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銀「はあ~・・・飲んでないとやってられないわぁ~
  ・・・グスッ・・・なんで真紅なんかに・・・」
薔「元気だして・・・銀ちゃん・・・」
銀「もう、いいのよぉ・・・もうJUMなんて・・・
  一人の方が気楽でいいわよぉ・・・」

銀「まあ、私なんかに恋人がいたって事だけでも
  有難かったのかしらねぇ~・・・」
薔「そんな・・・そんなこ事言っちゃダメだよ!銀ちゃん!!
  ・・・顔が人間じゃないんだから!!」



薔「あっ・・・違う・・・違うの・・・
  今のは『人間は顔じゃない』って言おうとしただけでその・・・」
銀「・・・それはわかってるけど、この状況で『人間は顔じゃない』って言うのも
  それはそれでまた失礼よねぇ~・・・」









「ちょっとぉ、ちゃんと聞いてるのぉ?」

「え?ああ、ちゃんと聞いてるよ」

どんなにスムーズに話している時でも彼が何か考えながら時々見せる表情、それが私を不安にさせる。

きっと昔のことを思い出しているのだろう。あの子と私を重ねて見ているのかもしれない。
無意識なのがかえって怖い。

あの子のことが彼に罪悪感を抱かせるのだろうか。

「ほんとに馬鹿ねぇ・・・」

「いきなりなんだよ・・・ったく」

そんなヘタな正義感、今更誰が喜ぶというの?

彼との関係が変わってから私は思っていることが口に出せなくなった。
彼の真っ直ぐでそつのない、そんな優しさにゆっくりと首をしめられていく感じにただ耐えてきた。

何の理由で私を選んだのか。
付き合いはじめるまであった根拠の無い自信はあっという間に崩れさった。



追憶にしろ忘却にしろ、寂しい時にだけ利用されてるのだとしたらたまったもんじゃない。

もう恋愛感情はないとあなたは言う。
そんなこと言って本当はノスタルジックにおもわれる彼女のほうがいいんじゃないの?
そう考えてしまう自分が憎たらしい。

彼の本当の気持ちを知りたい気持ち、そんなこと考えたくもないという気持ち。
ふたつに板挟みにされてイライラしてくる。

あの子のことなんて全部忘れてほしい。ただ私のことだけを考えて強く抱きしめてほしいだけ。
そう願うことは贅沢なことなの?
イミテーションのような優しさで包まれるのはもうたくさん。

「なあ」

「・・・なによぉ」

「・・・手」

それだけ言うと彼は私の手を握った。少し冷たい。



(・・・本当に馬鹿なのは私ねぇ。今時中学生でもこのぐらいで満足しないわよぉ?)

そんなことをされただけで不安な気持ちがやわらいでいく。

顔が熱い。赤くなっていくのが自分でもわかる。

(情けないわねぇ・・・JUM以外にはとても見せられたもんじゃないわぁ)


あれこれ考えてみてもそんなことどうでもいいくらい、
彼に惚れているゆるぎない事実。
それが私の弱みなのだ。



「ねえJUM」

「ん?」

「・・・あなたが好きよぉ」

fin









ああ、いやだな。
薬は効かない。

「ねえ・・・私いつになったら死ねるのかな」
「めぐ・・・お願いだからそんなこと言わないで」

沈黙、
私は笑顔を崩さない。

「いいのよ、別に生きていたいわけじゃないし」
「・・・」

彼女は俯く。
いつも私は言葉を選ぶ。
相手がなにも言えなくなるように言葉を選ぶ。

「馬鹿ね、誰だっていつかは死ぬわ。はやいか遅いかの違いだけ。小さな違いだわ」

私は期待しない。なにに対しても。
治らなかった時に傷つくのはいやだから。
いなくなった時に傷つくのはいやだから。








避け損なった散弾がコクピットを破り私の腹部に突き刺さった。
出血が止まらない。もう私は長くないだろう。
「真紅ぅ、ジュ・・・ンはあなたに・・・・・譲ってやるわぁ」
故郷で私が帰るまで恋の決着を先延ばしにしてくれてる良き友、良き好敵手だった彼女に
声を吐くと私の意識は混濁していきやがて消えていった。


