銀「さあ今日もネコミミつけてJUMを誘惑するわよぉ」
金・蒼・翠・雛・薔・雪「おー(ですぅ・かしらー・なのー)」
真紅「バカねあなたたち。そんな野蛮な生き物の耳なんかつけたってJUMは喜ばないのだわ」
銀「じゃああなただけなにもつけないでいなさあい。後で泣いても知らないわよぉ」
真紅「私はこれをつけさせてもらうのだわ・・・」
ごそごそ
蒼「・・・なんだいそれ」
真紅「見てわからないの!?象耳なのだわ!!」
金・蒼・翠・雛・薔・雪・銀(・・・きめぇ)
真紅「待ってるのだわJUM!!」
金「・・・行っちゃったかしら」
翠「真紅がボロクソに言われるとこでも見に行くです。イーッヒッヒッヒッ」
真紅「JUM!!これを見るのだわ!!」
JUM「こ、これは僕の大好きな象耳じゃないか!!」
真紅「パ、パオーンなのだわ(///)」
JUM「こりゃたまんねえええ!!ああ真紅!!僕をわかってくれるのは君だけだ」
ガシッ
真紅「と、当然なのだわ(JUM・・・そんなに強く抱きしめられたら鼻血が・・・)」
金・蒼・翠・雛・薔・雪・銀「・・・」
銀「・・・恥ずかしいけど私たちもつけるしかなさそうねぇ・・・象耳」
翠「・・・馬鹿馬鹿しすぎてやってらんねーです」
銀「あらぁ?じゃああなたたちはJUMを真紅に取られても構わないのぉ?」
金・蒼・翠・雛・薔・雪「!!」
全員無言で象耳をつける・・・
銀「しかたないのよぉ。JUMはなんていうか・・・普通じゃないみたいだから・・・」
真紅「あらあなたたちまだそんなことをしているの?愚かね。ひとが生きていく上で変化が大事だというのがわかっていないのだわ・・・」
ごそごそ
真紅「どんなに素晴らしいものでも毎日続けていれば慣れてしまうのだわ」
スチャッ
蒼「し、真紅・・・それって」
真紅「そう・・・象の鼻よ」
金・蒼・翠・雛・薔・雪・銀「・・・」
真紅「JUM!!今行くのだわ!!」
真紅「パオ、パパパオーン!!(JUM、どうなのだわ)」
JUM「真紅結婚してくれ。そして子どものかわりに象を飼おう」
金・蒼・翠・雛・薔・雪・銀(・・・こいつらバカだ)
JUM「ああ可愛いよ僕のダンボちゃん」
真紅「そんなに言われたら恥ずかしいのだわ(///)」
金「・・・もうJUMのことあきらめるしかないのかしらー・・・」
蒼「待てーい!!」
銀「蒼星石!?」
翠「よく見るですぅ!!蒼星石がつけてるのは・・・」
金・翠・雛・薔・雪・銀「ウサギの耳!!」
真紅「今更そんな普通すぎるものではJUMの心はうばえないのだわ」
蒼「・・・確かにウサギの耳だけならね。でもこれならどうかな?」
雪「あれはネコの手・・・ネコの手ですわ!!」
金・翠・雛・薔・銀「な、なんだってー!?」
蒼「象が好きなんておかしな妄想にとりつかれたJUM君を返してもらおうか!!」
真紅「蒼星石!!・・・侮れないのだわ」
JUM「こ、これは新しい!!」
真紅「!!JUM待つのだわ!!そっちに行ってはダメ!!JUM!!」
双子が子どものころの話
蒼「お姉ちゃんなにかお話してー」
翠「いいですよ。今日は狂気の人形職人の話をしてやるです。イーッヒッヒッヒッ・・・」
昔々、ある街にローゼンという人形職人がいた
ローゼンは自らの人生を人形づくりに捧げていて、彼のつくる人形は街で評判になるほどの出来だった
だが彼はそれで満足せず、究極の人形をつくるために墓をあらしはじめたのだった・・・
ローゼンが街からいなくなって数年後、ついに究極の人形が完成した・・・
薔薇ンケンシュタインが!!
「さあ目覚めるんだ」
「・・・ここはどこなのだすかしらー。おまえは誰なのだすかしらー」
「私はおまえのお父」
「絆パンチなのだすかしらー」
「ぎゃああああ・・・」
薔薇ンケンシュタインはローゼンの言うことなどなにも聞かず、街を恐怖のどん底にたたきおとしたのだった・・・
蒼「ああーん語尾がめちゃくちゃだよう」
翠「イーッヒッヒッヒッ・・・」
人見知りする翠星石が、何の因果か風邪でで寝込んだ蒼星石の変わりに舞台で発表しなければいけなくなった!
