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中学生日記 後編


中学生日記・三年春

先生1「桜田ぁ…お前ちょっと蒼星石探してきて、職員室へ行くように言ってくれないか?」
J「どうして僕が…」
先1「お前が近くにいたからだ。以上。」
J「そんな………」

J「水銀燈、蒼星石何処にいるか知らないか?先生に呼んでくるように言われて…」
銀「あっ……知ってるけど…今はちょっと…」
J「どうしたんだ?男の所か…?」
銀「ち、違うわぁ……多分屋上にいると思うけど……あまり変な事言っちゃぁ…駄目よぉ…」
J「……ん?僕は別に変な事なんてっ!!あ、ありがとう。とりあえずいってくる。」

蒼「…………」(体育座りで一人俯いている)
J「あれ…蒼星石…?何してんだ…」(
蒼「あ……別に……こうしてるだけ……」
J「って…思いっきりへこんでるじゃないか……」
蒼「……ちょ…ちょっと…ちょっとだけ嫌な事があっただけ、それだけだから…」
J「……じゃあ僕ここにいるから……その…気が向いたら話して…」
蒼「……ごめん…そんな気を使わなくても良いのに…そんなに…聞きたい?じゃあ…話そうか…僕ね…」

蒼「振られちゃったんだぁ…あはは…馬鹿だよね…こんな事で泣いちゃうなんて…」
J「えっ…?でもお前…告白されたから付き合ってたんだろ…?」
蒼「…うん……そうだよ…でもね、面白くなかったんだって、僕。」
J「……そうか………勝手だな…」

蒼「その子ね、翠星石が好きだったんだって…ずっとずっと前。中学校で入学してすぐに。でも、翠星石にメカ沢君って彼氏が出来て…」
J「…うん……」(確か物好きが騒いでたな…俺の翠嬢ー!!とか)
蒼「この間あの二人、別れたでしょ?詳しい理由は分からないけど、捨てられたー!!とか僕に言ってて…僕それたまたまその人に話しちゃって…
J「…うん……」
蒼「それから暫く…何かいつもよりぎこちなくなってて、その原因を聞いたら…別れようって…やっぱり翠星石の事が好きなんだって…」

蒼「僕、代わりだったんだって。翠星石が手に入らないから……双子の僕でも代わりくらいなるかなって思って軽ぅく言っただけなんだってさ。」
  それなのに僕が変に本気にして、変に舞い上がって……本当に…馬鹿だよね…僕みたいな男女が…ねぇ…」
J「そ、そんな…そいつ…何組だったっけ…とっちめてやらなきゃ…」(ちょっと身体の向きを変えようとすると、学ランの袖をきゅっと蒼星石が引っ張る)
蒼「ううん…そんな事しないで欲しい…お願い…」(目から涙が一筋流れる)
J「そっか…そうだよな…姉ちゃんに知られたくないもんな…誰かに言おうにも姉ちゃんにも絶対いえないし…よし、じゃあ仕方ない!僕が聞いてやるよ!」
 (こいつが泣いてる所なんて初めてみた…今までどんなにひどい事言っちゃっても絶対泣かなかったのに…)
蒼「……今まで僕は僕なりに…色々あったから…たいていの事に一人で耐えられると思ってたけど…今回のはちょっと…キちゃったかな…あはは…弱いね、僕も…
J「………」(…ごめん……その張本人が僕だもんな…)

蒼「けど…僕は僕なりに嬉しかったんだ…初めて女の子として…誰かに一応扱ってもらえて…キスとかも…されて…それだけで…
  でもやっぱり男の子は、翠星石や水銀燈みたいみたいな…可愛らしい、女の子らしい子が好きなんだね…そしてそれでも平気で嘘つけるんだね…
  だから……男の子…怖い……ごめんねこんな事、きっと桜田君だから言える…
  桜田君は僕を女の子として見てないから…こんな事言えるんだ……ありがとう…」

J「………ぼ、僕は別に…」(そ、そうか…キスしたのか…こいつの口に、あいつの口が……ってもう……それじゃなくて…僕は……)
蒼「ううん。謙遜しないで。よし、僕も…頑張って立ち直ろう!もう三年生だし、受験だってあるしね。」
J「蒼星石は…成績良いから…内申も良いだろうし…」(そうか…受験…か…皆、バラバラになるのか…)
蒼「そんな事無いよ。でも精一杯頑張らなきゃね。そろそろ教室戻ろうか!」
J「あっ、そういえば蒼星石職員室に行けってって先生が…!!」
蒼「えっ…目、腫れてない?ねぇ?大丈夫かな?」(無意識に顔を近づけ、そっと目を閉じる)
J「うっ…うぁわわわ…だ、大丈夫だから、は、早く行って来い!!」
蒼「……うん!………」

銀「どうだったぁ…?」
J「うん……あれ?他の皆は?」
銀「ベジータは昼練。無差別格闘部の部長になったからはりきってるのよ。」
J「なぁ…水銀燈…ちょっと相談にのってもらって良い?」
銀「いいわよぉ…」(蒼星石の事かしら?」
J「水銀燈は…あいつの事…知ってたんだよ…な?」
銀「えぇ…昨日メールでね。」