「御飯、また食べてないのかよ真紅。」
「食欲がなかったのだわ。」
「食う物食わないと何時までもベッドの上だぞ。」
「そうだわね。ジュン。」
「・・・ったく、紅茶入れるよ。」
「いらないのだわ。」
「紅茶ぐらいは飲めよ・・。」
「・・・・・」
「ジュン、寒いのだわ。手を握って頂戴」
僕は真紅の手を握った。その手は真夏だというのに氷のように冷たかった。
水銀燈が戦場で戦死登録が届いて1年。その日から真紅は変わってしまった。
気強い感じが色あせてげっそりと痩せた。僕にあれこれと世話させる事が少なくなった。
そんな彼女を見て僕はただ痛かった。
「今日はいい天気ね。ジュン。空が蒼いのだわ。」
真紅は窓の外に首を傾けながら言った。
「ああ、こっちがすっきりするぐらい天気だな。洗濯日和だ。」
「本当に蒼いのだわ・・・見てるだけで心地が良いのだわ
 あの蒼い空の向こう側に・・・・水銀燈は行ってしまったのね・・・。」


「・・・・・・やめろよ。真紅。そんな話・・・。」
「・・・悪かったのだわ。でも、水銀燈が・・。」
「真紅。あいつ水銀燈だぜ?そんな簡単に死ぬ奴じゃないよ。」
僕は信じている。水銀燈が生きている事を。撃墜された水銀燈の機体には
水銀燈の死体はなかったそうだ。つまり、誰も水銀燈が死んでいるのを確認
していないという事。僕はまだ希望を捨てきれない。
「あいつの事だからさ。しぶとく脱出して生き延びているに違いないって、
 今にヤクルトを持ってお前の見舞いに来るさ」
「そんな事あるわけないのだわ。冗談もいい加減にして頂戴!あの娘は・・・
 水銀燈は死んだのだわ!!」
真紅は大声で僕に怒鳴りついた。酷い泣きっ面だった。
僕は真紅を落ち着かせながらハンカチで真紅の顔を拭いた。
「ウウ、ヒッグ・・・。ごめんなさいのだわ。ジュン。いきなり怒鳴りつけたりして・・・・ヒック・・・」
「そんな、泣くなよ。こんな所見られたら水銀燈に馬鹿にされるよ?」
「・・・・そうだわね。こんな情けない姿見せられないのだわ・・・。」
『もう見てるわよお馬鹿さぁん♪』
背後から声が聞こえて僕らは振り返った。
『全く、人を勝手に殺さないで欲しいわぁ。」
そこには間違いなく彼女が[居た]。幽霊だとかじゃなくて実際に・・・。
「「水銀燈!!!」」
fin





ーーーーーーーーーーー
「ここは・・・どこ・・・・あれは・・・・・聞こえる・・・・」


「・・・と・・・どう・・・た・・」
途切れ途切れな言葉。


「きぶ・・・や・・sザーーーー
入ってくるノイズ。まだ遠い音


「キャハハハハハ」
ノイズの中にはいってる笑い声。それは私を蔑む笑い


「どう・・し・・ザーーーーーた?ザーーーーーー」
流れてくるイメージ。確定しない自分。


「じゃあな。・・・ぎ・・・ザーーーーー」
去り行く愛しい人。無慈悲な空間。


「おま・・ザーー・・・の・・こ・・キライ・・・・ハハハハハ」
ノイズとはっきりと聞こえる他人の私に対する嫌悪感と笑い声


「アハハハハハハハ」
再び聞こえる笑い声。しかしノイズは途切れない


「ザーーーーーーーーーーー」
途切れることのないノイズ。徐々に近づいてくる。


「ザーーーーーーーーーーーーーー」
全てをかき消すノイズ。もうノイズしか聞こえない。


「      」
聞こえない自分の声


私の声・・・どんなのだっけ?
私って・・・なに?
私は・・・・だれ?
私は・・・・いていいの?
私は・・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーー


