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光はやがて消えうせて、世界は闇に閉ざされる。
一つ一つ、世界を闇に閉ざす。
彼女の世界を閉ざしていく。

嬉しそうに歌を歌いながら――

~雛苺~

静かな木々の語らい。
風が謡い、呟き
つられて少女も歌う。

風と木々と少女と。

歌声は溶け合って、優しく包み込む
はたと、風が止む。
木々は沈黙し、少女もまた謡う事をやめる。

遠い声
――彼女の呼ぶ声

少女は走り出し、彼女は微笑み
やがて手を携える、共に笑顔を交わす。

思い出したように少女はそれを彼女に渡す。
自慢気に差し出した少女のそれを、彼女は笑顔で受け取る。

温もりが露と消える。
彼女の笑顔は遠ざかっていく。
世界は闇に包まれる。

残された白い影――少女
彼女が残したのだろうか?
目の前にポツンとそれはあった。
それを拾い上げ、そっと抱き締める


――彼女の声。

確かに聞こえた声
思わずそれを紐解いて…

光が溢れる
闇は光に包まれて、静かに集束していく。

そうしてまた彼女は彼女の世界を包む。
綺麗な紙をレースのリボンで結う。

あの人のために
――あの人とまた笑顔を交わすために

―終―








雛「うゅ、誰なの?」
薔「……うゅ、誰なの」
雛「真似しちゃだめー!」
薔「……真似しちゃ、だめー」
雛「遊びたいの?」
薔「……遊びたいの」
雛「真似しちゃダメだったらぁ!」
薔「……真似しちゃ、だめだったら」
雛「……」
薔「……」
雛「私の名前は馬鹿水晶」
薔「……私の名前は、馬鹿水晶」
雛「私はイラナイ子」
薔「……私は、イラナイ子」
雛「ニヤニヤ」
薔「あっ!……(///」









そんな事よりお前らよ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか雛苺がめちゃくちゃいっぱいで楽園なんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、店側よくやったと。超GJと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家によく来てくれました、ありがとう。
150円だよ、150円。
なんかトモエ連れとかもいるし。仲良く2人で吉野家か。微笑ましーな。
よーしヒナ特盛頼んじゃうなのー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、お腹壊すから並盛りにしてくださいと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った金糸雀といつぽこぽこ喧嘩が始まってもおかしくない、
泣くか拗ねるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。俺以外の男は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の雛苺が、大盛つゆだくなのー、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてカロリー高杉なんですよ。ボケが。
嬉しそうな顔して何が、つゆだくなのー、だ。
つゆだくは太っちゃうからやめてと撫でたい。撫で回したい。小1時間撫で回したい。
お前、つゆだくはもっと大きくなってからな。
雛苺通の俺から言わせてもらえば今、雛苺通の間での最新流行はやっぱり、
苺だく、これだね。
大盛り苺だくジャム。これが通の頼み方。
苺だくってのは苺がたくさんに入ってる。そん代わり肉がない。これ。
で、それに大盛りジャム(苺)。これ最恐。
そしてこれを頼むと雛苺にうらやましがられるという幸せが伴う、至極の極み。
俺以外にはお薦めしない。つか、するな。
まあお前らは、くんくん定食でも食ってなさいってこった。

オハリ








雨の日は好きじゃない。
歩くと靴が汚れちゃうし、みんなと外で遊べないから。

「学校行きたくないなのー…」

外は薄暗いから、気分も暗くなって、心なしか歩く歩幅も小さくなる。
周りの人の頭上には赤、青、オレンジ、黄色…色とりどりの綺麗な模様が浮かんでる。
それはとても綺麗で、お花畑のようだった。

