※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

蒼「もうすっかり春だね」
J「そうだな」
休日にたまたま会った二人は、そのままなんとなく辺りを散歩していた。
蒼「風が気持ちいい・・・」
左手で軽く髪をかき上げる蒼星石に、JUMは見とれていた。
J「・・・綺麗だ」
蒼「え?」
J「あっ、いや、桜が綺麗だなって・・・(////)」
蒼星石は笑って答える。
蒼「そうだね、もうすぐ満開になるし。そしたら、みんなで花見に行こ?」
J「ああ・・・(みんなで、か・・・)」
JUMは少しため息をついた。
J(ダメだな、僕は・・・ こんなんじゃ告白なんて・・・・・・)
JUMは蒼星石の横顔を見つめた後、決意を固める。
J「蒼星石、今日が何の日か知ってるか?」
蒼「エイプリルフールでしょ? 今日は朝から翠星石に散々騙されてね、たまらなくて家から逃げてきたんだ」
J「そうだったのか。まぁ、今日はこんな日だからあまり人の言うことを信用できないよな?」
蒼「そうだね、あまりむやみに疑いたくないんだけど」
J「・・・だったら、今から僕が言うこともあまり気にせずに聞いてくれ」
蒼「? ジュン君?」
JUMはすぅっと息を深く吸い、まじめな顔で蒼星石を見つめる。
J「僕は、お前の事が好きだ」
蒼「えっ?」
J「朝起きても寝る時もお前の事が頭から離れないし、お前と一緒に居ると抱きしめたくてしょうがなくなる・・・」
蒼「えっ、あの・・・//////////」
戸惑う蒼星石にJUMは更に言葉を連ねていく。
J「お前の事考えてるだけで頭はカーッと熱くなるし、お前が僕の名前を呼んでくれるだけでもう幸せで堪らなくなる・・・
  僕はお前が好きだ、大好きだ!」

言いたい事を言い終えたJUMは真っ赤になって黙り込む、それは蒼星石も同様だった。
二人を沈黙が包む。蒼星石は視線をあちこち動かしながら何とか言葉を紡ごうとする。
蒼「あ、あの・・・///////// ジュンく―――」
J「あー、スッキリした!」
JUMは大きな声を出して蒼星石の言葉を遮る。
J「えと、そろそろ帰るな・・・ それじゃ・・・」
蒼「えっ! ジュン君!!」
JUMはそのまま逃げるように走り出した。
J(うぅ、我ながら根性無いなぁ・・・//////////)
JUMはそのまま蒼星石の視界から消えていった。
そして一人その場に残された蒼星石は、赤い顔でJUMの消えた方をボーっと見つめていた。


数日後。
トゥルルルル、ナルルルル、クルルルル、ガチャ
J「もしもし、桜田ですけど」
翠『あ、ジュンですか? 今日みんなで花見をするですからお前も誘ってやるです』
J「花見か・・・」
翠『予定なんて無いですよね?』
J「・・・ああ」
翠『じゃあ11時に公園に来るです、遅れるんじゃないですよ』
プツッ
J「あっ、おい!」
ツーツー・・・
J「はぁ・・・ 拒否権無しかよ・・・」
ガチャッ
J「蒼星石も来るよな・・・」
JUMは少し気が重くなった。

JUMが公園に行くと薔薇乙女のみんながそろっていた。
翠「ジュン、遅いですよ!」
真「レディを待たせるものではないわ」
J「まだ時間前だろ」
金「ジュン、口答えしないほうが身の為かしら」
雛「なのー」
JUMはため息をこぼす。
J「ハイハイ、遅れてすみませんでした・・・」
そしてJUMは蒼星石と薔薇水晶の姿が無いことに気が付いた。
J「蒼星石と薔薇水晶は・・・?」
翠「二人なら確保した場所を守ってるです、花見は激戦ですからね」
J「この辺はそれほどでもないだろ・・・(我ながら、何ホッとしてるんだか・・・)」
翠「さて、二人も待ってますし、さっさと行くですよ」
そしてみんなは花見の場所へと歩き出した。

