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雛「る~るる~」
ジ「いつになくテンション低いな雛苺」
雛「ジュン……今日はなんの日か知ってる?」
ジ「……今日……?なんだろ……」
翠「今日はミシンの日ですよ」
ジ「え…あ、そうか、ミ(3)シ(4)ンか。またくだらない…」
紅「そうかしら、あなたにぴったりじゃない」
ジ「お前それは嫌味で言ってるのか」
紅「褒めてるのよ」
ジ「……ふん。で、そのミシンの日がどうしたんだよ」
雛「うぅ~……違うの!今日はなんにもないふつーーーーの日なの!」
ジ「……まぁそうだろうけど、じゃあなんでそんなこと聞いたんだ」
雛「昨日は何の日?」
ジ「昨日は……あ!」
翠「耳の日ですぅ」
紅「み(3)み(3)ね…。でもどちらかといえば目の日じゃないかしら」
ジ「お前それはドラえもんの読みすぎ」
翠「ジュンも眼鏡外したら目が3になるですか?」
ジ「ならないよ!…で、その目の日…じゃなかった耳の日がどうかしたのか?」
雛「うわぁぁぁぁぁん」ダッ

ジ「……さすがにからかいすぎたか」
翠「……ですね」

 

 



ジ「スレがたつどころか、話題にすらならなかったな、雛祭り」
紅「あの子が拗ねるのも無理はないわね」
ジ「といって今からやるというのも…」
翠「お嫁に行けなくなるですぅ…」
ジ「……お前そんなこと気にするのか」
翠「ハッ……や、別にジュンのことなんかどうでもいいんですけど、ただ乙女としてはやっぱり…」
紅「どうしてそこでジュンの名前が出てくるのかしら」
翠「う、うるせぇです!とにかく今からお雛様出すのはこの乙女翠星石が許さんですぅ!」
ジ「いやべつに出さないけどさ」
紅「まぁ、そのうちお菓子を食べに戻ってくるでしょう」
ジ「そうかな…」

雛「うにゅ~♪うにゅ~♪」ガサゴソ

翠「ってもうアイツ冷蔵庫にいやがるです!」
ジ「回復はえぇ」

 

 



ジ「……しょうがないな」ゴソゴソ
紅「あら、それはなに?」
ジ「十二単もどき」
翠「す…すげぇですぅ……めちゃくちゃ豪華じゃねぇですか!」
ジ「……暇だったから。暇つぶしだよ」
翠「無駄にポテンシャル高いですねお前は……しゃあねぇですね、翠星石が着てやっても…」
ジ「いや、こら雛苺のだから」
翠「え?翠星石の分はないのですか?」
ジ「ないけど」
翠「……ふん、ああ、そうですか……」
ジ「なんだ、お前も着たかったのかよ」
翠「そんなんじゃないですけどぉ…雛祭りはなにもちびちびだけでなく女の子みんなのためのお祭りであって…
  それなのにチビ苺だけというのはひーきというかなんというか…」
紅「つまり着たいのね」
翠「……!し、知らんです!」プイッ
ジ「いまさらそんなこと言われてもなぁ……」
紅「そうね。で、私の分はないの?ジュン」
ジ「お前もかよ」

 

 



紅・翠「……」
ジ「おーい……拗ねてるのかー……?」
紅「拗ねてないわ」
翠「拗ねてないです!」
ジ「どうしろっていうんだよ」
の「仕方ないわよぅ、真紅ちゃんも翠星石ちゃんも女の子だもの」
ジ「お前どっから。だってなぁ、こいつらがそんなの欲しがるとは思わなかったし…」
の「もぅ、ジュンくんは女心がわからないのねぇ」
ジ「…わかんないよそんなのっ!だいたいこれ1着作るのってけっこうたいへんなのに…」
の「そこはジュンくんのマエストロパワーよぅ!」
ジ「そんなめちゃくちゃな…」
の「と、ところでジュンくん」
ジ「へ?なに?」
の「お、お姉ちゃんのは……」ドキドキ
ジ「いや、ないから」
の「……」シュン
ジ「凹むなよ!この状況でお前にだけあったら余計におかしいだろ!」
み「……」ドキドキ
ジ「どっから出たっつか調子のんな」