果たして自分はといえば…
透明なビニールごしに灰色の雨雲が見える。
たかが傘。でもそれだけでも気分は沈んでゆく。

「もっとかわいいのもってくればよかったのー…」

帰って別の傘に替えてこようかな…
でも今家に帰ってしまうともう学校には行けなくなると思う。
だから少し遠回りをして、人が少なくなった頃に学校に行こう。


いつもは右に曲がる交差点をまっすぐ進む。
しばらく進めば普段は子供が駆け回り、大人がお花見を楽しむ大きな公園。
けど、雨のせいで今は誰の姿も見えない。

たくさんの桜の木も雨に少しずつ花を散らしていく。
それがなんだか寂しく感じて、少しうつむきかげんで歩いてく。
とても静かな中で、雨が傘を叩く音だけが聞こえる。
それが雨の日の憂鬱さと寂しさをさらに震わせる。

「やっぱり、今日は帰っちゃおうかな……あっ!」

ふと空を見上げてみる。
そこにあったのは、透明なビニールにたくさん小さなピンクのハート。
それを見て、心の憂鬱さが、ふっとどこか遠くにいってしまった。

まだ誰かいるかな。カナリアはお寝坊さんだから、急げば会えるかも。
傘に咲いたこの小さなお花達を誰かに見て欲しい。
そう思うと次第に足が速くなる。模様が消えないようにそっと、でも急いで。


靴は汚れちゃうけど、外で遊べないけど、
ちょっとだけ雨は嫌いじゃなくなったような気がする。
そんな雨の日の小物語。

オハリ



J「・・・アイタタタタタタ・・・」
雛「う~っ、また失敗なの~。」
雛「なかなか、ケーキが出来ないの~」
J(・・・いや、ヤクルトを入れるな、マポロを入れるな。)
雛「あ!、分かったの!」
J(そうそう、ヤクルトはいらないって、良く気付きました。)
雛「お母さんの使っていた、膨張剤と、青色一号が足りなかったの!」
J(そうそう・・・青色一号は大さじ5杯・・・)「お前は馬鹿か!?」
雛「うゆー、お母さんは何時もこうして、お父さん専用のケーキを、作っていたのよ?」
J「そこでストップ、それは・・・」
雛「だから、(ドササァ)こうすれば出来るの~♪」
J(・・・ベジータにあげよう、危ないし。)

・・・30分後・・・

雛「出来たのー!」
J「・・・(カ、カオス)」
雛「もうこんな時間なの~、ケーキは置いていくの!」
J「あっ、おい!」(タタタタタタ・・・)
J「・・・ベジータ。」
ベ(ニョキ)「何だ、ジュン?」
J「ケーキやるよ、梅岡にでもあげろ。」
ベ「・・・之は凄い、劇物だな。」
J「それじゃあな。」
ベ「ああ・・・恩にきるぜ。」

梅「このケーキ、ウメェェ!!」
ベ「学校の梅岡は、化け物か!!」

アーッ!!








詩のような短編を ─雛苺─

春に降るピンク色の雨。世界がみんなみんなきれいに染まればいいな。
あなたはありえないって笑うけど、そうなったらきっと楽しいよ。
スケッチブックに喜びを転がせば、ハートマークのプレゼント。
わたしの頭にも小さな髪飾り。嬉しくてはしゃいでたら、転んじゃったの。
抱き起こしてくれるあなたはまるで優しいおにいさん。
ぎゅっと握ってくれた手は大きくて、男の子って感じなの。男の子なんて言ったら怒られちゃう?
一緒に歩けばわたしはいつも小走りで、あなたの少し後ろをついて行くの。

あとどれくらい眠ったら、わたしの歩幅はあなたと同じになれるかな。
あと何枚カレンダーをめくったら、私の手はあなたを包んであげられるかな。
はやく大きくなりたいな、なりたいな。

今は背伸びしても届かないあなたの顔に、いつか届く時が来たら、あなたにあげるの。
レモンの味なんかじゃなくて、ほんのちょっぴりいちご味の、ふわふわの吐息。
ずぅっともってる想いを全部乗せて、あなたにあげるの。

今日も大きな木に横線一つ、少しは高くなったかな?


オハリ

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