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「す、翠嬢。」
「翠星石さん。」
噂をすれば何とやらとは言うけど、本当に来なくても良いだろ
「桜田。ちょっと来るです。」
ああ、ベジータと笹塚が目で訴えてるよ
『如何言う事か説明しろ。』
こっちが聞きたいです。
「あの、翠星石さん。」
「あー、じれったいです。」
用件を聞こうとする僕の腕を掴み彼女はどこかへと歩き出した

「ちょっとちょっと翠星石さん。どこ行くの?」
彼女に引きずられ連れて来られたのは大学構内の端の端。
全体的に手入れの行き届いているうちの大学の中で唯一手入れの行き届いてない場所。
だからと言って汚いわけでは無く。木が生い茂って薄暗いのだ。
故に此処には人があまり来ない。こんな場所に来て僕に何の用だろう。
いや、用は沢山あるかも知れないけど……。昨日の事とか昨日の事とか。
「…田。桜田!桜田!」
「はい!」
「翠星石の話聞いてるですか?」
彼女に話掛けられていたのに聞こえてなかった。
「御免、。考え事してた。」
此処で嘘ついても仕方ないので正直に言う。
「全く、人の話はちゃんと聞くもんです。」
「御免なさい。」
今のは僕が悪かったので正直に謝る。


「まあ、良いです。桜田。おめー、昨日の事誰かに言ったりしてねーですか?」
昨日の事ってあれだよな?
「僕と翠星石さんが一緒に、モガガ!」
「こら!何言おうとしてるですか!?」
咄嗟に口を押さえられる。
「モガ、モガガ!」
「全く、誰が聞いてるか分からないのに気安く口に出すんじゃねーです。」
「はい、御免なさい。」
まあ、確かに聞かれちゃ困る話だよな。お互いに。
「まったくデリカシーのねー奴です。
そう言う話は絶対に他に誰も居ない所で二人っきりの時にするもんです。分かったですか?」
「はい。」
多分怒ってるのだろう。翠星石さんの顔が真っ赤だ。
「それより本題です。先も言ったけどおめー、誰かに言ったですか?」
昨日の事を僕が!?まさか!?
「言ってないよ。」
酔った勢いであんな事(いや、覚えてないけど)した何て言ったら僕の沽券にかかわる。
「そうですか。安心したです。もし言ってたら色々と厄介な事になってったです。」
確かに翠星石は大学の男共に人気だからな。何かと厄介だろう。
「とりあえずこの事は翠星石とおめーの二人だけの秘密です。」
「了解。二人だけの秘密で。」
まあ、僕も態々言いふらしたいなんて思わないし
「それと基本的に大学で翠星石に出会っても気安く声かけるなです。
殆ど喋ってなかった二人が行き成り親密に話し出したら怪しまれるです。」
そうかも。実際僕と翠星石は今朝まで殆ど喋った事が無かった。
いや、もしかしたら昨晩沢山喋ったかも知れないけど覚えてないし。
「了解。」


「まあ、その辺は追々何とかするです。それと!これから二人っきりのとき、
翠星石はおめーの事、JUNって呼ぶです。」
「え?」
何故呼び捨て?
「お、おめーは責任取るって言ったです。だから翠星石はおめーを呼び捨てで呼ぶ権利があるです。」
翠星石さんはまた顔を真っ赤にしながら僕に言った。
良く分からないけど、それで気が済むなら良いか。
「じゃあ、どうぞ。」
「よし。それとおめーも翠星石の事、呼び捨てにするです。でも勘違いするなです。
二人っきりの時だけです。絶対他の奴が居る所で呼んじゃ駄目です。分かったですか?」
真っ赤な顔しながら凄い剣幕で翠星石が言った。
「は、はい。翠星石さん。」
「翠星石!」
僕の呼び方を訂正させるために凄い目付きでにらんで来る。
その剣幕に思わず押されてしまった。
「はい、翠星石。」
「それで良いです。」
今度は一転満面の笑みで言う翠星石。
ああ、この笑顔なら人気も出る訳だ。
思わず納得してしまうほど彼女の笑顔は可愛かった。
「さて、翠星石はもう行くです。JUNおめー今日は何限までです?」
「僕?僕は今日は五限目までだけど?」
「なら、翠星石は六限までだからおめー此処で待ってろです。」
「え!マジで!?」
今日はベジータと笹塚とゲーセンに行こうと思ってたのに
「何か文句あるですか?」


ギロリと睨まれた。
「何もありません。」
恐いので咄嗟に返事してしまった。
「よし。じゃあ、翠星石はもう行くです。また後でですー。」
そう言うと彼女は駆け足で講堂のある方に駆け足で行ってしまった。
授業終わっても、すぐ帰れないのか
「はあー。」
思わずまた溜め息が出てしまう。
「あ、それより戻った時にベジータと笹塚に何て言おう。」
言い訳を考えないと行けないのか…。
「はあー。」
僕は今日何度目か分からない溜め息をついた。


『ベットで始まる恋もある 第三話 』 了  第四話に続く

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