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ここはとある学院
全てはこの日の朝から始まった。
いつものようにマリア様にお祈りをして、登校しようとした時後ろから声が聞こえてきた。
真紅「お待ちなさい」
振り返るとそこには、紅薔薇様こと真紅お姉さまが立っていた。
ゆっくりとこちらに近づいてくる。
雛苺「あの雛に何か御用でしょうかなの?」
真紅「呼び止めたのは私で、その相手はあなた」
真紅「間違いなくてよ」
真紅「持って」
紅薔薇様に鞄を渡され言われるがままに鞄を持つ雛苺
真紅「帯が曲がっていてよ 身だしなみは、いつもきちんとね」
そう言って紅薔薇様が雛苺の帯を直していく
真紅「マリア様が見ていらしてよ」
そして雛苺から鞄を受け取る紅薔薇様
真紅「ごきげんよう」
そういって紅薔薇様が校舎の方に歩き出した。
雛苺「ご・・ごきげんようなの ありがとうございますなの」
その声を聞いてゆっくりと振り向く真紅 にこやかに笑いまた校舎へと歩き始めた。

~中略~
そして月日は流れ雛苺は真紅のスールとして楽しくも忙しい日々を薔薇の館で過ごしていた。
所変わって学園内を歩きながら薔薇の館に向かう2人
蒼星石「最近さ 真紅少し厳しくない?」
真紅「何のことかしら?」
蒼星石「雛苺に」
蒼星石「最近特に厳しく当たってるように見えるけど・・」
真紅「教育 もしくは指導と言ってほしいわ」
蒼星石「教育?指導?」
真紅「ええ 雛苺もロサキネンシス・アン・ブトゥンになったのよ」
真紅「今までより 一層大勢の生徒の手本にならないといけないんだから」
真紅「後で恥をかかないよう私は、あの子の為を思ってあえて心を鬼にして厳しくしているの」
蒼星石「あえてねぇ・・」
真紅「何?」
蒼星石「あぁ いや別に でも雛苺よくやってるように見えるけど」
真紅「まだまだよ そうやって貴方たちが甘やかすからあの子は成長しきれないの」
真紅「貴方も剣道部の稽古で翠星石に手加減して竹刀を打ち込む?」
真紅「そうじゃないでしょ? 本当に相手に成長して欲しいなら、そういう厳しさが大事なのよ」
蒼星石「いや私が言いたいのは、たまには優しく接してあげないとパンクしちゃうんじゃないか?って事」
真紅「私の教育方針に口を挟んでほしくないわ」
蒼星石「はいはい」
そして2人は薔薇の館に入っていった。

ガチャ
扉が開き真紅お姉様と蒼星石お姉様が中に入ってきた。
真紅・蒼星石「ごきげんよう」
その声を聞き中に居た雛苺を翠星石が挨拶をした。
雛苺・翠星石「ごきげんよう」
雛苺「お姉さま 頼まれてた書類全部纏め終わりましたの」
真紅「あら ご苦労様 大変だったでしょ?」
雛苺「とっても大変だったの 2日前から取り掛かりきりで昨日も徹夜したの」
真紅「そう? じゃ次はこれをお願いね」
どさっと大量の資料が雛苺の前に置かれた。
雛苺「ええっ!!?」
真紅「どうしたの? 明日までに出来る?」
雛苺「だって・・・昨日も徹夜で・・授業中に居眠りしちゃってそれからそれから・・・」
真紅「何ですって?」
雛苺「は・・はぃ ひ・雛頑張るのー。 元気だけが取り柄なのー」
真紅「そう じゃあよろしくね それと紅茶淹れて貰える?」
雛苺「了解なの~」
雛苺が紅茶を淹れに入った。

蒼星石「真紅」
真紅「何?」
蒼星石「ありがとうぐらい言っても 罰は当たらないんじゃないの?」
真紅「何度も言うように、甘えは禁物」
蒼星石「そういう問題かなぁ?」
真紅「獅子は自らの子供を千尋の谷に叩き落すと言うわ」
蒼星石「這い上がってきた所を、また叩き落してる気がするんだけど?」
紅茶を淹れ終わった雛苺がカップを持ちながら真紅の所に歩いてきた。
雛苺「お姉さま お待たせしましたなの~   あっ」
雛苺が紅茶を運んでる最中足を引っ掛けてしまい カップを床に落としてしまった。
ドン  ガシャーン
雛苺「ご・ごめんなさいなの お姉さま 怪我とか大丈夫?」
真紅「私は大丈夫だけど・・・随分派手に割れたわね」
雛苺「お・・お姉さまのお気に入りのカップだと知ってるの ふ・・深く反省してますなの」
うろたえながらも何度も頭を下げ真紅に謝る雛苺
真紅「いいのよ 雛苺」
雛苺「お姉さまぁ」

真紅「直せば良いんだから」
雛苺「えっ!?」
真紅「薔薇水晶 接着剤は何処だったかしら?」
雛苺「ま・・まさか」
薔薇水晶「棚の3段目」
真紅「そう」
そう言って真紅は棚の方に歩き出し棚から接着剤を取り出し 雛苺の前に置いた。
真紅「じゃあ雛苺 頑張ってね」
雛苺「お・・お姉さま 幾らなんでもこれは無理なの」
雛苺「形あるもの何時かは壊れると言うか自然の摂理とも言うか あの あの」
真紅「何も今すぐとは言ってないわ」
雛苺「え?」
真紅「明日までで良いって言ってるの」
真紅「私だって鬼でも悪魔でもないんだから」
それを聞いた雛苺は小声で呟いていた。
雛苺「じゅ・・十分鬼なの 悪魔なの」
真紅「じゃあ今日は帰らせて頂くわ」
真紅「明日を楽しみにしているわね 雛苺」
雛苺「は・・はい」
そのまま真紅は部屋を出て行った。
蒼星石「ちょっと 真紅」
真紅を追うようにして蒼星石も薔薇の館を後にした。

