20.【穏やかな】【微笑みを】
 
「ひどい顔してるね」
 
私を見つめながら、蒼星石が言った。
だから、私も彼女の鼻先に、指を突き返した。「蒼星石だって、窶れてるですよ」
 
「目元にチカラが感じられないです」
「キミだって、他人のことは言えないでしょ」
 
その自覚はある。運営委員に選出されてからというもの、心身ともに憔悴気味だ。
不慣れな環境で、慣れない役目を全うしようと思えば、当前の反応だろう。
眉間になじみつつある縦皺が気になって仕方がない、今日この頃だ。
 
「でも……休むワケには、いかないです」
もう一人の委員である水銀燈先輩に、私の分まで負担をかけられない。
すべてを投げ出して逃げるなんて醜態を曝すのは、私のプライドが許さなかった。
蒼星石だって、私が無様な真似をすれば怒るに決まっている。
 
「なぁに、この程度のこと、余裕のよっちゃんイカですぅ」
口にしたのは、気持ちを奮い立たせるための空元気。
そんな私に、「そう言うと思った」と、蒼星石が微苦笑を投げかけてきた。
 
「強がるのもいいけど、あんまり無茶しないようにね」
「解ってますです。蒼星石、お姉ちゃんを見くびるんじゃねーですよ」
 
存続を訴える活動で入院なんかしたら、有栖川荘にとってマイナスイメージになる。
それに、もしそんなことになれば、私は実家に連れ戻されてしまうだろう。
だから、心配ない。そう言って笑いかけると、蒼星石も――鏡に写った私も、笑みを返してくれた。
 
くだらない独り芝居。重圧による心細さを誤魔化そうと、陳腐な演技をしただけ。
でも、本当に蒼星石とお喋りできた気がして、私は少しばかりの安らぎを覚えていた。
 


  
 21.【説得力、】【なし!】
 
「はーい、ちょっと注目ぅ」
水銀燈先輩が切り出したのは、みんなが顔を揃えた夕食の席でのこと。
一同の注目を浴びながら、彼女はテーブルに両手を突いて、立ち上がった。
なにやら思惑があるようだが、はてさて……。
この人が率先すると、どうにも嫌な予感がするのは、私だけだろうか。
 
「私たち、ここの存続に向けて一致団結すべきよねぇ」
「なにを今更。もう既に、みんなの意見は合致していますわよ。ねえ?」
 
同意を求める雪華綺晶さんに、全員が頷いた。やっぱり、離ればなれはイヤだ。
越してきて日の浅い私ですら、そうなのだから、先輩たち古参組は尚更だろう。
水銀燈先輩は、我が意を得たとばかりに、ぼよよ~んと胸を張った。
 
「オッケェ~ィ! だったら、明確な団結力を示してやりましょうよ」
「いいけど……具体的には、どうするかしら?」
 
なるほど、これが本題か。ならば、もう答えは用意してあるに違いない。
案の定、カナ先輩に問いかけに、水銀燈先輩は間を置かず答えた。
 
「団体名を名乗るのよ。と言うワケでぇ、ここにSOS団の結成を宣言するわぁ。
 ちなみに、SOSは『水銀燈と おまぬけな しもべたち』の略称だから」
 
この人、脳ミソを乳酸菌に蝕まれてるのかも……。今度ばかりは非難囂々。
そんな名称では、学生たちが有栖川荘の占拠を画策していると、学園側に誤解されかねない。
悪い案ではないけれど、理事会を説き伏せるに足る説得力を持たせないと。
 
……で、みんなが知恵を出し合った結果――
『真紅さんに おかえりなさいと シャンパンぶっかける』SOS団、結成。

なぜなの、涙が止まらない。こんなことで、いいのかしらん?
  


 
 22.【諦めに】【行こう】
 
困難に直面した時にこそ、その人の真価が問われるもの――
じゃあ、私はどうなのだろう?
 
