~ 鬼畜乙女 ~
翠星石「大変ですぅ!水銀燈が怪我して入院したですぅ!」
真紅「あら、そうなの」
雛苺「うゅ~、水銀燈、可哀想なの……」
蒼星石「それなら、皆で会いに行ってあげようよ」
翠星石「そうですね。翠星石はお花でも持ってお見舞いに行ってあげるですかね」
蒼星石「僕は、お見舞いに何か果物でも持って行ってあげようかな」
雛苺「うぃ!ヒナも絵をいっぱい描いてお見舞いしてあげるの!」
真紅「私はパンチをお見舞いするわ」
~ 水銀燈が入院している病院にて ~
水銀燈「テレビも飽きたし、病院も暇ねぇ……」
翠星石「たまにはゆっくりと、翠星石の持ってきたお花でも見てるといいですぅ」
蒼星石「僕、DVDを持ってきてるから、退屈しのぎに皆で見る?」
雛苺「見て見てー!ヒナね、水銀燈のために、いーっぱい絵を描いたのー!!」
真紅「なら、私は痛い目みせてあげるわ」
~ 怪我の原因 ~
蒼星石「確か、車にぶつかって、5メートルくらい跳ね飛ばされたんだよね?」
水銀燈「えぇ……でも、事故の時の記憶が少し飛んでるのよねぇ……」
雛苺「その車、絶対にスピード飛ばし過ぎなの!そうに違いないの!」
翠星石「くぅ~……犯人のヤツ、許さんですぅ!見つけたらぶっ飛ばしてやるですよ!」
真紅「とんだ茶番ね」
~ お見舞いも終わって ~
水銀燈「はぁ……皆、帰っちゃったわねぇ……」
真紅「あら、貴女らしくもない。寂しいの?」
水銀燈「ふん、そんな訳無いでしょ。冗談は顔だけにしてもらえる?」
真紅「相変わらず口の減らない子ね。まあ良いわ」
水銀燈「……チッ」
真紅「……会いたいのでしょう?」
水銀燈「――― え?」
真紅「貴女の考えてる事くらい想像がつくわ。本当は会いたくて仕方が無いのでしょう?」
水銀燈「まさか真紅……貴女、めぐをここまで連れて来て―――!?」
真紅「ふふ……今すぐ、酷い目に会わせてあげるわ」
- 糸冬 -