 

 



み「……orz」
金「みっちゃん!どうしたのかしらぁ!?」

ジ「アホはほっとくとして、雛苺のやつにさっさと渡すか…おーい、チビ苺ー」
雛「うゅ?なぁにー?」
ジ「ほら、お前に……って柏葉!?」
巴「お邪魔してます」ペコリ
ジ「うわー、やな予感!」
雛「……?ジュン、その手に持ってるのは……」
ジ「あ、ああ……その、一日遅れだけど……やるよ」
雛「え……ほ、ほんとに?」パァァッ
ジ「え、あ、や、まぁ、その、暇だったからさ、別に大したことじゃないっていうか…」
雛「ジュン……ひぐっ、あ、ありがとうなのっ!ヒナとっても嬉しいの!!グス…えへへ」ポロポロ
ジ「え、って、お前、な、泣くなよ!?なんで…」
巴「クス、雛苺、誰も祝ってくれなかったって寂しがってたのよ」
ジ「そ、そうだったのか…割と平気そうにいちご大福食べてた気がしたけど」
巴「雛苺なりの強がり……かな」
ジ「そっか……作って、よかったなボソッ」
巴「ところで桜田くん」
ジ「へ?なに?」
巴「その……わ、私のは…あ、な、なんでもないの!……チラッ」モジモジ
ジ「うわーやっぱりすごい期待した目でこっち見るしー、なんかすごい悪いことした気分」

 

 



ジ「……と、はい、着付け完了」
雛「えへへ♪とってもかわいーの♪ちょっと動き辛いけど」
ジ「ま、そういう衣装だからな。…さて」
巴「……」シュン
翠・紅「……ふん」
ジ「なんか微妙な空気に……僕が悪いのか?」
雛「んふふ、ジューン♪」ヨジヨジ
ジ「わ、ばか、登るな、うおぉっ!?もどきとはいえやっぱり重い十二単!」
翠「……面白くないですね」
紅「…そうね、面白くはないわね」
ジ「そんなこと言われたってお前ら…」
翠「やっぱりチビ苺だけ特別扱いってのは納得いかねーです!」
紅「ええ、フェアじゃないわ」
ジ「雛苺だけではないぞ。実はあと1着あるんだ」
巴・紅・翠「!?」
翠「そ、それはもしかして…」
紅「ジュン、やはりあなたは私の下僕だということを忘れてはいなかったのね」
巴「……」ドキドキ

蒼「あ…ジュンくん、その、頼んでたものだけど……」
ジ「蒼星石、来たか。うん、できてるよ」
翠「ジュン、ちょっとこっち来いです」

 

 



ジ「……ゴメンナサイ、なんだかわかんないけどゴメンナサイ」
蒼「あわわ……」
雛「じゅ、ジュンのお顔がゲシュタルト崩壊してるのー!!」
翠「ふん、わかればいーです」
紅「まだまだ躾が必要だったようね」
巴「……」←助けない