床を雑巾がけしていた手を止めて、私はふと、庭へと顔を向けた。
今日は朝から雨模様。細かな春雨が、静かに窓を叩いている。
濡れたガラス越しに仰ぐ空模様は、一面の灰色。ああ……私の心と同じだ。
 
昨夜、白崎さんから連絡があった。理事会との会合は、ちょうど一週間後。
ちゃんと交渉役が務まるかな? 正直、憂鬱だ。不安に押し潰されてしまいそう。
会談の席で意見を求められても、しどろもどろになって終わりかもしれないし、
緊張のあまり、いきなり失神しちゃったりして。
 
できるものならば、真紅さんのように、泰然自若としていたい。
けれど、臆病で人見知りな性格が災いして、私はいつも二の足を踏むばかり。
直さなければ、とは思うものの、『三つ子の魂百まで』とも言うし……。
 
「はー、やれやれ。諺で自己弁護だなんて、情けないですぅ」
 
こういうネガティブな発想が、徒に状況を悪化させているのかもしれない。
いっそ、この機に勢いを借りて、自分を変えてみようか。
 
「――なんて、ね。思うだけで変われるのなら、とっくに変わってるですよ」
 
そう。私は変化を恐れている。これまでの緩い満足を失うのが怖いのだ。
ぬるま湯のような日常に浸って、ふやけてもなお微睡んでいたくて、
安らぎが欲しいばかりに、いつしか妥協する癖を身につけた、私――
 
今はまだ、無理に変わらなくてもいい。成り行きに任せておけばいい。
でも、諦めたのではない。闘う決意は、もうできていた。
それによって生じる変化を甘受する覚悟も……。
 

 
 23.【貴方への愛】【奏でる指】
 
私は今、猛烈にドキドキしている。なぜなら、管理人室に立ち入っているから。
当たり前だけれど、ここには真紅さんの気配が、まだ濃く残っている。
ゆったりと余裕のあるソファに金糸のような抜け毛を見て、私は胸の奥に痛みを覚えた。 
正直、荒らしたくはない。このままドアに鍵をかけて、そっとしておきたい。
 
「なにボサッとしてるのよぉ。探すの手伝いなさい」
 
でも、そんな感傷に浸っていたら、水銀燈先輩に叱られてしまった。
先輩と私が、ここを訪れたのは、真紅さんの行方を探る手懸かりを求めてのこと。
彼女を連れ戻すことで、有栖川荘の存続に一応の目途を立てようとの算段だった。
 
「……やっぱり、勝手に触れるのは気乗りしないですぅ」
「私だって、そうよ。でも、仕方がないじゃない」
 
こうするしかない。先輩は自分に言い聞かせるように繰り返して、書架を眺めた。
実際には、別の方法だってあるのだけど、この人は意図的に無視している。
新しい管理人を置くのが、どうしても気に入らないらしい。
まあ、先輩の気持ちも、解らなくはない。私も、真紅さんに帰ってきて欲しいから。
 
本意ではなくとも、仕方がないこともある。有栖川荘のため、みんなのため。
私もまた胸裡で言い訳して、真紅さんの執務机に取りついた。
そして、引き出しから小冊子を見つけた私は、上擦った声で先輩を呼んだ。
 
もしかしたら――わき上がる予感が、否応もなく私たちの肌を粟立たせる。
けれど、それは日記とかメモではなく、五線譜を紐で綴じたもの。手書きの楽譜だった。
音楽は聴き専門の私だけれど、これが未完成曲らしいことは分かった。
 
彼女は、どんな気持ちで、この五線譜に音符を書いていたのだろう。
願わくば、未完成であることが、再帰の誓いであって欲しい。
そして、きっと真紅さん自ら演奏して欲しいと……本気で、そう思えた。
 