翠「あそこです」
そこは大きな桜の根元だった。そこに敷かれたシートに蒼星石と薔薇水晶が座って手を振っている。
銀「へぇ、ベストポジションねぇ」
翠「苦労して取ったです」
翠星石が胸を張る。
みんな次々にシートへと座る。そしてJUMがシートへと座ろうとした時、蒼星石と眼が合った。
J「っ・・・/////////」
蒼「/////////」
二人は顔を赤くして顔を背けてしまった。
みんながシートに付いたのを見計らって翠星石が口を開く
翠「さぁて、それじゃ花見を始めるです!」
薔薇水晶がみんなに紙コップを配り、それにジュースを注いでいく。
翠「まずは、カンパーイ! ですぅ」

それから、しばらくの時間がたった。
銀「あはは、ジュゥン~飲んでるぅ?」
JUMに絡みつく水銀燈。JUMはそれを跳ね除けながら呟く。
J「・・・ジュースで酔っ払うなよ」
その横で自分のコップにジュースを注いでいる翠星石がいた。
翠「ありゃっ、ジュースがもう無いです・・・ ジュン、ちょっとひとっ走りして買って来るです」
J「何で僕が・・・」
翠「遅刻した罰です」
J「・・・やれやれ」
ここで反論しても無駄なことはわかっているので、JUMはおとなしく立ち上がり靴を履いて歩き出した。
蒼「待って、僕も手伝うよ」
JUMの後ろから蒼星石が付いてきた。
J「えっ、いいよ、僕一人で」
蒼「いいから」
J「・・・」
それから二人は無言のまま並んで歩き出した。

コンビニでジュースを買う間も二人は会話をしなかった。
J(うぅ、気まずい・・・ やっぱ、あんなことしなきゃ良かった・・・)
蒼「・・・ジュン君」
そしてジュースを買ってコンビニから出た時、蒼星石が声をかけてきた。
J「は、ハイ!」
JUMは思わず、ビクついてしまう。
蒼「半分、持つよ・・・」
J「あ、ありがとう・・・」
二つある袋の一つを渡すJUM。
そして二人はまた歩き出した。JUMの心臓はバクバク言っている。
蒼「ねぇ、ジュン君・・・」
J「な、なんだ?」
蒼「あの時の事・・・」
J「あ、あの時って?」
蒼「四月一日の事・・・」
J「うん・・・」
蒼「あれって、本当・・・?」
JUMの心臓はもうヤバイ位の速さで鼓動している。
J「いや、あの、アレはエイプリルフールだから・・・」
JUMは蒼星石の眼を見た。蒼星石は本当の事を知りたがっている、それが伝わってくる。
JUMは舌打ちをして覚悟を決めた。
J「本当だよ・・・ アレは僕の本音、嘘偽り全く無しの僕の気持ちだよ・・・」
心臓が重く感じる・・・
蒼「そう・・・なんだ・・・ それじゃ、僕の気持ちも教えるね・・・」
フワッ・・・
一瞬、蒼星石が風のように舞ったと思ったら、その唇がJUMの唇に触れていた。
J「えっ・・・!?(////////////)」
今起きた事態を飲み込めないJUM。
そしてそんなJUMを見つめて、はにかんだ笑顔を見せる蒼星石。
蒼「・・・君とキスがしたい、これが僕の気持ちだよ//////////」
J「そ、それじゃあ・・・////////」
蒼「・・・僕も君の事が好き/////////」
JUMは嬉しさのあまり頭がどうにかなりそうだった。
その上せた頭で何とか言葉を紡ぎだすJUM。
J「えっと、じゃあ・・・ 僕と、付き合ってくれ・・・/////////」
蒼星石は飛び切りの笑顔で返した。
蒼「こちらこそ、よろしくお願いします//////////」
JUMはジュースを投げ捨てて、蒼星石を抱きしめた。
蒼星石もそっとJUMの背中に手を回す。
J(ああ、もう死んでもいい・・・!!/////////////)

しばらくして落ち着いたJUMは、投げ捨てたジュースを拾いまた二人で歩き出していた。
蒼「あの時、ちゃんと告白してくれれば良かったのに・・・ あれから僕、結構悩んだんだよ?」
J「・・・根性無しでごめんなさい」
蒼「ふふふ・・・」
蒼星石はJUMの手を握った。
J「あっ・・・////////」
蒼「速く行こ? みんなが待ってるよ」
J「・・・うん!」

そして二人は桜の散る中少し早足で歩いた。お互いの手を握りながら・・・


/終わり
|