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今週の一人で出来るですぅ


翠出現は遅いけど我慢してくれ

双子の過去1

J「あれ、翠星石は?」
蒼「それが、風邪を引いたみたいでさ」
雛「ピクニックの日に可哀想なのー」
金「大丈夫かしらー?」
銀「おばかさぁん。乳酸菌取らないからよぉ」
紅「それは関係ないのだわ」
銀「そうかしらぁ?じゃぁ日頃の行いが悪いのねぇ」
蒼「む、水銀燈。翠星石を馬鹿にした発言はやめてもらえるかな」
銀「あらあらぁ、ごめんなさいねぇ」
薔「・・・・・・・・・許したげて・・・」
蒼「まぁ、いいけど(薔薇水晶は苦手なんだよね・・・」

J「みんな仲直りしたところでお昼にしようか」
雛「うぃー」
金「かしらー」
紅「ところで蒼星石。その大きな荷物はなんなのかしら?」
蒼「これはみんなの分のお弁当さ。翠星石が作ってくれたんだ」
紅「まぁ、でも彼女は風邪を引いているのではなくて?」
蒼「うん。なのに、無理して作ったみたいだよ。
 『私の代わりに弁当箱が楽しんでくるですぅ』なんて言ってたしね」
全「翠星石らしい・・・」
J「じゃぁ、いただこうか」

雛「翠星石のお弁当おいしいのー」
金「カナの玉子焼きといい勝負かしら!」
銀「認めたくないけどおいしいわぁ」
薔「・・・・・・シュウマイ・・・上手・・・」
紅「それにしても、翠星石のお料理はほんと美味ね」
J「そうだな。練習でもしてたのかな・・・?」

蒼「あぁ、皆には言ってなかったかな」

言って、蒼星石は数年前に思いを馳せる。今よりもっと女らしくありたいと思っていたあの頃に・・・。

――――翠星石たちが小学生だった頃。
女「さて、【今週の一人で出来るですぅ】はここまで!来週も見てくださいね」
翠「絶対見るですよ。忘れたなんてゆるさねーですから」
女「翠星石ちゃん、お疲れ様」
翠「そっちこそよく頑張ったです。来週もよろしくです」
女「まぁ、翠星石ちゃんが人を褒めるなんて何かあったのかしら?」
翠「うるせーですね。翠星石はもう帰るですよ」

「お疲れ様ー」という、スタッフの声が聞こえてくる。

蒼「お疲れ、翠星石」
翠「蒼星石まであいつらとおんなじこといわねーでいいですよ。
  それより今日は何の日か覚えてるですよね?」
蒼「当たり前じゃないか。今日は僕たち双子の誕生日でしょ」
翠「そうです!今日は国民的アイドルの翠星石様が腕によりをかけて料理を作るですよ!」
蒼「ふふっ、楽しみにしてるよ」

国民的アイドルというのは誇張しすぎだが、翠星石は小学生離れした料理の腕と、
その独特のキャラクターを買われ、料理番組【ひとりで出来るですぅ】の
レギュラーに抜擢され老若男女から人気を集めていた。

二人の自宅
蒼「ただいま。って、父さんたちはまだ帰ってないみたいだね」
翠「しらねーですよ。あんなやつら。
  娘の誕生日に家にいねーやつらなんてどうでもいいです」
蒼「それはいいすg・・・」
翠「蒼星石?どうしたですか?」
蒼「いや、姉さん宛にプレゼントがたくさん着てるなって」

そういう蒼星石の目は、どこかもの悲しそうで。

翠「いやー人気者は照れるですね。でもこんなにたくさん要らんですよ。
  蒼星石にも半分あげるです」
蒼「だめだよ! これは、翠星石に、って送られてきたものなんだから」
翠「それはそうですけど、そうすると蒼星石は・・・」
蒼「いいんだ。僕は姉さんの手料理が食べられたらさ。
  じゃ、先に部屋に行ってるから」
翠「蒼星石・・・・・・」

いつも強いフリをしている蒼星石。でも彼女の心の中は・・・

蒼(僕も、姉さんみたいに可愛く振舞えたらよかったのにな・・・)

トントントン・・・リズム良く包丁がまな板にキスをする。

翠「蒼星石、元気なかったです。あんなにたくさんのプレゼントなんて要らないのに・・・
  プレゼントよりも、蒼星石の笑顔の方がずっと大切です・・・・・・」

トントントン、変わらず続く出会いのリズム。けど、二人の心はどれくらい近いのだろう。

翠「翠星石がテレビに出なければ、蒼星石も悲しまないですか・・・?」

けど、どうすればテレビに出なくていいんだろう。【ひとりで出来るですぅ】は生放送。
自分が駄々をこねれば、多くの人に迷惑がかかってしまうだろう。馬鹿親も叱るに違いない。

