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外で遊ぶという情報のない頭を絞って考えた結果、
ショッピングについては、彼女のほうが詳しいから駄目。
遊園地にいこうと思う。
ちょうど、くんくん関連の催し物があるらしい。
彼女の部屋に行ったとき、
くんくんのDVDが置いてあったし、ちょうど、いいだろう。
昨今のくんくんブーム再燃に、僕は最大限の感謝の意を表する。
財布と服装、その他諸々のチェックを済ませ、
水銀燈を呼びに行く。
ジ「水銀燈?準備できたか?」
銀「はぁい」
彼女は、いつもの黒い服とは、正反対の白い服を着ていた。
銀「どうかしらぁ?」
ジ「うん、白もかわいいよ。」
よかった。どうやら機嫌は大分直ってるようだ?
銀「それで、どこに連れていってくれるの?」
ジ「行きたい所ある?」
銀「そうねぇ、特にないかしら。
  当然、ジュンがエスコートしてくれるのよねぇ?」
ジ「う、お気に召せばいいんだがな。
  遊園地のRosengartenでどうだ。
  今、くんくんの催し物がやってるらしい。」
銀「くんくんの催し物!?なにそれ!?始めて聞いた。」
テンションが高い水銀燈に驚きつつも、僕はチラシを手渡す。
しかし、日本語にすると、薔薇園って名の遊園地で、
くんくんショー(正式名称:名探偵くんくん、すべての謎をここに)はどうかと思う。
相当経営きついんだなーとかどうでもいいことを考えていると、水銀燈がしゃべり始めた。
銀「……まぁ、私は別にこんなのどうでもいいんだけどぉ、
  せっかく、ジュンが考えてくれたんだし、付き合ってあげるわぁ。」
言い終わると、彼女は僕の手を引き、歩き出した。
……というより、走り出したという速度に近い。
ジ「水銀燈、歩くの速すぎ。もうちょっとゆっくり……。」
腕が引っ張られてイタイ。
銀「ジュンが遅いのよぉ。ほら、早くいきましょ?」
彼女の速度は変わらず、遊園地につくまで、僕は引っ張られっぱなしだった。

くんくんショーの中身としては、、
撮影に使用した人形や台本の展示、
で、目玉は会場限定のオリジナルストーリーの放送だそうだ。
会場限定のくんくんグッズもきっちり販売している。
彼女は、時間をかけその全てを堪能した。
会場限定のくんくんグッズは、僕がおごった。
銀「まぁ、ジュンが買ってくれたものだし、
  大切にするわぁ」
と、会場限定、薔薇をくわえたくんくんを抱きしめる。
オリジナルストーリーの放送後には、
銀「うふふ、くんく~ん」
と、幸せそうにつぶやいていた。
……ちょっと、くんくんが羨ましいかも。
その後、ロッカーに荷物を保管し
僕と水銀燈は、遊園地を楽しんだ。
最初は、「私は別に、こんな子どもっぽいもの」とか言っていたけど、
途中から、「ほんとに楽しいわぁ」と言ってくれるようになった。
本当に、心の底から楽しんでくれてるみたいでよかった。
やっぱり、僕は、笑っている水銀燈が好きだ。
日も暮れかけ、そろそろ閉園時間だ。
楽しい時間も今日は、これでおしまい。
銀「ジュン、おみやげ見ていっていいかしら?」
当然、二つ返事でOKした。
店に入ると、Rosengartenだけあって、
薔薇をあしらったお菓子や、
キーホルダーや、シールや、シャツなどが所狭しと並べられていた。
しばらく見てると水銀燈が声をかけてきた。
銀「買い物終わったわよぉ。」
ジ「ん、じゃ帰ろうか?」
銀「うん。」
彼女は店からでると、
薔薇のモチーフにしたネックレスとリングをとりだした。
銀「ふふ、コレ買ったの。なかなか可愛いでしょ。」
そういいながら、ネックレスとリングを身に着ける……が、
リングのサイズが大きいようだ。
銀「ちょっとリングが大きいわねぇ。
  ジュンならピッタリなんじゃない?
  ジュンにあげるわ。」
そういいながら、彼女は指輪を差し出してくる。
ジ「僕に、指輪か……似合うかな?」
とりあえず、受け取る。と、ここであることに思いつく。
ジ「サイズ変えてこようか?」
銀「駄目……。」
ジ「なんで?」
銀「なんでも。駄目なものは駄目なの。」
ジ「そんなこと言われてもなぁ……
  僕には必要ないし。
  ……ちょっと待ってて?」
そういって、僕は店に向かう。
薔薇のリングを前にして、考える。
水銀燈のリングのサイズってどのくらいだろう?
リングを手に取り、チェックしてみる。
……ってか、試しに身に着けることができるのに、
なんで、水銀燈は、サイズ間違えたんだ。
……そっか、最初から僕にくれるつもりだったんだ。
だから、交換は駄目ってわけか。
なら……………。
 
僕が、水銀燈の元に戻ると、彼女は泣いていた。
僕はあわてて駆け寄る。
ジ「水銀燈?どうしたんだよ?」
銀「なんで、私のプレゼント受けとってくれないの?
  ジュンは、やっぱり真紅って子が好きなの?」
ジ「え?」
意外な言葉に僕は止まった。
銀「だって、電話で真紅と話してたとき、
  すっごい嬉しそうな顔してたよ。
  私といるときよりも、嬉しそうな……」
ジ「そっか……。僕、そんな顔してたか……。」
たしかに、真紅と話すのは嬉しい。
彼女は、僕にとって大切な人だから。
銀「私と紅茶飲むのだって、
  私が、彼女の代わりだからなんでしょ?
  私は、ジュンのことが好きなのに……
  ほんとに、ほんとに、大好きなのに…………。
  なんで?……なんで、私じゃないの……」
確かに、僕にとって、真紅は大切な人だ。
でも、僕が好きなのは――。
ジ「水銀燈、手を出して。」
銀「手?」
ジ「いいから」
彼女は、泣きながらも手を出す。
僕は彼女の手に薔薇の指輪を置く。
ジ「はい。水銀燈の分。」
銀「……違うの、私が欲しいのは、こんなものじゃないの!
  私は、ジュンとペアでつけたいのよ!」
ジ「どうせペアなら、指輪のほうがいいだろ?」
僕は、僕の左手の指輪を見せた。
ジ「たしかに、真紅は大切な人だけど……
  僕が、好きなのは水銀燈だけだから。」
水銀燈が、笑ってくれるように。
水銀燈が、そばにいてくれるように。
水銀燈に、僕の気持ちが伝わるように精一杯の思いをこめて、言った。
銀「ほんとに、ほんと?」
ジ「ああ、本当だ。」
彼女は、さっきよりすごい勢いで泣きじゃくる
ジ「水銀燈?僕、へんなこといったか?」
銀「違…うの。……私……嬉しくって……
  ……すっごい………………嬉しくって」
とりあえず、水銀燈をベンチまで連れて行った。
目が真っ赤になってるし、
冷たいものでも買ってやろうと思って立ち上がると、
水銀燈が裾を引っ張ってきた。
僕は、彼女のそばにいる。
しばらくして、水銀燈は落ち着いたようだ。
彼女は、指輪を薬指にはめた。
水銀燈は、僕の目をみて、はっきりした声で言った。
銀「ねぇ、ジュン……愛してるわよ」
少し頬を赤くした彼女。
ジ「僕も、愛してる。水銀燈」
僕は、あなたを呼ぶ。

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