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世界は巡る。
しかし、ジュンの部屋だけが、まるで隔離されたかのように、動く者がいなかった。
ジ「な、何やってんだ?水銀燈。」
ジュンはなるべく今の心境をあらわにしないように、引きつった笑顔で尋ねた。
銀「あう・・・・。」
 水銀燈は顔を真っ赤にしながら、後ずさりしていた。
ジ「それ、ぼ、僕の制服だよな・・・」
 水銀燈は、何も言うことが出来ない。
銀「・・あう・・・うう・・・・・ふ、ふええ~ん。」
ジ「!!!!」
 水銀燈はその場に座り込み、急に泣き出してしまった。
ジ「え、ちょなんで・・・」
 ジュンはあたふたするしか出来ない。
そうこうするうちに、嫌な予感がジュンの頭の中をよぎった。
『ドドドドド、バァン!!』
ジ「!!!!」
真「水銀燈!どうしたの!?」
 ジュンの部屋のドアを勢いよく開けたのは、真紅だった。後ろに雪華結晶もいる。
雪「まあ!水銀燈、一体どうなされ・・・。」
 途端、真紅と雪華結晶の動きが止まった。


真「ジュ、ジュン?」
ジ「はいいい!」
真紅の声は震えている。
真「何を、したの?」
ジ「何もしてません。」
真「今すぐ、水銀燈に、謝罪しなさい!今すぐ!」
 急に声のボリュームが大きくなったので、ジュンはびくびくしていた。
ジ「え、僕なにも・・・。」 
真「ジュン?何度いえば分かるの?い ま す ぐ 謝 り な さ い!!」
 真紅の拳が握られるのを見て、ジュンは危険と感じ、すぐさま水銀燈に謝ることにした。
ジ「ごめんな、水銀燈。」
 水銀燈の肩に手を置き、謝るジュン。
銀「グズッ、ひぐっ、・・・」
水銀燈は一度ジュンを見、また俯いた。
銀「許して、欲しい?」
 水銀燈は俯きながらジュンに聞いた。
いつものジュンならここで反論をするのだが、今は後ろにいる真紅のおかげで、出来そうにない。
ジ「ああ。許してくれ。」
 水銀燈はまだ涙目だったが、ジュンのほうに向き直り、にっこり笑うと、
銀「じゃあ、あれ着てくれるぅ?」
 と指差しながら、ジュンに問いかけた。
ジ「あれって・・・ん?・・・!!!!!!」
 水銀燈の指差した物、それは、さっきまで彼女が着ていたゴスロリの服だった。



雪&真「!!!!!!!」
 二人も気づいたらしく、驚きでいっぱいの顔をしていた。
ジ「ま、まって、なんで僕が、」
ジュンの意見はさえぎられた。水銀燈によって。
銀「許して欲しくないのぅ?」
 水銀燈はやけににやにやしている。
ジ「おまえ、まさかうそ泣き・・・」
銀「さあ、一度約束したんだからぁ、きちんと守ってねぇ。」
 ジュンは自分がだまされたと今気づいた。
雪&真&銀「wktk、wktk」
ジ「ちょ、何でわくわくしてるんだよ!?」
 気づいてみれば、後の二人も乗り気だった。
真「ジュン、早く着なさい。」
雪「ジュン様の女装・・・是非とも見たいですわ!」
 真紅と雪華結晶は今までに無いくらい期待を込めた顔をしていた。
ジ「ここからが本当の地獄だぜ。」
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