J「そっか……僕…あいつにさ…『桜田君は僕を女の子として見てないから話せた』って言われたんだ…」
銀「何ぃ?何気にショックなのぉ?」
J「分からない……でも、今まで…そういう目で見られてたんだなって事、後から考えて…凄くへこんでるんだ…」
銀「そりゃまぁ仕方ないわね…今まであんなに男男って連発してたんだもの。今になって急に男として見ろだなんて…勝手だわぁ…」
J「な、何もそんな事言ってない!!」

銀「焦らないあせらなぁい。がっつくのは良くないわぁ。よく考えてみてぇ。ジュンが蒼星石を男女男女って連発してたのは、
  逆に女の子って意識してたからで、ただの照れ隠しだったんじゃないのぉ?つ・ま・り、ジュンはずっと蒼星石の事好きだったのよぉ」
J「…そそ…そんな事………そうだったのかな…?僕、あいつの事…ずっとずっとその…すす好きだったのかな?
  きょ、今日も…あいつが泣いたのが僕以外に原因がその男だったり、キキ…キスしたって聞いて腹が立つのは…やっぱり…?」

銀「そうよぉ。100%賭けてもいいわぁ。あなたは蒼星石がだぁいすきなの」(それにしても何て遠回りな愛情表現…小学生並ねぇ)
J「うううううるさい…!!でもでも…そうなのかもしれない…でも、もう遅い……遅いよ…だってあいつ…男…怖いって…言ってた…」

銀「そうねぇ…でも今蒼星石があなたに抱いている気持ちって、悪いものじゃ無いと思うわよ。だってジュンが私にこんな事話してくれるのは、
  私を女の子として見ていないからでしょぉ?でも私の事は多分嫌いじゃないわよねぇ。」
J「…うん……そうだな…そうだけど…」
銀「なら…頑張って振り向かせて見ればぁ…?嫌われてないんならチャンスはあるわよぉ。時間は一年しか無いけどねぇ…
  蒼星石は…結構堅いし、今からだと特に大変だと思うけど…その前にジュン、あなたきちんと態度を改めなさいねぇ。
  まぁいきなりはあの子も動揺するだろうから、徐々に徐々に…ね。」
J「そ…そんな難しいこと出来ない……し、それに振り向かせるって…」

銀「とりあえず…男女は絶対禁句よ!それを言い続ける以上、友達以上には絶対なれないわぁ!後は…
  うん、まぁ優しくしてあげて…嘘は絶対止めてぇ…自分の気持ちに素直になることじゃないかしらぁ…?」
J「む、難しいな…」
銀「難しいわぁ…」(二年かけてようやくこれ…?本当にジュンはお子ちゃまねぇ…)


中学生日記・三年・夏

もうそろそろ蝉の声もうるさくなって来た。季節は変わるのに、僕と蒼星石の仲は、悲しいかな全く変わることは無い。
まぁ以前のようにあからさまに裂けられるということは無く、普通に話しかけては…もらえる。
ただそれだけ。
例の男と別れたと聞いたからなのか、蒼星石はそれから何度か男からの呼び出しや、告白を受けていた。
律儀な奴だから一つ残らず話も聞いてやっているようなのだが、それはどれだけあいつにとって辛いことなのかは想像が付かない。

銀「ジュンに朗報よぉ。」
J「なんだぁ?」
銀「蒼星石がね、塾の帰りに、電車で痴漢に遭ってるらしいのよぉ。」
J「……それの何処が朗報なんだ…?」
銀「おばかさぁん。だから、家まで送ってあげればいいじゃなぁい。」
J「えぇっ!!そ、そんなの無理だって…だ、大体やっとあいつと普通に…話せるようになっただけで…会話…続かないし…… 気の利いたことも言えないし……それに誘えない…し、あいつも僕と…男と二人ってのは…嫌じゃないのか?」
銀「…あんた達は友達でしょ。友達が一緒に帰ってどこが悪いのぉ?それに話なんかしなくてもいいわよぉ。
  一緒に帰るだけで、蒼星石はとっても安心するんだからぁ…あ、何なら私がお膳立てしておいてあげるぅ」(メールを打ち出す)
J「…わわわわ…「今日塾一緒に帰ろうね♪10時半に塾の入り口で待ってて。」って何嘘抜かしてるんだ?!お前が行くんじゃないだろ?」
銀「だから、私が急用でいけなくなったから代わりにって事。塾は違うけど、一緒の駅よねぇ。じゃあ決まりね。しっかりしなさぁい。」
J「え……あ…」
塾の前
蒼「え…?桜田…君?この塾だっけ…?」
J「ち、違うんだ…そ、その……水銀燈から頼まれて…ちょちょちょっと急用で一緒に帰れなくなったから僕が代わりにって…」
蒼「わざわざ…?そんなの悪いよ………って水銀燈から聞いたの…その…あの事……?」
J「…」(こくん)
蒼「……それでわざわざ来てくれたの…?ありがとう…でも僕は…」
J「と、友達がやっかいな目にあってるっていうのに…黙ってみるわけには、い…いかないから…な?」
蒼「………そうだね。友達だもんね。」
J「…………うん…」(でも…ちょっとだけデートみたい…だとか思う僕は…汚れてるかなぁ…?)