そんな事態に薔薇乙女達とJUMは懸命に応援するのであるが…
紅「翠星石。緊張した時は人を飲み込むのだわ!」
翠「そんなのわかってるです!そのくらい知っててあたりまえです!!」
言いながら、翠星石は傍に居たJUMをつかまえる。
J「へ?何…」
翠「人を…呑むですーーーーーー!」
ばっくん。
一瞬の後に消え去るJUMの姿。あっけに採られる薔薇乙女達。
翠「よし、度胸つけたです!!いってくるですよ!!!」
ガッツポーズで舞台に向かって歩き出した翠星石を他所に残された彼女達の動きが止まる。
雛「JUM…?」
銀「え…今のなにぃ!どうなってるのぉ!?」
金「JUMが…消えたかしらー!!」
薔「翠星石…健啖…」
雪「ラプラスくらい美味しかったかしら?」
紅「そ、そんなこと言ってる場合じゃないのだわ!JUM,JUMはどこなの…どこに…!」
そして、オロオロと探し回る乙女達(-2)を他所に度胸をつけた翠星石は、見事に発表を成し遂げたのだった。
そして後日。町をふらふらとさまよっていたJUMが発見された時、彼はうわごとのように…
J「食われる…食われる…!口がぐわって大きく開いてええええええ!!!!」
と、繰り返していたのだとか。その後、しばらく病院に通っていた彼は、ある日唐突に姿を プツッ
終
薔「・・・クックックッ、おぬしもワルよのう。」
雪「お代官様ほどではございませんわ。」
真「そこまでなのだわ!」
薔「・・・何奴?」
雛「かっかっか。うにゅー問屋のご隠居なの。」
雪「隠居風情が何事ですの?」
真「控え控えい。このお方をどなたと心得る。先の副将軍、み、み、み・・・。」
薔「・・・み?」
真「み、み、みと、みとこー、・・・・・・やはり言えないのだわ(////)」
蒼(水戸光圀公って言えばいいのに)
ジュン「く、こ、怖かった・・・・この映画怖すぎだって・・・」
薔薇水晶「・・・・そう?」
雪華綺晶「あ、あの、私も・・・・怖いです」
蒼星石(は!ジュン君は怖いのが苦手なのか!僕のジュン君がつり橋効果で寝取られようとしている!!)
薔薇水晶「こうすれば・・・・怖くない(ギュ」
ジュン「お、おい・・・む、胸が・・・当たってる、ぞ」
雪華綺晶「わ、わたしも・・・・(ギュ」
蒼星石(く、やらせるか!!)
ガチャ!
蒼星石(て、開かない!?)
ジュン「うわあ!?なんだ!!」
雪華綺晶「きゃあ!(ギュー」
薔薇水晶「大丈夫・・・・傍にいるから(ギュー」
ジュン「ふ、二人とも・・・・(////)」
蒼星石「お、おーい、ジュン君、鍵開けてよ(・・・・・聞こえてない・・・・ん?)」
扉の隅っこのほうに『部屋全体防音加工済み、by薔薇しー』
蒼星石「シット!!」
ガチャガチャガチャ
ジュン「や、やばい、眠れない・・・」
薔薇水晶「じゃあ・・・・三人で寝よ」
雪華綺晶「あ、はい・・・賛成です」
ジュン「ちょ・・・だから当たってるって・・・」
蒼星石(く、くそ!勘違いしてないのに!僕もジュン君と一緒に寝たいのに!!強制排除なんて・・・・薔薇水晶!君って奴はぁ!!!!)