 
 24.【羽撃く】【硝子の鳥達】
 
およそ半日を費やして探してみたものの、手懸かりは見つからなかった。
真紅さんの行方は、杳として知れず、理事会との会合だけが日一日と近づいてくる。
 
「問題は、代理の管理人ですわね」
 
例によって食事時に、その話題が取り沙汰された。切り出したのは、雪華綺晶さん。
大人しそうな見かけに寄らず、行動力に溢れた人だと、いつも感心させられる。
そこに、同じく行動派のカナ先輩が、言葉を添えた。
 
「それについては、カナに案があるかしら」
「どんなぁ?」
 
今や名実共に有栖川荘のトップである水銀燈先輩の瞳が、カナ先輩を射る。
くだらない冗談でも言おうものなら、ダーツの如く箸を飛ばさんばかりの気迫だ。
私なら言葉を呑み込んでしまいそうだけど、カナ先輩は気丈に水銀燈先輩と目を合わせた。
 
「新規で募集しても、期限までに見つけるのは難しいと思うかしら。
 だけど、のりさんに代理を頼むのは、さすがに申し訳ないでしょ」
 
今だって、賄い婦として、月曜から金曜まで勤めてもらっている。
管理人ともなれば、週休二日どころか、住み込みを要求しないといけない。
のりさんなら快諾してくれるだろう。でも、そこまで甘えたくはなかった。
 
……で、カナ先輩の策とは、有栖川荘の住人にして嘱託医でもある女性を担ぎ出すこと。
言われてみれば、なるほど。現状では、それがベストな選択かもしれない。
なにより、オディールさんは理事長に招聘され来日した人だ。信頼度は抜群。
ガラス細工のように脆く儚い私たちにとって、彼女は希望となり得る存在だった。
 
有栖川荘を――私たちと真紅さんの帰る巣を守るための、ささやかな抵抗。
願わくば、この決意の羽ばたきが、幸せな未来を招き寄せてくれんことを……。
 

 
 25.【また春が】【来たよ】
 
はたして、オディールさんは、私たちのジャンヌ・ダルクになってくれるだろうか。
その夜遅く、ほろ酔い加減で帰宅した彼女に、みんなを代表して懸案を伝えた。
 
「なるほどね。落としどころとしては、悪くないと思うわ」
 
仕事で疲れているだろうに、オディールさんは嫌な顔ひとつせずに話を聞いてくれた。
彼女としても、私たち――殊に、身内である雛苺の住環境について案じていたのだろう。
そこに、この申し出。渡りに船の、持ちつ持たれつと言ったところか。
 
「でも……ね」
「なんです?」
 
でも、は反意の接続詞。思わせぶりな間の置き方に、つい、私の口調もキツ目になる。
深夜を憚り潜めた声と相俟って、ややドスが利いた感じだ。
それで怯んだワケでもなかろうが、オディールさんは形の良い眉毛で八の字を描いた。
 
「誤解しないでね。協力を惜しむつもりはないのよ。
 私も……みんなと暮らすここを守りたい。本当の家族みたいに思ってるから」
「たぶん、同じです。みんなも……もちろん、私も」
「貴女、けっこう献身的よね」
 
他愛ないお喋りで、いくらか気分が紛れたところで、「だけど――」
オディールさんが口を開いた。「ひとつ問題があるわ。他でもない、就業規則のことよ」
 
そう。彼女は嘱託とは言え、大学と正式な契約を交わした勤め人。
民間の物件である有栖川荘の管理人を務めれば、規則にある『副業の禁止』項目に抵触する。
強行すれば、私たちにも、オディールさんにとっても、嬉しくない結果となろう。
 
だけど、なんとかしたい。来年もまた、みんなで春の訪れを喜び合いたいから。
第二の我が家とも言うべき、この有栖川荘で……。
 

 
 26.【白い】【自転車】
 
学園側との話し合いまで、残すところ、あと四日。
依然として、コレといった決定打を見出せないままだ。
気分転換でもすれば、なにか名案が浮かぶかしらと、庭いじりをしてるけど……
 