駅までの道
J「いつから遭ってるんだ?」
蒼「二週間くらい前かな…?夏服に変わり始めたくらい…」
J「け…結構前からだな…制服で来るのやめろよ…」
蒼「だって…仕方ないじゃない…制服を取りに帰る時間無いんだから…そういう桜田君も制服じゃない」
J「まぁ…な。中3だし、仕方ないよ…で、それよりもどんな奴がやってくるかとか分かってるのか?」
蒼「…うん。大体のめぼしは付くんだけど……薔薇丘駅で乗ってくるみたい…」
J「そうか…薔薇丘で一気に人増えるしな…で……お前…一応聞いておくけど…その…抵抗とか……してるのか?」
蒼「あ…その…恥ずかしながら出来てないんだ…人が多くて動けないってのもあるけど……多分ちょっとした出来心だと思うから…
  それでその人の人生僕が壊しちゃうのもなぁ…って思って…」
J「……そんな奴の人生壊せばいいじゃないか…」(な~に言ってんだか…)
蒼「でもね、僕のせいで一家離散になる人がいるかもしれない…僕はそんなの耐えられない…」
J「………」(…おいおい…)
蒼「でも、多分今日は大丈夫だと思う。誰か…その桜田君付いていてくれるし…」
J「うん……」(水銀燈の言ってたこと、本当みたいだな…)


J「何も無かった…んだよなぁ?」
蒼「うん。今日は大丈夫だったよ。本当にどうもありがとう…じゃあね。」
J「ちょっと待って…家近いし……家まで送る…」
蒼「悪いよ…もう遅いし…また明日…」
J「僕だって水銀燈から頼まれたんだから最後までしなきゃ…」
蒼「そう、水銀燈が…分かった…じゃあお願い」
J「うん…」(何なんだ今の間は…)

家までの帰り道
J「そういえば、第一志望何処なんだ?」
蒼「えっ…僕は……R女子にしようと思ってるんだけど…」
J「そっか…」(うわ~バリバリ進学校…)
蒼「桜田君は?」
J「僕は薔薇学園かな…近いし…」(まぁ頭にあった学校なんだけどな…)
蒼「そっか…じゃあ中学でお別れか…僕どっちにしろ女子校にしか行きたくないから…」
J「……うん……」
蒼「でも私立になるとおじいさんとおばあさんに迷惑かかっちゃうから…多少無理してでも…R女子に行きたいんだ…」
J「共学は…やっぱり……嫌…?」
蒼「そ…だね。やっぱり…まだ男の人なんて全然信じられないし…痴漢の人だって…結局誰だっていいんだろうし…」
J「だ、誰だっていいなんて……そんな事…無いと思うけど……」(…………)
蒼「…ごめんね……桜田君だって好きな人いると思うのにこんな事言っちゃって…」
J「いいよ……別に……」(…………)
蒼「あっ…僕の家ここだから…良かったら上がっていく?おじいさんとおばあさんも喜ぶと思うし…ってもう遅いね……」
J「うん…ここまでで失礼するよ…おじいさんとおばあさんによろしく言っといて。」
蒼「……うん。じゃあまた明日…今日は本当にありがとう……お休みなさい……」(かすかに微笑んで控えめに手を振る)
J「…!!あっ…水銀燈だって大変だと思うし…とりあえず暫くは僕が帰り…お、送ってやるから…!!
  お、お…お休み…」(何か修学旅行の事…思い出しちゃった……あの時はまだ…自分の気持ちなんか……)

やっぱり本当は気付いていたのかもしれない…もし二年の夏までに戻れてて…
好きって素直に言えてたら……こんな事で悩むこと…無かったのかな…?

それに学校別々になっちゃうのか…出来れば一緒の高校に行きたかったな…

じ「蒼星石。お帰りなさい。一人で大丈夫だったかい?」
ば「そうよ。いつも駅まで迎えに行くって言ってるのに…いつもいい、いいばっかりで…少しは翠ちゃんみたいに素直になって…」
蒼「もう、いいの!!それに今日は……友達に送って貰ったから…大丈夫だったよ。」
じ「そうかそうか。良かったのう。」
ば「お礼の電話でも入れておきなさい…ね。」
蒼「うん……分かった。」(名簿を取り出す)

蒼「……」(桜田君…家近いって言ってたのに全然別方向……僕の為にわざわざ遠回りしてくれてたのかな…)

RRRRRRR……

の「はい、桜田でございます。」
蒼「夜分遅く申し訳ございません。ジュン君と同じクラスの蒼星石と申しますが、ジュン君今お電話口に出られますか?」
の「えっと…まだ帰ってきてないんです…今日は塾で…いつもはもうちょっと早いんですけど…
   あ、もし伝言があれば伝えておきますけど…」
蒼「じゃあ…今日はありがとう…とだけお伝え願えますか?急ぎの用ではないので、また明日学校で話します。」
の「はい、わかりました。」
蒼「では失礼します。ジュン君によろしくお伝えください。」