翠「…コホン。それで蒼星石…お前、ジュンに頼んでたのですか」
蒼「そうだけど…」
紅「意外ね、あなたにそんな趣味があったなんて」
蒼「そ、そうかな…そりゃあ僕には合わないかもしれないけど」
翠「や…似合わないということはないと思うですよ?なにしろ翠星石の妹ですし、
  絶対に可愛いとは思うのですが、というかめちゃくちゃ見て見たいのですが、
  姉である私を差し置いていつのまにジュンにそんなことをと…」
蒼「え、翠星石も欲しいの?」
翠「……そ、そういうわけでは…ただまぁ、やっぱり双子のバランスといーますか、なんといいますかですねその…」
紅「あなた本当に見苦しいわね」
蒼「なんだ、そうならそうと言ってくれたらいいのに。ジュンくん、翠星石も欲しいってさ」
ジ「……え、そうなの?いいけど…」
翠「へ!?い、いいのですか!?」
ジ「いいよ別に」
翠「え……あ、ああ……しゃ、しゃーないですね!仕方ないから翠星石も着てやるですぅ!」
蒼「……着る?」
ジ「お前漬物なんて着たら臭いぞ」
翠「……は?」

 

 



翠「漬物…?」
蒼「そうだよ、ジュンくんに頼んでたんだ」
翠「なんでそんなもの頼んでるんですか!」
蒼「ジュンくんの漬けた漬物は絶品なんだよ。さすがマエストロだね」
ジ「そ、そんなことないって…」
翠「なにその隠れた才能!っていうかんなことで褒められて照れてんじゃねぇです!」
蒼「まぁ確かに、僕が漬物好きだなんてちょっと合わないよね」
翠「いやいや合ってるですよ!?すんごい合ってるですよ!?
  蒼星石は薔薇乙女一漬物の似合う女です!翠星石が保証するですぅ!」


蒼「……」
翠「ごめんです、謝るから顔をあげてほしいですぅ…」

 

 



蒼「……いいよもぅ、気にして無いから」
翠「え、ええ…悪かったです」
蒼「いいって。…でも、翠星石はいったい僕が何を頼んだと思ったんだい?」
翠「雛苺を見るですよ」
蒼「?」

雛「ふんふん♪」
巴「ナデナデ……こうして愛でてるだけなのも悪くはない……か……」

蒼「うわぁ!すごい!十二単じゃないか!どうしてあんな…」
翠「ジュンが作ったのですよ。雛祭りだからといって…。……って、巴は早くも自分の中で心の解決法を見つけたですか」
蒼「そうか、雛祭りか!すっかり忘れてたよ……
  …あ、もしかしてジュンくん……その、僕にも……」
ジ「ごめん、ない」
僕「……だよね。ジュンくんは僕のために漬物を漬けるのに忙しくてそれどころじゃなかったもんね。
  そうだよね、僕なんかにはあんな綺麗な着物似合うわけないしね。
  いいよ、僕には漬物がお似合いさ。どうせ漬物女だよ僕は」
ジ「いやそういうわけじゃないけど、っていうかしっかり気にしてるじゃんお前」

 

 



紅・翠・蒼「……」
ジ「なんでこんな雰囲気に……」
の「ふふ、ジュンくん、女心って難しいのよぅ。それでジュンくん、あと一着はどうして?」
ジ「ん?ああ、それは……」
紅・翠・蒼・巴「……」ジーッ
ジ「いやー……まぁ、その、なんていうか…み、みんなで着回せたらいいかなーって」
全「!」
の「なぁんだ、ジュンくんちゃんとみんなのことも考えててくれたのねぇ!
  そういえば、こっちのほうはヒナちゃんの分と違ってサイズも大きいし…」
ジ「あ、うん、そうなんだ。さすがにほら、みんなの分を作るのはキツイっていうか…」
の「そうなんだって!ほらほらみんな、ジュンくんもこう言ってるから!」
翠「……ま、まぁ、そういうことなら……着てやってもいいですけど……」
紅「ええ…そうね。確かに、これなら公平だわ。…でもそうならそうと、はやく言ってくれたらよかったのに」
ジ「し、仕方ないだろ、言う暇がなかったんだよ…」
蒼「ぼ、僕も着ていい…かな?」
ジ「…ああ、もちろん」
巴「桜田くん…」
ジ「……柏葉も、着たければ着ろよ」
巴「……うん」
の「……ねぇ、ジュンくん」
ジ「いちいち聞くなよ、姉ちゃんも着たらいいじゃんか」
み「ジュンジュン!」
ジ「まだいたのかってか調子のんな」