唐突に夢から覚めた。午前三時。水銀燈は目が覚めた。
水銀燈「(あんな悪夢なのに・・・明確に覚えてる・・・)」
水銀燈は悪夢によって目が覚めた。今日は3度目。2日連続でだ。
水銀燈「やっぱり私ってジャンクなのかなぁ」
漆黒の闇に向かって言ってみる。何もおきない。あたりまえだ。
水銀燈「(気持ち悪いわねぇ。)」
水銀燈はシャワーを浴びに風呂場へ向かう。寝汗で気持ち悪かったからだ。
ジャーーーー。シャワーのお湯が水銀燈を覚醒させる。
水銀燈「(私ってやっぱりジャンクなのねぇ。もう何日も持たないのかしら・・・明日、病院にでも行って・・・)」
そう思うと水銀燈はシャワーを止め、体を拭き、別の寝巻きに着替え、風呂場を出た。
水銀燈「(どうせジャンクになるなら、みんなに迷惑かけてからのほうがいいわねぇ。そのほうが別れがつらくないし・・。)」
水銀燈はベットに座り、携帯を枕元から取った。
水銀燈「最初は・・・ジュンね。」
そういうとジュンに電話をかけた。だが、携帯は枕元に放りなげた。
水銀燈「(どうせ、寝てるんだし。聞く必要もないわよねぇ。ジュンは寝るとき電源切るらしいし。もし切ってなくてもそのうち留守電につながるだろうし。)」
携帯を放置したまま、水銀燈は考えていた。
水銀燈「(次は誰に・・・真紅・・・電話越しに説教させられそうねぇ。)」
そんなことを考えていると何かの音が聞こえた。
「・・んとう?」
水銀燈「!」
水銀燈はびっくりしてあたりを見渡した。
水銀燈「(何か聞こえた。それは間違いないわぁ。しかしまわりに人はいないし・・・まさか幻聴?やばいわねぇ)」
そんなことを考えているともう一度聞こえた。今度ははっきりと。
「水銀燈?」
水銀燈は声のする方向を向いた。枕元・・いや携帯からだ。
水銀燈は携帯をとり、耳を当てた。
「水銀燈?どうかしたのか?」
間違いない。ジュンの声だ。しかし、水銀燈は話す予定などなかったので何を話したらいいか、わからない。
水銀燈「え、・・・ジュン・・・」
ジュン「あぁ、水銀燈。やっとつながったよ。でなんのよう?」
水銀燈「え?いや・・・なんで貴方がこの時間に起きてるのぉ?」
ジュン「ちょっと勉強しててね。今度のテストは頑張らないと進級に絡んでくるからね。」
ジュンの声だ。間違いなく。話の内容は他愛のないものだ。だがそれがうれしかった。
水銀燈「・・・・たい・・・」
ジュン「何?きこえないよ。」
水銀燈「あいたい。今すぐ・・・・ぐすっ・・・」
ジュン「水銀燈?・・・いいけど・・・泣いてるのか?」
水銀燈「泣いてなんか・・・ない・・・ぐすっ・・・」
ジュン「じゃあどうすればいい?水銀燈は家にいるのか?」
水銀燈「う、うん。・・ぐすっ・・・会いに来てくれるの?」
ジュン「あぁ、今行くから待ってて」
そういってジュンとの電話は切れた。
水銀燈「ぐすっ・・・・ひっく・・・」
水銀燈は何故自分が泣いているのかわからなかった。よくわからなかったが涙が出てきた。