J「ただいま~」
の「あ、ジュン君。今同じクラスの蒼星石さんから電話があってね、今日はありがとうですって。」
J「あ、あぁ…」
の「かけなおす?学校ででも良いって言ってたけど…」
J「じゃあ良いよ。風呂入ってくる…」(もし電話かかってきてたら…上手いこと喋れてたのかな?…はぁ…)

翌日
蒼「お早う、桜田君。」
J「お早う。」(こいつから挨拶してくるなんて珍しいな…
蒼「あ、これおばあさんがね…昨日のお礼にって……よく家で食べる和菓子なんだけど…凄く美味しいから…ひょっとして…和菓子嫌いかな?」
J「ありがとう…おばあさん、おじいさんにもお礼言っておいて。あと…僕和菓子好きだよ…(これくらい軽くいえたら…)昼休み皆で食べようか。何があるんだ?」
蒼「うん…っ。えっとね、ここにのりのお煎餅があってこれがあられで…」


銀「何だか良い雰囲気…このまま上手く纏まってくれれば良いんだけど…」


中学生日記・三年・秋
金「それでは体育祭の参加種目を決めるかしら~今年の優勝は三年B組が楽してズルしていただきかしら~♪」
笹「まず得点のでかいクラス対抗男女混合リレーの選手を決めないとね。え~っと、クラスから男女一人づつ…」
金「女子は決まってるのかしら~女子で学年一足の速い蒼星石。お願いできるかしら~」
蒼「うん。構わないよ。ご期待に沿えるかどうか分からないけど…」
金「男子もベジータで良いかしら~?」
ベ「おう、もちろんだとも。王子の俺にまかせろ!」

銀「私やジュンみたいな得意でも不得意でも無い人はこういう時困るわねぇ…」
蒼「そんな事…自分のやりたいものを精一杯やれば…」
ベ「銀嬢!!二人三脚だけは駄目だぞ!!男女が肩を組み合って歩くなど…破廉恥極まりないからな!!」
銀「分かってるわよぉ、もう!私は100M走と…玉入れがいいわぁ……」
J「あー…玉入れ良いなぁ…僕も徒競走は100Mだ。玉入れ…ってジャンケンもう終わってる?」
ベ「そうだな!終わってるな!!お前は相変わらずトロイなぁ…」
J「うるさいなぁ…あと残ってるのは……に、二人三脚……あぁぁ……」
金「蒼星石ー。ちょっと来るかしらー?」
蒼「あ、はいはい。金糸雀なーにー?」

J「……」
銀「頑張りなさぁい、ジュン。せいぜい相手の子にいやらしいって言われないようにねぇ…」

金「あのねぇ、蒼星石。このクラス、他のクラスに比べて女子が一人足りないの、知ってるかしら?」
蒼「うん。去年一人転向しちゃったしね…」
金「それでね…その子の代役を全てあなたに任せたいの……」
蒼「えっ……?!ででもそれって…」
金「こんなの他のクラスでもやってる事かしら~♪それに、カナは…多分皆も…思い出の為にも優勝したい…かしら…」
蒼「う、うん…分かった。そうだね…皆で頑張ろうか。で、僕は他何に出ればいいの?」
金「80Mハードルと、二人三脚お願いするかしら~」
蒼「う、うん……二人三脚ね…わ、わかったよ…」(やだな~)
金「では決まりかしら!!」

金「二人三脚に出る人は、身長と100M走のタイムを考慮して、カナが勝ち抜けるベストパートナーを考えるから、明日まで待っててかしら~」

放課後
J「蒼星石~。ちょっと塾の数学で分からないところがあるんだけど、今時間ある?」
蒼「うん。大丈夫だよ。僕で良ければ……」

蒼「ここは二次関数を使うんだ。Xの二乗が…」
J「ふんふん……」
蒼「だからここはこうなって……こう。OK?コツを掴めば大丈夫だよ。」
J「うん…あ、蒼星石…体育祭何出るんだ?」
蒼「え~っとね、僕は…リレーと綱引きとハードルとに、にんさんきゃ…」
J「ちょっと待て。そんなに出るのか?」
蒼「うん。金糸雀にたのまれちゃって…」
J「運動できる奴は大変だな~」
蒼「そんな事無いよ。ただ走るのは得意だけど他はそんなに……」
J「本当か~?ハンドボール25Mくらい飛ばしてたじゃないか……」
蒼「むっ!じゃあそんなに言うなら試してみる?腕相撲しようよ!!」
J「望むところだっ!!」(って…何かいつの間にか手繋ぐチャンス…)

蒼「行っくよ~…はい!」
蒼「うぬぬぬぬぬぬっ!!」
J「………」(凄い必死な顔してる…でも弱いかなやっぱり…)
蒼「んんーっ!!意外と強いね…」
(ぱたん)
J「はい、おわ……」