「そんな都合のいい展開になるのは、マンガくらいっきゃねーですぅ」
 
あぁもう! 真紅さんのどあほう! てるてるぼーず! にんじん! 
無性に悪態を吐きたくなって、それを呑み込めば、今度は涙が溢れそうになって。
 
「なに……植えるの?」
そう話しかけられるまで、私は唇を噛みながら、スコップで庭土を掘り返してばかりいた。
手を止めて振り返れば、自転車を押しながら門を潜ってくる娘と目が合った。
 
「ああ、ばらしーですか。どうしたです、その自転車?」
「お買い物とか……通学用。お姉ちゃんのお友だちに……譲ってもらった」
 
彼女が押していたのは、いわゆるママチャリと呼ばれる自転車。
白かったボディは薄汚れ、ところどころに錆も目立つが、中古にしては程度が良い。
元の持ち主が、どれだけ大事に使っていたのかが窺える。
 
「雨ざらしだと、すぐ痛んじまうですよ。玄関ホールにでも入れとくですぅ」
 
玄関ホールは二階まで吹き抜けになっていて、なかなかの収納スペースを誇る。
薔薇水晶は頷いたが、「綺麗にしてから」と言って、庭の芝生の上に自転車を停めた。
そして、屋内からバケツと雑巾を手にして小走りに戻り、車体を磨き始めた。
いつもは表情の変化に乏しい娘だけど、鼻歌混じりで、随分と上機嫌だ。
 
何気ない日常は、巡る車輪のよう。しかし確実に愛着を育んで、私たちを離れ難くさせる。
自転車を掃除する薔薇水晶の背中に笑みを贈り、私もまた、庭いじりに戻る。
将来への悲観ではなく、咲き乱れる花々で彩られた庭を想い描きながら。
 

 
 27.【同じ日を】【思い出して】
 
朝から、南風の強い日だった。
お陰で気温もぐんぐん上がり、セーターなんか着ていたら汗ばんでくる。
いよいよ春一番かと思いきや、一緒にアフタヌーンティを楽しんでいた院生の桑田さん曰く。
 
「これで、もう春三番くらいよ」
「……それって異常気象じゃないです? なにかの前触れですかねぇ」
 
難問を抱えた身としては、こじつけたくもなる。気休めにもならないけれど。
 
「こう風が強いと、床や畳が砂埃でザラザラしちゃって嫌よね」
 
確かに、あれは気持ち悪い。窓を閉めていても、どこからか吹き込んでいるのだ。
風が止んだら、また雑巾がけしないと――なんて思ったところに、「思い出すわ」と。
桑田さんが、遠い目をして呟いた。「こんな風の強い日には……」
 
なんのことやら? 訊くと、桑田さんは照れくさげに教えてくれた。
高校の卒業式の日も、春の嵐みたいな日だったのだとか。
 
「いきなり突風に煽られて、転んでしまったの。バッグの中身も、ブチ撒けちゃって。
 その時、助けてくれた男の子がいたのよ。散らばった荷物を、一緒に拾ってくれた」
 
彼も今日みたいな日には、同じ場面を思い返しているのかしらね、なんて。
頬を両手で包み込んで語る桑田さんは、正真正銘、恋する乙女だ。
淡い片想いを、胸の中で大切に温め続けているなんて、実に奥ゆかしい。
 
ノックもなしに飛び込んできた恋に、私、あなたを離さないわ――
 
古い歌を、私は思い出した。祖母が針仕事をしながら、ラジオに合わせて歌ってたっけ。
桑田さんは、その彼とやらを離す以前に、捕まえてさえなかったみたいだけど。
理由は、敢えて訊かないままにした。
 

 
 28.【草桜柏】【...餅】
 
柿崎さん、桑田さん、オディールさんらが、私たちを仇のように凝視している。
その鬼気迫る空気に呑まれ、私の身体も竦んでしまう。
 
決戦を明後日に控え、私たちは、食堂を会議室に見立ててディベートの練習をしていた。
事が事だけに、ぶっつけ本番とはいかないとの判断からだ。
この特訓が、どれほどの役に立つかは知れないけれど、備えあれば憂いなし。
 