翠「翠星石はどうすればいいですか・・・?」

たずねるが、そこには誰もいず、答えもない。

翠「悩んでいてもしょうがないですね。今は、蒼星石のために一生懸命料理するです!」

トントントン、こんなリ距離は近いのに。いつも二人は一緒なのに。

その夜、結局両親は帰ってこなかったけど蒼星石と二人で眠る翠星石は夢を見た。

翠「ここは・・・?」

あたりには、色とりどりの花が咲き乱れている。そして、その花園の中心。
盛り上がった場所に如雨露がおいてある。

翠「どうして、こんなところに如雨露が・・・?」

いつも一緒の蒼星石はいない。少し怖いけど、一歩ずつ近づいていく。

?「翠星石」
翠「!? 誰です!?」

周りを見渡すが、そこには誰もいない。

ス「翠星石。私は目の前ですよ。貴方を守る精霊。スィドリームです」
翠「スィドリーム・・・? この如雨露が?」
ス「ええ。私は貴方を助けるために現れたのですよ」
翠「私を助ける・・・ですか?」
ス「ええ。貴方はお困りのようですからね。でもそれも今日まで。
  貴方には、打開策を教えて差し上げますよ」
翠「ほんとうですか!? どうすれb・・・」

翠星石の意識は、ここで途切れた。
――翌日
スィドリーム・・・そういうことだったんですね(ニヤソ

――――1週間後

女「さて、今日の【ひとりで出来るですぅ】はなんと!豪華ゲストをお招きしたスペシャル番組となっております!
  もちろん、生放送です。翠星石ちゃん、緊張しないでね」
翠「あたりめーです。誰が来ようが翠星石は料理を出すだけです」
女「これは頼もしい限りですね。では、本日のゲストさんたちの登場です。
  一人目はこの方、ベジータさんです!なんとベジータさんは翠星石ちゃんのお父様です!」
翠「え?・・・き、聞いてないですよ。なんであいつが・・・?」
女「さて、もう一人のゲストは、MEGUさんです!
  言うまでもなく政治界のトップに君臨するMEGUさん。
  水銀党の党首でもありますが、さらに! 翠星石ちゃんのお母様でもあるんです!」
翠「あいつまで・・・どういうことです?」
蒼「~~きぃ」

呼ばれた方を振り向けば、蒼星石が立っていた。ADとなった彼女は、
これらが翠星石の人気を上げるために両親が仕組んだということを伝えてくれた。
わざといいリアクションをとれば、娘の人気も上がるだろう、ということだ。

翠「そんなに、そんなに翠星石が頼りないですか・・・」

涙を浮かべ、しかしカメラにそれは見せない。フルフルと顔を振り、蒼星石に微笑みかける。
しかし、その笑みは蒼星石さえ恐怖を感じる小悪魔というにはあまりに残酷な笑みだった。

翠「ふんっ。相手がだれだろーがかまわねーですよ。むしろこれは好都合ですかねぇ・・・
  ヒーッヒッヒ。スィドリーム見てるですか?翠星石は、やりますよ・・・!」

そして、調理時間はが始まった。今回の課題は何故かピザ。
どうやら、ベジータの好物ということだが、翠星石には好都合だ。

翠「ヒーッヒッヒッヒ。ピザに塗るのはケッチャップですか?ピザソースですか?
  べつに何でも良いんですけどねー今回はこれなんですよねぇ。クックック」

翠星石の独り言は、もちろんマイクにはとどかず
翠星石はポケットからあるものを取り出し、カメラの四角からピザの生地にかけていく。

蒼(!! あれは・・・タバスコ!? 翠星石、なにを!?)

蒼星石が思う間にも翠星石は着実に料理を進め、ピザは釜に飲み込まれていった。

――数十分後。

翠「そろそろですかね」
翠星石が料理をゲスト席へ運んでいる、その時

蒼「ダメだ! 翠星石!」
翠「蒼星s」
男「なんだおまえは!? おい、つまみ出せ!」
翠「あっ、ちょっと、やめるです! 蒼星石から手を話せです!」
女「え? 彼、翠星石ちゃんの知り合いなの?」
翠「【彼女】は翠星石の妹ですよ!」
女「え、ああ。そうだったのかしら。でも、どうして彼女がここに?」
蒼「翠星石がもってるピザは、失敗作なんだ!」
全「!!(なにを・・・?」
蒼「僕が、ピザソースの中身をタバスコに入れ替えたから・・・」
ベ「なんだと! 本当の地獄はここからだったのか」
翠「ち、ちがうです! 翠星石が勝手に間違えたんですぅ!」
蒼「いいんだ。姉さんは、何も悪くないから」
女「突然のトラブルにより、本日はここで終了させていただきます。
  申し訳ございませんでした」

結局、このことが原因で翠星石は芸能界から足を洗うことになった。

――――ってことがあってさ。
蒼「僕が翠星石の人生を曲げちゃったから、姉さんを――翠星石を護っていくんだ。
  もちろん、キミからもね。フフッ」


THE END

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