ガラガラガラガラガラ

男1「あれ、何でお前ら手繋いでんの~?」
男2「そういう仲だったけ~?おあついね~!!」

蒼「っ!!ち、違うよ…!う、腕相撲してただけ…!」
J「あっ…ばか………」

男1「こんな放課後の教室で……腕ずも~?」
男2「それこそ…なぁ…なぁ?」

蒼「……っ!!だから……僕たちは勉強をしてて……」

男2「何の勉強だよなぁ…?」
男1「ま、俺達はお邪魔にならないように退散するぜ……」

蒼「…………」
J「……その、ごめん…僕が場所考えずに勉強教えて…なんて言ったから…」
蒼「いいよ、桜田君悪くないよ…腕相撲しようなんて言い出したの…僕だったし…は…あはは…は…」
J「………う、うん…そろそろ塾行こっか……」

夕方・塾の前
J(やはり塾までの道のりで会話は途切れる…か。まだ思考回路戻ってないみたいだし…)
J「まぁとりあえず迎えに来るから…ちゃんと待っといて…」
蒼「うん…あははは…は…」
女1「ねー、あの人って蒼星石の彼氏?」
蒼「…えっ!違うよ!友達だよ!!」
女2「でも毎回違う塾だけど送ってくれてるじゃん…優しいねー…気があるんじゃないの?」
蒼「違うってば…!!大体桜田君は…僕の事男女って…言ってくるんだから…」
女1「でも…最近は言ってこないんじゃなかったっけ…?」
女2「……しかも塾の行き帰りにわざわざ送ってくれる…ってこれはもう…」
1&2「………?」
蒼「えっ…?えっ……何?」
1&2「えへへへへへへ…教室いこっか。」
蒼「ちょっとー!!だから何なのさー!!」


夜・塾の前
J「あっ…良かった…ちゃんと居たな…」
蒼「……うん…」
J「じゃ、帰ろうか…」(夕方の反応がアレだったからひょっとしていないかと思ったけど…)

帰り道
蒼「ねぇ、桜田君……もういいよ……わざわざ遠回りしてくれなくても…もう受験も近いし…大変でしょ…?」
J「……そんなの…友達じゃないか…なぁ?!」(…やっぱり来たか…)
蒼「そ…だけど……周りから見たら……違うみたいだし…やっぱり…」
J「そんなの…蒼星石らしくないじゃないか…お前は…見た目で決められるの……あれほど嫌だって言ってたのに…」
蒼「………ぅ…そ、だけど…でも……」
J「…ごめん……困らせるつもりじゃなかった…でも僕としては…一度始めたことだし…最後まで遣り通したいんだ…」
蒼「…………僕こそ…迷惑かけてるのは…僕の方なのに…ごめんね…ありがとう…」
J「あっ…もうすぐ家着くな…それと聞き忘れてたけど…二人三脚大丈夫なのか…?まだ変更効くだろうし変えてもらったら…」
蒼「多分大丈夫だよ。一瞬で終わるし。ちょっとは…嫌だけど…ほんの一瞬だから…」
J「そっか…何かあったらまた言えよ。んじゃあおやすみ…おじいさんとおばあさんによろしく」
蒼「うん…ありがとう。こちらこそお姉さんによろしく…おやすみなさい…」

蒼「………」(何だろ…僕どうしちゃったんだろ…?)


次の日
金「二人三脚の組み合わせを発表するかしら~とりあえず基本は女子の速さと身長を基本に、それに合う男子と組ませて、
  とれる所を楽して美味しく頂ける作戦にしたかしら~」
J(何か凄い嫌な予感がするけど…)「………僕は誰とだろ…?ってやっぱり直撃…」
銀「どうしたのぉ?あら、良かったじゃない。蒼星石と組めて。」
J「良くないよ…」
銀「じゃあ他の男と一緒に肩抱かれて走ってる姿見てる方がいいのぉ?」
J「それも嫌だよ…ちょっとまぁ聞いてくれ…」

銀「ふ~ん……何か色々大変見たいねぇ…」
J「いつになく投げやりだな…こっちはもうそんなに時間が無いって言うのに…」
銀「そぉねぇ…蒼星石の態度が変わりだしたのは……ジュンのこれまでの努力のお陰かもねぇ…ま、二人三脚しっかりやってね。」
J「そ、そんな…」

蒼「…おはよ……桜田君…昨日はごめんね…って何で皆黒板に群がってるの?」
銀「二人三脚の組み合わせが決まったからよぉ。」
蒼「そっか…僕、だれ?」
J「…………」(恐る恐る手を挙げる)
蒼「あっ……あはは…、そ、そそそうなんだ…よ、よろしくね……」
銀「まぁ、友達と組めて良かったんじゃなぁい?ねぇ、ジュン?」
J「う、うん……」(そうなんだけど…そうなんだけど……何か想像してしまう自分が…嫌だ……)
蒼「まぁ金糸雀が決めた事なんだし大丈夫でだと思うよ。あの子、こういう事には命かけるタイプだから…」
銀「でも、ジュン。あなた蒼星石とどうして組めたのかしら…?そりゃ身長はジュンの方が5センチくらい高いだけだけど…
  足の速さが…」
J「あっ…と、特訓してたんだ…秘かに」
蒼「どして?まさか体育祭に向けてって訳じゃないよね?」
J「………中一の秋に…マラソンで蒼星石に負けたのが悔しくて…ちょっとずつ…走ったりしてた…」
(最初はそうだけど…この頃ははちょっとでも適う物作りたかったから……)
銀「あらぁ。結構ジュンって負けず嫌いだったのねぇ…」(きちんと努力が実を結んでるじゃない。えらいわぁ)
蒼「…そうだったんだ……ちょっと意外…かも…」