JUM「ネコの手はいいなあ。象なんかとはくらべものにならないよ」
蒼「そうだよJUM君。象じゃこのモサモサ感はだせないよ。さあまた撫でてあげるよ・・・」
雪「・・・結局独り占めしてるのが真紅から蒼星石にかわっただけですわ」
銀「なんとかしようにもあれに勝つ組み合わせが思いつかないわねぇ」
真紅「JUM!!」
蒼「っ!!真紅!!今更来たって手遅れだよ。JUM君はこの手の虜さ・・・ん?なんだいそれは。犬の耳?それだけで勝てるとでも?」
真紅「私だってバカじゃないのだわ。あなたから学んだのよ・・・組み合わせということを!!」
翠「ああっあれを見るですぅ!!」
薔薇「・・・あれは犬の尻尾!!」
金・雛・銀・雪「な、なんだってー!?」
蒼「や、やるじゃないか!!でもJUM君はそんなひねりのない組み合わせなんかに・・・」
JUM「直球キターーーー!!引っ張ったり握ったりしてえええ!!」
蒼「そ、そんな!JUM君!!行っちゃダメだ!!」
真紅「勝ったのだわ!!」
「……くー」
「おーい、蒼星石――って、寝てるのか」
なんだかまったりとした昼の午後。
「結構、蒼星石がこんな無防備なの、珍しいけど……まあ、こんな陽気だしなぁ。気持ちはわかる」
…………。
「僕も、一緒に寝ようかな」
いや、変な意味ではなく。こんなに気持ち良さそうに寝ている蒼星石を見たら、何だか一緒にまどろみたくなったのだ。
「布団持ってきて、このまま寝ちゃいたい気分だな」
そう、ジュンは微笑んで。ジュンは眠った。
「……ん、……あれ、僕?」
蒼星石が目を覚ました。
「え、……あ、あれ!? ジュン君!?」
「すー……」
蒼星石の横には、気持ち良さそうに眠るジュンの姿。
「あー、あー…」
ダメだ。起こそうかな、とか思ったけど、ダメだ。こんなに無防備に幸せそうに寝ている人を、起こせるわけない。
「――もう一眠りしちゃお」
べ、別に腕枕くらいいいよね、と誰に言うでもなく、蒼星石は呟いて。
「……うわ、滅茶苦茶幸せかも」
そして、眠りに落ちた。
「……これは、どういう状況なんですか」
翠星石は、不機嫌を隠そうともせず、目の前の光景を睨んだ。
「すー」
「すー」
そこには、まるで恋人同士のように寄り添う、ジュンと蒼星石の姿。
「……うぅー、何か、滅茶苦茶うらやましいですぅー……」
で、結局、何の話かといえば。
「すー」
「すー」
「これは、どういう状況なんだ……?」
そして、目を覚ましたジュンが、腕を動かせなくて困ってしまったって話。
「……ジュン君……」
「ジュンー……」
「――ま、いいか」
そして、三人は、仲良く夢の世界へ――
道端に落ちていた一冊のノート!
「何々……、『ですぅノート』?」
「これに名前を書かれた人間は語尾に『ですぅ』をつける?」
湧き上がるひとかけらの好奇心!
(真紅、水銀燈、蒼星石、と)
「くんくんは、まったく最高の探偵なのだわですぅ……なっ!?」
「真紅、あなたどうしたのかしらぁですぅ? え、ですぅ!?」
「あ、あなたこそなのだわですぅ!」
「二人とも落ち着きなよですぅ……、えーですぅ!?」
(ですぅノート! 本物だ!)
広がる被害!
「あーもー、カナかわいー!」
「ぎゃー、みっちゃーん、ほっぺがおっぺけぺー!」
いつもどおりの二人!
「わたしはL苺なのよー」
「ワタr……バラリ、でーす」
立ちはだかる最強の敵!
まったく緊迫感のないサスペンスホラー!(?)
「ですぅ、なのに翠星石の出番がないとは何事ですかぁー!」
ある日一冊のノートを拾った桜田ジュン!
「僕は、ですぅ界の神となる」
「やっぱりチビ人間って、面白! ですぅ」
ですぅ界ってなんだ!
「勝手に語尾にですぅがつくようになってしまったのだわですぅ」
「自分の意思じゃないのに、どうなってるのかしらねぇですぅ」
「うーん、いったいどうなってるんだろうですぅ」
行き詰る捜査!(してねーよと言ってはいけない!)
「ふっふっふっ、お困りの用かしら、皆々様ー!」
「きゃー、探偵ルックもステキよカナー!」
(金糸雀、と)
「薔薇乙女一の策士、金糸雀様におまかせなのかしらですぅ! ……あれ、ですぅ」
「やられるの早いわよカナー!」
名探偵いきなりの大ピンチ!
「つまり犯人は真紅たちの……あ、うにゅーの時間なのー」
『真面目にやれーですぅ!』
「……つまり、地球外知的生命体」
冴え渡る推理!
「そういや、なんで翠星石が死神役なんですかぁー! 納得いかんですぅー!」