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朗前迷伝~水銀燈~

親愛なるお父様へ
私の泣き声が聞こえますか?家を出てから3週間が経ちました
この突然の恐怖が私をを震えさせ、まるで放り出されたみたいで、私は今、とても孤独です…

此所では悲鳴が聞こえます
また誰かが傷つけられたり、犯されたりして倒れています
なぜでしょう?私は今も此所にいます。何か奇妙な感じですが…私は絶対に此所を離れません

親愛なるお父様へ
私の笑い声が聞こえますか?家を出てからもう6ヶ月です
なぜでしょう?私は今もここにいます。何か奇妙な感じですが…
いまだに此所が自分の居場所だと思っています…私は絶対に逃げたりしません

子供で溢れる窓を、泥で溢れ返った建物を見てください
そこを地獄だって言う人もいれば、天国と言う人もいます
ただ今は、あなただけを連れて行きたい…私の家に行きましょう?
パラダイスへようこそ



私はすごく幸せなの…今日、友達を見つけたから
みんな、私の頭の中にいるの…まったく、くだらないわよねぇ
でも、誰だって同じ…まともな人生なんて昔から存在しない…

鬱屈した朝を気にするだけの毎日…だけど怖くはないわ

だって、針を突き刺して、ぼおっとすれば、お父様がいるから

私はひとりぼっち…でも、それでいいの…
頭を空っぽにしてみたわ…悲しくはないし、つまり…たぶん…
みんなが言うには自分が悪いということだけれど、だからって信じてなんかいないわ

ああ、興奮するわぁ…ここであなたを待ってられないくらいに…まあ、いいわ
私はほんと身勝手な人間だけど…でもいいの…そのうち…ね

大好きです――私は壊れていません

あなたが愛しい――私は壊れてなんかない

あなたを愛してます――私は壊れた子なんかじゃない

あなたを殺しました――私はジャンクなんかじゃない



溜まりに溜まった男達を連れてきなさぁい
自分を失う遊びはとても楽しいものよぉ
なんだかうんざりする程退屈…自分しか信じられない
ああ、ダメ…歪んだ言葉ばかり頭の中を駆け巡るわぁ…

私は1番得意な事が1番苦手
そんな才能のおかげで祝福されてる気分なの
私はいつもそんなんだったし、最後までずっとそうなんでしょうね…

私はなぜ味見されてるのか忘れてる

ああ、そうだわ、これは自分が笑う為
気付くのは大変だったし、苦労もしたし
まあ、何でもないわぁ、気にしない…

ねぇ、どこまで落ちてる…?

明かりを消せばバレたりしないわぁ
さあ、みんな、楽しみましょう
ほんとおバカさぁん、みんな伝染してるわぁ
ほら、もっと楽しませなさいよぉ
おっきいの、黒いの、右に曲がってるの、そして私のリビドー…

そこに在るのは拒絶、否定、否定、否定、否定…否定…否定…否定…否定……



私は道徳だの博愛だの大嫌い
欲しいものなんて特にないけど、その気になれば何でも手に入るわぁ

そのへんの奴らをジャンクにしてやりたいわねぇ…
もっとメチャメチャになればいいのに…
誰かにシッポをふって生きるのはゴメンなのよぉ

この世界をメチャメチャに…きっといずれそうなるわぁ
ろくでもない時代を作ってあげるから…外も簡単に出歩けないようにしてあげるぅ…
アンタ達の頭の中はショッピングの計画でいっぱいなんでしょうけど、
私はこの世界をメチャメチャにしてやりたいのよぉ

欲しいものを手に入れる方法なんていくらでもあるというのね…

でも私の方法がベストよぉ?
これは最後の手段であり、敵も利用する無茶なやり方だけど、
何もかもメチャメチャにしてやりたいから、これが私にとって唯一の方法なの
…ダメなら死ぬまでねぇ

これじゃあ右翼?左翼?それともカルト宗教かしらぁ?
私はむしろお偉いさん達のやり方をマネしてるハズだけれど…
まあどこの国の政府も似たようなものだし、私の作り上げた法律を叩き付けてやるつもりよぉ

すべてをメチャメチャにしてやりたいわぁ
すべてをメチャメチャにしてやりたい…とにかくメチャメチャに
言ってる事、分かるでしょう?
私はアナキストになりたいの
汚物にまみれながら、ブチ壊してやるわぁ




夏が来て、そして過ぎ去っていく…あの頃が永遠ではないように…

お父様が去られる日が来たように、あれから7年、あっと言う間にすぎたわ…

また雨が降ってくる…
星からこぼれ落ちてきて…私の痛みが濡れ…そしてようやく自分になれる…
そんな思い出が眠る時間…
でもそこで、何を失ったのかを忘れることは決してない…
あのベルをもう1度鳴らして欲しいの…春が訪れた時のように…

夏が来て、また過ぎ去って行く…あの頃が永遠ではないように…

お父様が去られる日が来たように、あれから20年はあっと言う間に過ぎたのね…

9月の終る頃、私を起こしてください…



「水銀燈。それ、コピー取って頂戴」
「ハ~イ、了解したわぁ。まな板真紅閣下」
「ちょっと何よ、その呼び名は!バカにしているにも程があるのだわ!」
「うふふ…ゴメンゴメン。今夜、一杯奢るから機嫌直して?」
「まったく……それにしても珍しいわね?あなたが飲みに誘うなんて」
「ちょっと昔をいろいろ思い出しちゃってね…なんだかそんな気分なのよ」

end

※利用した詩 順に
Welcome to Paradise/GREEN DAY
Lithium/NIRVANA
Smells like teen spirit/NIRVANA
Anarchy in the UK/SEX PISTOLS
Wake me up when september ends/GREEN DAY

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