・それじゃあ家に居たいな。」
翠「ちょ、それじゃデートにならねぇです!」
J「僕は翠星石と一緒ならどこでもデート気分だよ。」
翠「そんな言い訳聞きたくねーです!」
J「言い訳じゃないよ。それに翠星石みたいな可愛い彼女が他の男の目に触れるのは許せないし・・・」
翠「ジュン・・・」
ちゅ。
蒼「日曜の朝から何やってんだか全く・・・」


《コーディネイトは…》
蒼「今度のデート、ホントにこれでいけるかなあ?」
翠「大丈夫に決まってるです。蒼星石のかわいさにJUMもイチコロですぅ。」
蒼「でも、こんなフリフリのワンピース、普通翠星石が着るものだよ?」
翠「そんなことね―です。蒼星石にもよく似合ってるです。」
蒼「こういうのって翠星石みたいに長い髪の方が似合う気がするんだけど?」
翠「ショートでも負けね―くらいかわいいから安心するです。」
蒼「でも、普段着ない僕が着てたらJUM君に変に思われないかな?」
翠「それなら前にみっちゃんに撮ってもらったときの写真があるです。
  そいつをJUMに見せて慣らしておけばいいです。」
蒼「僕がその写真を見せるのはなんだか不自然だよ?」
翠「じゃあ、『こんなことがあったですぅ』って翠星石が話してやるです。」
蒼「あの写真ってみんなの分もあるよ。それに一人で写ってるわけじゃないし…。」
翠「蒼星石の写真だけにすればいいです。いらないところは鋏で切っとくです。」
蒼「そんなことしたらみっちゃんに悪いよ。
  それになんか呪われそうな感じがするよ。夜な夜な化けて出てくるかも。」
翠「人物を真っ二つに切ったりしなければいいです。
  それにみっちゃんは好きなだけ焼き増ししてるから構うこたぁねーです。
  なんならみっちゃんに一言ことわっておくです。」
蒼「みっちゃんに言うとまた写真撮るって追い込まれたりしないかな?」
翠「そうなるなら渡す用の写真を撮ってもらえばいいです。
  一人でかわいく写ってる写真にしてもらうです。
  服ももっと似合うやつを用意してくれるかも知れねーです。」
蒼「そっか、それもそうだね。じゃあそうする。」
翠「まったく、たかがデートの服選びで。世話の焼ける妹ですぅ。」
蒼「ごめんね。」
翠「で、肝心のデートはいつですか?」
蒼「今日の3時に待ち合わせ。」
翠「ちょ、間に合うわけね―です。いい加減にするです!」
終わる





重い荷物を持ち廊下をフラフラ歩く翠星石
翠「う~ちくしょう歩きにくいです…。重てぇですぅ」
J「……おい翠星石なに怪しい動きしてんだ?」
翠「ッ!見てわからねぇですかチビ人間!!次の授業の教材を運んでるです!」
J「チビは余計だ!それにしても凄い量だな…こんなの一人で運ぶ量じゃないだろ」
翠「う~、梅岡のやつが朝すこぉーし翠星石が遅れたからって、
  遅刻扱いにしやがったんで奴の弁当箱にカエルを入れてやったです。
  そしたらあの野郎マジ切れしやがって、翠星石一人でこんな重い教材運べとか命令
  しやがったです。絶対許せんですぅ」
J「いやそれはお前の自業自得だ」
翠「うるせぇです!それよりチビ人間いい所に来たです。
  さっさと翠星石の代わりにこのくそ重てぇ荷物を全部運びやがれです」
J「ふざけんなっ!だいたいお前が悪いんだろ僕には関係ない!先行くぞ。」(スタスタ)
翠「あっ、待つですJUM!……行っちまったです。くっそぉ後で覚えてやがれですよぉ」

――――そして、フラフラしながらもようやく階段までたどり着いた
翠「はぁ、やっと階段です。うぅ、前が見えんですぅ――――あっ、きゃあッ!」
不幸にも階段を踏み外し、悲鳴を上げ翠星石は落下した
翠「んっ!?あれ?落ちてないです」
J「ふぅ、間一髪。大丈夫か、翠星石?」
翠星石が落ちる寸前に、JUMが翠星石の体ごと抱き止めていた
翠「JUM……っていつまで抱いてるつもりですかさっさと離すです(///)」
J「うわっ、暴れるな馬鹿。ふぅ、これでいいか」
翠「結構です。それにしてもJUMなんでこんな所にいるですか?」
J「ん、先に行ったけどやっぱり少し心配だから見に来たんだ。
  そうしたら丁度落ちそうになってたから助けただけだ」
翠「そうですか、ありがとです。でも心配するぐらいなら最初から助けろです」
J「あんな頼まれかたして誰が助けようとするよ。まあ、いいや。
  ほら半分よこせよ」
そう言ってJUMは翠星石から半分以上荷物を取ってさっさと歩き出しました
翠「あっ、先に行くなです。待つですよJUM!」
翠「(ぶっきらぼうだけど助けてくれてありがとうですJUM……(/////))」
――――そうして二人はチャイムが鳴る前に教室に一緒に入っていったのでした







翠「さ、最近私とちび人間が付き合ってるって噂が流れてるですぅ」
ジ「そうなのか?」
翠「そ、そうですぅ、迷惑ですぅ(全然迷惑じゃないですぅ…///)」
ジ「まあ僕は迷惑じゃないかな」
翠「え!?そ、そうですか!?」
ジ「うん、他に本命いてもバレないだろ、ほら、隠れ蓑っやつ」




薔「…は!」
雪「?」
薔「…今一つの命が散った…!」
雪「え?」
薔「…まあいいや…ご飯食べよう」








翠「暑いです、アイス食べたいですぅ」
ジ「そんなもねーよ」
翠「しけてるですぅ」
ジ「うるさい黙れ」
翠「うう、もう良いですぅ、寝るですぅ」
ジ「そんな事で不貞寝するんなよ…まあいいや、おやすみ」


翠(…暑くて寝付けねえです…ん?)
ジ「寝たかな…?よし…」
ガチャ
翠(着替えてどこいくですか…?)

ガチャ
翠(あ、帰ってきたです…なにか持ってる…コンビニの袋?)
ガサゴソ
翠(冷凍庫に…あれは…アイス…)
ジ「…よし」
翠「…ジュン?」
ジ「ん?起きたか…そういや…アイス、もしかしたら冷凍庫に余ってたかもな……見てみろよ」
翠「…はいですぅ♪」

ツンデレなジュンは可愛いですぅ


翠「JUM、服迷ってるですけどどっちがいいか選んでほしいです。」
J「いいぞ、でどれだ?」
翠「これとこれなんですけど・・・こっち(A)はどうですか?」
J「ああ、結構いいんじゃないか?」
翠「そうですか・・・じゃあこっち(B)ですぅ。」
J「こっちもいいな。」
翠「じゃあどっちがいいですか?早く選ぶです。」
J「う~ん、こっち(A)かな?」
翠「はぁー、センスのねー奴です。こっち(C)のにするです。」
J「なんだよそれ!」

こんな目にあった。


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最終更新:2006年06月13日 17:55