蒼星石「真紅 ねぇ真紅ってば」
真紅「ん?」
蒼星石「ちょっと酷すぎるんじゃない今の?」
真紅「何処が?」
蒼星石「何処がって・・あれじゃ教育とか指導じゃなくてただのイジメだよ」
真紅「雛苺は大体不注意すぎるのよ」
真紅「これ位したほうがいい薬だわ」
蒼星石「にしたってさ、雛苺今は何も言わないかもしれないけど」
真紅「何? 雛苺が私に反抗するとでも言うの?」
真紅「だったらそれはそれで、雛苺の成長だわ」
蒼星石「知らないからね 本当に」
真紅「えぇ 望むところだわ」

ブォォ~と何処からもなく角笛の音が響き渡る
大勢の人たちが鎧を着て屋敷を取り囲んでいた。
真紅「何?騒々しいわね」
プシューン  
突然弓矢が目の前を横切り柱に突き刺さった。     
真紅「こ・・これは!!?」
一つの足音がこの部屋に近づいてきた。
金糸雀「真紅ー 大丈夫かしら?」
真紅「カナリアか これは一体何事なの?」
金糸雀「ご謀反かしらー」
真紅「謀反!? 何者なの?」
金糸雀「雛苺の旗印かしらー」
真紅「なんですって!!」
大勢の配下を引き連れた雛苺が馬に跨り真紅の屋敷の前に居た。
雛苺「皆一歩も引いちゃだめなの お姉さまを討ち取らねば我らの未来はないのー」
雛苺「今こそ長年の恨みを晴らす時 狙うはお姉さまの首一つなのー」
刀を抜き天に掲げる雛苺

真紅「雛苺 ちょこざいな」
金糸雀「館は完全に取り囲まれてるかしらー」
金糸雀「もはやご自裁するしか道は無いかしらー 無念かしらー」
真紅「なっ・・何で私が自害しなければならないのよ」
ガラッ
扉が開かれそこには雛苺が立っていた。
雛苺「お姉さま 見つけましたなの~」
真紅「待ちなさい 雛苺」
雛苺「今こそ積年の恨みを晴らす時 覚悟するのー」
真紅「ひ・ひひひひ雛苺 ちょっとお待ちなさい は・話し合いましょう話し合いましょうってばー」
雛苺「問答無用 お命頂戴仕るのー」
天高く振り上げた刀が真紅に向かって振り落とされた。
真紅「きゃあぁぁあぁぁあぁあ・・・・」
 カバッ
布団を跳ね除け真紅は全身に汗をかいて飛び起きた。
真紅「はぁはぁ・・・・夢・・?」

早朝の薔薇の館
雛苺「ありがとうなの 翠星石 薔薇水晶」
雛苺「二人が手伝ってくれたお陰で、書類の整理とカップの修理が終わったの」
雛苺「一晩で終わるなんて奇跡なの 本当にありがとなの」
薔薇水晶「気にしないで」
翠星石「そうです 翠星石には感謝するですぅ」
カチャ
その時扉が開き真紅お姉さまが入ってきた。
真紅「ごきげんよう」
雛苺「あっ ごきげんようなの お姉さま」
雛苺「カップの修理が終わったの 見てなのー」
そう言ってカップを真紅お姉さまの所に持って行こうとした瞬間
カシャン
またカップを落としてしまい粉々に砕け散ってしまった。

雛苺「ご・ごめんなさいなの お姉さま 一晩かけて修理したの 本当なのー」
真紅「いいのよ 雛苺」
雛苺「ふぇ?」
真紅「形ある物 何時かは壊れるって言ってね これは仕方ない事なの 自然の摂理とか言うやつだから」
雛苺「は・はぁ・・」
何がなんだか判らない雛苺
真紅「そんな事より雛苺のど渇いてない? 紅茶淹れてあげようか お腹空いてない? 苺大福食べる?」
真紅「肩凝ってない? マッサージしてあげようか?」
雛苺「どうしたの?真紅お姉さま」
真紅「いいのよ 雛苺 テレビでも見ながらゆっくりしててね」
真紅「紅茶は何がいい?ミルクティ?それともハーブティ?」
雛苺「そ・そんな お姉さま 紅茶なら雛が淹れるの」
真紅「いいのいいの 雛苺は疲れてるんだから ゆっくりしててね」
雛苺「?」
突然優しくなった真紅に戸惑う雛苺
雛苺「そういえば リンゴを貰ったの 真紅お姉さま 今剥いてあげるの」
真紅「!!?  ひひひ雛苺 リンゴはいいわ 刃物はやめておきましょうね」
雛苺「???」
雛苺「何かあったのかな?」
翠星石「蒼星石 真紅さまに何か言ったの?」
蒼星石「言ったけど昨日は聞く耳持たないって感じだったよ」
蒼星石「でもまぁいい傾向かな」
雛苺「ちょっと怖いのー」
真紅「はい お待たせしました 真紅特性ミルクティよ」
その後真紅は雛苺にとても優しく接するようになった。
     END
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