「女は度胸! なんでも試してみるですぅ」
 
とは言ったものの、正直ここまでのプレッシャーだとは思わなかった。
顔見知りが相手だし、水銀燈先輩も味方だからと、甘く考えていたフシもある。
今からこんなコトでは、本番が思いやられてしまった。
 
憂鬱と絶え間ない圧迫感に否応なく曝されて、あわや失神しかけた、矢先――
玄関のドアが開かれる音がして、無駄に甲高い歓声が有栖川荘に谺した。
その声は、小走りの足音を伴い、食堂へと向かってくる。
 
「ただいまなのー。これ、おみゃーげよ。おんまじない、なのっ」
 
フランスの留学生、雛苺だ。短期間で、ここまで日本語に慣れたのは凄いと思う。
たまにアヤシイ発音をするけれど、日常生活には差し支えないレベルだった。
 
少し遅れて、雪華綺晶さんも顔を覗かせた。
地理に不案内な雛苺に請われ、同伴していたらしい。両手には買い物袋を下げている。
袋を膨らませていたのは、大福やら素甘など、いわゆる餅菓子のオンパレード。
どうして餅なのだろう? うにゅーっと粘り強く交渉に当たれ、とでも?
 
しかし、満面の笑みでイチゴ大福にかぶりつく雛苺を見ていると……
実は、お前が食べたかっただけじゃないのかと、小一時間、問い詰めたくなった。
でも、この休憩中だけは……おまじないとやらに、ちょっぴり期待しておこう。
 

 
 29.【もう】【春だよ】
 
今日もディベートの練習を終えた夕方、私は心労から、自室に戻るや畳に横臥した。
ドアがノックされたのは、それから一分と経たない内だ。
水銀燈先輩が、明日のことで最終的な打ち合わせにでも来たのかしらん?
気怠い身体を起こして、ドアを開けると、そこには予期せぬ人物が……。
 
「ウソっ?!」 
「なにさ、嘘って。そんなに驚いたかい?」
心外だとばかりに、肩を竦める彼女。でも、すぐに人懐っこい笑顔になった。
 
「驚くに決まってるです。来るなら来るで連絡しやがれってんですよ、バカちん!」
「はは……変わりなさそうだね、姉さん。安心したよ」
「蒼星石こそ。……まあ、あがって休むです。今、お茶を煎れるですぅ」
「うん。それじゃ、お邪魔するね」
 
蒼星石の手荷物は少なかった。日帰り旅行のついでに、立ち寄ってみたとか?
IHクッキングヒーターでお湯を沸かしながら、私はチラチラと様子を窺った。
想像だけでは埒が開かないので、単刀直入に切り出す。「独り旅してるですか」
 
「急に思い立ってね。そうそう、来る途中、桜が早咲きしてたよ。すっかり春だねえ」
 
どこか白々しい口振り。この娘は不器用で、誤魔化すのが下手だ。
私が真っ直ぐに見つめ返すと、蒼星石は決まり悪そうに瞳を逸らし、鼻の頭を掻いた。
「ホント言うと、心配してたんだ。姉さんってば最近、メールで愚痴ばかり零してたから」
 
それでか。様子を見てこいと、祖父母にも背中を押されたのかもしれない。
私としても、学園側との会合を明日にして、勇気をくれる援軍を帰したくなかった。
「蒼星石っ! 今夜は泊まってくです。もっとお喋りするですぅ!」
ぎゅーっと抱きしめると、「仕方ないなぁ。よしよし」だなんて、髪を撫でられた。
これじゃあ、どっちがお姉ちゃんだか分からないけど……まあ、いい。
折角だし、妹になりきって、思いっきり甘えてみよう。たまには、ね。
 
 

 
 ・春の日の憂鬱 編に続く

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最終更新:2009年04月08日 00:25