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雛「今日は一緒にお勉強するのー」
ジ「あ、ああ……(また何か吹き込んだんだろうなぁ柏葉)」
雛「うーんと、うーんと、どのお勉強する?」
ジ「そうだなぁ。雛苺はどれが苦手なんだ?」
雛「うーん、うーん……」
ジ「(なんで悩むんだろう……あ、もしかして)」
雛「え、えっとね、ヒナね」
ジ「……全部とか?」
雛「んなわけねーだろ、クソして寝ろ! まさに外道!」
ジ「……」
雛「(ニヤニヤ)」
ジ「……」
雛「……って、やれって、巴が」
ジ「……」
雛「ヒナは全部苦手なのー」
ジ「そ、そうか……」
 
 
 
巴「。。。ククク」





金糸雀「今日はエイプリルフールかしらー!」
雛苺「なのー」

金糸雀「ジュンに嘘ついちゃうかしらー!」
雛苺「ういー」

金糸雀「お約束でA嘘つく→B喧嘩→C仲直り→Dラブラブかしらー!」
雛苺「なのー」

金糸雀「それじゃいってくるしからー!」
雛苺「ういー」




金糸雀「ジュン怒っちゃったかしらー!今Bの部分かしらー!」
雛苺「なのー」

金糸雀「これでフラグ立ったかしらー!」
雛苺「ういー」


金糸雀「これでジュンをゲッ」
雛苺「今日は4月2日なのー」



金糸雀「かしらー!!!?」
雛苺「ういー」





「うにゅー、うにゅー」
「美味しい? 雛苺」
「美味しいのー!」
「あ、振り上げたら……って」ベチャ
「あー! トモエー!」
「だ、大丈夫よ。顔についただけだし」
「(じー)」
「雛苺?」
「……」
「な、なに?」
「……もったいないのー」ペロリ
「え?」
「もったいないの、舐めるのよー」ペロペロ
「ちょ、雛苺、くすぐったいわよ」
ペロペロペロペロ
「ちょ……やっ、やめぇ……」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
「おなかいっぱいなのー」
「……(ぐったり)」
 
(柏葉が放心している……雛苺、恐ろしい子!)







 雲を、遠い昔にスケッチブックに描いた事がある。
 空ではなく、雲のみを画用紙に敷き詰めて。
 クレヨン片手に画伯気分で、腕が休みなく動く。
『何描いてるの?』
『うーんとね、うーんとね、くも!』
『くも? 空じゃなくて?』
『うん、くも!』
 弾んだ声。すると雛苺に対面する少年が問う。
『空は描かないの?』
『……うゆ、苦手なの』
『ご、ごめん』
 言葉に窮乏して、少年は唸る。しかし沈んだ雰囲気をどうにかしようと、
『じゃあ、じゃあ、空を描けるようになったら、ぼくに見せてよ!』
 
 そうだ、そうしよう。
 雛苺を動かすものは、その一念だけだった。
 茜色が侵食しつつある街並みを追い抜いて、息を切らせながら。
 走れ走れ。走れ、走れ。走れ走れ。
 果たして幾多の人混みを遥か彼方に置き去りにし、人気のない校舎に辿り着いた。
 茜色はもはや朱色になりかけており、夜に支配されるのも時間の問題である。
 校舎を、廊下を、階段を、踊場を。そして、扉を。
 吹き抜ける風で髪が揺れる。屋上はやや強い。
 ゆっくりしている暇はなく、早速、取り掛かる。
 さて、見たままを残そう。

 夕暮れと夕闇が互いに融け合い、やがて目視が辛くなってくる。
「……うゆ、今日はこれくらいなの」
 さすがにこれ以上の作業は不可能になり、雛苺は道具を片付ける。
 ややあって後始末が終わり、そそくさと屋上を去った。
 ちらほらと見える部活帰りの生徒たちに混じり、怪しまれる事なく。
「今日は会心の出来だったのー」
 まだ完成したわけではないが、その出来は本人も破顔する程のものらしい。
 空を仰ぎ、星色に染まった世界を見渡す。
 朱色は朱色でしかない。夜は夜でしかない。
 しかし、彼女の心は容赦なく動く。
「うにゅ」
 しかし、もう家が近い。そこからでも充分だ。
「……うん、帰ってから。帰ってから、やるの」
 疼く自身をなんとか抑えて、雛苺は歩いていった。
 
「へえ、出来たんだ?」
「うん!」
 明くる朝、朝食の席。
 少し焦げたトーストを齧りながら、巴は雛苺を見やる。
 幼い頃から雛苺が続けている事を、もちろん巴は知っている。
 お世辞にも飛び抜けている、ずば抜けている、とは言えない。
 しかし絵を一目見れば、いかに彼女が必死なのかが窺える。
「そう言えば雛苺、前から訊きたかったんだけど」
「うゆ? なぁに?」
「どうして、空の絵を描くの?」

「へえ、雛苺がこれを描いたんだ? 上手じゃないか」
「ま、まあ、チビ苺にしては上出来ですぅ」
「……素直に『上手』って誉めればいいのにねぇ、素直じゃないんだからぁ」
「上手いじゃない雛苺。これは一種の才能ね」
「うにゅ、照れるの~」
(……この着眼点、独特のタッチ、アッガイ、モルスァ……)
 いつもの面子が雛苺の周囲に集まり、しかし話題はあるひとつの変化について。
 机の上に置かれた、一枚の画用紙がその中心にある。
「……ところで、桜田君は?」
「手筈通りに言いくるめたのだわ。少し遅れてくるわ」
 ふふ、と笑い合う巴と真紅。周りもその意味を悟り、ニヤリ。
「おーい真紅ー、取ってきたぞー。まったく、人遣いが荒いんだよ、お前」
 そしてしばらくしてから、手提げ袋を右手に持ち、ジュンが教室に到着した。
「さ、雛苺」
「う、うにゅ」
 巴に促されて、雛苺が画用紙を持ち、ジュンの前に立つ。
「おっす雛苺。どうかしたか?」
「え、えっとね。ジュンにね――――」







雛「ねーねーJUMー!」

J「ん?」

雛「どうして水銀燈と薔薇水晶と雪華綺晶はいっつも3人くっついて保健室にはいっていくの?」

J「え、いやそれはだな・・・」

真「ちょっとJUM!何小さいこに嫌らしいことしてるの!」

J「え!?何もしてない!雛苺からふってきたんだ!しかも雛苺は小さいこじゃない!」

真「言い訳無用なのだわ!絆パーンチ!」

J「ぐええ!」

雛「ククク」







「・・・ここはもうおわっちゃうなの」
「・・・行くのか?」
「うい・・・」
「そうか・・・残念だな」
「ここはみんながいてとても楽しかったの。
 だからヒナは、次の場所も楽しくするために行かなきゃいけないの」
「・・・そうだな。迷子になるんじゃないぞ」
「大丈夫なの、ジュンも一緒だから迷わないの」
「え?俺も行くのか?」
「何言ってるなの、ジュンがいないとみんなのお話が始まらないなのよー!」
「・・・ありがとな」
「ほらほら、早く行かないと沈んじゃうなの」
「よし、手を離すなよ!」
「ういー!」


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