◆真紅マジック2◆
真「久々に体重測ってみようかしら」
真「よいしょ…………!!??」
真「……いいえ、きっと見間違いだわ。ええ、そうにきまってる。クールになるのよ、真紅」
真「もっかい、測りなおし……」ソローリ
真「…………」
真「……ミス真紅の、マジックショー!!」
真「いえーい、待ってました!!」パチパチパチ
真「……この体重計。種も仕掛けもありません、ごく普通のアナログ体重計です」
真「ですが、このようになにも載せていない時の針を少し左に動かすだけで……」
真「なんと!! 真紅さんの体重が3kgも減ったぞ!!」
真「ふふふ……いかがでしたか? 観客のみなさん」
真「ブラボォ!! さすがミス真紅!! 見事なマジック、そしてプロポーション!!」パチパチパチ
真「…………」
真「……ダイエットしよう」
◆赤ちゃん人間◆
め「♪あばばあばばあばば踊る赤ちゃん人間♪」
J「相変わらず上手いけど、変わった歌だな」
め「あー、でも本当に赤ちゃんに戻りたいなぁ。気楽で良かったわ、あの頃は」
J「お前は今も気楽だろ」
め「きめた、私赤ちゃんになる。ほんぎゃー」
J「ご自由に」
め「ほんぎゃー、桜田ママ、お腹がすいたよー」
J「僕はママかよ」
め「ほんぎゃー、じゃがりこが食べたいよー」
J「赤ん坊はじゃがりこなんか食べないだろ」
め「サラダ味以外断固としてうけつけないよー」
J「知らねえよ」
め「ほんぎゃー、育児放棄でうったえてやるー」
J「アグレッシブな赤ちゃんだな」
◆名前をつけてやる◆
め「ねえねえ、ジョン」
J「…………」
め「おーい、ジョン。無視すんなよぉ」
J「……ひょっとして僕に話しかけてるのか?」
め「他に誰もいないじゃない、ジョン」
J「僕はいつからアメリカンになったんだ」
め「あら、イギリスにだってジョンさんはいるわ」
J「論点が違う。僕が言いたいのはだな」
め「わかってるって。私たちも一つ屋根の下で暮らす関係なんだし、いつまでも『桜田くん』じゃよそよそしいでしょ?」
J「そういう誤解を招く表現はやめろ」
め「でも、水銀燈たちはみんな桜田くんを下の名前で呼んでるじゃない。だから私もそうしようかと」
J「僕の下の名前をなんだと思ってるんだ」
め「え? JUMって書いてジョンでしょ?」
J「oh...」
◆偽きらきー的思考◆
雪(気のせいでしょうか……)
雪(めぐ様や真紅さん、水銀燈さんに比べて、どうも私の出番が少ない気がしますわ)
雪(っていうか、ばらしーよりも少ないような……)
雪(なぜだろう……)
雪(!!)
雪(まさか、私のこの美貌に嫉妬して彼女たちが出番を減らしているのでは!?)
雪(いや、そうにちがいない……陰謀よ! これは陰謀ですわ!!)
雪(なんという……ああ、私はまさに悲劇のヒロイン)
雪(でも、きらきーは負けない……いつか帰り咲いてみせます!!)
J「何ぶつぶつ言ってるんだ、あいつ」
薔「割といつものことだよ……」
J「まあ、お前の姉ちゃんだもんな」
薔「……否定できないのがくやしいです……」
◆幼馴染キャラ襲来1◆
め「そう、今こそ幼馴染キャラよ」
J「は?」
め「天の啓示みたいなのを受け取ったの。『ネタがないなら幼馴染キャラを増やせばいいじゃない』的な」
J「どんな啓示だよ」
め「桜田くん、いないの幼馴染? 例えば剣道やってて泣きボクロのあるちょっと無口なショートカットの女の子とか」
J「すごく具体的な例だな。まあいるにはいるぞ、幼馴染」
め「おお、マジで?」
J「マジで。っていうか今日僕の部屋に来るよ」
め「ご都合主義な急展開ね」
ガチャリ
べ「よう、JUM! 遊びに来たぞ!!」
め「……まさか幼馴染ってこのM字はげさん?」
J「ああ、このM字はげだよ。またの名をベジータ」
め「うーわ、がっかりだよM字はげさん。あなた、どう考えても出落ちキャラじゃない」
ベ「登場早々なんだこの言われようは」
◆幼馴染キャラ襲来2◆
め「……でも、本当にこのM字はげさんが幼馴染ねえ」
J「なんかいけなかったのか?」
ベ「M字はげじゃない、ベジータだ」
め「だってこんなキャラじゃあ話を膨らませれないわよ。あれでしょ、どうせアッーってオチでしょ」
J「そりゃまあ、M字はげと来たらお約束みたいなもんだしな」
ベ「M字はげじゃない、ベジータだ」
め「大体さあ、なんで幼馴染キャラがM字はげなのよ。普通可愛い女の子よ」
J「はは、現実にそんなうまい話ないって」
ベ「M字はげじゃない、ベジータだ」
め「あーあ、もうどーでもいいや。M字はげさん、もう帰っていいわよ」
J「じゃあ、またなM字はg……ベジータ」
ベ「くそったれがああああアッー」
め「かなり無理があるオチね」