 

 



翠「ど、どおですかぁ、この翠星石の着こなし!」
紅「ええ、いいわね。それじゃあさっさと変わりなさい」
蒼「翠星石の後なら、次は僕の番じゃあ…」
の「もう、喧嘩しちゃだめよぅみんな」
紅「……っく、お、大きいのだわ!」
翠「プーッ!こりゃ傑作です!これじゃ着てるんじゃなくて着られてるだけですぅ!」
蒼「……プククッ」
紅「これは陰謀よ!断固抗議するのだわ!」
の「いいじゃない、似合ってるわよぅ、真紅ちゃん」
巴「……こんなの着るの、初めて」ドキドキ
雛「みんな仲良しさんなのねー」
み「orz」


ジ「……いい気なもんだな……でも、楽しそうだ。
  ……全員分、作ってやればよかったかな……。……みんな、似合ってるし(ボソッ」
  ハァ……けど……どうしようかなぁ」
銀「はぁい、ジュン」
ジ「……来ちゃったよ」

 

 



銀「来ちゃったって…どういうことよ。約束してたじゃない」
ジ「……あー、うん……それなんだけど……」
銀「はっきりしないわね。何かあったの?」
ジ「いや……そ、それにしてもあれだな!水銀燈が雛祭りなんかに興味があったなんてなー!」
銀「う、うるさいわね、いいでしょぉ?
  ……私だって、そういうの、憧れたことがないわけじゃないのよ」
ジ「そ、そーなんだ…あはは、でもどうして急に?」
銀「……いいじゃない、なんだって。……あなたこそ、どうして私に作ってやるなんて言ったのよ?」
ジ「やー…まぁ、なんか、寂しそうだなーって思って……
  ……なんだか、水銀燈見ているとさ、他人とは思えないっていうか…」
銀「……何よそれ。同情?」
ジ「違うよ。…ただ、水銀燈の着物姿が見たいなって思っただけだよ」
銀「!!……ふん、くだらないわね。でも…ちょっとだけ、嬉しかった…」
ジ「……」
銀「……なんてね。……それで、服はできたの?」
ジ「……やー…それなんだけどさぁ」
銀「?」
ジ「……ということでして」
銀「…はぁ?」
ジ「だから、その……みんなが、さ……」
銀「……なにそれ」

 

 



銀「つまり、私のために作った衣装を、みんなで着まわしてると?」
ジ「……ああ」
銀「へーぇ…意味がわからないわぁ…。どうして?私のためって言ってなかった…?」
ジ「そのつもりだったんだけど」
銀「つもり?つもりだった?ならどうしてそんなことになってるの?」
ジ「……僕も予想外だったよ」
銀「ああそう。いいわ、わかった。そういうことね。
  了解、あなたの気持ちはよぉくわかったわ。さよならジュン、いいの、ふん、バカみたい、バカみたぁい!」
ジ「いや、そんなに言うほどの……こと、かもな。ごめん」
銀「謝ってどうなるの?私の気持ちは?」
ジ「……水銀燈」
銀「近寄らないで!もういいの、ふふ、ほんとにバカね、なにを考えてたのかしら私、本当に…」
ジ「水銀燈」ギュッ
銀「!!?」

 

 



銀「やめて!離して!」
ジ「ごめん……謝っても仕方ないけど……ごめん」
銀「……やめて……やめて……謝らないでよ……」
ジ「……」ギュゥッ
銀「……」ギュッ
み「……」
ジ・銀「……」
み「……」
ジ・銀「……!?」

 

 



