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僕が新しく住む、アパートに着いた。
ジ「早く、慣れなきゃな………」
新しい生活にも、真紅がいない寂しさにも。
あまり、荷物がなかったけれど、引越しも終わった。
あとは、引越しの挨拶周りかな。
僕の部屋は、端のほうにあるので、お隣さんは、一部屋だけ。
チャイムを鳴らす。
?「はぁい」
そういいながら、扉が開き女の人がでてきた。
黒のシンプルな長袖シャツに、
黒のアシンメトリーのスカートを着た背が高い人。
長い白銀の髪がひときわ目を引く。
スタイルもいいし、立っているだけで絵になる。
?「………え~っと、ジーっとこっち見て、
  そんなにおかしいかしら?」
不機嫌な顔でこっちを見てくる。
ジ「え、いや、、その、あまりにかわいかったので。」
かわいいよりむしろキレイだろ何言ってるんだ僕、
って、問題はそこじゃないと、混乱しているけれど、意外なことに、
?「……え、かわいい?………いきなり何を……」
少し顔を赤くしてそう答えた。
まんざらでもないみたい。
言われなれてないカワイイっていうのがよかったのかな。
………って、さっさと挨拶しろよ、僕。
ジ「えと、隣に引っ越してきた、桜田ジュンと申します。
  これ、つまらないものですが……」


?「どうも、ありがとぉ。
  私は、水銀燈っていうのぉ。
  どうぞ、よろしく。」
さっきとは違って、猫撫で声だ。
まぁ、嫌われてはないみたいかな。
さすがに、僕も、初日からお隣さんと仲が悪くはなりたくない。
ジ「よろしくお願いします。」
銀「学生さんかなぁ?」
ジ「あ、はい。服飾の勉強をしたくて、こっちに来ました」
銀「服飾?ってことはお裁縫とかできるの?」
ジ「はい。一応は」
少し僕を見て、考えてようなそぶりを見せた彼女が口を開いた。
銀「…じゃあ、ちょっと待ってねぇ?」
彼女は部屋の中へ入っていった。
銀「おまたせぇ」
そういいながら出てきた彼女は、ぬいぐるみを抱いていた。
僕が小学生くらいのときにTVで放送してた、くんくんの人形だ。
真紅はいまだお気に入りでDVDとか見ていたな。
それにしても、ずいぶん古い人形だな。いつのだろう?
そう思って、製造年でも書いてそうなタグを探したけど、
タグはすでに取れてしまっているようだった。
銀「私は、別にこんなのどうだっていいんだけどねぇ」
というわりには、人形はずいぶん大事にされていることが伺える。
銀「ここの糸がほつれちゃってるのよぉ。
  当然、直せるわよねぇ……」
ジ「はい。針と糸あります?」
銀「はぁい。これ。」

昔、真紅によくやらされたっけ…
僕は、そんなことを思いながら、直していく。
銀「あらぁ…あざやかなものねぇ……」
真紅も、良く褒めてくれたっけ…
って、僕はなにを考えているんだ。
こっちに来て1日目で、懐かしがるな。
ジ「……はい。できましたよ。水銀燈さん」
銀「私は、こんなのホントにどうでもいいんだからねぇ。
  ………でも、一応お礼は言っておくわ。ありがとう。」
くんくんを抱きしめつつ、
なんか、必死に否定する姿がかわいい。
少しイジめてみようかな。
ジ「そんなに大事そうに抱きしめながら
  いっても説得力に欠けますよ?
  まぁ、お隣さんがいい人そうでよかったです。」
銀「……な……」
彼女は、顔を真っ赤にして口ごもった。
ジ「今後とも、よろしくお願いします。それでは。」


階段に向かおうとすると後ろから声がかかった
銀「ま、待ちなさい。
  ………さん付けと敬語はやめなさい。」
ジ「いや、でも、僕18ですし、年上を呼び捨てって……」
銀「ひっどぉい。これでも私は18よ。」
ジ「や、えと、その、あの」
銀「ふふふっ、やぁねぇ、焦られなくてもいいわよぉ。
  謝ったら許してあげる。」
彼女は、おかしそうに笑ってる。くそ、やりかえされた。
ジ「ごめん、水銀燈」
銀「ふふっ、いいわよぉ、許してあげる
  これからよろしくねぇ。ジュン。じゃぁねぇ」
僕の名を呼んで、部屋の奥へ消えていった。
あ、ちゃんと覚えてくれたんだ。
悪そうな人じゃなくてよかった。
……オモチャにされそうって意味では怖くはあるが。
大家さん、僕の部屋のと上と下の人にも挨拶にいった。
全員いい人そうで、近場のオススメの店とかを教えてもらった。
これからの新生活、どうにかなりそう…かな。

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