J(正直嬉しいんだ。この頃ちょっとづつ距離は近まってきているような気がする…けど何か逆行してるような気がしないでも無いんだよな…)
J(でも…たかが体育祭の練習でこんなに緊張するのは初めてかな…せめて良い結果出さないと!!)

いざ、練習
銀「ベジータ頑張ってね~♪」
J「さっすが…リレー組はもう世界が違うね。」
銀「…そうだけど、ジュンも蒼星石と同じくらいの速さで走れてるんだからぁ…それにしてもビックリしちゃったぁ…
  蒼星石も、絶対見直したと思うわよぉ。ほら、手振ってるわ。ジュンも振りなさぁい。」
J「そんな…だってあれは水銀燈に…」
銀「つべこべ言わずに振るの!!」
J「分かったよ……」
蒼(あっ…桜田君も………僕に…ふってくれてるんだよ…ね?何かあの二人…仲良いなぁ…見てると胸がちょっと痛くなる……何で?)

蒼「じゃ、桜田君、やってみようか。足出して。」
J「う、うん…」
蒼「取れない?」(きゅっきゅ)
J「うん…」(うわ…結構ピッタリくっ付くな……こんな状態で走れるのかな…歩くことすら出来る自信がぁ……)
蒼「じゃあ行くよ…僕は右足出すから、桜田君は左足から…せーのっで行くからね」(肩に手を回す)
J「……うん…」(呼応するかのように蒼星石の肩に手を回すが…頭が真っ白で何も考えられない)
蒼「せーの!!いっち……ってうわわわわーっ」

どさっ
J「ご、…ごめっ…ちょっとぼーっとしてて…」(地面に倒れる寸前で身体を抱える)
蒼「あ……良いよ…まぁ初めだし。次からはちゃんとしてね。」
J「うん…」(軽いなぁ…って僕は何変な事考えてるんだ?!蒼星石の為にも絶対勝たなきゃ!!)

体育祭
金「ここまでは順当ね!まぁ二位っていう微妙な位置にいるのかしら!さぁ応援番長カナが応援頑張るかしら♪」
蒼「金糸雀も応援お疲れ様。次は玉いれだっけ。」
金「う…だってカナは運痴だから…これくらいしか皆の力になれないかしら…」

放送「80Mハードルに出場する選手は西門に集まってくださいー」

蒼「うわっ!!僕出番だ!!」
金「頑張ってくるかしらー!!」
J「忙しそうだな…」
金「あ、ちょっと水銀燈~腰をもっと入れてしっかり投げるかしら~」

銀「五月蝿いわぁ…こっちも一生懸命やってるのよぉっ!!」

金「あぁ…駄目だったかしら…」
J「まぁまぁ…」
金「次はハードルねー!!」

J「ま、これは……」
金「蒼星石は当然って感じかしらぁ…」
銀「ただいまぁ~蒼星石大変みたいねぇ…」
J「うん。一つ出るだけでも結構ドキドキするのになぁ…」

蒼「はぁ~ただいま~……」
銀「お疲れさまぁ…」
金「格好良かったかしらぁ♪また女の子のファン増やしちゃったかしらぁ」
蒼「そんな事無いよ…」
銀「もう私出る競技終わっちゃったぁ…」
J「確かもうすぐ二人三脚…」
蒼「…う、そっか……桜田君、そろそろ行こうか。」

「きゅっきゅっ」

蒼「結んだよ。僕は右から、桜田君は左から…せーので……」
J「うん……」(やっぱくっ付いちゃう……駄目だ駄目だ、邪念を捨てろ、僕!!)
蒼「どうしたの?」
J「いや、何でもない」
蒼「あのね…僕三年続いた今のクラス…大好きなんだ……もちろん…嫌な事もあったけど…
  皆で…最高の思い出残したいんだ……もうすぐ皆離れ離れになっちゃうかもしれないけど…今の気持ち忘れたくない…」

蒼「だから…頑張ろうねっ!」
J「お、おう!!」(僕も一緒の気持ちだよ…蒼星石の事だけじゃなくて…ベジータとか、水銀燈とか…皆の事ずっと覚えていたい…!!)