み「……と、さて、それでは…」
ジ「待て」銀「待ちなさぁい」
み「なに?」
ジ「いつからそこに?」
み「いつからっていうか…最初から。ジュンジュンが冷たいからお仕置きしてやろうと思って。
  そしたら……ねぇ」
銀「さいしょ……から……」
ジ「ぜんっぜん気づかなかった……」
み「いやー、若いっていいわねー。でもこちとら笑いこらえるのに必死だったわよ。
  ……私のためじゃなかったの?……近寄らないで!……水銀燈!ぎゅううううううう」
ジ「オーケー、金糸雀に言い残したい事は?」
銀「お祈りを済ませておく?」
み「はい、ごめんなさい。落ち着いて」

 

 



み「まー、とにかくみんなのとこにいらっしゃいよ」
銀「や、やぁよ、馴れ合いなんて」
み「そう言わずに。ほらジュンジュンも」
ジ「……」
み「来ないの?」
ジ・銀「……」
み「『水銀燈の着物姿が見たいなと思っただけだよ』『ちょっとだけ、嬉しかった…』」
ジ・銀「行きます」

 

 



み「素直でよろしい。まぁ、お二人のB級ラブロマンスはしっかりとこのデジタルカメラに音声付きでビデオ録画してるから安心して!」
銀「なにしてるのよあんた!?」
ジ「死にたい」
み「それじゃいきましょいきましょ♪」

居間

の「はーい、それじゃ、チーズ!」
翠「ぴぃーす♪」
雛「ぴーすなのー♪」

ジ「写真撮ってるよ…」
み「盛り上がってるわねぇ」
銀「……ふん」
み「みんなー!水銀燈ちゃんが来たわよぅー!!」
銀「……なっ!?なにをそんな大声で……」

紅「あら……水銀燈?」
蒼「水銀燈じゃないか」
翠「…なにしに来たんです?」
み「ありゃ、あまり歓迎ムードじゃないわね」
銀「……帰るわぁ!」
み「再生…と。カチッ『やめて……謝らないでよ……』」
銀「もうしばらくいます」

 

 



翠「水銀燈、ぼーっとつったってないで、何しに来たんですか?」
銀「えぇと、それは、そのぅ……」チラ
紅「ああ、これ?綺麗でしょう?ジュンが私たちのために作ってくれたのよ」
銀「……!!」
み「あははははははははははははは」
ジ「死にたい」

 

 



雛「あー、わかったの!水銀燈もお雛様のかっこしにきたのね!!」
銀「!!」
翠「はぁ!?冗談言うなですよチビチビ、こいつに限ってそんなことはありえんですよ!」
紅「そうよ、毎年毎年この子ときたらどんな行事があっても一人で部屋にこもってるんだから」
翠「ええ、ええ、根っからの根暗ですからねこいつは」
蒼「二人ともやめなよ…」
翠「じゃあ蒼星石は思うのですか?水銀燈がお雛様になりにきたなんて」
蒼「や……まぁ……それは……」
紅「仕方ないわ、普段が普段だもの。そうよね、水銀燈」
銀「……そうよ。私は、お雛様になりにきたの」
翠「ほらやっぱり……え?」
銀「……聞こえなかったかしら」
紅「……水銀燈、本当に言ってるの?」
銀「ええ」
紅・翠・蒼「……」
の「きゃーーー!!水銀燈ちゃんもお雛様?絶対に可愛いわぁ!」
ジ「今ほど姉ちゃんのことを頼りに思ったことはないよ」

 

 



翠「……しゃあないですね、ふん、着ればいいですよ」
雛「うわぁ、水銀燈もお雛様なの?すごーいの!みんなお雛様なのねー♪」
の「そうよぅヒナちゃん!それじゃ、準備しましょうねぇ」
銀「ちょ、ちょっと、押さないでよ!」
の「はいはい、それじゃあジュンくん、着付けするから見ちゃだめよ?」
ジ「う、うるさいな、わかってるよ!」