ピンポーン


水銀燈「(ビクッ」
水銀燈玄関に向かい、鍵を開けた。
ジュン「よぉ。・・・はぁはぁ・・・どうかしたのか?」
ジュンは全力で走ってきてくれたらしい。
水銀燈「うわぁぁぁん。」
水銀燈はジュンに抱きついた。そしてジュンの胸に顔をうずめて泣いた。
ジュン「お、おお、おい。どうした?」
水銀燈「うわぁぁぁぁん。ぐすっ・・・ひっく・・・」
ジュン「・・・・・・(ぎゅっ」
ジュンは何かを悟ったのか、水銀燈が泣きやむまで水銀燈を力強く抱いていた。



水銀燈「ひっく・・・ジュン・・・ゴメンねぇ」
ジュン「・・・・大丈夫か?・・・」
水銀燈「大丈夫よぉ・・・もう」
水銀燈がジュンの胸から顔を離す。そこにはパッと見たらいつもの水銀燈がいるように見えたが、弱いときの水銀燈だとジュンはわかっていた。
水銀燈が家の中にジュンを招き入れる。
ジュン「で、どうかしたのか?」
水銀燈「んとね、変な夢見たの・・・今日で3回目・・・」
ジュン「それで?」
水銀燈「もう、私はジャンクだ。って決め込んでこの時間にいたずら電話しようと思ったの。」
ジュン「そしたら僕が出たってわけか。」
水銀燈「うん。出ると思わなかったから携帯は適当になげてたから・・・」
ジュン「そっか・・・相当怖い夢だったんだな。」
水銀燈「う、うん。・・・」
ジュン「そっか。なら・・・今日は一緒に寝るか?」
水銀燈「え?・・・うん。」
ジュン「じゃあ寝ようか。っていってもあと3時間くらいしか寝れないけどね。」
時間はもう4時。少し明るくなってきた。。
水銀燈「ジュン・・・じゃあ腕枕してぇ・・・」
少しの甘え・・・
ジュン「いいよ・・・じゃあほら。」
ベットに横になり、腕を出すジュン。
水銀燈「ふふっ・・ありがと。」
ジュン「じゃあおやすみ・・」
水銀燈「おやすみなさぁい」
水銀燈はジュンの腕の中で眠りについた。
見る夢は幸せな・・・愛しい時間。愛しい人との時間。
ジュンも同様に幸せな夢を見ていた。
それ以降、水銀燈は悪夢を見なくなり、時々嘘をつき、ジュンに腕枕してもらうのでした。


おわり








「私最近ダイエットはじめたのよぉ」

「そうなのか?十分痩せてると思うが・・・まあ頑張ってくれ、僕はご飯を食べさせてもらうよ」

「・・・ムカつくわぁ」

「・・・は?」

「私が食べられないのにJUMだけ食べるのは頭にくるわぁ!!」

「まあ待て、いくらなんでもそれは理不尽すぎるぞ」

「あなたもダイエットしなさいよぉ!!」

「・・・遠慮させてください。僕は今の体型で満足です」

「脂肪がついた時に備えるのよぉ!!」

「今落とす脂肪がないだろが!!」

「・・・してくれないのぉ?そうよね、私なんかJUMがあったかいご飯食べてる時に餓死すればいいんだわぁ」

「いや、餓死してる時点でダイエットではない・・・」

なんだかんだでダイエットするはめに。一週間後、僕の体重は三キロ落ちた。水銀燈は三百グラムしか落ちなかった。

「ごめんねぇ、たえられなくて時々食べてたのぉ。でもダイエットの邪魔にならないようJUMに隠れて食べてたんだから感謝してほしいわぁ」

「・・・」







「私に負けるなんてJUMて案外ゲーム下手なのねぇ」

「お前が持ってきたゲームが古すぎるんだよ。こんなの見たこともないぞ」

「あらぁゲームのせいにしないで自分の腕がヘボいって認めたらぁ?」

「腕じゃなくてゲームがヘボいんだよ!!・・・ヘボ水銀燈め」

「・・・なんですってぇ」

「いや、僕は何も言ってな・・・ぎゃあああぁぁ!!」



「お隣さん今日もうるせぇです」

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