パァ………ンッ

蒼「はぁっ…はぁっ……良かったね…一位だよ……」
J「そりゃな…蒼星石の足の速さなんだから、息さえ合えばほぼ確実に…はぁっ……」
蒼「正直…二人三脚…嫌だったけど…僕よく考えたら今まで一人で走ってばっかりだったかもしれない…
  それはそれで楽しいし、マイペースで出来るから楽なんだけど…やっぱり誰かと一緒って…楽しいね…」
J「うん………」
蒼「多分…桜田君と一緒だったから…他の子だったら多分…こんな風に出来なかったかも…だから…ありがとう…」
J「…僕も一緒だよ…」
蒼「そう?良かった。変な事言っちゃったかなって思って……」
J「そ、蒼せいせき……ぼ…僕は…っ!!…」

金「こんな所にいたかしら~♪蒼星石さっさとリレーの準備に入るかしらっ!」
蒼「うん。分かった!!」
J「………」(あっぶね…今言ってしまいそうになった…やばい……)


金「B組優勝おめでとうかしら~♪」
銀「お疲れぇ、カナ。」
蒼「本当、メンバー組から応援団まで…お疲れ様……」
金「うぅぅ……っカナ……な、何も競技で役にたてなかったから…せめて…せめて皆に…頑張って欲しかったかしら…」
ベ「そんなに泣くな、金嬢!!そんな事、俺達が一番よく知ってる!!」
金「うっ……うっ…あと半年でお別れなんて嫌かしら…いやかしら~っ……みんな…皆大好きかしら~」

J(本当にあと半年なんだな……ずっとずっと一緒にいたいって思ってたけど…それは甘えなのかな…大人になる事を、
  拒否しているだけなのかな……?)

三年・12月初め

塾の帰り道
蒼「何かあっという間に冬だね…ついこの間まで体育祭~とか言ってた気がするけど…」
J「本当だな…あー…息が白い…あー…もう受験か……冬休みとか休みじゃないよな…」
蒼「あはは…ず~っと塾だもんね。でも仕方ないよ。」
J「でもクリスマスパーティーはクラスでするっぽいよ、金糸雀が秘密に計画してたみたいだけど、何か眠りながら書いてたから丸見えだった。」
蒼「パーティーか…皆結構余裕だね……僕はクリスマスから冬特訓開始だ…」
J「まぁうちの学校の奴らは薔薇学行く奴多いしな…そんなに気張らなくても良いんだろ…」
蒼「うん…そういう訳でもないと思うけどなぁ……まぁ皆で楽しめたらちょっとした息抜きにもなるよね。楽しんできなよ」
J「お前は来れない…か……勉強頑張れよ。」
蒼「うん。ありがとう…おやすみなさい……」
J「おやすみ……」(クラスの皆と…いや蒼星石と一緒に居たかったけど……)


クリスマスの夜
蒼(あー…やっと塾終わった…疲れた……って今日は桜田君いないんだっけ……)

てくてくてくてく

蒼(あれ……?一人で帰るのって…こんなに寂しかったかな……?)

J「蒼星石っ!!」
蒼「……えっ?」
J「…迎えに……来たぞ!!」
蒼「どうして…?クリスマス会行ってきたんじゃないの?」
J「行ってきたけど…途中で抜けてきた…前に言っただろ…途中で投げ出したくない、最後までやり遂げたいって…」
蒼「でも……悪いよ……その…僕の為に…ごめん…ね…」
J「僕がしたくてしてるんだから、気にするなよ…」
蒼「うん……」

家の前
J「あ……これ渡しとかなきゃ…はい…」(大きな包みを渡す)
蒼「…?これ…何?」
J「クラスの皆から。蒼星石来れないって言ったらじゃあ皆でプレゼントと手紙でも渡そうかってなって…」
蒼「え………本当?」
J「うん。珍しいだろ?エセ策士の金糸雀がバレずにやり切るなんて…」
蒼「……本当だね…皆……僕のために…わざわざ気を遣ってくれて…」

J「…気にするなよ…そ、それと……これは…僕から…」(若干震える手で蒼星石の手をとると、小さな袋を無理やり蒼星石の手に押し込む)
蒼「……え?」
J「お守り……上手くいきますようにって…」(でも…上手くいったら……)
蒼「うん…わざわざ買ってきてくれた…の…?」
J「うん……でも…今日…皆と…クリスマス会してて…思った…皆とずっと一緒にいたいって…」
蒼「…そう…だね…」
J「でもそれは…蒼星石も…一緒だから……蒼星石がいないクラスなんて…考えられない……から」

蒼「……え?」
J「…一緒の高校…行きたい…んだ…」

蒼「そ…それって……?…」
J「…女子高にしか行きたくないなんて…言うなよ…どんだけ勉強お前の為に頑張っても…絶対絶対一緒の高校行けないなんて……」
  そんなのひど過ぎるよ…」
蒼「………だって…」
J「このまま終わるなんて嫌だ…こんな事急に言われても困るってのは分かってる…それに…お前がどういう理由で女子高に拘るのかも…
  みんなみんな知ってる………けど……好きなんだ……僕の事…ただの友達だなんて…思っていて欲しくない…」
蒼「……止めて…僕は……」
J「分かってる…分かってる…この大事な時期に…困らせてごめん…でも…何かの答えは欲しいんだ……」