翠「…どういう風の吹き回しですかねぇ…あの水銀燈が……」
紅「本当ね……ジュン、あなた何か知ってるんじゃなくて?」
ジ「いや……僕は……」
み「えっとねー『ドグシッ』プヘェッ!?」
ジ「……余計なこと言わなくていいから」
み「じょ、冗談なのに……」
巴「……」

 

 



銀「……ふん」
ジ「あ……」
の「すごーい、よく似合ってるわねぇ」
翠「サイズぴったりですぅ……」
雛「きれーなのー」
紅「……まぁ、服が綺麗だもの。それなりに美しくなるのも当然ね」
蒼「それにしても、本当にぴったりだね……」

巴「……ふぅん」
ジ「な、なんだよ柏葉」
巴「……そういうことね」
ジ「なんだよ!」
巴「別に。……それじゃ、写真とりましょうか」
銀「え……」
の「そうね、写真撮らないと!せっかくだもの」
銀「わ、私は……」
雛「うゅ?嫌なの?お写真たのしーのよ」
銀「別に…嫌じゃ……それじゃあ、ジュン、これを着て一緒に……」
ジ「は?なんだよこれ……」
の「これは……」
翠「お内裏様の衣装……ですぅ!?」

 

 



紅「ちょ、ちょっと、それは認められないわ」
翠「そうですぅ!だいたいなんでそんな用意周到なんですか!」
蒼「……ははぁん。…いいじゃない、二人とも。せっかくの雛祭りだし」
翠「で、でも!」
巴「いいんじゃない?ね、桜田くん?」
ジ「……ああ、着替えてくる」
紅・翠「ジュン!?」
蒼「やれやれ……だね」
巴「やれやれ、ね」

 

 



の「はい、チーズ!」
ジ・銀「……」
み「二人とも赤くなっちゃってかわい~♪」

翠「キィィっ!納得いかねーです!どうして水銀燈だけ!」
紅「そうね、フェアじゃないわ」
巴「……そうかもね」
蒼「……巴さん?」

巴「桜田くん、その格好で私とも一緒に撮ってくれない?」
ジ「……へ?」
蒼「……そうだね。それくらいの権利はあるよね。僕もお願いしていいかな、ジュンくん」
銀「ちょ、あなたたち!?」
翠「そうです!このままじゃ不公平です!翠星石とも撮るべきですぅ!」
紅「賛成ね。ジュン、あなたにはその義務があるわ」
雛「み、みんなずるいの!ヒナも、ヒナもー!」
ジ「はぁぁっ!?」

 

 



み「ほほぅ、これは面白いですなぁ。ジュンジュン殿、よもや無碍に断ったりはしますまい?」
ジ「誰だよお前!……いいよ、わかったよ」
銀「ジュン……」
ジ「し、仕方ないだろ!?この場合…」
銀「ハァ……いいわよ、別に」
翠「ほれ水銀燈、さっさとそれをよこすです」
銀「いいけれど、この服、あなたに似合うかしら?」
翠「に、似合うに決まってるです!バカにするんじゃないですよ……にしても、おめぇも変わりましたねぇ」
銀「……そう?」
紅「ええ、変わったわ。なんだかちょっと気に入らないけど……ま、いいでしょう。これからは紅茶でも飲みに来なさい」
銀「う、うるさいわねっ!……ま、考えとくわぁ」
雛「ジューン!いっしょいっしょ♪」
ジ「だー、もう、ひっつくなぁ!」
の「それじゃ、撮るわよぅ!」

蒼「……水銀燈」
銀「なによ」
蒼「まだ、わからないからね?」
銀「……なんのことだか、さっぱりよ」

み「若いって、っていいわねぇ……」
巴「ええ。けれど、蒼星石の言うとおりですよ」
み「ええ、ええ。巴ちゃんも頑張ってね?」
巴「……はい、負けません。ただ、一つだけ言えることは…」
み「うん」
巴「雛苺全然目立ちませんでしたね」
み「……そーね」

おしまい

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