蒼「そんな事言われても…」
J「………ごめん……変な事ばっかり言って本当にごめん…もう帰るよ……おやすみ…」
蒼「………」


RRRRRR…
蒼「水銀燈?今…ちょっと話しても良いかな?」
銀「良いわよぉ…なぁに……?」

蒼「…桜田君に…好きって…一緒の高校行きたいって言われた……」
銀「あらぁ…で?」(GJよぉ!ジュン!!)
蒼「正直…どうしたら良いか分からない…今まで桜田君が友達のフリしてたってのが…怖くて……」
銀「…う~ん…でもぉ…ジュンはそれでも凄く誠実だったと思うけどぉ……」
蒼「……分からない…僕はどうしたら良いのかな…?僕は…桜田君とだけは…仲の良い友達でいられると思ってたのに…」
銀「…で?蒼星石は、ジュンの事好きなの?嫌いなの…?」

蒼「…最初は凄く嫌いだった…でも今は嫌いじゃない……でも恋愛感情の好きかなんて…分からない…」
銀「その…前に付き合った人に対する…気持ちと比べてみたら…?」
蒼「分からない…あの人に対して…僕は…そういう気持ち……無かったかもしれない……」
銀「じゃあ……もしこの先ジュンが、蒼星石以外の女の子を…送り迎えとかしたら…どう思う?」

蒼「………分からない…ちょっと…嫌かもしれない…でも……でも……」
銀「じゃあ、一緒にいたい…とか思わない…?ねぇ……私も…蒼星石とずっと一緒にいたい…のよぉ…」
蒼「…………」
銀「私も、蒼星石みたいな友達できたのはじめてだしぃ…それに男が怖いなら、私達が守ってあげるから…一緒の…高校…行かない?」
蒼「……でも今更……」
銀「もう一度よく考えてみて欲しいの…まだ時間はあるし……」
蒼「………………」


蒼「……」(僕……どうなんだろ…皆と一緒にいたいのかな…?桜田君の事…好きなのかな…他の女の子と桜田君が仲良くしてたら…どうなんだろ…?)

2月・放課後の教室
J(…あれからも蒼星石と…塾は一緒に帰ったりしたけど…会話らしい会話なんて…この頃全然してない…
  結局蒼星石がどこの学校を受けるのかも…聞けないままだ……)

蒼「桜田君…ここに居たの…?」
J「うん……」
蒼「今日…薔薇学園の合格通知来たって…本当?」

J「うん…合格…してたよ……」
蒼「……そっか…良かったね…」
J「蒼星石は…?」
蒼「僕も……来たよ…薔薇学園……」


J「えっ……?!それ…本当…?」
蒼「うん…塾の先生にも、学校の先生にも…凄く色々言われたけど…
  僕が何をしたいのかって考えたら…やっぱり皆で一緒にいたい…って思って…」
J「…………」(ぽかんと口を開けたまま…)


蒼「クリスマスの時の答えが…それじゃ…駄目かな…?」
J「それって…」
蒼「僕なりに…この三年間振り返ってみたら…桜田君がいつ近くにいて…酷い事も一杯されて…でも……
  辛いとき…傍にいてくれて…それを桜田君が…他の子にもするって考えたら…嫌だなぁって思ったんだ…」
J「…本当……?」

蒼「うん…だからこれからも三年間…よろしく…」
J「……うん…僕も…よろしく…あ…じゃあこれからは…出来れば…下の名前で呼んで欲しい…あ、ごめん…ちょっと先走っちゃって…」

蒼「ううん…いいよ…分かった。じゃあちょっと呼んでみるね。ジュ…ン…くん…で良いのかな?おかしくない?」
J「うん…おかしくないよ……」
蒼「まだ慣れるまで時間かかると思うけど…ゆっくり待ってくれると嬉しいかな…?」
J「うん。待ってる。いつまでも待ってるから…ありがとう…」

現在・再び学校の屋上

蒼「あー何か改めて思い出したら・・・かなり恥ずかしい・・・ね・・・」
J「そうだなー・・・あの時は蒼星石がこんなに激しい子だとは思ってなかったからな・・・」

蒼「う・・・・・・それはその・・・・・・な人の前だけだから・・・・・・」
J「・・・どんな人・・・・・・?・・・ほらほら・・・言って見ろよ・・・」
蒼「・・・好きな・・・・・・人だよ・・・だよ・・・」(今日はなんかジュン君の方がいじわるだ・・・)
J「はい、よくできました~」なでなで

J「でも昔は・・・・・・僕本当に子供っぽくて・・・ごめんな・・・」
蒼「うぅん……もう良いんだ…でもあの時は本当に悲しかったな…ジュン君と話するのも嫌だった…」
J「…………ごめんなさい…本当に配慮が足りませんでした」
蒼「特にバレンタインは辛かったなぁ…ね?」
J「…………返す言葉もございません。未だにアレは僕にとってもトラウマです…」
蒼「……分かってるよ…じゃあお願い聞いてくれたらもう許してあげる。それとこの話もしない。どう?」
J「う……何?」(とんでもないものだったらどうしよう…)


蒼「あのね……もしジュン君さえ良ければ…ずっとずっと…一緒に居て欲しい…な」

THE END

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